近年はマンションでも戸建て住宅でも、和室がない間取りが増えています。
また、マイホームをリフォームする際に和室を洋室に変えるケースもあります。
和室を洋室に変えることはもちろん可能です。
しかし、洋室に変えようか迷っているという方も多いいでしょう。
そこで今回は、和室と洋室のメリット・デメリットや変えるタイミング、変えるべきポイント、和室を洋室にする際の費用などについて解説していきます。
和室を洋室に変えたいと考えている人は必見です。
Contents
和室より洋室の方が人気?
和室よりも洋室が人気になっているのは、新築物件だとコストを削減できるという理由が大きい傾向があります。
和室は土壁にしたり、柱に使う木材にこだわったりします。
また、畳を室が良いものにしようとすると、それだけでコストが洋室よりもかかってしまうのです。
最近は以前と比べるとライフスタイルも変わってきました。
ライフスタイルの変化と共に、流行している家具の造りやテイストも変化しています。
どちらかというと洋室に合う家具の方が増えているという点も、和室よりも洋室の人気が高まっている要因の一つです。
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和室のメリット・デメリットは?
最近人気が低迷している和室ですが、和室ならではのメリットももちろんあります。
では、和室のメリットとデメリットについてみていきましょう。
【メリット】温度調節がしやすい
土壁や畳を取り入れている和室は、湿度調整がしやすいという特徴があります。
自然由来の素材を使っているため、壁や畳が勝手に湿度の調整をしてくれるからです。
そのため、ジメジメした季節でも快適に過ごしやすいというメリットを体感できます。
和室で取り入れられている土壁は、空気が乾燥した時に水分を外に出し、ジメジメしている時に空気中の水分を取り込んでくれるのです。
その時に合わせて快適な湿度に保ってくれるので、加湿器に頼る必要もなくなります。
【メリット】リラックス効果がある
畳に使われているイグサのにおいは、多くの日本人が「懐かしい」と感じるはずです。
そんなイグサのにおいには、リラックス効果があると科学的にも証明されています。
安眠効果も期待できるため、寝室に畳を採用して布団を敷いて寝るというのは理にかなっています。
さらに、イグサに含まれている成分により、まるで森林浴をしているかのようにメンタルを安定させてくれる効果も期待されているのです。
このことから、和室で過ごすことのメリットは大きいと言えるでしょう。
【メリット】子どもの世話をしやすい
子どもの世話をしやすいという点も、和室ならではのメリットの一つとして挙げられます。
畳はフローリングと比較するとクッション性が高いため、敷布団を敷いておけばベッドから落ちても怪我をするリスクが大幅に軽減されます。
吸音性や防音性にも優れているため、子育てをする中で気になる騒音問題でトラブルになるリスクも軽減できるのです。
すべて洋室のマンションやアパートも多いですが、子育て世帯ならあえて畳を取り入れた和室がある物件を選ぶのもおすすめということになります。
【メリット】汎用性の高さ
畳はイグサを使っているので柔らかくなっています。
そのため、布団などを敷かなくても横になれます。
布団を敷けば、そのまま寝室として活用できるので居室としての汎用性は非常に高いです。
来客があった場合は客間として使ったり、そのままお客さんが宿泊するスペースに返信させたりするなどの使い方もできます。
住宅という限られた空間を有効活用するためにも、汎用性の高い和室が重宝するケースも少なくありません。
マンションやアパートの場合は、特に空間が限られてしまいます。
和室があると幅広い用途に使えるので、和室が完備された物件を選ぶことを前向きに考えてみても良いでしょう。
【デメリット】メンテナンスが必要
和室にはたくさんの魅力が詰まっていますが、こまめにメンテナンスをしなければいけないのはデメリットと感じてしまう人も多いです。
和室には、畳や障子など傷みやすいものが多く使われています。
畳は定期的に干さなければいけませんし、障子が破れたら張り替えなければいけません。
畳も傷み具合によっては張り替えをする必要があります。
子どもやペットがいると手入れにも気を遣わなければいけないため、和室はいらないと考える人が増えつつあるのです。
【デメリット】定期的な維持費がかかる
日頃のメンテナンスだけではなく、定期的な維持費がかかってしまうのも和室のデメリットです。
維持費の内訳は、畳の表替えや取替え、障子の張り替え、ふすまの張り替えなどです。
リフォームをするわけではありませんが、これらを張り替えるにはかなりのコストがかかってしまいます。
