クッションフロアの寿命はどれくらい?張り替え前に知っておきたいポイントを解説

クッションフロアは、クッション性が高い塩化ビニルで作られたシート状の床材です。
両面テープで貼り付けできるタイプなど、簡単に施工できるものもあるため、DIYで活用するケースも多く見られます。
デザインのバリエーションも豊富なので、それぞれのイメージに合わせた床材をチョイスできるという点も人気が高まっている理由の1つだと考えられます。
賃貸物件のリフォームで用いられるケースも多いです。
今回は、そんなクッションフロアの寿命や張り替え前に知っておきたいポイントなどを詳しく解説していきます。

Contents

クッションフロアとは?特徴を把握しよう

クッションフロア

クッションフロアを床材として選ぶのであれば、どのような特徴があるのか把握しておく必要があります。
そこでまずは、クッションフロアとはどのような床材か、クッションフロアが向いているのはどのような部屋か、クッションフロアを採用するメリット・デメリットにはどのような点が挙げられるのか、といった疑問に答えていきます。

クッションフロアとは

クッションフロアは、塩化ビニルで作られたシート状の床材です。
その名の通り、クッション性に優れていることが大きな特徴となっています。

遮音性能や衝撃吸収性能、消臭効果などの機能性に優れた商品も多く見られます。
表面は木目や石目などの模様がプリントされていて、模様に合わせて凸凹しているのです。
土足用のクッションフロアは、強化加工がほどこされているのでざらざらとした質感になっています。
厚みは、1.8mm~2.5mmくらいの商品が多いです。
機能性が高いタイプだと、それ以上の厚みを持つ商品もあります。

住宅用と店舗用の2種類がある

クッションフロアには、住宅用と店舗用の2種類があります。

住宅用は、1.8mmの厚みが一般的です。
リビングや寝室で使われるベーシックなタイプ、抗菌・防カビ機能があるトイレ・洗面所・キッチンに適したタイプなどがあります。
木目調や大理石のような石目調はもちろん、まるで本物のフローリングに見えるデザインのクッションフロアもあるのです。
部屋のイメージに合わせてデザインを選べるのは、大きな楽しみになるでしょう。

店舗用は、2.3mm~2.5mmの厚みが一般的です。
住宅用と比べると厚めになっているので、土足での使用も適しています。
デザインに関しては、住宅用と同じように多くの種類から選択できます。
表面の耐久性は店舗用の方が高めで、傷や摩擦などに対する耐性もあるのが住宅用との違いです。

丈夫なので、価格は住宅用より店舗用の方が高めに設定されています。

クッションフロアが向いている部屋

クッションフロアが向いているのは、キッチン・トイレ・洗面所などの水回り、家賃が安い物件、ペット可の物件です。

クッションフロアは塩化ビニルでできているので、防水性に優れています。
そのため、水を使うキッチンやトイレ、洗面所などにおすすめの床材です。
手入れも簡単なので、きれいな状態を保ち地安くなるという点も魅力の1つです。

家賃が安い部屋だと敷金だけで原状回復が難しいケースも多く見られます。
コストを抑えた原状回復を行うには、フローリングよりも安いクッションフロアがおすすめなのです。

耐用年数などはフローリングより劣ってしまいますが、コストを抑えられるので取り入れる大家さんも多いです。

クッションフロアは耐水性が高いだけではなく、クッション性にも優れています。
ペットを飼うなら滑りにくく、弾力性がある床材が良いと言われているのでクッションフロアは最適です。
汚れも落としやすいため、ペット可の物件にもおすすめの床材だと言えるでしょう。

クッションフロアを採用するメリット

クッションフロアを採用することで得られるメリットには、以下のような点が挙げられます。

・コストを抑えられる
クッションフロアは他の床材と比べると安価です。
大家さんが所有する物件のリフォームを行う際にも、コストを抑えながら理想に近い内装を実現しやすくなります。
大家さん自身がDIYで張り替えることも可能なので、業者に依頼するコストを削減できます。
リフォームのコストを抑えることができれば、家賃などにも大きな影響を与えずに済みます。
リフォーム済みで家賃が高い物件もありますが、同じようにリフォームをしてあって安い物件があればそちらを選びたいと考えるものです。
そのため、リフォームにかかるコストを抑えられるのは大きなメリットになります。

