オートロックの需要拡大!知っておきたい種類&後付けのポイント

いつ、どのような事故に巻き込まれるか分からない物騒な現代で、セキュリティ対策として賃貸物件のオートロック需要が高まっています。
オートロックというと新築物件や高級マンションなどに設置されることが多いですが、一般的な賃貸物件や既に建築済みであっても導入は可能です。
セキュリティ面の向上が期待されるオートロックには種類があり、それぞれのメリット・デメリットは異なります。
また、便利な設備ではあるものの注意すべき点もあります。
今回は、オートロック需要が高まる理由や種類、後付けの方法などをご紹介しましょう。

Contents

賃貸物件で高まるオートロックの需要

オートロック

まずは、なぜ賃貸物件においてオートロックの需要が高まりを見せているのか、その原因を解説します。

日本国内における住宅侵入窃盗・強盗の発生件数

防犯カメラやセンサーなどの普及により、刑法犯の件数は減少傾向にあります。
また、自宅にいる時間が長くなった人の増加により、空き巣や住居侵入なども犯罪数も減少しています。
しかし、件数は減っているものの、未だに全国で1日あたり約58件もの住宅侵入窃盗が発生しています。
住宅侵入強盗においても減少傾向は見られますが、発生場所全体の割合の約40%が住宅を占め、そのうちの約15%がマンションやアパートなどの共同住宅です。
一戸建て住宅よりは被害割合は少ないとは言え、賃貸住宅への被害は毎年一定数発生していることがわかります。

ストーカー被害は高止まり状態に

一人暮らしの方が狙われやすいストーカー被害に関しては、高止まりしている状態です。
警察庁の発表によると、2020年のストーカー関連の相談数は20,198件、さらにストーカーに対する警告や検挙などの数は887件にもなります。
警告や検挙数は前年2019年に比べて100件以上増えて、ストーカー被害が減らないことから、賃貸物件への防犯対策を求める声が聞かれます。
特に一人暮らしの場合、セキュリティ面が充実した賃貸物件への入居を希望する方が多いです。

オートロックで犯罪を未然に防ぐ

賃貸物件のセキュリティ向上の役目を担うとされるのが、オートロックです。
そもそもオートロックとは、外部からドアを開ける際に暗証番号や鍵、指紋などを用いるか、もしくは部屋にいる入居者に開錠してもらうものです。
つまり、賃貸物件の入り口で自動ロックがかかるようになっていて、基本的にはそこに住む人しかドアを開けられない仕組みです。
物件のエントランスにおいて外部からの不審者の侵入を防ぐ役割があり、オートロックと玄関の鍵を合わせれば「二重ロック」という安心感が持てます。
さらに、自宅から出ずにセールスや勧誘の対応ができるため、直接顔を合わせることなく断ることが可能です。

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オートロックの種類

オートロック

オートロックには主に6種類あります。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、どのタイプが良いかを検討しましょう。

集合キー式

集合キー式とは、鍵で開錠するタイプのオートロックです。
オートロックと部屋の鍵が共有のものや、別でオートロック専用の鍵がある場合もあります。
共同の場合には1本の鍵でエントランスも部屋も開けられる便利がありますが、鍵の複製やピッキングがあった際には、侵入されるリスクが考えられます。

また、前の入居者が合い鍵を作って保管していた場合、新しい鍵に交換していないのならオートロックであっても容易に侵入が可能です。

暗証番号式

暗証番号式とは、0から9までの数字を入力してドアを開けるタイプです。
あらかじめ番号が決定しているものと、入居者が好きな数字で設定できる場合があります。
鍵を持ち歩く手間や紛失・複製の恐れがないですが、第三者に暗証番号を知られてしまえば簡単にオートロックを突破されます。

