賃貸物件の中には和室を設けているところもあり、畳がある空間を希望する人もいるでしょう。
しかし、築年数が古い物件になると畳も古く、「新しい畳に交換したい」「張り替えたい」と考える人も多いはずです。
そこで今回は、賃貸物件で畳交換を行う際にかかる費用の相場や支払う人、費用を抑えるためのポイントなどを解説します。
畳交換後に長持ちさせるための傷めないコツやお手入れ方法などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
まずは畳の基本構造を知ろう

畳の交換・張り替えについて知る前に、まずは基本構造を知っておくことも大切です。
畳はどの製品も構造はほとんど同じで、素材によって違いがみられます。
そのため、基本構造は共通していると認識しておきましょう。
畳表(たたみおもて)
畳表は平行に張った麻や木綿などの経糸に対し、「い草」を緯糸にして織り込んだもので、畳の表面部分を指します。
い草特有の香りはリラックス効果を招き、さらに消臭効果、空気清浄効果なども期待できます。
また、フローリングに比べて保温性や断熱性もあり、素足で歩いてもそこまで冷たさを感じることもありません。
ただし、畳表は日光や摩擦などの影響を受けるため、畳の中で最も劣化が進みやすい部分でもあります。
使っていくうちに色あせてしまったり、擦り切れたりすることもあるでしょう。
劣化したまま使い続けると手触りも悪くなってしまいます。
また、汚れやほこりが溜まりやすくなるので注意が必要です。
畳縁(たたみべり)
畳縁は、畳の側面に縫い付けられた生地を指します。
装飾を目的に付けられたものではなく、畳を保護するために付けられています。
例えば、畳縁がないと畳表の角が直接他の畳と擦れてしまい、傷んでしまう可能性が高いです。
また、畳を敷き込んだ際に畳と畳の間に隙間ができてしまう傾向にありますが、畳縁で厚みが出ることで隙間も埋められます。
畳縁はデザインも豊富なので、部屋の内装に合わせて選ぶことも可能です。
畳床(たたみどこ)
畳床とは、畳の中心部で土台のような役割を持つ部分です。
高い弾力性を持っており、踏み心地は畳床によって左右されます。
畳床は昔から使用されている藁床の他に、藁サンドや建材床などがあり、それぞれ特徴が異なります。
・藁床
藁床は稲わらを何層にも積み重ね、40cm程度になったものを5cmほどまでに圧縮し、縫い上げていきます。
圧縮された稲わらでできた藁床は他の床に比べて足さわりも良いです。
天然素材で作られているため、耐久面が心配になる方もいるかもしれませんが、状態や環境によっては100年以上も使用できるほど耐久性に優れています。
・藁サンド
藁サンドは、藁と藁の間にポリスチレンフォームを挟んだ畳床です。
藁床のような感触でありながら藁床よりも軽く、湿気に強い性質を持っています。
ポリスチレンフォームを使っているものの、稲わらも使っているため天然素材の性能や良さも体感できます。
・建材床
建材床は、藁ではなくインシュレンボードとポリスチレンフォームを活用した畳床です。
藁に比べてコストが安く、現在アパートやマンション、戸建てに使われる畳の主流となっています。
建材床は芯の部分にあるポリスチレンフォームが断熱効果をもたらしてくれるため、床冷えを防ぐ働きが期待できます。
また、藁床で発生しやすいダニなどの害虫が出にくい点もメリットと言えるでしょう。
ただし、建材床は藁床などに比べて耐久性が低く、何回も表替えをしているとポリスチレンフォームに穴が開いてしまい、ダメになってしまう恐れがあります。
さらに吸湿性・放湿性が低いことで、ポリスチレンフォームを挟んでいるインシュレンボードにカビが生えてしまう恐れもあるでしょう。