・施工がしやすい
施工のしやすさもクッションフロアの大きなメリットです。
既存の床材を剥がす場合も重ねて貼る場合も、施工のしやすさに大きな違いはありません。
施工期間もフローリングへリフォームするより短くなります。
一時的にクッションフロアを採用し、じっくりと他の床材を検討することも可能です。
クッションフロアを一時的に敷いている場合であっても、生活に支障は生まれません。
入居者が暮らしにくいと感じることもないので、クッションフロアを使っても何ら問題はないのです。

・デザインが豊富
前述したようにクッションフロアはデザイン性にも優れています。
木目調や石目調、タイル調、無地などの種類から選択できます。
床が変わると部屋の印象も大幅に変わるので、競合となる物件と差別化するためにも役立つでしょう。
入居者層に合わせたデザインを選ぶことができれば、入居率も高まる可能性があります。
最近はデザイナーズアパートやマンションも増えているので、デザイン性に優れた内観を重視する人もいます。
造形大学や美大などがあるエリアなら、多少奇抜な内装でも受け入れてもらえる可能性があるでしょう。
どのような年齢層の入居者をターゲットとしているのか、近隣の環境はどうなのか、などを加味して豊富なデザインの中から選んでみてください。

クッションフロアのデメリット

メリットだけではなく、デメリットも把握しておかないと後悔する可能性があります。
知っておきたいクッションフロアのデメリットには、以下のような点が挙げられます。

・重い家具を置くと跡がついてしまう
クッション性に優れたクッションフロアですが、柔らかい素材でできているため、重い家具や家電を置くと跡がつきやすくなっています。
物を落としてしまった時や擦ってしまった時も傷がつきやすいです。
ちょっとした傷などでも気にしてしまう人もいるので、入居者から床の傷や凹みについて相談される可能性も考えられます。

・通気性が良くない
クッションフロアは、表面がビニール、裏は接着剤や下地合板でできています。
そのため、どうしても通気性が悪くなってしまうのです。
洗面所などの湿度が高い場所だと、粘着力が弱くなってはがれやすくなってしまったり、はがれた部分からカビが生じたりする可能性もあります。

・定期的に張り替えをしなければいけない
耐久性がそこまで高くないので、定期的な張り替えが必要です。
2年~3年ほどで傷や汚れが目立つようになり、部屋の印象が悪くなってしまいます。
入居率を高めるためにも、原状回復の時にクッションフロアの張り替えも行うようにしましょう。

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INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

クッションフロアの寿命は何年?

クッションフロア

クッションフロアの寿命は、6年~10年ほどが寿命とされています。
賃貸物件の場合は数年単位で入居者の入れ替えがあるケースも少なくないため、前述したように退去後の原状回復で張り替えをするのが良いでしょう。
しかしこの寿命はあくまでも目安です。
物件が置かれている環境や生活の仕方、採用する素材によって異なります。
クッションフロアを長年使っていると、角が浮いてしまい、内部に空気が入り込んでしまうこともあります。
そのような状態になると床材の浮きが発生し、入居者が気にしてしまう可能性も考えられるでしょう。

クレームが寄せられる前に大家さんが対応できるのが理想的です。
そのためには、寿命の目安を把握しておかなければいけません。

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寿命でなくてもクッションフロアを張り替えるタイミング

クッションフロア

寿命の年数が来ていなかったとしても、張り替えた方が良いタイミングがあります。
続いては、どのようなタイミングで張り替えを検討すべきなのかみていきましょう。

変色がみられる

クッションフロアを採用する賃貸物件も多く見られますが、経年劣化で変色してしまう場合があります。
家具の脚にゴムがついていて擦れたり、洗面所の床に張り付くタイプのマットを敷いていたりすると、変色する可能性が高いです。

また、防虫剤などの薬品を使うことで化学反応が起こり、変色してしまう場合もあります。
入居者にクッションフロアの特性を説明し、小まめな清掃を行うことやマットを敷きっぱなしにしないことを伝えるようにしましょう。

それでも変色してしまった時は、張り替えのタイミングです。

汚れが落ちない

クッションフロアは、汚れた時にすぐ掃除をすれば比較的簡単にきれいになります。
しかし放置してしまうと、拭き掃除だけでは落ちなくなってしまいます。
クッションフロアが使われるのは、キッチンやトイレ、洗面所などが多いです。
これらの場所は、皮脂汚れや油ハネ、化粧品の汚れなどがつきやすい場所です。
蓄積されることによって、だんだんと床が黒ずんでいきます。

