マンションの自転車置き場で発生しやすい問題とは?解決策・管理方法もご紹介

コロナ禍の拡大と長期化により、ソーシャルディスタンスの確保や感染リスクの低い移動手段として、自転車の需要が高まっています。
経営しているマンションで駐輪場を完備しているオーナーも多いでしょう。
しかし、自転車を持つ住民が増えると、マンションの自転車置き場には様々な問題が発生すると言われています。
ここでは、マンションの自転車置き場で発生しやすい問題点や、その解決策・管理方法についてご紹介します。
居住者が暮らしやすい環境を整備したい方や、自転車置き場の問題で困っている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

Contents

マンションにおける自転車置き場の特徴

自転車置き場

2020年の自転車販売台数は、新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言を受け、外出を控える人々が増えたことで大幅減となり、業績面への影響が懸念されていました。
しかし、自転車は電車やバスでの移動に比べて感染リスクが低く、通勤・通学用として購入する人が増えたこと、外出自粛の中でも気軽に楽しめるレクリエーションになることなどから、子どもから大人まで幅広い年代で需要が高まったのです。
結果的に、2020年の自転車販売市場は過去最高となる2,100億円超えとなりました。
そもそも全国平均での自転車所有率は2000年までに大幅に増加して以降、年々増え続けています。
今、国内の自転車保有率は世界第6位と高い水準になっており、自動車の保有台数と同レベルになってきているのです。
そこで問題になってくるのが、スペースが限られているマンションやアパートの自転車置き場についてです。
マンションやアパートの自転車置き場は、余裕を持ってスペースを確保していたとしても、マナーを守らない人がいたり、屋根がなく雨風にさらされていたり、自転車が倒れていたりと、管理が不十分になってしまうことがあります。
特に、以下の特徴があるマンションやアパートは、管理が行き届いていない場合が多いです。

・最寄り駅が遠い
駅からの距離があるマンションやアパートは、通勤・通学などに車や自転車が必須となります。
ファミリー向けの物件では、人数分の自転車が置かれることも珍しくなく、スペースが不足してしまう場合があります。

・居住者が多い
部屋数の多いマンションやファミリー向けの物件では、入居者に応じて自転車の保有数も多くなります。
自転車置き場にゆとりがないと、自転車置き場に入りきらない自転車が溢れてしまう可能性があります。

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自転車置き場にみられる種類

自転車置き場

限られたスペースの中、より多くの自転車が置けるようにするには、まず自転車置き場にみられる種類を理解しておく必要があります。

スチール製

自転車置き場で最もスタンダードなものが、スチール製のものです。
多くのマンションやアパートで採用されているので、目にしたことがある方も多いかもしれません。
スチール製のものはサビに弱いので、屋根や風よけが必要です。
ただ、スチール製は安価なので、費用負担を少なくするために採用しているケースも多いです。

アルミ製

アルミ製は、サビに強いため外の自転車置き場として最適な種類です。
スチール製と比べると大きさや屋根付き・風よけ付きの種類やカラーバリエーションが豊富です。
選択肢が広い分、建物と調和しやすいことからメリット多くなっています。

平置きタイプ

平置きタイプは、自転車を並行に駐輪するためのスペースのみが用意されたタイプです。
気軽に自転車を置けるといったメリットがある反面、どこに停めれば良いかわからなくなるケースもあります。

スペースが区切られている場合であっても、自転車の大きさや停め方のマナーが悪い人などの影響でトラブルに発展する可能性があります。
誰でも自由に出入りできる分、盗難やいたずらなどの可能性もあるため、セキュリティ対策をしておかなければなりません。

ラックタイプ

ラックタイプは、決められた場所に綺麗に自転車を配置できるもので、スペースを有効活用したい場合に適しています。
等間隔で整理しながら置けるため、見た目が良く盗難やいたずらなどのセキュリティ面にも優れています。
入居者同士のトラブル発生の防止にもつながるため、こちらのタイプを導入するケースも多いです。