また、暗証番号を忘れたり、数回間違えたりするとすぐにはドアを開けられない点も注意しておきたい点です。

指紋認証式

指紋を認証して鍵が開く仕組みのオートロックを、指紋認証式と言います。
入居者の指紋でしか開錠されないので、高度なセキュリティ対策が期待できます。

鍵を持ち歩く手間や入力ミスなどの心配がないほか、指紋の複製は困難であるため不審者の侵入を限りなく防げるでしょう。
しかし、指紋認証式の設置には高額なコストがかかるため、システムを導入しているほとんどが高級マンションであり、普通の賃貸物件ではあまり使用されていません。

カードキー式

カードを読み込ませて開錠するオートロックもあります。
カードキーにある磁気部分を機器に読み込ませて、ドアを開錠する仕組みです。
クレジットカードやポイントカードなどと一緒に財布に入れて持ち運びが可能で、わざわざ鍵を取り出すよりもスタイリッシュさがあります。
また、鍵とは違って複製されにくいのもメリットです。
しかし、カードが劣化して磁気が弱くなったり、折れてしまったりすると反応しにくく、さらに再発行の際には費用や手間がかかるデメリットがあります。

非接触型IC式

非接触型IC式とは、カードや鍵に内蔵のICチップを読み込ませて開錠するものです。
カードキー式と異なり接触の必要はないため、鞄やポケットの中に入れたままでもドアを開けられます。

わざわざ鍵を探さずに、スマートに部屋へ戻れるのは非常に便利です。
また、非接触型IC式の中にはアプリを使用しての開け閉めができるものがあり、スマートフォンひとつで完結します。
しかし、指紋認証式と同じく、設置コストが高額になりやすいです。

顔認証式

鍵やカード、指紋すらも必要としないオートロックが、顔認証式です。
子どもを連れての買い物帰りや大荷物を持っている時など、両手がふさがっている状態でもスムーズな開錠ができます。
また、顔の複製は極めて困難のため、なりすましの心配がなく、どこにも触れずに開錠できるのもメリットです。
しかし、導入コストは高額なほか、維持費などもかかるため、一般的な賃貸物件ではあまり普及していません。

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オートロックを導入するメリット

オートロック

オートロックの種類によってセキュリティの度合いは異なります。
続いては、オートロック導入をする際に得られるメリットをご紹介しましょう。

セキュリティ面で安心できる

オートロック導入の大きなメリットは、不審者の侵入リスクを減らせて入居者が安心して暮らせる点です。
基本的には入居者や大家、管理会社などの物件関係者だけしか入れなくなるため、防犯対策が期待できます。
空き巣や不審者などにとって、オートロックと玄関ドアの2重ロックを解除する手間がかかるため、侵入の抑止力にもなると言えるでしょう。

さらに、ストーカー被害を防ぐ効果が期待でき、オートロック付き物件が良いと考える一人暮らしの方は多いです。
住まいに関する不安を軽減すると住みやすい物件の提供ができ、入居希望者の増加にもつながるでしょう。

セールスや勧誘を断りやすくなる

オートロックがあれば、玄関先までセールスや勧誘の人をエントランスでブロックでき、インターフォンでの対応のため断りやすいです。
通常だと玄関ドアまで訪問されるため、自分の顔や生活状況を見られてしまいますが、インターフォン越しであればバレません。
また、直接顔を合わせると断りにくいものですが、インターフォン越しであればハッキリと必要ないと伝えられるでしょう。
オートロックにプラスして、相手の顔が確認できるモニター付きインターフォンがあると、より入居者の安心へとつながります。

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オートロックによるデメリットはある?

オートロック

たくさんのメリットがあるオートロックですが、少なからずデメリットも存在します。
続いては、どのようなデメリットがあるのかを詳しくご紹介します。

「絶対に安全」とは限らない

オートロック設置によりセキュリティ面の向上は期待できますが、100%安全だとは言い切れません。
なぜなら、共連れや鍵の複製リスクなどがあるためです。
共連れとは、入居者がドアを開錠したタイミングで、鍵を所有していない外部の人間が背後から入ることです。

共連れの人が必ずしも不審者であるとは言えませんが、誰かが開錠するのを狙っていた可能性も考えられます。
オートロックを突破してしまえば、ただの物件と変わらない状態となるため、導入したからといって絶対に安全とは言えません。