汚れが落ちにくくなってしまっている場合、床材の表面が傷だらけになっている可能性があります。
そのような状況になると掃除では落とせないため、張り替えをしなければいけません。

軋み・凹みがある

クッションフロアが軋むのは、ベニヤの捨て貼りをとめるための釘や継ぎ目が原因となっていることが多いです。
しかし、キッチンやトイレなどの場合、水で下地が腐食している可能性もないとは言い切れません。
腐食しているかどうかは専門家でなければ判断できないので、入居者から「軋むようになった」という話を聞いたら早めにチェックするようにしましょう。

カビが生えているとDIYでの対処が難しくなってしまい、プロに張り替えを依頼する必要が出てきます。

経年劣化で凹みが生じてしまうケースも珍しくありません。
家具や家電を置いているとどうしてもへこんでしまうのです。
このような場合は、退去時の原状回復で大家さんがきれいなクッションフロアに張り替えるという対策を講じるようにしてください。

凹みは使っている家具などによるため、寿命と関係なく生じます。

剥がれている

クッションフロアは経年劣化や環境によって剥がれてしまう場合もあります。
部分的に剥がれている場合なら、部分的に張り替えるという対処法がおすすめです。

全体的に汚れや凹みなどが目立つ場合は、まとめて張り替えるタイミングだと言えるでしょう。
しかし状態によっては部分的な張り替えでも問題ないケースも多いです。
クッションフロア材とクッションフロア用の接着剤、カッターがあればDIYで部分的な張り替えを行えます。
剥がれを放置すると湿気で下地が傷みやすくなってしまうなど他のトラブルを引き起こす可能性もあるので、早めの対処が重要です。

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クッションフロアを張り替える施工方法

クッションフロア

クッションフロアを張り替える際の施工方法は、既存の床材を剥がしてから張り替える、既存の床材を残したまま重ね張りをする、という2パターンがあります。
次は、それぞれの方法について解説していきます。

既存の床材を剥がしてから張り替える

1つ目は、既存の床材を剥がしてから張り替えるという方法です。
多くの場合、このやり方を採用します。
既存の床材を剥がすためには、ヘラやカッターなどを使う必要があります。
なぜかというと、接着剤でしっかりと固定されているからです。
既存の床材を剥がさなければいけないので、少々時間はかかってしまいます。

既存の床材を残したまま重ね張りをする

2つ目は、既存の床材を残したまま重ね張りをするという方法です。
既存の床材を剥がす必要がないため、1つ目で紹介した方法よりも工期は短くなります。
剥がれや浮き、傷などがない場合は、こちらの方法でも問題ありません。
しかし、クッションフロアの厚さによってはドアの開閉がしにくくなってしまう可能性もあるので要注意です。
また、床が少し柔らかい感じになるので、それが苦手な人もいるでしょう。
より快適で万人受けする物件にしたいのであれば、1つ目の方法を採用する方が無難だと考えられます。

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クッションフロア張り替えの気になる費用相場

クッションフロア

クッションフロアの張り替えを考えた時、どのくらいの費用が掛かるのか気になる大家さんも多いでしょう。
そのため続いては、クッションフロア張り替えにかかる費用の相場について解説していきます。

クッションフロアの価格は、1㎡あたり2,200円~4,500円が相場となっています。
6畳の部屋で張り替えを行った場合、3万円~5万円ほどかかることになるでしょう。
リフォーム業者に依頼して張り替えるのであれば、職人の人件費なども含まれるのでさらに高くなります。
6畳で4万円以上かかると考えておきましょう。
既存の床材を剥がして張り直したいと考えているなら、既存の床材を処理するための費用も必要です。

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クッションフロアの張り替え費用は誰が負担すべき?

クッションフロア

賃貸物件でクッションフロアを使用していた場合、張り替えに必要な費用は誰の負担になるのでしょうか?

