シーリングとは?コーキングとの違いや素材の種類、補修工事について解説

外壁塗装やリフォームなど、様々な場面で「シーリング」という言葉を聞いたことはあるものの、いまいちどのようなものかわからない方もいるでしょう。
そこで今回は、シーリングの特徴やコーキングとの違いをはじめ、種類や劣化の原因などを詳しく解説していきます。
また、補修のタイミングや費用相場、業者を選ぶ際のポイントもご紹介しているので、シーリングの劣化が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

シーリングとは?

シーリング

シーリングは、外壁材の目地やサッシ周辺に使うゴム状の防水材です。
ここでは、シーリングの特徴やコーキングとの違いを解説します。

シーリングの特徴

シーリングは、ボードやパネルのように張り付けて施工する外壁材同士の隙間を埋めるために使われます。
ボードやパネルの目地、サッシ・建具まわりをシーリングで埋めることで、建物の防水性や気密性を高め、建物内部に水が入り込むのを防ぎます。

また、ゴム状のシーリング材はクッションとしての役割も持っており、外壁材同士の間に入れることで、地震などで揺れが起きた場合でも、外壁同士がぶつかって歪んだり割れたりするのを防ぐ働きも期待できます。

シーリングとコーキングは何が違う?

シーリングと同じように使われるのがコーキングです。
コーキングも目地や隙間に詰めて使用するため、何が違うのかと疑問に思われる方も多いでしょう。
正直なところ、シーリングとコーキングは、ほぼ同じものです。
シーリングは防水性や気密性の維持を目的に、目地や隙間の充填に使われます。
一方、コーキングは隙間を充填する際に使われるもので、正直なところ成分にも大きな違いはありません。
ただしメーカーによっては、形状や用途に合わせて名称を使い分けていることもあります。

INA&Associates株式会社

INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

シーリング材の種類とその特性

シーリング

シーリング材は含まれる成分によって、乾燥して固まるタイプや化学反応で固まるタイプなど、硬化するまでの過程が異なります。
ここではシーリング材の種類やそれぞれの特性について解説していきます。

シーリング材の種類

シーリングには、大きく分けて「定型シーリング」と「不定形シーリング」があります。

定型シーリング

定型シーリングとは型が決まっているシーリングのことで、パッキンやガスケットがこれに含まれます。
サッシや水栓の隙間などに使われているパッキンも実はシーリングの一種です。
パッキンは水などの液体が漏れたり、内部に入り込んだりしないように使われることが多いです。

不定形シーリング

不定形シーリングとは、ペースト状で定型シーリングのように型が決まっていないタイプのシーリング材です。
乾燥するとゴム状になるもので、外壁材同士の隙間など外壁塗装で使われるのは不定形シーリングになります。

不定形シーリングは、1成分系と2成分系に分けられます。

1成分形・2成分形の違い

不定形シーリングの1成分系と2成分系は、硬化剤の有無で異なります。
シーリング材をそのまま使用するのか、硬化剤を混ぜるかによって分類が変わります。

1成分形

硬化剤を使わず、そのまま使用できるシーリング材は1成分系です。
1成分系は硬化の過程によって以下のタイプがあります。

・乾燥硬化型…乾燥させると硬化するタイプ
・湿気硬化型…湿気によって硬化するタイプ
・非硬化型…酸化することで表面が硬化するタイプ

1成分系はホームセンターなどで購入できるものも多く、ちょっとしたDIYなど施工範囲が少ない時に使われることが多いです。
手軽に利用できるのがメリットですが、自身が使う時は綺麗に仕上げるために、ヘラやマスキングテープ、コーキングガンなどの道具が必要です。

慣れるまでは難しいですが、施工範囲が比較的狭ければ、自分で作業することも可能です。

2成分形

2成分系は、主剤のほかに硬化剤を混ぜるタイプのシーリング材です。
混合反応硬化型と言われ、主剤と硬化剤を混ぜるには、専用の撹拌機を使う必要があります。
また、それぞれの比率を間違うと固まらなかったり、早期劣化につながったりする恐れがあるため、素人の作業には向いていません。
ただし、1成分系に比べて一度にまとまった量のシーリング材を作ることができます。
また、単価も安いため比較的広範囲を施工する場合、業者は2成分系を使用します。

