コインパーキング経営でよくあるトラブル!その事例と対処法をご紹介

コインパーキングは無人経営かつ不特定多数の利用者がいるため、トラブルが発生しやすいと言われています。
しかし、事前にどのようなトラブルが発生するのか、その対処法を知っておけばトラブルの予防や問題を最小限にとどめることも可能です。
そこで今回はコインパーキング経営でよくあるトラブルや対処法、業者選びのポイントなどをご紹介します。
なるべくトラブルのない経営をしたい、質の良い業者を見分けたい方はぜひ参考にしてください。

Contents

【コインパーキング経営】運営や管理に関するトラブル

コインパーキング

コインパーキング経営ではどのようなトラブルが発生しやすいのでしょうか?
まずは、運営や管理に関するトラブルの内容と対処法についてご紹介します。

料金の滞納

料金の滞納は、コインパーキング経営で発生しやすいトラブルです。
滞納や未払いは収入に大きな影響を与えるため、事前に対策を講じる必要があります。

トラブルの内容

コインパーキング経営の主な収入は使用料になりますが、利用者の中にはお金を支払わない方もいます。
具体的には月極駐車場の契約者が支払期日になってもお金を支払わない、フラップ板やゲートを壊して無理やり出庫するなどがあります。

料金の滞納や未払いが多発すると本来得られるはずだった収入がなくなり、発生頻度や期間によっては経営が難しくなる恐れも出てくるでしょう。

対処法

対処法としては、月極駐車場の場合は一括前払いシステムの導入があります。
また、契約の時点で滞納するリスクが高そうな利用者を拒否したり、連帯保証人を求めたりすることも効果的です。
また、設備を壊して強引に出庫するトラブルを予防するためには、防犯カメラの設置がおすすめです。
さらに、定期的に現場へと足を運んで管理が正しく行われているとアピールすることも、トラブルの予防につながります。
それでも問題が解決しない場合には防犯カメラから車のナンバーを調べ、利用者の特定や警察への相談が必要になるでしょう。

不正駐車

不正駐車も、コインパーキング経営者が頭を抱えるトラブルの1つです。
不正駐車は他の利用者にとっても迷惑となるためクレームを受けやすく、もう二度と使わないと思われてしまうケースもあります。

トラブルの内容

不正駐車はその名のとおり、正しい使い方がされていないことを指します。
その中でも注意したいのが、長時間車を停めてそのまま放置するケースです。

その場合は放置されていた期間の使用料を払ってもらえない、車両撤去にかかったレッカー代はオーナーが負担するなど、大きな損失となります。
その他にも、駐車スペース以外の場所に車を停める、月極契約者以外が勝手に駐車するなどの不正駐車・不正利用もあります。

対処法

不正駐車の対処法として有効なのが、定期的な巡回や防犯カメラの設置、看板設置による警告などです。
駐車スペースではない場所に車を停められる場合には、余分なスペースが出ないように設計し直す、空いた空間に自動販売機を設置する方法もあります。
また、長期放置車両に関してはまず警察に盗難車両であるかの確認をします。
盗難車両なら警察が引き取ってくれますが、そうでなければ陸運局に申請して自動車登録証明の発行を依頼するか、軽自動車検査協会に協力してもらいましょう。
所有者が発覚してからは請求書を送付し、それでも未対応が続けば法的手続きに進む必要も出てきます。

ゴミの不法投棄

基本的に無人経営となるコインパーキングでは、家庭ゴミや粗大ゴミなどの不法投棄も発生しやすいです。
ゴミが散乱すると不衛生な状態となって利用者から敬遠される恐れも出てくるため、事前に対処しておきましょう。

トラブルの内容

特に自動販売機があるコインパーキングだと、缶・びん・ペットボトル専用のゴミ箱に家庭ゴミなどを捨てられるケースが多いです。
たとえゴミ箱を撤去したとしても周辺に投げ捨てられれば、美観性の悪化や不衛生な環境につながります。
ゴミの種類によっては悪臭がするため、近隣住民や利用者からクレームを受けるリスクもあるでしょう。
また、中には家具や家電などの粗大ゴミが放置されるケースもあり、それが原因で駐車スペースを利用できないと収益に影響を及ぼす事態も考えられます。
さらに、散らかっているコインパーキングは管理されていないと判断され、車上荒らしのリスクを高める恐れもあるのです。