張り替え費用は原則大家さんが負担

クッションフロアは、その名の通りとても柔らかい素材でできています。
そのため、同じ位置に家具を置き続けただけでも部分的にへこみができてしまうのです。
これは、重い物を置いていたからではなく、通常の範囲の使用でも必ずできてしまう跡です。
また、ベランダからの日差しなどでも変色しやすいです。
これらの理由から、意図的に入居者が汚していない、傷つけていないという場合でも傷が付いたり、変色してしまったりするものなので負担は大家さんになります。

クッションフロアの傷やへこみは通常摩耗の範囲内であり、原状回復費を退去時に請求することができません。
結果的に大家さんが負担することになります。

入居者負担になるケース

クッションフロアは大家さんの負担になることが多くあっても、ケースによっては入居者負担になる場合もあります。
例えば、生活しているうえで床に何かこぼしてしまうこともあります。
ここで、こぼれたものを拭きとることがほとんどだと思います。
しかし、こぼれたものをきちんと拭き取らない、掃除を怠ってシミとなって残ってしまった場合は、入居者負担になるのが妥当です。

もちろん、長く生活していれば汚れやシミがついてしまうこともあるでしょう。
ただし、適切な対応や掃除を怠ったことでシミやカビが発生している場合は入居者の負担になります。
もちろん、経年劣化による場合もあるのでシミや汚れの程度で判断が必要です。

耐用年数6年以上だと入居者負担は1円に

国土交通省から発表されている、原状回復をめぐるトラブルとガイドラインでは、クッションフロアの場合、一般的な耐用年数は6年となっています。
これにより、6年住むと退去時の入居者負担は1円になるのです。

これは、建物の価値は年数が経つにつれて減少するという考えからきているものです。
耐用年数の半分となる3年間住んでいた場合は、負担割合が半分の50%になります。
張り替え費用が2万円であれば、半分なので1万円の負担をお願いできるということです。
入居年数が長くなれば、その分減額していく流れですが、入居者が故意に汚したり、破いたり、適切な手入れを怠っていたりした場合は条件にあてはまりません。

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DIYでクッションフロアの張り替えは可能?

クッションフロア

クッションフロアを業者に依頼するのではなく、自分で貼り替えたいと考える方もいるでしょう。
結論から言えば、クッションフロアはDIYで張り替えることができます。
ここでは、張り替え手順について解説していきます。

床を綺麗にする

クッションフロアは、シート状になっているのでDIYでも簡単にできる作業です。
既存のフローリングの上から敷けるので、リフォーム業者に依頼しなくてもできます。
しかし、汚れた床を隠すために敷くのではありません。
最初に床を綺麗に掃除して、クッションフロアを敷く準備をしましょう。

仮敷きしてみる

掃除が終わったら、既存のフロアの上にクッションフロアを重ねて仮置きしてみましょう。
これは、クッションフロアが既存のフロアの上張りとしても使えるからです。
クッションフロアに付いているテープをはがす前に仮敷きをして、位置を決めましょう。

位置が決まったら床にペンで印を付けて、目印にしてください。

余分な部分をカットする

クッションフロアは、壁側10㎝程度多めに残しておいてください。
それ以上残った部分を、部屋の広さに合わせてカッターやはさみで切ります。
あまりギリギリに切ってしまうと、あとで足りなくなるかもしれません。

壁に凹凸がある場合は、そこの部分も合わせて切りましょう。

両面テープを貼る

部屋の仮敷きが終わったら、クッションフロアの下に両面テープをつけてきます。
施工場所の半分ずつ貼っていきます。
壁際に沿ってシートと同じ並び方向に貼っていき、1枚分の貼り終わりは基準線に合わせてください。

シートとシートをつなぐ部分は、両面テープが二列になるように貼ります。

クッションフロアを床に張り付ける

クッションフロアを床に張り付けます。
その時、壁際の部分は手を入れ込むように両面テープの上に戻していきましょう。

床にペンで印を付けた部分に合わせて、下の空気を少しずつ逃がすように床に貼っていきます。
手、もしくはローラーを使って丁寧に抑えながら隙間ができないように圧着させます。
端の方は浮きやすいので、しっかりと接着させてください。

継ぎ目をジョイントカットする

クッションフロアの継ぎ目部分をカットします。
2枚重なった端から5mm程度内側にカットしていきましょう。
下側になっていたシートをめくって、両面テープの剝離紙を剥がしてからシートに戻します。
ジョイント部分をしっかり手で押さえて、固定します。
最後はローラーで圧着させたら出来上がりです。