シーリング材の主成分

シーリング材は、使われている主成分によって、さらに細かく分類されます。
以下では、シーリング材の主成分別の特徴をご紹介します。

シリコーン系

1成分系の湿気硬化型と2成分系の混合反応硬化型、どちらのタイプもあるシーリング材です。
シリコーン系シーリング材は、耐熱性や耐候性、耐水性に優れています。

また、費用も安く、乾燥も早い点もメリットで、ホームセンターなどで販売されているシーリング材は、シリコーン系であることが多いです。
シリコーン系は屋根瓦の補修のほか、キッチンや浴槽など水周りの補修に使われます。
ただし、シリコーンオイルが出るため、上から塗装はできず、汚れが付着しやすい点がデメリットです。

シリル化アクリレート系

シリル化アクリレート系シーリング材は、耐久性・耐候性に優れており、目地まわりを撥水汚染しない点が特徴です。
撥水汚染とは、シリコーン系シーリング材から出るシリコーンオイルにほこりなどが付着し、シーリング材周辺を汚す現象のことです。
シリコーンオイルによる汚れが水をはじくことから、撥水汚染と言われています。
シリル化アクリレート系シーリング材は、ガラス周りやタイル、コンクリートなどに使われることが多いです。
なお、シリコーン系に比べ、プライマーが必要になる点は、デメリットといえるでしょう。

変成シリコーン系

ポリウレタンを改良して作られた変成シリコーン系は1成分系の湿気硬化型と2成分系の混合反応硬化型の2タイプあります。
耐候性に優れており、シリコーン系とは違い、硬化後は塗装することが可能です。
そのため、外壁塗装や板金加工、建築などの用途に幅広く使われています。
ただし、水に触れる機会の多い箇所には向いていないほか、費用もシリコーン系に比べ高い傾向にあります。

ポリサルファイド系

1成分系の湿気硬化型と2成分系の混合反応硬化型のどちらのタイプもあります。
耐久性が高く、表面にゴミや埃が付着しにくいという特性を持ちます。

上から塗料を塗ることもできますが、変色や軟化させることがあるため、塗装する際は汚染防止処理が必要です。
外壁材の目地やサッシ周りなどに使われますが、柔軟性が低いため、大きく動く部材への仕様は向いていません。

独特の匂いがあるほか、価格が比較的高い傾向にあります。

アクリルウレタン系

アクリルウレタン系は、1成分の湿気硬化型と2成分の混合反応硬化型があります。
耐候性、耐久性ともに優れており、汚染が少ない点がメリットです。

クラックの補修やコンクリート目地などに主に使われています。
一方、デメリットは硬化後も粘着が残る場合があること、高温や高湿度の際に発砲の恐れがあることです。
発砲とは、硬化後のシーリング材の内部に気泡が留まることで、表面が膨れたり、亀裂が生じたりする現象です。
ポリウレタン系やアクリルウレタン系のシーリング材で起こることがあります。

ポリウレタン系

ポリウレタン系は、1成分湿気硬化型、2成分の混合反応硬化型があります。
安価で塗装性に優れているのがメリットです。

ただし、他のシーリング材と比べて耐候性は高くないため、屋外で使用する際は硬化後に塗装する必要があります。
また、高温や高湿度の際は発砲の可能性がある点はデメリットと言えるでしょう。

アクリル系

1成分乾燥硬化型のシーリング材です。
水性のため安全性が高く取り扱いが簡単な点がメリットですが、耐候性は低く水に触れる部分への使用はできません。

また、乾燥硬化型ということもあり、水分が揮発することで硬化しますが、硬化後は体積が収縮する可能性があります。
さらに、0度以下では施工できないため、使用時は気温にも注意が必要です。

ブチルゴム系

1成分、乾燥硬化型のシーリング材です。
耐熱性や耐水性に優れており、粘着性も高いため、防水シートの合わせ目やコンテナのジョイント部分、サッシの裏打ちといった板金関連に主に使われています。
ただし、耐候性が悪く、乾燥後もべたつきが残ります。