家賃や管理費を上げなくてはならない

オートロックの導入にはコストがかかるため、設置されていない物件よりも家賃を上げる必要があります。
また、管理する設備が増える分、定期的にメンテナンスをする手間や新しいものに交換する費用などがかかるため、管理費も上げなくてはなりません。
予算を低く設定している入居者希望者からすると、高い家賃の物件は候補から外れる恐れがあります。
また、すでに住んでいる入居者の中にオートロックの設置を望んでいない方がいれば、家賃が高くなることで退去を考えてしまう場合もあるでしょう。

鍵を忘れると部屋に戻れなくなる

集合キー式やカードキー式、非接触型IC式の場合、鍵やカードキーなどを忘れて外に出ると、部屋に帰れなくなるリスクがあります。
オートロックはドアが閉まるのと同時にロックされるので、たとえ入居者であっても鍵がなければ締め出されてしまいます。
また、スマートフォンを鍵として使用している場合、充電が切れて起動しない状態だと読み取り機は反応しないため、部屋に戻れなくて困る入居者は珍しくありません。

新聞・宅配便の受け取りに時間がかかる

オートロックを設置すると新聞は集合ポストへの配達となるため、わざわざ部屋とエントランスを出て取りに行く必要があります。
また、宅配便が届いた際も同様にエントランスまで行って対応するため、入居者は移動する手間がかかります。
集合ポストのように宅配ボックスを設置すれば、好きな時間に回収に行けますが、設置するための費用とスペースが必要です。
ただし、この場合も入居者はエントランスの宅配ボックスまで行き、自宅まで荷物を運ばなければならないため、宅配便の頻繁に使用する人は面倒に感じるでしょう。

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オートロックを後付けすることは可能?

オートロック

オートロックは新築マンションに設置されているイメージがありますが、既存の物件に後付けも可能です。
ここからは、後付け可能なオートロックの種類と費用相場をご紹介しましょう。

後付けできるオートロックの種類は限られる

オートロックの種類は主に6種類ありますが、後付けできるのはその中の3つです。
どのタイプが既存のドアやエントランスに設置できるのかご紹介します。

カードキー式

カードキー式なら、後付けは可能です。
カードキー式の中には、オプションを付けるとスマートフォンやリモコンなどを使用して開錠できるタイプもあります。
わざわざカードを出すのが手間に感じるようなら、オプションの追加を検討しましょう。

暗証番号式

暗証番号式のタイプも、既存ドアに取り付けられます。
防犯性をより高めるためにも、番号がランダム配置される機能や入力間違いが何度も繰り返された時にアラームがなるシステムのものを選ぶのがおすすめです。
また、夜間に帰宅時に薄暗くて番号が見えにくいことがあるので、夜間に自動点灯する機能があると便利です。

指紋認証式

指紋認証式の後付けも可能ですが、セキュリティ面が優れている分、大掛かりな工事が必要となることが多いです。
指紋認証・暗証番号どちらにも対応するタイプもあり、指が汚れていて反応しにくい時に便利です。
また、登録が必要な指紋が多いほど価格は上がるため、物件に何世帯・何名が暮らしているのか次第で値段は変わります。

後付けにかかる費用の相場

後付けの費用相場は、取り付けるタイプや機能、世帯数によって大きく異なります。
簡易的なオートロックであれば10~20万円台ですが、高い機能性を求めたり、入居者が多かったりすると数百万円の費用です。

また、オートロック本体代に加えて、自動ドアの設置や集合ポストの移動が必要や配線工事の費用もかかります。
一軒家のドアとは違い、賃貸物件は規模が大きいためにオートロック費用が高額になってしまうのは避けられません。
しかし、オートロックがあれば入居者が安心した生活を送れ、新しい入居希望者がくる可能性は高まるので、ぜひ設置を検討してみましょう。

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オートロックの後付けとしておすすめ!「スマートロック」とは?