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クッションフロアを選ぶ際のポイント

クッションフロア

手軽に部屋をイメージチェンジしたい、新築のようなキレイな床にしたい、色褪せた床の傷を隠したいなどに便利なのがクッションフロアです。
選ぶデザインによって、今までの印象が変わることもあるでしょう。
ここでは、クッションフロアを選ぶ際のポイントについて紹介していきます。

部屋の雰囲気に合ったデザインを選ぶ

クッションフロアは、住宅用であれば価格も安価で、とても手に入れやすいのが特徴です。
厚みは1.8mm~3.5mmが中心であり、防水、防カビなどの機能が備わったものも多いです。
フローリングと比べて柔らかさがあり、横になっても痛くありません。
さらに、デザインの幅も広いので、手軽に部屋の雰囲気を変えられるのが魅力でしょう。

フローリングと似た木目調の他に、高級感ある大理石、御影石などもあります。
また、北欧風でまとめたい方は、タイル調やパターンデザインなどのクッションフロアがおすすめです。

凹凸や厚みをチェックする

タイル調やパターンデザインなどのクッションフロアは、凹凸がある目地と呼ばれるタイプがあります。
凹凸が立体感を生み、よりおしゃれな雰囲気があります。
しかし、この凸凹には汚れが溜まりやすく、取れにくいというデメリットもあります。

他にも、クッションフロアには1.8mm~4.5mmくらいまで厚みにも幅があります。
厚ければ厚いほどクッション性に優れています。

柔らかさを重視すると、どうしても家具の重みに凹みができやすいです。
凹みを付けたくない場合は、表面が強化されたものを検討してください。
賃貸物件など他の住人がいる場合は、衝撃や遮音性に優れているものを選びましょう。
厚さ3.5mm以上であれば、生活音などの対策にも使えるでしょう。

設置タイプの特徴を把握しておく

クッションフロアには、置くだけのものもあれば、接着するものもあります。
設置する前に、これらの内容を確認しておきましょう。
手軽に設置したい、模様替えなどと同時に変えたいという場合は、置くだけのタイプがおすすめです。

接着剤を使わないフロアタイルのものなら、ジョイントマットのように繋げるだけで設置できるものもあり、手軽さがあります。
ただし、置くだけのクッションフロアは重みが傾いてしまうと浮く可能性があるだけでなく、家具と一緒にズレやすいです。

これらが気になる場合は裏面に滑り止めを使うか、接着タイプが良いでしょう。
接着タイプは、両面テープ、ボンド、セメントなどで固定するものです。
下地によって接着するものが変わってくるので、手軽に貼って交換できる両面テープタイプがおすすめです。
ボンドやセメントの場合、固定する力は強くなりますが、下地によって接着できないものがあったり置き直しが難しかったりする部分もあります。
どのようなタイプが接着しやすく、はがしやすいかも考えて選択してください。

機能性にも考慮してみる

クッションフロアは、ただインテリアとして使うだけではありません。
素材に塩化ビニールを使うものが多いので、防水性にも優れています。

キッチンやトイレ、洗面所など水回りに使われることも多いです。
リビング、ダイニングなどに用いることで、食べ物や飲み物をこぼした時でも汚れがしみ込みにくく、簡単に拭き取れます。
気軽に水拭きもできるので、手入れも簡単でしょう。
さらに、カビの繁殖を抑える防カビ、抗菌効果などが備わっているものがおすすめです。

他にも、賃貸物件では防音機能が高いものを選択するようにしましょう。
遮音、防音効果があるものなら、周囲へのクレームにもなりにくく快適な生活ができます。

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クッションフロアのおすすめメーカー&製品の特長

クッションフロア

クッションフロアは、いくつものメーカーで取り扱っています。
ここでは、クッションフロアのおすすめメーカーと、製品の特長について紹介します。

東リ

東リは、内装材メーカーとして1919年に設立された会社です。
国産初のクッションフロアの製造メーカーであり、発売当初から幅広い種類と柄を取り揃えているのが特徴です。

東リでは、同じ木目長でも色合いからデザインまで豊富なので、お気に入りのクッションフロアを見つけやすいでしょう。
さらに、クッションフロアにはいくつもの機能を搭載しているので、安心して使えるのが大きな魅力です。