また、硬化後の体積収縮が大きい点もデメリットとして挙げられます。

油性コーキング材

シーリング材の原型でもある油性コーキングは酸素と反応し、表面だけ硬化し皮膜を形成します。
1成分2成分どちらにも該当しない非硬化型です。
柔軟性があって様々な被着体に付着できますが、耐候性は低いです。

シリコーン系マスチック

シリコーン系マスチックは、油性コーキング材と同じ、非硬化のシーリング材です。
皮膜を形成することで柔軟性を保っており、基本的にプライマーを必要としません。
ただし、耐熱性がなく、他のシーリング材とは異なり特殊な性質を持つため、使用されることは少ないです。

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シーリングで見られる劣化症状

シーリング

次に、シーリング材が劣化した際に見られる症状をご紹介します。
外壁をチェックした際に、以下の劣化症状が見られるか確認してみましょう。

黒い汚れ

シーリング材には可塑剤が含まれています。
可塑剤はシーリング材を柔らかく加工するためのものですが、塗料との相性が悪いとコーキング表面に黒い汚れのように浮き上がってくることがあります。

これをブリード現象と言います。
ブリード現象が起きるとコーキングが硬くなり、体積も収縮してしまいます。

肉やせ

シーリング材に含まれる過疎愛が溶け出すと、コーキング自体が収縮し、厚みが薄くなります。
劣化が進むと隙間ができてしまい、建物そのものの劣化につながります。

肉痩せは経年劣化のほか、シーリング材のボリュームが足りない時にも起こります。

ひび割れ

シーリング材の表面に細かくひび割れしている状態です。
経年劣化だけでなく、自身によって建物が大きく揺れた場合にも生じる可能性があります。

破断

ひび割れが進むと、シーリング材の真ん中に亀裂が生じることがあります。
破断すると防水機能が失われるため注意が必要です。

剥離

外壁材とシーリング材の間に隙間ができている状態です。
剥離はプライマーの塗り忘れや施工不良が原因でも起こりえます。
施工から10年経過していないにも関わらず、シーリング材が剥離している場合は施工不良が疑われます。

欠落

シーリング材が剥がれてしまい、内部が見えている状態を欠落と言います。
経年劣化だけでなく、プライマー不足などの施工不良でも起こることがあります。

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シーリングが劣化する3つの原因

シーリング

シーリング材が劣化する原因として、「紫外線の影響」「地震や熱による変形」「施工不良」が考えられます。

紫外線の影響

紫外線はシーリング材を劣化させる原因の1つです。
屋外の場合、紫外線に長くさらされることで、素材の弾力がなくなるなど変質することがあります。
シーリング材には紫外線による劣化を防ぐため、紫外線吸収剤などの添加剤も使われていますが、流れ出てしまうと劣化につながります。

地震や熱による変形

ゴム状のシーリング材には、地震による揺れや、熱による膨張・収縮を吸収し、建材の割れを防ぐ働きを持っています。
外壁材は耐久性がある分柔軟性が低いため、目地を作ることで揺れや膨張・収縮による変形にも耐えられるようにしています。
しかし、揺れや収縮を繰り返すと、シーリング材に含まれる添加材が徐々に滲み出てしまいます。

そうなると、ブリード現象が起き、ひび割れや黒い汚れといった劣化症状が発生しやすくなります。

施工不良

シーリング材の耐用年数を超えていないにも関わらず、劣化症状が見られる場合は、施工不良が原因と考えられます。
シーリング材と塗料や建材の相性が悪い場合、耐用年数が経過していないにも関わらず、劣化症状が見られることがあります。
また、2成分のシーリング材を使用する際、専用の器具を使ってしっかり撹拌をしなくてはいけませんが、これを十分にしなかった場合はうまく硬化せず施工不良を招きます。
シーリング材を充填する際、下処理をきちんとしていない場合も劣化スピードが早くなります。

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シーリングはどのタイミングで補修すべき?