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畳に使用されている素材の特徴

畳といえば「い草」が用いられているイメージを持ちますが、近年は様々な素材を活用した畳も登場しています。
具体的にどのような畳の素材があるのか、それぞれの特徴と共に解説していきましょう。
【畳表】い草
い草は昔ながらの畳に用いられている素材です。
い草特有の香りにはリラックス効果が期待できます。
また、い草にはスポンジ状組織の構造によって空気中の有害物質などを吸着させる働きもしてくれます。
さらに空気中に含まれる余分な湿気を吸収したり、逆に乾燥時には水分を放出させたりできるため、部屋の湿度が一定に保たれやすいメリットもあります。
い草は天然素材ということもあり、取り扱いには注意しなくてはなりません。
例えば水拭きをしてしまうとい草が傷んでしまい、カビや変色を起こす原因にもなってしまいます。
また、湿気を吸収したい草はダニが発生しやすくなるため、定期的な換気と掃除が欠かせません。
カラーバリエーションが少ない点も、い草のデメリットと言えるでしょう。
【畳表】和紙
和紙によって作られた畳は、和紙をこよりのように巻いて編み込んでいます。
和紙というと水分に弱いようにイメージされる方もいますが、実際は樹脂コーティングが施されているため、撥水性に優れているのが特徴です。
万が一飲み物などをこぼしてしまっても、水分が染み込みづらくすぐに拭き取れば問題ありません。
また、内側まで染み込みにくいことでダニ・カビに強い点もメリットと言えます。
水分に強い和紙畳は耐久性も高く、い草の畳と比べて約3倍も耐久力があるとされています。
経年劣化による色あせ・変色が少ないのも魅力的です。
ただし、和紙畳はい草のような調湿効果がありません。
また、い草の香りを感じたり、踏み心地が硬かったりするなどのデメリットもあります。
【畳表】樹脂(ポリプロピレン)
樹脂(ポリプロピレン)畳は耐久性が高く、他の素材に比べて耐久性が高いという特徴を持ちます。
カラーバリエーションも豊富で、インテリアと統一させた自分好みの和室にしたい場合に向いています。
また、い草の畳とは違って水拭きで掃除したり、洗剤や除菌剤を使ってお手入れしたりすることも可能です。
清潔な環境を作りやすいことから、例えばペットを飼っている方や小さい子どもがいる方も安心して利用できるでしょう。
水分に強いため、脱衣所などの水気が多い場所に用いられることも多いです。
樹脂畳のデメリットは、機能性に優れている一方で価格が高くなりやすい点です。
劣化しにくく綺麗な状態は保ってくれるものの、1帖あたり約13,800円となります。
また、い草ではないので調湿効果や香りによるリラックス効果も期待できません。
【畳縁】綿・麻
畳縁にも使われている素材に違いがあります。
綿や麻は伝統的な畳に用いられてきた素材です。
綿や麻などの素材によってできた糸を、蝋引きすることで作られていきます。
色味は黒・茶色など暗めの色であることが多くなっています。
昔ながらの風合いを楽しめるものの、劣化しやすくカラーバリエーションも少ないため近年は使われるケースも減っています。
【畳縁】化学繊維
綿や麻に代わって畳縁の主流となってきているのが、化学繊維です。
天然素材に比べて劣化がしにくく、柄や色味が豊富に揃っているという特徴があります。
最近ではペットボトルからリサイクルによって作られた素材が活用されており、環境的にも優しいのがメリットです。

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畳交換を行うタイミング

畳交換はしたいものの、タイミング的に問題ないか気になる方も多いでしょう。
畳交換を行うタイミングは3種類の方法(裏返し・表替え・交換)によってそれぞれタイミングが異なります。
裏返し……約2~5年
表替え……約4~7年(裏返し後約5年)
新しい畳へ交換……約10~15年
一般的に畳の寿命は10~15年とされており、その中で裏返しや表替えを行っていきます。
お手入れ次第では40~50年と長持ちさせることもできますが、畳床が劣化している可能性があるため、お手入れをしていても基本的に10~15年間隔での交換を検討しておくと良いでしょう。
また、畳を張り替える時期は劣化してきたタイミング以外にも、適切な季節などで決まってきます。
春に張り替える場合
春は新たな生活がスタートする方も多く、引っ越しシーズンとなります。
この時期は畳交換や張り替えを行う人も多く、新調した畳が出回りやすい時期です。
い草は基本的に6月~7月に収穫され、11月頃まで乾燥させる必要があります。
畳店はしばらくい草を寝かせておき、春に畳を作るケースも多いため、比較的フレッシュない草の香りを楽しめるでしょう。
夏に張り替える場合
梅雨明けからお盆までの期間も畳の張り替えが行われる傾向にあります。
梅雨などの湿気が多い時期は避けて発注する人や、お盆の時期に帰省してくることを見越して張り替えを検討する人が多いためです。
新しいい草を用いた畳は約3年にわたって栄養分が多いことから、湿気によってカビがより発生しやすくなります。
畳を新調させる際は、なるべく湿気の多い時期を避けた方が良いでしょう。
秋に張り替える場合
秋は比較的雨が少ないシーズンでもあるため、張り替えには適した季節と言えます。
この時期に畳の張り替えを行っておくと、夏に溜まった床下の湿気を換気させられるため、カビの発生もより防ぎやすくなるでしょう。
冬支度に入ってしまうと慌ただしくなってしまうこともあり、その前に畳の張り替えを終わらせられることもメリットです。
冬に張り替える場合
冬は空気が乾燥している時期でもあるため、畳の張り替えに向いています。
畳を張り替える際に床板を乾燥させることも可能で、住まいの通気性の改善にもつながるでしょう。
また、2月頃は畳店の閑散時期でもあるため、発注を入れやすいタイミングでもあります。