製品に付いているSIAAマークは、ISO21702法によって評価された結果に基づいたものです。
抗菌製品技術協議会ガイドラインで、品質管理と情報公開された製品に表示されます。
東リのクッションフロアには、SIAAの安全性基準に適合しているため、製品上の特定ウイルス数の減少があります。
クッションフロアに付いている主な機能は以下のとおりです。

・さらっと感
・防炎
・GB0507188
・抗菌
・防カビ性
・歩行住宅用
・抗ウイルス
・FloorScore

肌さわりのよいさらっと感があり、夏でも快適なフローリングを保てます。
ニオイの原因となる細菌増殖を抑え、安全性の高い抗菌剤で清潔な空間を保持できます。
消防法に基づいた防火性試験に合格したものです。
日本産業規格合格の製品であり、室内空気環境に関しても認証されています。
衝撃吸収してくれるクッションフロアもあるので、物件によって変えることもできます。

サンゲツ

サンゲツは、インテリアなど人々の快適な暮らしを支える企業です。
インテリア業界大手であり、機能性の高いクッションフロアを多く取り揃えています。

サンゲツのクッションフロアは、柔らかい質感のあるシートが特徴的で、お手入れが簡単で取り入れやすさがあります。
どのようなテイストの部屋にも合う木目調、シャープで高級感のある石目柄、タイル柄、また職人が手作業で試行錯誤を重ねたクッションフロアもあります。

暮らしに役立つ機能として、クッションフロアにはこのような性能を備えています。

・消臭快適機能
消臭剤を表層に練り込んでいるので、気になるニオイに吸着し、消臭効果を発揮します。
ペット臭、タバコ臭、トイレ臭などを減少させられます。
2.3mmのクッションフロアで傷がつきにくく、すべりにくい特徴があります。

・衝撃吸収性
クッション性が高く、衝撃吸収に優れています。
床材の衝撃吸収性をG値として測定した際には1.8mmのクッションフロアがG値126に対し、3.5mmのクッションフロアはG値98となりました。

・遮音性、衝撃吸収性
遮音性、衝撃吸収性は、2.9mmのウレタン発砲層が音の伝わりを軽減し、階下に響く音を緩和してくれます。

Lilycolor(リリカラ)

Lilycolor(リリカラ)は、インテリア商品の製造会社です。
様々なテイストのクッションフロアを取り扱っています。
シーンに合わせて選べるので、部分ごとに違ったテイストが選びやすいです。

クッションフロア全商品には、以下の機能が備わっています。

・抗菌
床材表面に付いた細菌の増殖を抑えます。
クリア層に抗菌剤を練り込み、効果を持続させます。

・防カビ
食品の腐敗などの原因になるカビの生育抑制を行い、清潔で快適な空間に保ちます。
カビ抵抗性試験JIS Z 2911で評価基準1以下を満たしています。

・耐次亜塩素酸
消毒液を使用しても変質や変色しにくい仕様にしています。
新型コロナの影響により、次亜塩素酸ナトリウム、アルコールでの掃除の機会が増えたことで試験を行い、これらのことが起こりにくいことを確認しています。

SINCOL(シンコール)

SINCOL(シンコール)は、インテリア商品を中心に取り扱うメーカーです。
機能性、カラー、質感など、豊富なラインナップを取り揃えています。

シンコールでは、クッションフロア全商品に以下の機能を備えています。

・抗菌&防カビ
細菌やカビの繁殖を抑制します。
雑菌の繁殖を抑えて、クリーンな環境を提供します。

・耐次亜塩素酸
頻繁に使用される機会の増えた次亜塩素酸などにも強い表面層を取り入れることで、消毒液などの変色を抑えることができます。

・抗ウイルス
床材の表面に付着した特定のウイルスを減少させます。

・さらっと加工
感触をさらっと優しい肌障りにすることで、表面のべたべた感を減少させます。

まとめ

ここまで、クッションフロアの特徴や寿命、張り替えのタイミングなどを紹介してきました。
クッションフロアは、その名の通りクッション性に優れているため、家具の重みなどで沈みやすい部分が生じてしまいます。
賃貸物件で張り替えの際には、年数などをチェックしてみましょう。
費用は業者に依頼する場合と、DIYした場合とで変わってきます。
また、選ぶメーカーによっても機能性が異なるので、どのようなクッションフロアを取り入れたいのか、デザインはどうすべきかを考えてから決めるのがおすすめです。

INA&Associates Inc.

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