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ラックタイプを細かく分類!それぞれの特徴とは

自転車置き場

敷地の都合上、自転車置き場のスペースが十分に確保できない場合、多くの自転車が置けるラックタイプ型がおすすめです。
ただしラックタイプと言っても2段式と平面式に分けられ、その中でも様々な種類があります。
ここでは、それぞれの特徴をご紹介しましょう。

2段式

2段式は、収容効率に優れている自転車ラックです。
2段式の中にも3種類のラックタイプがあります。

垂直2段式ラック

垂直2段式ラックは、その名の通り上段と下段に同じ数の自転車を収容できる構造となっており、狭いスペースでも多くの自転車を設置することが可能です。
上段レールにある自転車を取り出す場合、上段部分を垂直に下ろして行うことになります。
この時の昇降操作は簡単なので、女性や子どもでも操作できます。
下段には、レールに沿って左右に動くスライドラック式構造を採用しており、両脇のラックを動かして自転車を出し入れする仕組みです。
ラック自体を動かして間隔を詰めれば、より多くの自転車の収容が可能です。
通路幅目安は下段自転車後端~1,380mm以上、天井高目安は2,500mm以上、設置間隔は上段で500mm以上となっています。

2段式下段スライドラック

2段式下段スライドラックは、ラックタイプの中でも最も多くの自転車を収容できるタイプという特徴があります。
上段レールに自転車を収容する場合、一度手前に引き出してからレールを斜めにして自転車を持ち上げることで可能となります。
圧縮されたガスを利用したバネのガススプリングを採用しているため、昇降操作も簡単です。
下段は、垂直2段式ラックと同様スライドラック式構造と採用しています。
2段式下段スライドラックの場合、自転車の収容数の関係上通路幅や天井高の確保が必要となります。

通路幅目安は下段自転車後端~1,500mm以上、天井高目安は2,600mm以上、設置間隔は上段で450mm以上です。

2段式自転車ラック

2段式自転車ラックは、タップタイプでも最もスタンダードな構造の自転車ラックです。
上段部分は、上段レールを手前に引き出してから斜めにして、自転車を持ち上げて収容します。
これは2段式下段スライドラックと同様の仕組みです。
一方、下段は左右にスライドしない固定式となっており、シンプルでスッキリと見せることができます。
このタイプは、自転車を綺麗に整列させるだけでなく、隣に置かれた自転車のハンドルやペダル部分などが絡みにくい構造となっているものもあります。
2段式自転車ラックの場合、通路幅目安は上段ラック後端~1,700mm以上、天井高目安は2,500mm以上、設置間隔は上段で450mm以上です。

平面式

続いて平面式ラックの種類を4つご紹介します。
平面式は、スペースに合わせた自由な設計が可能となっています。

平置きラック

平置きラックは、自転車の前輪部分だけを乗せて収容するタイプのシンプルな構造が特徴です。
収容するのが前輪部分のみなので出し入れがしやすく、自転車置き場を設置する際のコストを抑えたいといった方にもおすすめのタイプです。

周囲の外観にも調和しやすいデザインが多く、ラック間隔の変更や斜め設置などにも対応していることから、自由度が高くなっています。
通路幅目安は、下段自転車後端~1,200以上(45°タイプでは1,000mm以上)となっています。

傾斜ラック

傾斜ラックは2段式ほどの高低差はないものの、多少の高低差を付けることで自転車のハンドル同士の干渉を緩和したタイプです。
自転車同士が絡みにくくなり、自転車の出し入れも安定しやすくなっています。

収容するのは自転車全体で、自転車を持ち上げずに収容できます。
傾斜ラックの通路幅目安は下段自転車後端~1,300mm以上、設置間隔は上段で300mm以上です。

スライド式ラック

スライド式ラックは、その名の通りレールが左右に可動するタイプのもので、平面式では最も多くの自転車を収容できます。
前入れ型と前後入れ型の2つのタイプがあります。
前後入れタイプは、自転車を前入れと後入れを交互に入れるタイプとなっており、ハンドル同士の干渉を防止できるほか、通路幅を抑えることが可能です。