対処法

ゴミ問題を解決させるためには、定期的に巡回してゴミを片付けることが大切です。
また、雑草の撤去や土ぼこりの片付けをして清潔感のある見た目を保つと、ゴミを捨てにくい状態になります。
散らかったゴミの回収が大変であれば思い切ってゴミ箱を設置する方法もありますが、ゴミの量が多すぎると結局溢れてしまうため、定期的な回収は必須です。

他にも、防犯カメラや照明を設置して「見られている」と意識させることも有効です。

設備の故障や破壊

入出庫や清算をすべて機械で行っているコインパーキングにおいて、設備の故障は致命的です。
また、利用者が破壊するケースも考えられるため、事前に対策を講じておくと安心です。

トラブルの内容

無人経営のコインパーキングには様々な設備があるため、突然の故障はつきものです。
例えば、精算機が反応しなくてお金を支払えない、お金を支払ったのにフラップ板が下がらずに出庫できないなどのトラブルがあります。
定期的なメンテナンスをしても、突然機械が故障する可能性は避けられません。
しかし、ただの故障の場合もあれば、利用者のいたずらで設備を破壊されるケースもあります。

利用料金を支払わずにフラップ板を強引に乗り越えて出ていった車があると、次の方が駐車しようと思っても上がったままで利用できずに迷惑がかかります。

対処法

このようなトラブルを予防するためには、やはり定期的なメンテナンス管理が欠かせません。
維持経費を少しでも削減したい方は、設置メーカーのアフターサポートの利用や管理業者に任せるなどの方法がおすすめです。

また、万が一設備が壊れた際には早急な対応が必要になります。
修理費用はかかってしまいますが、設備故障・破損により経営自体が行えないとなると収入が激減してしまうため、可能な限り早めに修理しましょう。
即日対応可能、土日祝でも営業している業者をいくつかピックアップしておき、万が一のために備えておくことが大切です。

自然災害

コインパーキングで発生しやすいトラブルは人的なものだけでなく、自然が原因のケースもあります。
続いては、自然災害によるコインパーキングのトラブルを見ていきましょう。

トラブルの内容

コインパーキングが自然災害時に受ける影響として、設備機器の損傷があります。
駐車場内には精算機やフラップ板、ゲートなどのあらゆる機器が設置されており、台風や土砂災害の影響で故障する可能性が考えられます。

また、地震による地割れで安全に駐車できなくなったり、大雨や洪水が原因で浸水してしまったりするリスクや、停電で入出庫ができなくなる場合もあるでしょう。

対処法

自然災害への対処法としては保険に入っておく、修理費用を貯めておくなどです。
駐車場やコインパーキング向けの様々な保険が提供されているため、災害に備えたタイプに入っておくと安心です。

また、ハザードマップを確認して災害リスクが高いエリアだとわかれば、コインパーキング経営を諦めて売却する方法もあります。

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【コインパーキング経営】近隣住民とのトラブル

コインパーキング

駐車場の種類を問わず、近隣に住宅が多い場合には近隣住民からクレームを受けやすい傾向にあります。
ここからは、どのようなトラブルがよく発生するのかを見ていきましょう。

看板や照明に関するトラブル

コインパーキングに設置されている看板や照明に関するクレームを受けることはよくあります。
では、実際にどのようなクレーム内容なのか、対処法についてご紹介します。

トラブルの内容

コインパーキングにおいて看板や照明は欠かせません。
看板には料金を記載しているほか、コインパーキングとしての存在感を示す大切な存在でもあります。
しかし、その看板が大きすぎる、派手すぎるために景観を損ねているとクレームを受けるケースがあるのです。

また、夜間も営業するコインパーキングでは照明も欠かせないものですが、明るくし過ぎると住民のストレスや不満につながりかねません。

対処法

住宅街の中にあるコインパーキングの場合は、看板をシンプルにする、小さめにするなどの配慮が必要です。
照明も同様で、明るい方が目立つからといって照明をつけすぎず、必要最低限にしておきましょう。