オートロック

後付けでオートロックシステムを取り入れたいと考えている場合は、スマートロックがおすすめです。
スマートロックという言葉を聞いたことはあっても、どのようなものかよくわからない人もいるでしょう。
そこで、スマートロックの特徴や導入するメリット・デメリットについて解説していきます。
賃貸物件は戸数が多いため、「導入しなければ良かった」と後悔しないためにもメリットやデメリットなどは要チェックです。

スマートロックの特徴

スマートロックは、スマホのアプリを使い、ドアの施錠管理を行う仕組みです。
カードキーやリモコンなどを使用するタイプもあります。
アプリに対応しているタイプであれば、遠隔で解錠・施錠ができたり、合鍵を作製してシェアしたりできます。

自動的に施錠する機能もあるので、鍵をかけ忘れてしまう心配もありません。
鍵を閉めたか忘れてしまい外出先で不安になることもないため、精神的なメリットもあります。
また、ドアが閉まってから施錠までの時間を任意で設定することも可能となっています。

スマートロックを導入するメリット

スマートロックを導入することで生まれるメリットには、以下のような点が挙げられます。

・鍵を閉め忘れることがなくなる
前述したようにスマートロックには自動的に施錠する機能が搭載されています。
そのため、鍵を閉め忘れる心配も不要です。
アプリに履歴が残るので、誰が解錠・施錠を行ったのか確認することもできます。
セキュリティ面を強化できるのは大きなメリットとなります。

・外出中でも施錠管理が可能となる
スマホなどを使って解錠・施錠ができるので、外出中でも施錠されているか確認できます。
親族や友人が先に家に入る場合は、ワンタイムパスワードを設け、鍵を開ける権限を譲渡できるという仕組みになっています。
後付けタイプの場合は、元から付いていた鍵と併用できるため、スマホの充電がなくなってしまった場合でも安心です。

・鍵を持ち歩かずに済む
鍵を持ち歩く必要がなくなるのも、大きなメリットになるでしょう。
外出する時に鍵とスマホを持ち歩く人が大半ですが、導入することによってスマホだけ持って出かければ問題ないという状況になるのです。
外出先で鍵をなくしてしまうリスクも回避できます。
鍵をなくなったら、錠と合わせて交換しなければいけない場合もあります。
しかしスマートロックであれば、スマホをなくしても鍵を無効にするだけで済むので、手間や出費が抑えられます。
鍵の紛失は、賃貸物件でもありがちなトラブルです。
あらかじめ対策をするためにも、スマートロックの導入を検討する価値は大いにあります。

スマートロックを導入する際に知っておきたい注意点

スマートロックの導入によって、メリットだけではなくデメリットだと感じる注意点もないわけではありません。
では、どのような注意点があるのかご紹介していきましょう。

・設置できないドアがある
ドアノブにサムターンが付いているとスマートロックを被せることができません。
また、周りに十分なスペースがない場合も取り付けできない場合があります。
ドアの形状によっては選択できる商品が限られてしまうケースもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
サブキーがあるドアだと、スマートロックを2つ取り付けることになるのでコストがかさんでしまうという点にも注意が必要です。

・締め出されるリスクがある
取り付け時のミスや電池切れなどで締め出される可能性がある点もデメリットです。
電源に電池を採用しているタイプだと、外出中に電池が空になり、帰宅した時に鍵を開けられなくなってしまうことがあります。
自動的に施錠する機能を有するタイプの場合は、カードキーなどを家に閉じ込めてしまう時もあるでしょう。
不安な人は、こまめに電池の状態を確認する必要があります。

・コストがかかる
スマートロックを導入するためにはどうしてもコストがかかってしまいます。
スマホやカードキーなどと連携させなければいけない電子機器なので、本体の価格は少し高めです。
電源に電池を使うタイプだとランニングコストも発生します。
コストを抑えながら導入したい場合は、機能と価格のバランスを確認してから決めるようにしましょう。

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オートロックが気軽に導入できるスマートロックの選び方

オートロック

スマートロックにも様々な種類があり、自動的に施錠する機能があるものや気軽に導入できるものもあります。
続いては、スマートロックを選ぶ時のポイントについてご紹介します。