レールが1本で済むので、中にゴミが溜まりにくく掃除もしやすい構造となっています。
通路幅目安は、下段自転車後端~1,300mm以上となっています。

デザインラック

デザインラックは、レールがなく前輪のみを収容する、フックのみが設置されたシンプルかつデザイン性の高いラックです。
自転車の前輪部分を乗せて収容する平置きラックと異なり、自転車を持ち上げる必要がないため、収容が簡単です。

スペースに余裕があるものの、美観性のため整列させたいと言った場合に導入されています。
通路幅目安は下段自転車後端~1,200mm以上で、設置間隔は600mm以上となっています。

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マンションの自転車置き場で発生しやすい問題点とは?

自転車置き場

マンションやアパートの自転車置き場では、当然多くの居住者や契約者が利用することになるため、自転車置き場そのものの構造や要素などによって様々な問題が発生します。
ここからは、マンションの自転車置き場で発生しやすい問題点をご紹介しましょう。

自転車置き場に置ける数が少ない

まずは、収容台数の問題です。
例えば、マンションの戸数に対して自転車を収容するラックの数が足りなかったり、すべての居住者が利用できるほどのスペースがなかったりするケースもあります。
自転車置き場に停められない場合、共有スペースや駐車場に仮置きする形を取らざるを得なくなり、外観が悪くなってしまうでしょう。

また、ラックがない平置きタイプの場合、自転車の停め方によっては収納台数が変わるため、自転車同士が絡み倒れてしまったり居住者同士でトラブルが発生したりする可能性もあります。

電動アシスト自転車が置けない

近年は電動アシスト自転車の需要が高まっていますが、自転車置き場のタイプによっては設置できない場合があります。
特に2段式ラック式の場合、自転車のサイズが制限されていて大型のものは収容できない可能性があります。
自転車置き場を設置する場合は、こうした自転車のサイズに限定がないかも確認しておかなければなりません。

所有者がわからない自転車が放置されている

自転車置き場に自由に出入りできる場合、居住者以外の自転車が放置されてしまう可能性があります。
既に退去している人のものや、マンションの居住者とは全く関係のない人の自転車が置かれていることもあります。
所有者が不明の場合だと簡単に撤去できないため、駐輪場を使いたい居住者が利用できないといった事態になる可能性もあり対策が必要です。

居住者が利用できる区画以外を使っている

マンションやアパートの自転車置き場では、住戸ごとに駐輪可能なスペースの割り当てがされていることがほとんどです。
しかし、2段式ラック・垂直2段式ラックなどのタイプを導入している場合、上段と下段とで収容のしやすさが変わってしまうため、上段の人が不便さを感じることもあるようです。
中には、上段のラックを割り当てられているにも関わらず、無断で下段のラックに停めてしまう居住者もいます。
マナーを守らない居住者がいると、トラブルに発展する恐れもあります。

盗難・いたずらが発生する

自転車は盗難やいたずらの被害に遭いやすく、自転車置き場を備えていたとしても安全とは限りません。
特に駐輪スペースのみが設置されている場合、誰でも自由に出入りができるため被害に遭う可能性も高くなってしまいます。
1度でも被害に遭うと、居住者も同じ場所に自転車を停めるのは躊躇ってしまうため、外の駐輪場を契約しなければならなくなる可能性もあるでしょう。

屋内に自転車置き場を設けたり、ラック式を導入したりするなど対策が必要です。

掃除が行き届いていない

自転車置き場は、外からの汚れが入ってきやすい場所でもあります。
特に外に設置された自転車置き場の場合、雨風の影響も受けやすく、ホコリやゴミなどが溜まりやすいです。

掃除が行き届いていないと、美観性を損ねるばかりか、使い勝手も悪くなり居住者から苦情がくる場合もあります。
居住者の中には気付いた時にサッとゴミを取り除いてくれる人もいますが、善意に任せきりにするのではなく、定期的に掃除して管理を怠らないようにしなければなりません。

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自転車置き場の問題を解決するには?