ただし、何よりも大切なのは、経営スタートの前に明るい照明や看板が適しているエリアかどうかをチェックすることです。
実際に夜間に現地へ赴き、明るい照明や大きな看板を設置するとどのような問題が発生するかを考えてみましょう。
また、近隣にあるコインパーキングを参考にするのもおすすめです。

騒音問題

騒音問題も、近隣住民とトラブルになりやすいです。
特に夜遅くの利用者が多い繁華街だと騒音に関するクレームは多いため、できるだけトラブルを発生させないための対策が大切です。

トラブルの内容

コインパーキングで発生しやすい騒音としては、エンジン音や話し声、ドアの開閉音などがあります。
また、暑い時期になるとエアコンをかけて長時間アイドリングしている利用者もいます。
基本的に24時間営業であり、利用者は夜間であっても入出庫が可能です。
しかし、近隣住民にとっては1日中外から騒音が聞こえるのはストレスであり、24時間営業のコインパーキングだからこそのトラブルだと言えます。

対処法

対処法としては防音フェンスの設置や看板を使った注意喚起、防犯カメラの設置などがあります。
また、近隣住民からの問い合わせにすぐに対応できるよう、24時間365日利用可能なコールセンターの設置もおすすめです。
常時休みなく営業するコインパーキングで騒音問題をゼロにするのは困難ですが、対策を行っていれば近隣住民からの理解も得やすくなるでしょう。

排気ガス問題

いつでも入出庫ができるからこそ、排気ガス問題も発生します。
排気ガスのニオイが気になる方は多く、近隣に住んでいる方からの問い合わせを受けやすい問題です。

トラブルの内容

24時間いつでも利用できるコインパーキングでは1日を通して何回も車の出入りがあり、入出庫のたびに排気ガスが出てしまいます。
特に隣の土地が住宅である場合、排気ガスが敷地内や住宅内に侵入しやすく、トラブルにつながる恐れもあります。

対処法

排気ガス問題の対処法には、空気が通り抜けにくいブロック坪や抜き抜けのないフェンスの設置があります。
窓や換気口が近い場合は特にニオイが気になりやすいため、仕切りは欠かせません。
また、目立つところに前向き駐車のお願いやアイドリング禁止などの看板を設置する方法もあります。
前向き駐車を推奨するためには、出入り時に切り返しがしやすいように広めのレイアウトにすることも大切です。

防犯関連のトラブル

近隣住民と発生しやすいトラブルとして、防犯に関するものもあります。
続いては、防犯関連のトラブル内容や対処法について見ていきましょう。

トラブルの内容

無人経営のコインパーキングだと、どのような方が利用しているのかがわからないと不安になる方もいます。
月極駐車場と違って契約者ではないため、正しい使い方をされないのではないか、たまり場にならないかと心配になるものです。
場合によっては夜間に大騒ぎしたり、喧嘩が発生したりする可能性もあるため、そのようなトラブルを予防するための対策は必須です。

対処法

防犯関連のトラブルに対処するためには、防犯対策アイテムの導入がおすすめです。
防犯カメラや不審者・不審行動を察知するセキュリティアラームなどがあります。

これらのアイテムを導入する際には車両ナンバーや人の顔が見える場所へと設置し、防犯アイテムの性能を最大限に発揮させることが大切です。
また、あえて目立つ場所に付けると不審者への威嚇やトラブル予防の効果を高めることも可能です。

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【コインパーキング経営】利用者とのトラブル

コインパーキング

コインパーキング経営では、利用者とのトラブルも発生します。
どのようなトラブルが発生しやすいのか、事前にできる対処法をまとめていきます。

駐車券の紛失

利用者から駐車券を紛失したという問い合わせを受ける機会は多いです。
利用者の不注意ではありますが、それが原因でクレームにつながることもあるのです。

トラブルの内容

ゲート式を採用しているコインパーキングだと、駐車券の紛失トラブルはよく発生します。
ゲート式だと入庫時にもらった駐車券を機械へ差し込んで駐車時間の計算、時間に応じた金額が提示される仕組みです。
つまり、駐車券がなければいつ入庫したのかがわからないため、駐車記録を調べる必要があります。