シーリング

シーリングを補修するタイミングは、施工後5~10年を目安に行うのが一般的です。
劣化症状が著しく発生する前に補修することで、メンテナンス費用を抑えられるため、少なくとも10年ごとのメンテナンスは必ず行いましょう。
5~10年が経過していなくても、上記でご紹介したような症状が現れた場合は早めの補修を行うのがおすすめです。
シーリング材の種類によってはもちろん、施工不良によって劣化症状が早めに現れることも少なくありません。

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打ち替えと増し打ちの違い

シーリング

シーリング工事と言っても「打ち替え」と「増し打ち」によって施工内容が大きく変わります。
それぞれの詳しい施工内容を見てみましょう。

打ち替えの特徴

シーリングの打ち替え工事では、今あるシーリングをすべて除去し、新しいシーリング材だけで補修します。
劣化したシーリングを取り除くため、耐久性はもちろん、最大限の防水性や柔軟性が期待できます。
しかし、既存のシーリングを撤去するのに手間がかかるというデメリットもあります。

手間がかかる分、費用が上がるのも打ち替えの特徴です。

増し打ちの特徴

増し打ちは、今あるシーリングの上から新しいシーリング材を充填します。
打ち替えよりも手間がかからないことから、費用も抑えることが可能です。

しかし、既存のシーリングが劣化した状態で増し打ちをしてしまうと、柔軟性が発揮されないため、あまり補修する意味がありません。
さらに、既存のシーリングが邪魔をしてしっかりと密着せず、すぐに剥がれてしまうというケースがあります。
どれだけ腕の良い業者に施工してもらっても、耐用年数より早いメンテナンスが欠かせないと言えます。
増し打ちはあくまでも応急処置という認識にしておきましょう。

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シーリング補修の費用相場

シーリング

シーリング工事は、補修方法によってかかる費用が異なるとご紹介しました。
実際、どれくらいの差が出てくるのでしょうか?
一般的な2階建ての住宅にかかる打ち替えと増し打ちの費用相場を見ていきましょう。

打ち替えの相場

打ち替えにかかるのは、シーリング代、今あるシーリングの撤去代、足場代といった費用です。
打ち替えにかかる費用相場は、足場代を除いて1mあたり700~1,200円です。
一般的な2階建ての住宅であれば、15万~25万円程度の費用が必要になるでしょう。

ここに足場代15万~20万円が追加でかかってくるため、トータルでかかる費用は30万~45万円程になります。

増し打ちの相場

増し打ちにかかるのは、シーリング代と足場代のみです。
増し打ちの費用相場は、足場代を除くと1mあたり500~900円です。
一般的な2階建ての住宅の場合は、10万~15万円が相場となっています。

足場代の15万~20万円をプラスすると、トータルでかかる費用は25万~35万円程です。

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自分でもシーリング補修は可能?

シーリング

大前提として、シーリング補修はプロの業者に依頼するのがおすすめです。
しかし、道具や手順を知っていれば、自分で補修することも不可能ではありません。
ここでは、シーリング補修のために準備するべき道具や手順をご紹介します。

準備するもの

シーリング補修に必要な道具は以下のとおりです。

シーリング材

シーリング材は様々な種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。
シーリング補修を行う時は、外壁補修に特化したシーリング材を用意しましょう。
また、自分でシーリング補修を行う場合は、1液タイプのシーリング材を使うのがおすすめです。

シーリング補修の経験がない場合は、失敗する可能性があるため、速乾性のあるタイプは避けるのが無難です。

コーキングガン

コーキングガンは、シーリング材を素早く充填できるアイテムです。
シーリング補修を行う場合は欠かせない道具の1つとなります。

スピンカッター

スピンカッターは、シーリング材を剥がすために作られた専用カッターです。
大型のカッターでも代用できますが、作業効率が落ちてしまうかもしれません。
既存のシーリングを効率的に剥がしたい、綺麗に撤去したいという場合には必須アイテムです。

スピンカッターと併せて使えるラジオペンチも用意しておくと良いでしょう。

ヘラ

シーリング材を充填したあと、目地に押し込んだり、表面を均して見栄えを良くしたりするために使います。
ヘラに関しては、シーリング補修用のアイテムが販売されています。