自転車置き場

マンションやアパートにおける自転車置き場では様々な問題の発生が懸念されます。
問題が増えれば居住者が不満を抱え、トラブルに発展する可能性もあります。
空室リスクの危険性もあるため、問題が起きたら早めに対処をする、問題が起きる前に対処を行うのが大切です。

自転車置き場の台数が不足する問題への対策

自転車置き場の台数が不足している場合は、駐輪可能台数を増やすことを検討してください。
その場合、駐車スペースを新しく確保する必要がありますが、階段下や設備を撤去したスペースなど、空いている場所があれば駐輪場として活用しましょう。
しかし、空いているスペースがない、建ぺい率や容積率が上限を超えてしまう、といった場合には「ラック」を導入して駐輪可能台数を増やしてみてください。
ラックといっても種類が様々です。
上記でもご紹介したように、平面式や平置きラックなど、様々なラックがあるのでスペースに応じたものを選びましょう。
その中でも、より多くの駐輪台数を増やすなら2段式のラック導入を検討してみてください。

自転車を立体的に上下に停められるので、駐輪台数がより多くなります。
予算と相談しながら検討してください。

電動アシスト自転車が置けない問題への対策

電動アシスト自転車は、一般的な自転車と比較すると大きいため、駐車スペースの確保が難しいです。
チャイルドシートが設置されていればより車幅が広くなるので場所を取ってしまい、他の人の駐輪が難しくなります。
対策としては、一般の自転車・スポーツタイプの自転車・子ども用の自転車・電動アシスト自転車など、自転車の種類ごとに駐輪スペースを分けるのがおすすめです。

駐輪場という限られたスペースでも、同じ自転車を置ければ駐輪もしやすくなります。
また、それぞれのスペースごとにラックを変えるのも効果的です。
一般的な自転車の駐輪スペースでは、より多くの自転車が停められるように2段式のラックを設置し、それ以外は自転車の大きさに合わせた幅のラックを設置すれば綺麗に駐輪できるので見た目も良くなります。
スペースがない場合には使用していない駐車場やバイク置き場など、活用できるスペースがないか見直してみてください。

所有者がわからない自転車問題への対策

駐輪場のスペースを確保するためにも所有者のわからない自転車は「不要自転車」とみなして撤去しましょう。
しかし、勝手に撤去をしてしまうとトラブルの元となるので注意してください。
不要自転車を洗い出すためには、まずは持ち主を確認します。

長い間放置してある自転車に対して「○月○日までに通知書を外していない自転車は不要自転車とみなして撤去します。利用している場合は、必ず○月○日までに本紙を外してください」といった形で用紙を作成して自転車に貼り付けます。
張り紙や回覧板で全住民に周知させることも忘れないでください。
通知書に記載する期間に関しては、2週間から1ヶ月程度にしておきましょう。
もし期間を過ぎても撤去されていない場合は、撤去作業を進めます。

撤去をする前には警察へ相談すると盗難自転車であるか確認してくれます。
放置された自転車の全体と防犯登録の番号を写真撮影・記録し、持参すると確認してもらえます。

居住者の使い方問題への対策

本来の区画に停めていない、駐輪の仕方が雑など、居住者の使い方に問題がある場合は、自転車の所有者を明確にしてトラブルを防ぎましょう。
方法としては、自転車にステッカーを貼るだけです。

部屋の番号をステッカーに記載してしまうとプライバシーの問題があるので、部屋番号とは違う番号を記載し管理します。
間違った場所に停めている、倒れたまま放置してあるなど、トラブルが起きたとしてもステッカーを見れば所有者が特定されるので、問題を減らすことに役立ちます。