しかし、オーナーの中には紛失した場合は最大料金を請求する方もいるため、たとえ利用者自身の過失だったとしても納得いかず、クレームにつながってしまいます。

対処法

駐車券の紛失は利用者の不注意が要因となるため、完全にゼロにすることはできません。
オーナー側の対処法としては、なくさないように注意喚起をする看板や貼り紙を設置する、万が一紛失した場合のルールを定めておくなどがあります。

入庫した時に利用者が目に付くような場所に設置し、後々のトラブルを防ぎましょう。

駐車場内での事故

駐車場内で事故が発生してしまうことも、利用者とのトラブルとして挙げられます。

トラブルの内容

駐車場内で起こる事故は、様々なパターンがあります。
ぶつかってしまったのが他の車や精算機などの設備、近隣の建物といったケースが考えられます。
また、駐車場から出る時に他の車や歩行者にぶつかってしまったり、駐車場内を歩いている人にぶつかってしまったりするなどの事例もあります。

加害者からの連絡が来るだけではなく、被害者から当て逃げをされてしまったなどの問い合わせが来る場合もあるでしょう。

対処法

事故を起こさないようにするためには、事故が起こりにくいレイアウトにすることが重要です。
駐車場の規模によっては、車室や車路のサイズが決まっている場合もあります。
それに準じたコインパーキングを作ることで、事故が起こりにくい環境を作れます。
もちろん、利用者が停めやすいと感じるレイアウトにすることは必須条件なので、工事をする業者との打ち合わせは綿密に行うようにしましょう。

提案されたレイアウトに似たコインパーキングを使ってみると、利用者目線で使いやすいか把握できます。

誤精算に関するトラブル

コインパーキングでは、誤精算に関するトラブルも多く見られます。

トラブルの内容

利用者が自分の停めた番号ではなく、他の番号を押して清算するというトラブルです。
清算後に間違いに気が付き、返金を求めてきます。
コインパーキングは24時間いつでも利用できるので、夜中に連絡が来る可能性もないとは言い切れません。

夜中でも現地に足を運ばなければいけないので、コインパーキングのオーナーは面倒だと感じてしまうでしょう。

対処法

誤精算に関するトラブルは、利用者の不注意が主な原因となっています。
そのため、対策をしても完全に防ぐことはできないでしょう。
しかし、利用者の不注意以外が原因になっている場合もあります。
例えば、駐車スペースに書かれている番号が消えかかっている場合です。

このような場合だと、間違えて他の番号の支払いをしてしまったり、スラップ版が下がっていると思い込んで発進してしまったりする可能性が高いです。
番号が消えかかっているのはオーナーの過失となり、車に傷がついたら返金どころでは済まされなくなってしまいます。
番号が消えかかっていることに気が付いたら、早めに改善するようにしましょう。

料金表示に関するトラブル

コインパーキングを運営していると、料金表示が見えにくいなどの苦情が寄せられる場合もあります。

トラブルの内容

料金表示がわかりにくく「思っていたよりも高かった、こんなに高いなら他を使った」などの苦情につながるトラブルです。
苦情や問い合わせが多くなると経営にも支障が出てしまいます。
口コミで料金表示のわかりにくさを書かれてしまうと、悪評が広まってしまう可能性もあります。

評判が悪くなれば、売上にもマイナスな影響を及ぼしてしまうでしょう。
細かい時間で料金を区切ったり、車両や注射する場所によって料金を変えたりすると、わかりにくくなってしまいます。
また、看板の劣化も料金表示に関するトラブルを招く要因の1つです。

対処法

料金表示をシンプルでわかりやすくすることが効果的な対処法です。
車内からも見やすく、夜間でも読めるようにしておくとトラブルを回避しやすくなります。

注意書きなどをたくさん盛り込むと字が細かくなって読みにくくなってしまうので、シンプルさを重視するようにしてみてください。
時間によって細かく料金を設定している場合などは、料金設定の見直しも検討してみましょう。
車種や駐車場所に関わらず一律料金にしたり、時間の区切りを長くしたりすると、利用者から使いやすいと感じてもらえます。

精算機の故障

精算機が使っているうちに故障してしまう場合もあります。
続いては、精算機の故障トラブルについて解説します。

トラブルの内容

清算機が故障してしまうと、駐車料金の支払いができなくなります。
また、駐車料金を支払ったのにフラップ板が下がらない場合やお釣りが出てこない場合などもあります。
清算機が壊されていて出庫したくてもできないケースもないとは言い切れません。
オーナー側の点検ミスなどが理由になっている場合が多いため、早急に対応するようにしましょう。

