不動産業界の閑散期に物件選びを行うメリット・デメリットは?

賃貸物件を探す際に、「なるべくお得な物件を選びたい」「時間をかけてじっくりと選びたい」と考えている方も多いでしょう。
これらを叶えるためには、不動産業界の閑散期と繁忙期について知っておくことが大切です。
少しでも自分にとって良い条件で賃貸物件を探すなら、不動産業界の状況を把握し最適なタイミングで物件選びを行いましょう。
今回は、物件選びを始める前に知っておきたい不動産業界の閑散期・繁忙期についてご紹介します。
記事の最後には閑散期が狙い目となる家賃交渉のポイントも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

Contents

不動産業界の閑散期・繁忙期について

繁忙期・閑散期

様々な業界には閑散期・繁忙期がありますが、不動産業界でも使われている言葉です。
1年の中で閑散期と繁忙期の両方を迎えますが、具体的にどのようなタイミングで訪れるのでしょうか?
まずは閑散期と繁忙期の意味や訪れる時期についてご紹介します。

そもそも「閑散期」「繁忙期」とは?

閑散期とは、1年の中で最も仕事が少なく暇な時期を指しています。
ただし、例外的に仕事が少なくなり、暇になった時期は閑散期と呼びません。
例年のある時期に仕事が少なくなる時期が閑散期になります。
一方、繁忙期は1年の中で最も仕事が多く忙しくなる時期を指しており、「書き入れ時」と呼ばれることもあります。
繁忙期も閑散期と同様、例年忙しくなる時期を指しているため、例外で忙しくなった場合は異なります。

不動産業界の閑散期は7月・8月

閑散期は同じ業界でも業種・職種によって異なりますが、不動産業界だと業種・職種が違ってもそれほど大きく異なるものではありません。
基本的に、不動産業界の閑散期は7月・8月とされています。
引っ越しシーズンとなる春が終わり、夏を迎えると不動産業界は閑散期を迎えます。

不動産業界の繁忙期は1~3月

不動産業界の繁忙期は1~3月の冬の時期になります。
なぜなら、この時期は春の新生活に向けて物件を探す人が多くなるためです。

4月に新生活がスタートすることを考えると、1~3月の間に物件を探す人が増えるため、繁忙期になります。

その他の時期の特徴

不動産業界で閑散期となる7月・8月、繁忙期となる1~3月以外の時期はどのような動向が見られるのでしょうか?
それぞれの時期の特徴も解説していきます。

・1~3月
繁忙期となる1~3月は、この時期を狙って賃貸物件の情報が大量に出てきます。
新築物件もこの時期に完成することを目指している場合が多いです。
人気のある物件は1月中に決まってしまうことも多いため、早めに物件選びに取り掛かる必要があります。
場合によっては物件情報が出てから1週間程度で契約が決まってしまうこともあるため、スピードを重視しましょう。

・4~6月
4月に入ると新生活がスタートする影響から、物件選びを始める人は少なくなります。
その影響から、繁忙期に空室を埋められなかった大家さん・不動産会社は焦り、良い条件を設けた物件が出てきやすくなります。
例えば家賃の値下げや設備のリフォーム、礼金をなくすなどです。
場合によっては繁忙期よりも良い条件の物件を見つけられる可能性もあります。

・7月、8月
7月から不動産業界は閑散期を迎えます。
閑散期になると物件情報の流れも落ち着き、じっくりと物件を選べるようになります。
また、この時期まで残ってしまった物件はこのまま空室が継続する恐れがあるため、大家さんと不動産会社は何とか空室を埋めたいと考え、家賃交渉にも応じてもらいやすくなります。

・9月、10月
会社の異動は10月に行われることも多いため、不動産業界では第2の繁忙期と言われています。
1~3月に比べれば物件数は少ないものの、ある程度新築物件の準備や中古物件情報を収集する不動産会社は多いです。
この時期を境に、物件情報も充実してきます。

・11月、12月
11月から12月にかけては、1月から始まる繁忙期に向けての準備期間になります。
不動産会社によっては、12月から繁忙期に向けて物件情報を続々とネットに掲載するところも増えてきます。

意外と良い物件が見つかる可能性もあるため、この時期もチェックしておきましょう。

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INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

閑散期と繁忙期、何が違う?