フローリングはワックスがけなどのメンテナンスだけで済む場合がほとんどなので、維持費が思っていた以上にかかって後悔してしまったというケースもあります。
和室のある家で暮らすなら、定期的に維持費がかかることを念頭に置いておかなければいけません。
【デメリット】インテリアと合わせにくいことも
畳は重たい家具を置くとへこんだり、傷ついたりしてしまいます。
置くことはできたとしても、畳が傷んでしまい表替えの頻度が高くなってしまうので注意が必要です。
自宅で使いたいと思っているインテリアによっては、合わせにくいと感じてしまう場合もあるでしょう。
重量のあるインテリアを置いて畳がへこんだり、傷ついたりするとカビやダニが発生しやすくなるというデメリットも生まれます。
畳はイグサでできているのでただでさえカビやダニの温床になりやすく、設置する家具にはある程度気を遣う必要があります。
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洋室のメリット・デメリットは?
和室には和室ならではのメリットとデメリットがありました。
続いては、洋室のメリットとデメリットをご紹介します。
【メリット】重さのある家具も置きやすい
洋室の場合は、床が畳ではなくフローリングになります。
そのため、重さのある家具でも問題なく設置できます。
家具専門店などで取り扱っている家具は、洋室に置くことを前提として考えられているものも非常に多いです。
マイホームを購入する時にどのような家具を置こうか考えるのも楽しい時間となります。
洋室なら、気に入った家具を気にせずに設置できるので選択肢の幅も格段に広がります。
【メリット】インテリアと合わせやすい
和室と比べると設置できるインテリアに制限がなく、合わせやすいのもメリットの一つとして挙げられます。
また、和室と比較してみると調和しやすい家具も多いです。
統一感があるおしゃれな空間にしたいなら、洋室の方が理想に近づける可能性が高いということになります。
【メリット】掃除が簡単
和室と比べてみると、洋室は掃除が簡単にできるというメリットも享受できます。
畳は凸凹していたり、隙間が空いていたりするため、細かい部分まで綺麗にしようとすると時間がかかってしまいます。
一方で洋室はフローリングなので、さっと拭くだけである程度綺麗になるのです。
食べ物や飲み物をこぼしてしまった時も、床に染みこんでしまう心配がありません。
リビングダイニングや水回りなど、こまめに掃除する場所だけでもフローリングにすると掃除が圧倒的に楽になります。
【メリット】バリアフリーに対応しやすい
洋室の場合、将来を見据えた時も使い勝手が良いと感じられます。
在宅で介護をするとなった場合、介護用のベッドを設置しなければいけません。
ベッド自体それなりに重量があり、人が寝るとなるとかなり重くなります。
そのため、畳だとへこみなどが生じる原因となりますが、介護される人の生活空間になっているとメンテナンスも簡単にできません。
一方で洋室なら、介護用のベッドをそのままおいても床が傷んでしまう心配が基本的にはないのでバリアフリーに対応しやすい点がメリットだと感じるケースも多いです。
【デメリット】足元が冷えやすい
フローリングで使われているのは、合板フローリングと呼ばれる床材です。
これは、いくつかの木でできた板を張り合わせてフローリングを作るタイプです。
合板フローリングは、空気が含まれていないので熱伝導率が低くなってしまいます。
また、他の床材と比べると保湿性も乏しいため、足元が冷える原因になってしまうのです。
【デメリット】生活音が響いてしまう
洋室はフローリングなので、生活音が周りに響いてしまうことがデメリットだと感じてしまうケースも多く見られます。
通常の生活ではそこまで気になりませんが、子どもやペットが遊んで走り回っている時の音が階下に響きやすいです。
マンションやアパートといった集合住宅だと、階下に住む人から騒音に関する苦情が寄せられる可能性もないとは言い切れません。
集合住宅で子どもがいたり、ペットを飼っていたりする場合は、周りへ生活音を響かせないための対策を講じる必要があります。
【デメリット】長時間座りにくい
畳は柔らかい素材なので長時間座っていたり、寝転がったりしやすいです。
しかし洋室のフローリングは、畳と違って硬いので長時間座っているのが苦痛に感じてしまう可能性が高いです。
床に直接座るのがきついと椅子またはソファとテーブルを設置しなければいけません。
設置する家具が増えると使える空間も狭くなってしまうので、和室の方が直接座れるから良いと感じる人もいます。
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和室から洋室に変えることはできる?変える際のタイミングは?