対処法

精算機のトラブルが起こった場合、オーナーや係員だけでは対処できないケースも見られます。
使用している清算機のメーカーに問い合わせ、修理してもらえるか確認する必要があります。
メーカーが行っている定期保守点検は怠らないようにしましょう。

雨除けカバーがないタイプを使っている場合だと、紙幣が雨に濡れて読み取り不良が起こる可能性があります。
トラブル回避のためにも、雨除けの庇や紙幣読み取り部の雨除けが付いているタイプを選ぶことも重要です。

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コインパーキング業者とのトラブルにも注意しよう!

コインパーキング

コインパーキング業者とのトラブルも後を絶ちません。
続いては、特に多く見られるトラブルをピックアップしてご紹介します。

賃料の値下げ交渉

契約期間中に賃料の値下げ交渉をされることがあります。
業者と契約を結んだ場合、最初に決めた土地の賃料を支払ってもらうのが当たり前です。
しかし、運営期間が長くなると稼働率を下回ってしまうことも珍しくありません。
そのような時に、原因究明のために周辺調査を行ったり、利用料の値下げで対応したりします。
対策をとってもうまくいかないケースもゼロではないため、賃料の値下げを要求される場合があるのです。
中小業者に依頼しているオーナーに降りかかるケースが多いトラブルです。
トラブルを回避するには、契約時に料金の改定についてもしっかり取り決めておくことがポイントになります。

無断で転貸されている

業者の中には、無断転貸するところもあります。
非常に稀なトラブルですが、悪徳な業者に引っかかってしまった場合は巻き込まれる可能性が高いです。
コインパーキングの用途で土地を貸したはずなのに、月極駐車場やトランクルームとして使われてしまう場合もあります。
契約違反となるので、気が付いたら早めに対処しましょう。

このようなトラブルは、土地が遠方にあってオーナーのチェックがこまめにできない場合に見られます。
悪用されないためには、業者選びをしっかり行うことが重要です。

管理業務に不備がある

業者の中には、管理業務が雑なところもあります。
そのような業者に委託すると、敷地内に雑草が生い茂っている、ゴミが放置されている、清算機やフェンスなどが壊れたままになっている、夜間になると薄暗いといった状況がみられる場合、管理業務に不備がある可能性が高いです。

不備があった場合は、業者に確認をとるようにしましょう。

原状回復が雑

原状回復が雑な業者とオーナー間でトラブルが生じるケースもあります。
契約満了後に更新をしない場合、コインパーキングを運営する業者は借りていた土地を元通りにしなければいけません。
更地に戻すのが一般的な原状回復ですが、看板やフェンスなどの基礎が残っている場合、がれきやゴミが残されている場合などもあります。

整地がいい加減で、次の土地活用に支障が出てしまうといったパターンも考えられます。
トラブルを回避するには、設備の撤去状況をしっかりと確認するようにしてください。

借上げ賃料に関するトラブル

借上げ賃料に関するトラブルも、コインパーキング経営では見受けられます。
例えば借上げ賃料を滞納されてしまうというトラブルです。
中小業者だと自転車操業を余儀なくされているケースもあり、経営状態によっては賃料の支払いが滞ってしまうのです。
大手なら基本的に心配ありませんが、中小業者に依頼している場合は注意しましょう。

トラブルに巻き込まれないようにするためには、依頼先を吟味してから決めるようにしてください。

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トラブルが起きないために…業者選びのポイント

コインパーキング

コインパーキング経営におけるトラブルを起こさないようにするには、業者選びのポイントを把握しておきましょう。
最後に、業者選びをする際に知っておきたいポイントをご紹介します。

ホームページをチェック

コインパーキングの管理業者を検索してみると、多くのホームページがヒットします。
しかし中には、簡易的なホームページしか作っていないところもあり、本当に信頼できるのか判断しにくいといったケースも珍しくありません。
会社の運営が軌道に乗らず、サイトの制作費用を抑えている業者だと賃料の延滞などのトラブルにつながる可能性が高いです。