繁忙期・閑散期

不動産業界では1年の中で閑散期と繁忙期を迎えることがわかりました。
ここからは、それぞれの時期でより具体的にどのような違いがあるのか、解説していきましょう。

物件数

まずは不動産会社が取り扱う物件数に違いが出てきます。
繁忙期の1~3月は引っ越しをするために賃貸物件から退去される方も多く、空室の物件情報が増えてきます。
一方、閑散期は引っ越し業界も閑散期を迎えるため、空室の物件情報が出ることも少ないです。
また、新築のアパート・マンションが完成する春・秋の時期には物件数が少し増える傾向にあります。

物件の選びやすさ

物件の選びやすさも繁忙期と閑散期で大きく異なります。
まず、繁忙期は内見から契約までのスピードが重要であり、少しでも遅れてしまうと希望の物件を先に契約されてしまう可能性が高いです。
しかし、スピードを意識しすぎてあまり確認せずに物件を決めてしまうと、実際に生活してから不満点が見つかり後悔する恐れもあります。
閑散期は物件数が少ないものの、じっくりと時間をかけて自分の希望に合う物件を探せるので、丁寧に物件選びをしたい方にはおすすめです。

入居費用

入居する際にかかる費用にも違いが出てきます。
まず、大前提として繁忙期に入居者が現れなかった部屋は、来年の繁忙期が来るまで空室になる可能性が非常に高いです。
こうしたリスクを防ぐためにも、大家さんや不動産会社は入居しやすい条件に変更する場合もあります。

例えば本来は敷金1ヶ月・礼金1ヶ月の物件で、礼金なしになった場合、家賃1ヶ月分の初期費用が浮くことになります。
また、不動産業界における繁忙期は引っ越し業界にとっても忙しい時期です。
引っ越し料金は繁忙期だと他の時期に比べて約1.5倍も高額になる可能性があります。
それでも引く手あまたになっていることから、場合によっては引っ越し業者を手配することも難しくなるでしょう。
一方、不動産業界の閑散期にあたる夏場は、梅雨や猛暑日など引っ越しに適さない時期と言われており、引っ越し業界でも閑散期を迎えます。
こうした時期は引っ越し料金も安く設定されていることが多く、入居にかかる費用を抑えられるのです。

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不動産業界の閑散期を狙って物件を選ぶメリット

繁忙期・閑散期

不動産業界の閑散期に物件を選ぶと、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
あえて閑散期を狙って物件を選ぶメリットを5つご紹介します。

部屋探しがじっくり行える

閑散期の大きなメリットとして、部屋探しをじっくり行える点が挙げられます。
繁忙期のように続々と契約が決まってしまう期間に部屋探しを行うと、せっかく良さそうな物件が見つかっても契約されていたり、焦ってしまうことであまり良くない物件を契約してしまい後悔したりすることもあります。
閑散期での部屋探しはライバルも少なく、競争率はかなり低くなるため気になる物件を複数内見してから時間をかけて選ぶことも可能です。

時間をかけても自分にとって納得のいく部屋を見つけたい方には適した時期と言えます。

値下げ交渉がしやすくなる

賃貸物件における空室問題は、大家さんや不動産会社にとって大きな問題の1つです。
毎年新築物件が増えていますが、その一方で建て替え工事が行えず築年数を重ねている物件もあります。
毎年出生数が減り続けていることも考えると、今後はさらに空室リスクは高まってしまうでしょう。
そのため、なるべく繁忙期で埋まらなかった部屋を閑散期に良い条件を設けてでも空室を埋めたいと考えるのです。
こうした背景から、閑散期には値下げ交渉がしやすくなります。

これは家賃に限らず、初期費用なども当てはまります。
閑散期でも人気エリアでは対応してもらえないこともありますが、契約する際に敷金・礼金などの初期費用をなくしてもらえないか交渉してみる価値はあるでしょう。
また、近年は「フリーレント」と呼ばれる、入居から数ヶ月間は家賃なしで生活できる物件が増えてきています。
フリーレント物件であれば家賃分を浮かせられるため、初期費用も大きく抑えられます。