和室と洋室にはどちらもメリットとデメリットがあります。
洋室にもデメリットはあるのですが、私たちの生活スタイルが変わってきたこともあり、洋室の人気が高まっています。
和室を洋室に変えるリフォームを検討するケースも多いです。
続いては、和室を洋室に変えるのはどのようなタイミングが多いのかみていきましょう。
畳が傷んできた
畳の傷みが目立ってきたタイミングで和室から洋室へのリフォームを考えるケースは多いです。
畳の張替えなどをしなければいけない状態になると、それだけでかなりコストがかかってしまいます。
また、張替えをしてもまた何年か経過したら変える必要が出てきます。
それを繰り返すくらいなら、洋室にリフォームしてメンテナンスにかかるコストを削減したいと考えるためです。
畳が傷んでしまうとささくれになり、洋服などにダメージを与える可能性もあるので放置するわけにはいきません。
踏むとたわんでくる
畳を踏むとたわむようになった時も、和室から洋室に変えるタイミングだと言えます。
集合住宅の場合は傷みが原因でたわむようになっているケースが多いです。
木造の一戸建ての場合は、床下に問題が生じている可能性もあります。
シロアリの温床になっていて床下の環境が悪くなっていると、畳だけではなく床自体も何とかしなければいけません。
そうなった場合、洋室に思い切って変えてしまった方が良いと考える人も少なくありません。
ダニなどが発生しやすい環境
古くなった畳は、ダニやカビなどが発生しやすい環境になっています。
畳をすべて取り換えることも可能ですが、取り換えても畳にままだと同じような状況に陥ってしまう可能性が高いです。
メンテナンスにかかるコストなどを減らしたいと考えている場合、古くなった畳を何とかするための洋室にリフォームすることも検討すべきだと言えます。
日焼けしている
畳は年数が経過すると日焼けしてしまいます。
張ったばかりの畳は、イグサ本来の色をしています。
イグサ本来の色というのは、産地によって異なりますが青っぽい色になりやすいです。
畳表に色むらが少ない場合は、質のいいイグサを使っていると思って良いでしょう。
しかしいくら質が良いイグサを使っていても、段々と日焼けして茶色くなってしまいます。
畳の種類によってはあえて変色した茶色いものを使っている場合もありますが、多くの家庭は日焼けや経年劣化によって色が変化しています。
日焼けした畳はささくれになりやすいなどのデメリットが生じるため、できるだけ早くメンテナンスをする必要があるのです。
メンテナンスにかかるコストが高い場合は、和室から洋室に変えるタイミングだと考えることもできます。
家族間の変化があった
家族間で何らかの変化があったことを機に、和室を洋室に変えるというケースも少なくありません。
出産や育児、介護など生活環境の変化があると、リフォームを考えるきっかけになります。
特に子どもが生まれた場合はダニやカビの影響が気になってしまうものです。
また、食べ物や飲み物をこぼしてしまうと畳にしみこんでメンテナンスに手間がかかってしまう可能性も出てきます。
家族の誰かが要介護状態になった場合、介護用のベッドを設置する必要があります。
ベッドは畳だとへこみなどの原因になるのでできるだけ置きたくないと思ってしまうでしょう。
一方フローリングの洋室なら問題なく置けるので、家族の介護が必要になったタイミングで和室を洋室にリフォームするケースも比較的多いです。
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和室を洋室に変えるには?何を変えるべき?