取り付け方で選ぶ

貼り付け方は、貼り付けタイプ、シリンダー交換タイプ、穴開け工事タイプの3つに分けられます。
それぞれの特徴は以下のとおりです。

・貼り付けタイプ
誰でも簡単に取り付けられるタイプです。
両面テープを使ってサムターンや鍵の周りを覆うように貼り付けるだけで設置できます。
特別な工事が必要ありません。
シールの跡や塗装の剥がれに気を付ければ、誰でも簡単に設置できます。
ただし、テープで貼っているだけなので経年劣化で剥がれるリスクがあるのはデメリットです。

・シリンダー交換タイプ
シリンダーを交換するタイプになります。
シリンダーを外し、ねじ止めするという構造になっています。
落下の心配もないため、貼り付けタイプと比べると長期的に使えるのがメリットです。
しかし、シリンダーのタイプによっては取り付けできない場合もあるので、あらかじめ確認しなければいけません。
周りに傷を付けると原状回復が難しくなってしまうのもデメリットです。

・穴開け工事タイプ
設置したいと考えているドアやシリンダーを直接下降します。
工事の手間はかかってしまいますが、落下の危険性がなく、外観に馴染むのがメリットです。
しかし工事が必要になるため、DIYでの設置は難しいです。
DIYに慣れていない人の場合は業者に依頼して設置してもらうことになるので、時間やコストがかかります。
また、一度設置すると元に戻せないという点にも注意が必要です。

サムターンの形状から選ぶ

スマートロックを設置するのであれば、サムターンの周りに十分なスペースが必要になります。
また、製品によって対応しているサムターンが異なります。
四角やしずく型といった変わった形をしているタイプや回転の角度が大きいタイプだと、取り付けられないケースもあります。

購入してから気が付くと無駄になってしまうため、あらかじめ確認しておきましょう。

施錠・解錠の方法で選ぶ

スマートロックの施錠・解錠方法も事前に確認しておきましょう。
施錠・解錠方法には以下のタイプがあります。

・ハンズフリータイプ
一番人気が高くなっています。
鍵やスマホを鞄などに入れておけば、触れることなく鍵を開けられます。
アプリをインストールした状態で近づくと、Bluetoothなどを活用して自動的に解錠するのです。
荷物で手が塞がっている、子どもが車の中で寝てしまって抱っこして家まで連れて行かなければいけない、といった時に便利です。
しかし、BluetoothやスマホのGPS精度によっては上手く機能しない場合もあります。

・スマホ操作タイプ
スマホのアプリを使うのがスマホ操作タイプです。
アプリを使って解錠・施錠ができます。
自分でアプリを操作するため、確実にロックを解除できるのが特徴となっています。
中には、鍵を開け示した履歴が確認できるタイプもあるので、使い勝手などを考えて選びましょう。
ただし、スマホを取り出さなければいけないため、荷物などで手が塞がっている時は不便です。

・マルチデバイスタイプ
家族や親せき、友人なども施錠や解錠ができるタイプです。
このタイプは、カードキーやリモコンなどから選べるようになっています。
暗証番号による解錠もできるので、カードキーやリモコンを忘れた場合も問題ありません。
スマホを持っていない家族も使えるので、高齢者がいる場合などにも役立ちます。

自動的に施錠する以外の機能で選ぶ

自動的に施錠する以外の機能を有するタイプもあります。
他に必要な機能がある場合は、それを加味して選ぶようにしましょう。

・合鍵機能
鍵をシェアできる機能です。
スマホで合鍵をシェアできるという便利な機能となっています。
モデルによりますが、合鍵の友好回数や時間などを設定できるものもあります。
鍵の開閉をアプリで確認できるため、セキュリティ面でも安心です。
使わなくなった鍵はすぐに削除できるのも安全性を高めるポイントです。

・電池残量通知機能
ドアに直接取り付けるのでコンセントから電源を取るのが難しく、乾電池を使用するケースが多くなっています。
外出中に電池がなくなると鍵が開けられなくなってしまうので注意が必要です。
そのようなリスクを回避するために電池残量通知機能を有するタイプもあるのです。
電池の残量が少なくなると、ライトやアラームで教えてくれるという機能になっています。