フリーレントの交渉にも応じてもらえる可能性があるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

引っ越し費用を抑えられる

不動産業界における閑散期は、引っ越し業者の閑散期とほぼ同じ時期です。
閑散期に部屋探しをすることで、初期費用だけでなく引っ越し費用まで安く抑えられます。

具体的に繁忙期とどれほどの差が見られるかというと、例えば単身者が繁忙期の3月に引っ越しする場合、平均で約58,000円かかります。
4人家族になると荷物が多くなることからさらに値段が上がり、約18万円もかかってしまうのです。
閑散期の8月に引っ越そうとすると、単身者では約45,000円、4人家族だと約13万円が相場になります。
繁忙期に比べて1万~5万円もお得になるため、できるだけお金をかけたくない人には閑散期での引っ越しがおすすめです。

丁寧に接客してもらえる

繁忙期は仕事が忙しくなる影響で、普段より接客態度が悪くなったり、物件紹介が雑になったりする不動産会社も少なからず存在します。
また、忙しいことで物件情報を見落としてしまい、良い物件があるにも関わらず紹介してもらえないリスクもあるでしょう。
閑散期では不動産会社に来訪する人も限られてくるためスタッフにも余裕が見られ、さらに「閑散期でも契約してもらえるかもしれない」という思いから丁寧に接客してもらえます。

こういった状況だと不動産会社の担当者とコミュニケーションも取りやすくなり、より自分の希望に合った物件を探してもらいやすくなります。

新しい物件を紹介してくれることも

こちらは7月・8月ではなく、第2の閑散期となる12月(年末年始)で見られるメリットになります。
不動産会社は新築物件を建築する際、基本的に竣工してからすぐに満室になることを想定し、繁忙期を迎えるまでに竣工できるよう工期スケジュールを組み立てます。
例えば10月・11月に新築物件が完成するケースが多いです。
そのため、12月に部屋探しを始めると新築物件を紹介してもらえる可能性が高まります。
なるべく新築物件を借りたいという方にはおすすめの時期です。

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閑散期に物件選びを行うデメリット

繁忙期・閑散期

閑散期を狙って物件を選ぶメリットはたくさんありましたが、その一方でデメリットも存在します。
どのようなデメリットがあるのか、ご紹介しましょう。

選べる物件数が少ない

繁忙期に比べて閑散期は物件数も少ない状況に陥っています。
選べる物件数が少ないため、場合によっては希望する物件が見つからない可能性もあるでしょう。
物件数が多ければ多いほど、希望の物件と巡り会えるチャンスは増えます。
もしどうしても住まいに譲れないこだわりがある方は、繁忙期またはその直前に部屋探しを行ってみましょう。

立地が悪い可能性がある

住まい選びの条件として、多くの方が「立地の良さ」を重視しています。
例えば駅から徒歩数分で通える物件や学校・職場へ徒歩で通える物件、多少賃料が高くても通いやすい地域にある物件は借り手も見つかりやすくなります。
そのため、閑散期になると立地の悪い物件しか残っていない可能性も高いです。

引っ越しの時期に適さない

引っ越し業界の閑散期にあたる6~8月はなぜ閑散期となってしまうのかというと、単純に気候が引っ越しに適していないためです。
6月は梅雨の時期を迎えるため雨が降りやすく、運搬している時に家具・家電が濡れてしまう恐れもあります。
また、7月・8月は本格的に夏を迎えるため気温も上昇し、気を付けていないと引っ越しの作業中に熱中症を引き起こす危険性もあるでしょう。
引っ越しは体力を使うことも多いため、夏場は他の時期に比べて適していないのです。

閑散期に引っ越しをする場合、雨対策や熱中症対策は必須と言えます。

お得感が少ない

不動産会社に限らず、新生活に向けてお得なキャンペーンを打ち出すことも多いです。
例えば、引っ越しで必要な家具・家電をセットで購入することで、お得に割引されるケースもあります。
しかし、閑散期ではこういったキャンペーンが行われることはほとんどありません。
いくら閑散期で値下げ交渉をしたとしても、家具・家電をまとめて購入したことでお得感をあまり感じられない可能性も考えられます。