和室から洋室に変えるには、畳をフローリングにするだけでなく、襖や障子、壁や天井まで室内を大幅にリフォームする必要があります。
ここでは、和室から洋室にする際の変更箇所を、おおよその金額を含めて解説します。
畳をフローリングに変える
洋室へのリフォームで一番重要なのが、床を畳からフローリングへ変更することですが、そのためにはまずこれまで使用していた畳の撤去が必要です。
そして撤去した後は、床の高さを調整しなければいけません。
和室の場合、50~60mmある畳の厚さに合わせて床が作られています。
したがって、高さを揃えるために高さが25~48mmある根太を入れる必要があるのです。
また、現在販売されているフローリングの多くは直張り施工ができないため、
その場合は下地にさらに構造用合板を施工します。
一般的なシートフロアを施工した場合の費用は、6畳20万円~、8畳26万円~が目安ですが、状態や間取り、工法によって異なります。
壁や天井を変える
和室から洋室にするには壁や天井の変更も必要です。
和室の壁には基本的に真壁仕様と大壁仕様の2種類があります。
昔の和室では真壁仕様が多いですが、大壁仕様に変更すると柱を隠せたり、クロス仕上げに変更できたりするため室内の雰囲気を大きく変えられます。
大壁仕様は真壁仕様に比べると多少部屋が狭くなるというデメリットもありますが、デザイン豊富でお手入れも簡単なクロス仕上げに変更できるのは嬉しいポイントです。
壁を壊さなくても工事は可能ですが、昔の和室は断熱剤などを一切使用していないケースが多いため、大壁仕様にすることで現在の省エネ基準に適合した断熱剤を入れられるのもメリットの一つでしょう。
床のリフォームに加えて天井や壁をビニールクロスにする場合、状態や間取り、工法によっても価格は異なりますが、6畳60万~77万円、8畳71万~88万前後が目安です。
ふすまを引き戸に変える
和室の襖を洋室に合わせて引き戸に変更することで、部屋の雰囲気を和から洋へ大幅に変えることが可能です。
引き戸にするには、建具本体と敷居を交換すれば完了です。
どの引き戸を選ぶかによって金額も変わりますが、変更箇所1つにつき3万~22万前後でふすまから変更できます。
もし、開き戸にしたい場合、隣室や老化など面している部分との段差を埋める工事が必要になるため、さらに費用がプラスになります。
押し入れをクローゼットに変える
押し入れをクローゼットに変更する場合、襖を撤去し扉材を取り付けた後、内側に仕切り材やハンガーパイプなどを設置する工事を行います。
押し入れの構造を活かしたまま、中に棚を追加するなどの簡易的なリフォームであれば、2万~10万円ほどの費用負担で変更可能です。
一方で、ウォークインクローゼットにする場合は費用も高くなり、~50万円ほど掛かることがあるため、予算は多めに見ておくと安心です。
障子をカーテンに変える
障子のままではどうしても和の雰囲気が色濃く残ってしまうため、室内を洋室にするならカーテンへの変更も必要です。
障子からカーテンに変えるため、カーテン仕様にリフォームしましょう。
カーテンへの変更だけなら、カーテンレールの設置だけでも十分です。
しかし、部屋の快適性を向上させるため、断熱や防犯性能の高い窓ガラスに変更したり、窓枠ごと変更したりする場合、選ぶグレードによっても異なりますが、おおよそ15万~20万円前後が費用の目安です。
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和室を洋室にするリフォーム・リノベーションする時の注意点は?