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畳交換にかかる費用相場

畳交換にかかる費用は、裏返し・表替え・新調のそれぞれで相場が異なります。
ここでは3種類の方法別に、かかる時間と費用相場について解説していきましょう。
裏返し
裏返しは既存の畳表を裏返し、再利用する方法です。
裏返しを行う際には畳縁を剥がし、畳床に固定させるための糸を外さなくてはなりません。
この時、畳縁は新しいものへ交換することになります。
裏返しは基本的に新調した畳が2~5年程度経過するまでに行うものです。
裏側まで日焼けやシミなどがあったり、5年以上使用されていたりする場合は、裏返しをしてもあまり意味がないため、表替えを行った方が良いとされています。
裏返しにかかる費用の相場は、1畳あたり約4,000円~9,000円です。
裏返しは張り替えの中でも特に手間がかからず、低コストに抑えられます。
量がそれほど多くなければ1日で終わることがほとんどです。
表替え
表替えは、畳床はそのままに畳表と畳縁を新しいものに変える方法です。
見た目は新品となりますが、畳床は変わっていないため踏み心地に変化はありません。
4~8年程度経過した畳や、一度裏返しを行ってから5年近く経過している場合に適した方法になります。
「畳の表面に光沢がなくなってきた」「い草がささくれ立つようになり衣服に付くようになった」といった場合には表替えを検討してみましょう。
表替えにかかる費用の相場は、1畳あたり約5,000円~2万円です。
畳表に使われる素材のグレードによって価格帯も異なります。
例えば、い草の産地や品質によってランク付けがされており、良いものになると変色しても綺麗な色味になったり、耐久性が高かったりします。
表替えの作業も裏返しと同じくそれほど時間はかからず、大抵1日の作業で完了します。
新調
新調は、畳表や畳縁、畳床をすべて新調させる方法です。
畳がすべて新しいものに生まれ変わるので、色や香り、感触などが異なってきます。
畳の寿命が約10~15年になるため、新調もこのタイミングになります。
ただし、まだ寿命ではなくても「畳の凹みが気になる」「ダニが気になる」といった場合には新調を検討してみるのも良いでしょう。
畳の新調にかかる費用の相場は、1畳あたり約7,500円~35,000円です。
畳の新調にかかる時間は2~10日程度となりますが、その期間は床がなくなるわけではありません。
最初に採寸を行い、畳を作ってから入れ替え作業を行うため、出来上がるまでに時間はかかってしまうものの畳がない状態にはなりません。
費用相場は業者による違いもある
どの業者に畳交換を依頼するかによっても費用相場が異なります。
例えばリフォーム業者へ表替えを依頼した場合、6畳で約47,800円です。
ホームセンターなどへ持ち込んだ際は1畳あたり約4,200円~、6畳で約25,200円になります。
リフォーム業者へ依頼するよりも、ホームセンターへ畳を持ち込んで表替えを依頼した方が安く済むことがわかります。
ただし、リフォーム業者は畳以外の施工にも対応してくれるため、畳交換以外にもリフォームを検討している際は、リフォーム業者へ相談した方が良いでしょう。

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賃貸物件の畳交換は誰が行うもの?