盗難・いたずら問題への対策

駐輪場での盗難やいたずら防止への対策としてはセキュリティ面を強化することが重要です。
例えば、オートロックを導入できる作りであれば、オートロックにすることで防犯対策を強化できます。
出入りが面倒になるデメリットはありますが、セキュリティを強化できることがわかれば居住者の理解も得やすいはずです。
また、防犯カメラの設置も検討してください。
犯行現場をカメラに残せるので犯人を特定する際にも役立ちます。
ただし、防犯カメラを設置する際にも住民に設置を周知させ理解を得る必要があります。

掃除が行き届いていない問題への対策

駐輪場の汚れやゴミの放置など、美観に関する問題では、掃除の頻度を高める以外に選択肢はありません。
住民一人ひとりが綺麗に使う意識を持ってもらうことは大切ですが、それだけでは対処できません。
掃除の頻度を増やして綺麗な状態を保てれば、ゴミのポイ捨てをしないよう個人の意識を高めることにもつながります。
また、防犯カメラを設置し、ゴミ捨てをしている居住者がいれば厳正な対処をするなど、回覧板などで周知させるのも効果的です。

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自転車置き場をリニューアルする上で気を付けたいこと

自転車置き場

上記を理解した上で、現状の自転車置き場をリニューアルしたいなら以下の方法で進めていきましょう。

居住者にアンケートを行う

まずは、居住者全員を対象としたアンケートを実施します。
アンケートでは以下の点を記載してもらいます。

・所有している自転車の台数
・所有している自転車の種類
・所有している自転車の置き場所
・今後購入する見込みがあるか
・駐輪場に対する不満

居住者が所有している自転車の種類が明確に分かれば、設置するラックの種類を明確化できます。
また、自転車の台数が増える予想があるのなら、駐輪場の増設を検討しなければいけません。
居住者が抱える問題点もわかり、利用しやすい駐輪場づくりに役立ちます。

駐輪台数を明確にする

マンションにとって最適な駐輪場を設置するためにも、駐輪台数の明確化は欠かせない作業です。
アンケートでも所有している自転車の台数は記載してもらいますが、実際に駐輪場に停められている自転車の数と違いがあるはずです。
不要な自転車、乗り捨てられた自転車なども含まれているため、それらを除外して絶対必要駐輪台数を算出します。

計算方法は、「駐輪希望台数+購入見込みの自転車台数-不要自転車数-不正駐輪自転車数」です。

マンション管理組合として合意形成を行う

合意形成とは、議論などを通じてマンションの関係者の意見の一致を図ることです。
アンケートの結果をもとに、問題の原因や居住者の不満などを報告していきます。
自転車置き場をリニューアルする場合には、具体的な計画を立てていきます。
リニューアル工事で共有部分に影響を及ぼす場合は、建築基準法や消防法など条例に接触しないか慎重に判断する必要があります。

また、合意形成を実施する際には居住者に対して自転車置き場をリニューアルする旨を伝えるため説明会を実施しましょう。
その際には、居住者からの質問に答えられるよう準備しておいてください。

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共用自転車(シェアサイクル)の導入も検討しよう

自転車置き場

マンションにマイナスなイメージを与える駐輪場の問題ですが、場所や費用の関係で増設できない時には共用自転車(シェアサイクル)の導入も検討してみてください。
ここからは、シェアサイクルを導入するメリットや注意点を解説していきます。

マンションにおける共用自転車の特徴・メリット

共用自転車とは、マンションの管理組合で複数の自転車を保有し、居住者が共同で利用するシステムを言います。
自転車を購入するにしても、安くても数万円程度は必要になるので購入を躊躇してしまう方も中にはいます。
特に電動アシスト自転車は、1台で数十万円もする高額なアイテムなので「個人で購入するには手を出せない」と考える方もいます。
しかし、共用自転車を導入すれば居住者が自転車を購入することなく、好きな時間に自転車が使えます。
電動アシスト自転車を採用すれば、女性や高齢者も使いやすくなるので、幅広い世代の居住者に利用してもらえるはずです。
共用自転車を導入するメリットは以下の通りです。

・収益が得られる
シェアサイクル事業を契約すると、サイクルポートを設置するスペースを提供する代わりに収益分配を受けられる仕組みを持つ事業者が多いです。
そのため、大家さんは家賃収入以外にシェアサイクル分の利益も受け取れます。