こうした部分も閑散期におけるデメリットと言えるでしょう。

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不動産業界の繁忙期に物件を選ぶメリット

繁忙期・閑散期

閑散期に物件を探すメリット・デメリットはいくつかありましたが、一方で繁忙期だとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
まずは繁忙期に物件を選ぶメリットからご紹介していきます。

多くの物件をチェックできる

繁忙期には多くの物件で空室が出るため、閑散期よりもたくさんのアパートやマンションの内見が可能です。
1年の中で最も掲載される数が多い時期なので、希望していたエリアでの物件探しが容易になります。

さらに、最寄り駅から徒歩数分の好立地や希望の間取り・階数の物件がいくつも見つかる可能性があります。
少ない選択肢から選ぶよりも、多くの候補から物件を見比べられるので、より満足した住居が見つかりやすいでしょう。

新築物件に出会える可能性が高い

繁忙期には、新築物件と出会えるチャンスがあります。
入居希望者が増える時期に合わせて、アパート・マンションの建設や賃貸を開始されることは多く、新築や築浅を希望する方には大きなメリットです。

また、既存の物件数に新築がプラスされて候補がより増えるので、築年数にこだわりがない方にとっても内見数が増えるのは喜ばしいことでしょう。

キャンペーンでお得になることも

引っ越しが増える繁忙期と同タイミングで、家具・家電のまとめ買いキャンペーンを開催するお店は多いです。
賃貸物件の契約時には敷金や礼金などの初期費用に加え、引っ越し費用がかかるため、少しでもコストを抑えたいと思う方は多いでしょう。
お得なキャンペーンが利用できるのは、繁忙期を選ぶメリットです。

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繁忙期に物件選びを行うデメリット

繁忙期・閑散期

繁忙期には多くのメリットがありましたが、もちろんデメリットも存在します。
続いては、デメリット面を見ていきましょう。

良い物件はすぐになくなる

多くの物件情報が掲載される時期ですが、物件探しは早い者勝ちです。
退去する人もいれば入居者も多いため、良い物件は空室が出たタイミングですぐに次の人が契約してしまうことが多いです。
たくさんの物件候補からゆっくり選びたい、時間をかけて内見したいと思っても、悩んでいる間に空室がなくなってしまう恐れがあります。
入学や就職などの新生活スタートのタイミングは皆一緒なので、あまりにマイペースに選んでいると希望物件への入居ができないので注意しましょう。

家賃交渉が難しい

入居希望者が多い繁忙期シーズンには、家賃交渉は難しいです。
少しの値下げで入居者が増えるとなればオーナーにとってもメリットであるため、閑散期には家賃や初期費用を安くしてもらえることがあります。
しかし、繁忙期は人の出入りが多く、交渉に応じずとも別の人が借りてくれると考えるため交渉は難しいと覚えておきましょう。

急ぎたいのに待たされてしまう

物件を探している方が多い時期には、不動産会社は非常に混雑します。
早く内見したいと思っても順番に案内されることになり、スムーズに物件探しができないというデメリットがあります。

新生活に向けてただでさえ忙しい時期に何時間も待たされた上、ほとんど内見できないのは勿体ないことです。
また、物件が決まったとしても手続きに時間がかかり、契約完了までに何時間も待たされることは少なくありません。

焦り過ぎて物件選びに後悔することも

希望する物件に空き室が出た際、内見せずに契約することがありますが、実際に見たらイメージと違って後悔することはよくあります。
他の希望者に取られないようにと焦って契約してしまうかもしれませんが、写真と実物で雰囲気が若干違うことは珍しくありません。

実際、引っ越しの時に入ったらイメージよりも部屋が狭い、一日中日当たりが悪いなどで、焦って契約して後悔した経験がある方は多いです。
別の人に先を越されないようスピード感を大切にしつつ、部屋の雰囲気を知るためにも内見するのをおすすめします。

引っ越し費用が高くなる

不動産の繁忙期は、引っ越し業者も忙しくなります。
閑散期の引っ越しに比べると見積もり金額が高いことが多いほか、早めに予約をしないと断られるケースもあります。
希望日に荷物を届けてもらえず、引っ越しが伸びてしまうリスクがあるのは見逃せないデメリットです。

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閑散期に理想の部屋を効率的に見つけるポイント

繁忙期・閑散期

掲載数の少ない閑散期に良い物件を探すのは難しいと思われるかもしれませんが、効率良く見つける方法があります。
ここからは、物件探しのコツを見ていきましょう。

気になる部屋を見つけたらすぐに内見!