賃貸物件の畳交換が必要になった時、基本的に物件の所有者である大家さんや管理を行う管理会社が行います。
そのため、借主は畳交換にかかる費用を支払う必要はありません。
しかし、交換する理由次第では借主が費用を負担しなければならない場合もあります。
ここで大家さんや管理会社が負担するケースと借主が負担するケースをご紹介します。
大家さん・管理会社の負担となるケース
畳を交換する原因が経年劣化や自然損耗によるものであれば、大家さんや管理会社が費用を負担します。
畳に以下の劣化が見られれば、経年劣化や自然損耗と判断される可能性が高いです。
・紫外線の影響で畳の色が変色
・家具を配置していた部分と置いていない部分で色が異なる
・家具を配置していた部分の畳がへこんでいる
・生活している中で畳に小さなささくれや畳の目が広がった部分がある
建物や付帯する設備は時間の経過とともに自然と傷んでくるものであり、その原状回復は貸主が行うのが賃貸物件の基本的なルールです。
建物の一部である畳も生活する中で上記のような劣化・破損が自然と起きてしまうので、貸主による原状回復の対象になります。
借主負担になるケース
畳を交換する理由が経年劣化や自然損耗ではない場合は、交換にかかる費用は借主負担となってしまいます。
また、契約書に畳に関する特約がある際も借主負担になってしまう可能性があるので注意してください。
具体的に借主負担となってしまうケースは以下のとおりです。
故意や過失によって畳が破損・変色した
意図的に畳を破損させたり、変色させたりした場合は、経年劣化や自然損耗とは認められません。
そのため、交換が必要になった時の責任は借主がとることになります。
借主の故意・過失による畳の破損・変色には以下の例が挙げられます。
・大きな家具やものを移動する際に引きずったことで畳が傷付いた
・飲み物や食べ物(汁物・ガムなど)、灯油をこぼしてシミができた
・こぼした絵具や墨汁などが畳の目に入り込んで落ちない
・ペットが粗相をして臭いが染みついた
・タバコの灰が落ちて焦げ跡がついた
など
たとえ思いがけない事故であっても、上記のようなことで畳が破損・変色した場合は、故意や過失のものとみなされてしまいます。
手入れや管理を怠ったことで損傷が悪化した
畳のお手入れや管理を怠ったことで、損傷が悪化した場合も借主負担での畳交換となります。
賃貸物件を契約するにあたって、借主には善管注意義務があります。
善管注意義務とは、簡単に言えば物件を借りる善良な管理者として、注意を払って使用や管理を行う義務を負っているということです。
この義務は民法400条で定められており、違反した場合は損害責任を負うことになります。
例えば、飲料をこぼした際にすぐ拭かずに放置してシミができたり、日々の掃除を怠ったことでカビが発生したりすれば、管理に問題があるとみなされるので、借主に責任が生じるのです。
契約書に畳に関する特約が明記されている
賃貸物件を退去する際、畳を含む室内の原状回復が必要となります。
経年劣化や自然損耗した部分は貸主負担となるため、借主の故意・過失などの破損がなければ入居時に支払った敷金が返還されることもあります。
ただし、契約書の「退去時に畳の表替え」などの特約が表記されている場合は、借主負担となってしまう可能性があるので注意してください。
あまりに借主にとって不利益な特約であれば、無効になることが多いです。
しかし、客観的に見て特約を付ける必要性があり、過剰な利益を得ることが目的ではない、通常の原状回復義務を超えた修繕を行うことを借主が周知しているなどの要件を満たしている場合は有効となってしまいます。
また、家賃が通常よりも安く設定することを条件に特約を付けているケースが多いです。
確実に無効にできる保証はないため、賃貸物件を契約する際は契約書に畳に関する特約がないか確認することが大切です。

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畳交換の費用を抑えるには?