・管理をする手間がない
管理をする手間が増えると考える大家さんもいますが、事業者を利用すればシェアサイクルを大家さん自身で管理する必要は一切ありません。
居住者がシェアサイクルを利用する際にはアプリを利用します。
アプリは、シェアサイクルの事業者が管理をしているため、トラブルがあったとしても事業者が対応してくれます。
自転車の点検なども事業者が定期的に実施してくれるため安心です。

・物件の価値が上がる
シェアサイクルは近年人気が高まっています。
駅から遠い物件でも、シェアサイクルがあれば利用できるため、入居を検討する人も増えるはずです。
物件の価値が上がれば、空室リスクを減らすことにもつながります。

・所有者不明の自転車や盗難などのトラブルが減る
シェアサイクルを運営する事業者によっては、所有者が不明の放置自転車の対応をしてくれる業者も存在します。
そのため、放置された自転車を自身で移動する手間もなく、シェアサイクルが導入できます。
放置自転車で溢れていた自転車置き場も、シェアサイクルが導入されればスッキリとした見た目となるので掃除もしやすくなります。
また、万が一シェアサイクルが盗難の被害に遭ってもGPSを設置している事業者が多いので、乗り捨てられた位置や保管している位置も瞬時にわかるので安心です。

共用自転車の注意点

シェアサイクルを導入すれば多くのメリットが得られます。
しかし、導入にあたっては注意点もあるので、採用する前に理解しておきましょう。

・近隣にポートが設置されているか
シェアサイクルを導入したくても、近隣にポートが設置されていない場合は使い勝手が悪くなってしまいます。
駅や周辺の施設にサイクルポートが導入されているか、あらかじめ確認しておきましょう。

・自転車台数に限りがある
シェアサイクルを利用したい居住者が増えれば、借りられない人も出てきてしまいます。
中には長い時間借りている人もいるため、戻ってこないことに苛立ちを感じて、クレームにつながるケースもあります。
その場合は、自転車の台数を増やすなど、対策方法を検討してください。

シェアサイクルも自転車保険の加入は必要?

自転車事故によるケガの治療や事故相手の賠償に備えるための自転車保険への加入を義務とする自治体が増えています。
2015年に初めて兵庫県が自転車保険への加入を義務化してから、その地域は徐々に増えていき、2022年4月時点では30都府県1政令都市において加入を義務付けています。
今のところ加入義務の自治体でも加入しなかった場合の罰則を定めている自治体はありません。
しかし、万が一事故を起こしてしまった場合、自分の資産から自分の治療費や相手の治療費、損害賠償金を支払う必要があります。
加害者にとっては生活が難しくなるような大きな負担となるので、加入した方が安心でしょう。
シェアサイクルに関しては、2017年10月1日から保険への加入が義務付けられているため、保険に加入している事業者がほとんどです。
しかし、中には加入せずに運営をしている事業者が存在している可能性もあります。
シェアサイクルを導入する前にきちんと保険に加入している事業者であるか確認し、居住者の安全安心を確保しましょう。

まとめ

自転車を所有している居住者が増えれば、その分トラブルも増えてしまいます。
トラブルを放置してしまえば、さらなるトラブルを生む可能性もあるため、問題が発生した際にはその都度対処する必要があります。
自転車が多く溢れかえっている、管理が行き届かなくて荒れ放題になっている駐輪場では、居住者の不満も溜まってしまいます。
中には退去を検討してしまう居住者も存在するため、収益にも影響を与えてしまいます。
居住者が快適に過ごせるためにも使いやすい駐輪場の設置を心掛け、問題解決のための対策を実施してください。
また、シェアサイクルを導入するマンションも増えてきています。
大きな手間もなく導入でき、大家さん側のリスクもほとんどありません。
余った土地やスペースがあれば、シェアサイクルの導入も検討し、自転車置き場の問題解決に向けて動き出しましょう。

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