閑散期も、繁忙期と同じく物件探しは早い者勝ちです。
掲載数が少ないため良い物件を見つけるのはただでさえ困難な上、どのような時期でも入居希望者は一定数いるので、閑散期でも競争率は高いです。
そのため、気になる部屋があったらすぐに内見をお願いするのがおすすめです。
特に築浅や好立地の物件はすぐに借り手が見つかるので、人気物件はすぐに内見をして、良さそうかどうかを判断しましょう。
また、5月末から6月頃にかけての梅雨時期には、内見の際に湿気でカビが生えていないかをチェックしてみてください。

空室情報は不動産会社に問い合わせてみる

最新の空室情報は、不動産会社で確認するのがおすすめです。
インターフォン上の賃貸サイトをチェックする方は多いですが、リアルタイムで情報が更新されているわけではなくタイムラグが存在します。
そのため、不動産会社に直接問い合わせた方が最新情報をゲットできます。
また、どのような立地や間取りが良いのかを伝えて、空きが出た時に連絡をもらえるようにお願いしておくと希望物件に出会える可能性が高まります。
賃貸サイトは非常に便利ですが必ずしも最新情報ではなく、不動産会社に直接問い合わせた方に先を越されることはあるので注意してください。

複数の不動産会社に相談してみる

いくつかの不動産会社に相談した方が、希望の部屋が見つかりやすいでしょう。
不動産会社によって紹介できる物件は異なり、中には非公開にしている場所があるため、複数を巡ることで穴場物件が見つかることもあります。

引っ越し先のエリアにある不動産会社には足を運んだり、電話で問い合わせたりするのがおすすめです。

条件に優先順位を付けておく

希望の物件に出会うためには、求める条件に優先順位を付けることが大切です。
二階の部屋が良い、ウォークインクローゼットが欲しいなど、求める条件はいくつあっても構いません。
しかし、全ての条件を完璧にクリアする物件を見つけるのは容易ではないため、その中でも絶対に叶えたい希望だけをピックアップしましょう。
譲れないポイントに沿っていくと、内見する部屋が理想かどうかの判断がつきやすく、テンポよく物件探しが行えます。

誠実な姿勢で部屋探しをする

理想の部屋を見つけるには、不動産会社への誠実な姿勢が大切です。
閑散期の入居希望者は比較的少なく、その分一人ひとりに対してゆっくりと向き合う時間が確保できます。
また、不動産会社は入居希望者と話している中で、トラブルを起こさないか、家賃の滞納はしないかなどの人間性を判断しているのです。
もし、横暴な態度で接していれば「あまり借りて欲しくないな」と思われ、良い物件情報の提供を避ける可能性が考えられます。
情報をくれる不動産会社には、誠実な姿勢を心掛けてください。

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INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

閑散期が狙い目!家賃交渉のポイント

繁忙期・閑散期

繁忙期の家賃交渉は難しいですが、閑散期なら可能な場合もあります。
続いては、家賃交渉をする際のポイントと成功させる秘訣をご紹介します。

家賃交渉はそもそも行っても良いのか?