・自動解錠機能
自動解錠機能は、施錠や解錠を自動化する機能です。
この機能があるモデルは、室内側のセンサーが一定の温度異常を検知すると火災が発生したと判断して鍵を開けてくれます。
火事などの災害が起こった時に役立つ機能となっています。

導入費用で選ぶ

タイプによって導入時のコストにも差があります。
賃貸物件の場合は、全ての居室に設置しなければいけません。
そのため、一戸建てと比較するとどうしてもコストがかかってしまいます。
入居者の安全・安心を守ることができれば、セキュリティがしっかりした物件に住みたいというニーズに応えられます。
そのようなメリットを加味し、多少コストがかかっても構わないと考えるのであれば、機能性が高いタイプが選択肢に入ってくるでしょう。
一方基本的な機能だけあれば問題ないと考えているのであれば、リーズナブルなタイプが主な選択肢になると考えられます。

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オートロック以外に役立つセキュリティ設備

オートロック

住まいのセキュリティを高める設備はスマートロック以外にも多種多様です。
他に役立つセキュリティ設備にはどのようなものがあるのか、いくつかピックアップしてご紹介します。

防犯カメラ

近年、賃貸物件に入居する人は、セキュリティ面がしっかりした物件を選びたいと考える傾向があります。
特に、女性で一人暮らしをする人や子どもがいる家族は、セキュリティ面を気にするケースが多く見られます。
セキュリティ対策の1つとして取り入れられているのが防犯カメラです。
防犯カメラには、映していることをアピールできるボックス型やどの角度を映しているのかわかりにくく撮影範囲が広いドーム型、人などの動きを感知した時にモニターが動く遠赤外線センサーカメラなどがあります。

防犯カメラはセキュリティ対策として効果的ですが、入居者が映像を見たがったり、犯罪行為を直接的に防げなかったりするのはデメリットです。

有人管理

24時間有人管理の賃貸物件も最近は増えつつあります。
有人管理は、その名の通り管理人がいる物件です。
日中は管理人、夜は警備会社の警備員がいるというケースが一般的です。

小さい子どもがいる家庭や女性・高齢者の一人暮らしなどの場合、管理人がいると安心できるため、有人管理の賃貸物件を選びたいと考える人は少なくありません。
しかし、警備する人員が必要になるのでコストがかかってしまいます。
戸数が多いマンションなら1戸あたりの負担はそこまで大きくなりませんが、戸数が少ないと負担が大きくなってしまう可能性があります。
そうなると管理費が高くなってしまい、入居を懸念されてしまうこともあり得るでしょう。
管理費の高さ=安心料だと思ってくれる人ももちろんいるので、管理費が割高になってしまうことが空室リスクを高める直接的な原因になることはほぼありません。
そのため、戸数が多い物件でセキュリティ体制をより充実させたいなら有人管理を採用するのもおすすめです。

ホームセキュリティシステム

ホームセキュリティシステムは、警備会社が提供しているサービスです。
警備会社が異常を発見するためのセンサー・カメラなどを設置し、必要な場合は警備会社のスタッフが駆けつけてくれます。
防犯だけではなく、火災やガス漏れの検知、子どもや高齢者の見守り、家事支援など多岐にわたるサポートをしてもらえる魅力的なシステムです。

まとめ

賃貸物件において、オートロックなどセキュリティ面の高さが重視されるようになってきました。
オートロックを導入することにより、犯罪被害のリスクを軽減できるためです。
導入すれば絶対に安全というわけではありませんが、セールスや勧誘を断りやすくなるなどのメリットもあります。
最近では、スマホで解錠・施錠ができるスマートロックを取り入れるケースも増えているので、入居者のニーズに合わせて選びましょう。
オートロック以外のセキュリティ設備も合わせて導入すれば、より安全性の高い賃貸物件になるので検討してみてください。

INA&Associates Inc.

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