畳交換にはそれなりの費用がかかります。
借主負担での交換となってしまった場合、可能な限り費用を抑えたいところでしょう。
工夫次第で畳の交換費を軽減できるので、ここで費用を抑えるためのコツをご紹介します。
複数の業者から相見積もりをとって費用を比較する
自己負担で畳の交換が必要になった場合、自分たちで業者を選べるかどうか大家さんや管理会社に確認をとってください。
業者によって畳交換にかかる費用が異なるため、自分たちで探せば安い費用で交換することが可能です。
自分たちで業者を探す時は、複数の業者に見積もりをとるようにしましょう。
複数の業者に見積もりをとれば相場感がわかり、相場よりも安い業者や高い業者の判断がしやすくなります。
安さだけではなく、実績やサービス内容などを比較することも大切です。
忙しいシーズンを避けて畳交換を行う
緊急で畳交換が必要な時は難しいかもしれませんが、急を要さないのであれば業者が忙しいシーズンを避けて畳交換をするのがおすすめです。
例えば3月あたりは引越しシーズンとなるため、賃貸住宅の原状回復工事の需要が急増し、畳交換の依頼も増える傾向にあります。
他にもお盆や新年を迎える前に畳を一新したいというケースも多く、7~8月、12月頃も繁忙期で予約がとりにくい傾向があります。
畳交換の予約がとりにくいだけではなく、費用も割増しているので、上記の繁忙期以外に依頼するのがおすすめです。
傷んでいる部分や畳表だけ交換する
傷んでいる部分が一部だけであれば、その部分だけ交換することで費用を削減できます。
1部屋すべての畳を交換するとなると、交換に必要な畳の枚数や施工の手間暇が増えて、費用が大きくなってしまいます。
しかし、部分的な交換であれば材料費や施工の手間が減り、大幅に費用を減らすことが可能です。
また、畳は畳床にイグサを編み込んで作られた畳表をかぶせるという構造になっています。
畳床の状態が良好であれば、畳表のみを新品に交換する方法も可能です。
畳表だけであれば、畳を丸ごと交換するよりも費用を抑えられます。
シンプルな畳に交換する
畳の素材やデザインによっても交換にかかる費用は異なります。
高級な素材や特殊なデザインの畳は価格が高いため、シンプルな畳を選ぶことで費用を抑えることが可能です。
例えば、国産のい草を使った畳はブランド畳表と呼ばれることもあり、高品質ゆえに価格が高い傾向にあります。
和紙を使った畳表も撥水加工や防虫性能など付加したことで機能性が高い分、本畳よりも価格が高めです。
中国産のい草やポリプロピレンといった化学製品で作られた畳表は、比較的安価となっているので、費用を抑えたい時に向いています。
ただし、交換する畳の種類に関しては大家さんや管理会社からの指定があれば、そのとおりの畳を選びましょう。

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畳交換をお願いする業者の選び方

畳交換をDIYできれば、大幅な費用削減となります。
しかし、畳の張替はそう簡単なものではなく、専門知識や技術が必要です。
どうせ自己負担になるからと勝手にDIYをすれば大家さんや管理会社とトラブルを招く恐れがあるので、交換は業者に依頼しましょう。
畳交換に対応してくれる業者はたくさんあるため、選び方のコツをご紹介します。
ホームセンターと専門業者のどちらに依頼するか検討する
畳交換を依頼できる業者はホームセンターと専門業者に分かれます。
ホームセンターの場合、よく行く店舗であれば気軽に畳交換の依頼ができるでしょう。
また、専門業者に比べて畳が安いので、コスパの良さがメリットです。
ただし、施工自体は下請け業者に依頼するケースがほとんどであるため、その分の手数料がかかり、交換費用が割高になるケースがあります。
一方、専門業者は比較的安価なグレードから最高グレードまでたくさんの種類の畳を取り扱っています。
畳交換の経験も多いため、施工の品質にも信頼感があります。
賃貸物件は個人で所有する住宅ではないため、自己負担での交換でも専門業者を選ぶのがおすすめです。
料金やサービス内容をチェックする
畳交換を依頼する業者の候補が見つかったら、料金やサービス内容をチェックしましょう。
実際に問い合わせてみて、料金や工事内容、その他のサービスなど細かく説明してくれるかどうかがポイントです。
業者によって対応できる範囲が異なっていたり、工事内容によっては追加料金が発生したりする場合があります。
そのため、契約前に料金やサービスについて詳しく説明してくれない業者を選んでしまうと、後でトラブルが起きる可能性があります。
畳について知識が少ないからこそ、自分たちにとって不利益な状態になるのを避けるためにも、不安や疑問にしっかり答えてくれる業者を選びましょう。
料金やサービス内容が明朗で、質問に対しても親切かつ分かりやすく答えてくれる業者であれば、安心して畳交換を依頼できます。
候補の業者の口コミをチェックする
候補となる業者が見つかったら、依頼前に口コミをチェックするのもおすすめです。
口コミは第三者による貴重な参考意見です。
担当者の対応や技術・サービスの良さなど客観的な意見を把握するのに役立ちます。
最近はネットから業者の情報を集めるケースが一般的ですが、担当者の対応や技術の良し悪しなどはホームページを見ただけではわかりません。
実際に業者を利用したことがある人の口コミであれば、業者の評判をある程度把握できるので、より安心して依頼することができます。
ただし、ネットの口コミは誰でも書き込めるため、すべての内容が事実とは限りません。
良い意見と悪い意見の両方をチェックした上で、実際に相談してみて対応を確認し、信頼できると感じた業者に依頼をしましょう。