和室から洋室に変更する際、どのようなポイントに気を付けながらリフォームやリノベーションを進めていけば良いのでしょうか。
ここでは、リフォームやリノベーション時の注意点について解説していきます。
リフォーム理由などをきちんと説明すること
和室から洋室へのリフォームを検討する理由は「子どもが生まれた」「介護が必要になった」などその家庭によって様々です。
そのため、なぜ洋室への変更を考えているのか、どの部分に不便さを感じているのかなど、リフォームを検討している理由を建築会社にきちんと説明することが大切です。
ただ漠然と和室より洋室が良いという理由だけでは、床だけフローリングにするのか、それとも部屋全体を大幅にリフォームしたいのか判断がつかず、いくつかの人気メニューを提案し、その中から選んでもらうことになります。
しかし、もし子育てにあった収納が多い部屋や、体が不自由でも生活しやすいバリアフリーの部屋が良いなど、何のためにリフォームするのか目的がはっきりしていれば、その目的に合わせたリフォームが可能です。
壁紙の素材を考えてみよう
壁紙を選ぶ時は、デザイン性だけでなく素材も考えて選ぶと失敗が少ないのでおすすめです。
クロスは、一般的なビニールから織物や紙、珪藻土や無機質壁紙など素材の種類も豊富です。
中でもビニールクロスは他の素材に比べて品質も安定しており安価な上、耐久性に優れお手入れも簡単なことから高い人気があります。
しかし他にも、防カビ・抗菌、吸放湿や防臭・防汚加工、ペット対応用の表面を強化したものなど様々な機能を有しているものも数多くあります。
そのため、子どもやペットはいるか、湿度の高い地域かなど自身の家庭環境や状況を鑑みた上で選ぶことも大切です。
マンションではフローリング材選びを慎重にすること
マンションのような集合住宅の多くは、近隣や階下住民への配慮として管理規約において防音規定が定められています。
そのため、フローリング材を選ぶ際は、防音規定で定められた防音基準に注意する必要があります。
一般的な合板のフローリングあれば各メーカーが防音規定に対応した製品を出しているため、和室の畳を張り替える際でも特に問題はありません。
しかし、無垢材のフローリングは防音性能が認められていないため、フローリングの下に防音対策用の下地が必要になるのです。
無垢材のフローリングは天然素材やグレードにこだわる方に人気がありますが、その分費用も高くなり、工事期間も高くなるため、導入を検討している方は注意してください。
天井やライトも変更しよう
和室から洋室へ変更するなら、フローリングや壁だけでなく天井やライトも併せて変更するのがおすすめです。
リフォーム費用は全体をまとめてするのか、1ヶ所ずつするのかによって金額が異なります。
いずれ全体を変えたいと思っているなら、フローリングや壁の変更時に天井やライトも同時に行った方が、結果的に費用負担を軽減できます。
安定性と汎用性のあるフローリングが最適
マンションなどの集合住宅では防音規定があるため、フローリング材選びも慎重に行う必要があるとお伝えしましたが、選ぶなら安定性と汎用性のある合板フローリングがおすすめです。
合板フローリングは他のフリーリング材に比べて色や柄のバリエーションが豊富なこと、そして温度や湿度の変化や傷に強いことなど、機能面が優れているといった特徴があります。
無垢材のような高級感は得にくいことや踏み心地が若干硬いことなどデメリットもありますが、それらを比較しても、合板フローリングの安定性と汎用性は大変魅力的です。
価格も抑えられるため、フローロング材を選ぶ際はぜひ候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
押し入れからクローゼットへの変更
押し入れからクローゼットのリフォームでは、襖をどうするかで費用が変わります。
襖をそのまま残す場合は、比較的安価でリフォームできますが、襖を撤去すると費用は高くなります。
また、押し入れのリフォームは、内部構造によっては、補強や補修が必要になる点にも注意しなければなりません。
さらに、古い押し入れの場合、湿気や結露に悩まされていることも多いです。
この場合、湿気や結露対策を施す必要もあるため、押し入れをリフォームする際は内部の状況をしっかり確認することが大切です。
襖を扉に変更
部屋の入口である襖を扉に変更する場合、段差と扉に注意する必要があります。