ホームページをチェックして、実績やサービスの豊富さ、業界団体への加盟、営業所の場所などが確認できる業者に依頼するのが安心です。
実績が豊富であれば、様々な状況に対応できる提案をしてもらえます。
サービスが豊富だと、付随するサービスも受けられるので安心感が大きくなるでしょう。
一般財団法人日本パーキングビジネス協会という業界団体に加盟していれば、依頼する際の信頼度が高まります。
営業所は、自宅の近くとコインパーキングの作るエリアの両方にある業者を選ぶのがおすすめです。

コインパーキングを作る場所が自宅から離れている場合、予定地の周辺情報を入手しやすくなるためです。

清掃が徹底されている

貸している土地は綺麗に使ってもらいたいと考えるものです。
空き缶やゴミが落ちているのに放置されていると清潔感がない印象になり、利用者も少なくなってしまいます。
売上が減少すると管理業者にとってデメリットが大きくなってしまうので、清掃を徹底しているかどうかは非常に重要です。
清掃マニュアルをチェックさせてもらい、徹底した清掃が行われているか確認してみてください。
粗大ゴミが捨てられてしまったなどに自体が発生した時には、速やかな対応をしてくれるかどうかも確認すべきポイントです。

トラブル時の対応がスピーディー

トラブルが起こった時の対応がスピーディーな業者であれば、安心して任せられます。
初めてのコインパーキング経営だとわからないこともたくさんあり、トラブルが起こった時に混乱してしまうオーナーもいるでしょう。
そのような時にスピーディーかつ的確な対応をしてくれる業者だと、不安も軽減されます。
また、リスクなどのマイナス要素をしっかり説明してくれるかどうかもポイントです。

赤字経営になってしまった時の賃料支払いはどうなるのか、などのリスクも含めて説明してくれる業者なら信頼して問題ないと言えます。

近隣住民と良好な関係を築ける

近隣住民との関係が悪いと、コインパーキング経営は円滑に進まなくなってしまいます。
コインパーキングに限らず、他の土地活用へ転用した場合にもネガティブな影響を与えかねません。
コインパーキング経営をスタートするなら、商店街組合へ加入したり、地域のイベントに参加したりすることが重要です。

地域のイベントに対する資金援助を依頼された時の対応も確認しておきましょう。
良好な関係が築けないと感じた場合は、他の業者を探すことをおすすめします。

担当者との相性をチェック

担当者と相性が悪いと、いくら優良な業者であってもうまくいかない可能性が高くなってしまいます。
相性が良いか見極めるには、気軽に話ができるか、説明がわかりやすいか、リスクなどネガティブなこともしっかり説明してくれるか、管理するだけではなく経営に関するアドバイスをしてくれるか、などをチェックしてみましょう。

このようなポイントをチェックしてみると、信頼に値する人物か見極めることができます。

担当者の交代頻度をチェック

担当者が頻繁に交代すると、申し送りなどがうまくいかなくなる恐れがあります。
引き継ぎをしても細かい部分まで伝わっておらず、説明し直す必要が出てくる場合もあるでしょう。
そのため、どのくらいの頻度で担当者が後退するのかも事前に確認しておくことをおすすめします。

担当者が変わることによって、新たな視点で経営ができるようになるなどのメリットもあります。
担当者が変わるのはデメリットだけではありません。
担当者がコロコロ変わる業者は、正社員がすぐに辞めてしまう環境である可能性も考えられます。
また、リクルートサイトで大量募集しているケースも要注意なので調べてみましょう。

コインパーキング経営に限った話ではありませんが、土地活用をする際にトラブルは付き物です。
コインパーキング経営の場合だと、運営や管理に関するトラブル、近隣住民とのトラブル、利用者とのトラブル、コインパーキング業者とのトラブルなどが考えられます。
対処法に関しては、今回紹介した方法を参考にしてみてください。
トラブルを全くなくすことは難しいため、万が一巻き込まれてしまった時にどうすべきなのか把握しておくことが重要です。
また、トラブルを少しでもなくすためには、業者選びをしっかりと行う必要があります。
安心してお任せできる業者に出会えれば、円滑なコインパーキング経営も実現できるでしょう。

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INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

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