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畳を綺麗に使おう!傷めないコツ&お手入れ方法

畳の部屋がある賃貸物件に暮らすのであれば、畳を普段から綺麗に使うことが大切です。
特に畳を交換してばかりの部屋であれば、早々に畳交換が必要になるのは避けたいところです。
最後に、畳を痛めないコツやお手入れ方法をご紹介します。
傷予防にマットを敷く
畳はデリケートな素材でできているため、大きなものや家具を引きずった拍子に傷ができてしまいます。
畳の部屋でペットや子どもをおもちゃで遊ばせる時も注意が必要です。
また、繊維が摩擦や乾燥してささくれができてしまうことがあり、その上を素足で繊維が皮膚に刺さって、歩くと痛みを感じることもあるでしょう。
これらの傷みを防ぐ手段には、コルクマットやジョイントマットを敷くのがおすすめです。
マットを敷けば畳の上が保護されるため、傷付くリスクが減ります。
その他にも畳だけの状態よりも防音性や断熱性を高められるのもメリットです。
ただし、畳の上にマットを敷くと通気性が悪くなり、カビができてしまうことがあります。
定期的にマットを取り外してお手入れすることが大切です。
こまめな掃除や換気でカビやダニの発生を防ぐ
賃貸物件を借りる立場として、自分の不注意で畳を損傷させてしまうのは避けなければなりません。
畳の部屋はフローリングと比べてお手入れを怠ってしまうケースが多いです。
しかし、畳に付着した汚れの放置や室内の湿度管理を怠るとカビやダニが発生し、畳交換が必要となる可能性があります。
カビやダニは畳の損傷だけではなく、住む人の健康にも害を与えてしまうこともあります。
普段から畳を掃除して清潔な状態を保っておけば、カビ・ダニが発生するリスクを低減することが可能です。
また、湿気が多いとカビが繁殖しやすくなるため、定期的に窓を開けて換気しましょう。
湿度の高い時期は除湿器を使って湿気が溜まりにくい状態にするのがおすすめです。
湿気対策として、畳のある部屋に水槽・観葉植物など水が必要となるものを置くことや、洗濯物の室内干しをするのはなるべく避けてください。
畳の目に沿って掃除をする
畳を掃除する際は、畳の目に沿って何度か往復させるように掃除機をかけましょう。
目に逆らって掃除機をかけると、畳の傷付く原因になり、また目にゴミがつまってしまう可能性があります。
ほうきや雑巾で掃除をする時も目に沿って掃いたり、拭いたりしましょう。
畳を拭く時は、濡れた雑巾を使うと畳が黒ずんでしまう可能性があるため、から拭きか硬く絞った雑巾を使ってください。
から拭きでは落とせない汚れは、薄めたお酢を使って拭くと綺麗にできます。
まとめ
和室のある賃貸物件で畳が古かったり、損傷があったりする場合、交換が必要になる可能性があります。
自然に損傷したものであれば、大家さんや管理会社の負担で新しい畳への交換が可能です。
しかし、故意や過失で損傷させた場合には、借主負担で交換が必要になることを理解しておきましょう。
また、交換にかかる費用相場や安く抑えるコツを知っておけば、いざという時に負担を抑えて畳交換をすることができます。
畳交換後は長持ちさせるために、普段からしっかりお手入れや傷めないように対策することも心がけましょう。