まず段差ですが、襖を引き戸にする際に廊下との段差を埋めなければいけないケースがあります。
その場合、費用は高くなる傾向にあります。
扉と敷居の変更のみで済む場合は、比較的安価でリフォーム可能です。
ただし、選ぶ扉によってはリフォーム価格より建具代が高くなるので注意が必要です。
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和室を洋室にした際の費用について
和室から洋室にリフォームすると、実際どのくらいの費用がかかるのか、ここでは作業の流れや工事期間も踏まえながら詳しく解説していきます。
畳をフローリングにした場合
畳をフローリングに変更する場合、ただフローリング材を敷くだけでは終わりません。
古いお宅では床下に断熱材の設置が必要なこともあります。
必要な手順は以下の通りです。
①畳・床板の撤去・処分
②下地根太の施工
③断熱材の入れる
④構造用合板の施工
⑤フローリングを張る
最後にクリーニングをして完了です。
フローリングだけなら工事期間はおよそ2~4日程度で、下地工事や撤去・処分費なども含めて6~8畳のお部屋で20万~30万円が費用の目安です。
壁紙を変えた場合
和室では真壁が一般的であるのに対し、洋室では大壁と呼ばれる工法が主流です。
そのため、和室から洋室に変更し壁紙を変えたい場合、壁の造作工事を行う必要があります。
6~8畳のお部屋でおよそ2~4日程度の工事期間を要します。
また、費用は10万~20万円程度を想定しておくと良いでしょう。
クローゼットにした場合
押し入れは基本的に寝具の収納を考えて作られています。
そのため、衣類や生活用品の収納を主にするのならば、クローゼットの方が使いやすくて便利です。
押し入れをクローゼットにする場合、襖を変更するほかに内部の仕切りやハンガーポールなどを収納するものに合わせて変更したり、調湿建材を設置したりすることで、より機能性と利便性が向上します。
一般的なサイズの押し入れで工事期間はおよそ2~4日程度、費用目安は15万~25万円ほどです。
完全に洋室化にした場合
床をフローリングにし、壁や天井、押し入れや扉など、完全に室内を和室から洋室に変えた場合、リフォーム金額の目安は50万~100万円前後、工事期間は1週間から2週間程度かかります。
もちろん、室内の状況や間取り、必要な工事によって期間や費用は異なります。
もし、全体の変更が必要ないなら部分的なリフォームも可能ですので、必要に応じて検討しても良いでしょう。
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DIYなら自分好みの和室から洋室にできる!
和室を洋室に変えるリフォームをしたいものの価格が気になるという方は、自分でDIYをするのもおすすめです。
ここでは、誰でも簡単に和室をイメージチェンジできるテクニックをご紹介します。
初心者でもお手軽にできるクロス貼り
最近は初心者でもお手軽に貼れる壁紙が多く発売されており、既に壁紙にのりがついているタイプやシールタイプなど種類も豊富です。
中には壁を傷つけることなく貼ったり剥がしたりできるものもあるので、部屋の雰囲気に合わせて気軽に壁紙を変更できます。
壁の雰囲気が変わるだけでも、一気に和室っぽさが抜けるのでおすすめです。
リメイクシートも手軽で便利
押し入れの内部や襖が気になるという方には、リメイクシートもおすすめです。
リメイクシートは裏面が粘着のあるシールタイプなので、どこでも簡単に貼ることが可能です。
木目柄や無地柄、大理石柄など種類も豊富で、一見本物と見間違えるほどリアルなプリントなので、貼るだけで手軽に室内のイメージチェンジができます。
まとめ
今回は、和室を洋室に変えられるのか、メリット・デメリット、費用相場などをご紹介してきました。
最近では和室よりも洋室の方が生活しやすい、コストも削減できるとして高い人気があります。
もちろん和室には和室ならではのメリットもありますが、畳が傷んできた、ダニが気になるなどデメリットを感じるようになった時には、洋室へリフォームするのも一つの方法です。
洋室に変更するには、フローリングだけでなく、壁や天井、襖や押し入れなどを全体的に変えることで室内の雰囲気を一新できます。
また、断熱材を入れたり、調湿材を使ったりすれば、機能性も向上し、利便性も高まります。
和室から洋室への変更を検討されている方は、ぜひ今回紹介したポイントを参考にしてみてください。