基本的には、どのような賃貸物件であっても家賃交渉自体は可能です。
不動産会社やオーナーにとって入居希望者から値下げ交渉の話をされるのは日常茶飯事であり、さほど驚かれることはないでしょう。
ただし、必ずしも成功するとは限りません。
家賃全てがオーナーの自由に使えるお金なのではなく、収入の一部をローンの支払いや修繕・リフォーム費用に充てています。
賃貸物件の経営のためには欠かせない資金であるため、たとえ閑散期で入居希望者が少なくても、大幅な値下げには応じられないと断るケースは多いです。

また、基本的に家賃交渉はオーナーに直接ではなく、不動産会社または管理会社へ行います。
入居前の交渉なら物件を紹介してもらった不動産会社の担当者へ話をし、入居後であれば交渉先は管理形態によって異なります。
管理しているのがオーナーなら不動産会社、管理会社が物件を管理しているのなら管理会社へと相談してください。

家賃交渉を行うために気を付けたいポイント

ただ「高いから安くしてほしい」と相談するだけでは、相手側は聞き入れてくれません。
家賃交渉をスムーズに行うためには、いくつか気を付けたいポイントがあります。

交渉には「材料」が必要

交渉には、具体的な根拠が必要です。
近隣の賃貸物件と比べて家賃が高い、物件内の空室が減らないなどの事実があると、交渉しやすくなります。

家賃相場はインターネットで簡単に調べられるため、金額はいくらかをチェックして交渉材料の1つとしてください。
また、すでに入居している場合には、「商業施設が潰れて契約時よりも利便性が低下した」「設備が劣化した」など、生活に不便さが生まれたことをアピールするのも手です。
契約時と比べて大きく条件が悪化している場合には、家賃の値下げは妥当だと考えて、交渉に応じてくれることがあります。

事前に交渉準備を進めておく

交渉材料を見つけたら、より明確なデータを用意しましょう。
ただ言葉で周辺相場を伝えるよりも、印刷した用紙を提示する方が効果的です。
ただし、同じエリア内にある賃貸物件であっても、築年数や設備によって家賃は大きく異なります。
現在住んでいる、または入居を予定する物件と立地や築年数、設備などが類似している物件の家賃を提示する必要があります。
「他の物件に比べて○○円高いので、その分を値下げしてほしい」と、明確な数値を伝えることで、オーナー側が納得してくれる可能性が高まります。

家賃交渉を成功させる4つの秘訣

家賃交渉を成功させるためには根拠や準備が必要ですが、それ以外にもコツがあります。
最後に、家賃交渉が成功しやすくなる秘訣を見ていきましょう。

入居への本気度を示す

本当に物件を気に入っていて、少し家賃を値下げしてもらえたら絶対に入居すると本気度を示すと、交渉に応じてもらえることがあります。
入居希望の物件が予算よりも高い家賃だった場合、「あと3,000円安くしてもらえば入居します」と、熱意を持って伝えてみましょう。

家賃以外の部分で交渉してみる

家賃の値下げは、今住んでいる人との不公平が生まれ、全員から同じように減額を要求されるリスクがあるのでそう簡単には対応してもらえません。
そこで、家賃交渉が難しい場合には敷金や礼金などの交渉をしてみましょう。
また、1から3ヶ月などの一定期間だけ家賃が無料になる「フリーレント」をお願いするのもひとつです。
フリーレントなら別の入居者からの不満が上がりにくく、長期的に見れば家賃を下げるよりも収入が大きくなるため、双方にとってのメリットとなります。

無理な交渉はしない

いくら家賃を安くしたいからといって、無理やりな交渉は避けましょう。
家賃全てがオーナーの収入となるわけではなく、安全に賃貸経営を続ける上で欠かせない経費を支払っているケースが多いです。
そのため、どんなに交渉しても「うちでは無理です」と断られ、最悪の場合には入居を拒否される恐れがあります。
また、物件の多くは、周辺の相場と比較しながら家賃を設定しているため、大幅な減額を求めずに、「相談」という気持ちで向き合いましょう。

まとめ

毎年、不動産業界には閑散期と繁忙期が訪れています。
どちらの時期に引っ越してもメリット・デメリットはあり、このタイミングなら理想の部屋が見つかるわけではありません。
ただし、閑散期であれば繁忙期ほど急いで物件を探す必要はなく、場合によっては家賃やそれ以外の交渉が叶うこともあります。
どうしても繁忙期にしか引っ越しできない場合には仕方ないですが、タイミングはいつでも良いのであれば閑散期の方がお得に済むかもしれません。
繁忙期・閑散期のメリット・デメリットを理解してお部屋探しを始めましょう。

INA&Associates Inc.

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