色々な形がセットになっている商品は、施工場所にあったものが使えて便利なのでおすすめです。

ボンドブレーカー

シーリング材が3面接着にならないように使うものです。
シーリングは2面接着の方が耐用年数は伸びると言われています。

2面接着とは、シーリングが2つの面に接着している状態を言います。

マスキングテープ

シーリング材から外壁を守るために使います。
シーリング材が付着すると困る箇所に貼り付けましょう。

プライマー

プライマーには、シーリング材と外壁を密着させてくれる効果があります。
外壁の素材に合ったプライマーとプライマーを塗布するための刷毛を用意しましょう。
なお、プライマーが不十分だと早々に剥離が起きてしまう可能性があるため、注意が必要です。

自分で補修する場合のやり方

自分でシーリング補修をする時の流れを見ていきましょう。

①既存のシーリングを剥がす

スピンカッターを使って既存のシーリングに切り込みを入れます。
そこからラジオペンチでシーリングを剥がし、引っ張り出します。

②清掃

シーリング補修をする箇所の清掃を行います。
外壁には雨だれや汚れ、カビや苔が発生していることがあります。
これらはシーリング材の密着を妨げてしまう恐れがあるため、本格的な作業に移る前にしっかりと綺麗にしておきましょう。

③マスキングテープ、ボンドブレーカーを貼る

清掃後、外壁が乾燥していることを確認したら、次の作業に移ります。
外壁にシーリング材が付着しないようにマスキングテープを、3面接着を防ぐためにボンドブレーカーをそれぞれ貼り付けましょう。

④プライマーを塗る

効果を最大限に発揮するためには、塗りムラに注意する必要があります。
また、均等な厚みを意識することも長持ちさせるために欠かせません。

⑤コーキング材を充填する

コーキング材を充填する時は、コーキング材をコーキングガンに装着します。
準備が整ったら、まずは必要なスピード・量を把握するために、不要な板などで練習を行ってください。

遅すぎや多すぎは、耐用年数に関わるだけでなく、外壁へ付着してしまう原因になります。
スピードや量がわかったら、目地に充填していきましょう。

シーリング材を整える

充填が完了したら、速やかにシーリング材を整える作業に移ります。
まずはヘラで目地にシーリング材を押し込み、その後に表面を整えていきましょう。
シーリングの成型は、補修作業の中でも特に難しいと言われています。

仕上がりを左右する作業になるため、注意しながら進めましょう。

マスキングテープを剥がす

シーリング材が硬化する前にマスキングテープを剥がします。
時間が経つと剥がせなくなってしまう他、充填したシーリングが剥離してしまうことがあります。
シーリング材の成型が終わったら速やかに剥がしましょう。

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シーリング補修をプロに依頼した方が良い理由

シーリング

シーリング補修は、プロに依頼するのがおすすめです。
その理由は、以下のとおりです。

高所作業はケガをするリスクがあるから

2階建ての住宅はもちろん、平屋のシーリング補修でも通常よりも高い位置で作業することがあります。
足場を組むのではなく、はしごを使って作業する方がほとんどになるでしょう。
足場があり、多くの経験があるプロの業者でもケガをするケースがあるため、高所作業の経験がなかったり、慣れていなかったりすると大変危険です。

高所での作業では、自分が転落する事故以外にも発生する事故があります。
それは落下した道具が人に当たり、ケガをさせてしまうというものです。
特に2階建て住宅のシーリング補修が必要な方は、プロに依頼するのが望ましいです。

作業工程が多く手間がかかるから

先ほどご紹介したとおり、シーリング補修は作業工程の多い工事になるため、手間や時間がかかります。
特にシーリング補修の経験がない場合は、勝手がわからずさらに時間を費やすことになるでしょう。
また、シーリング補修ではすべての作業工程が重要であるため、1つ忘れるだけでも耐久性や施工不良が起こってしまいます。

失敗したり作業を忘れたりした時、1からやり直すとさらに手間がかかってしまいます。
手間や時間をかけないでシーリング補修をしたい時は、プロに依頼しましょう。

仕上がりによって建物の耐久性に影響を与えるから

手順を踏んで作業を行っても、施工不良が起きることは少なくありません。
特に経験のない方がシーリング補修を行うと、シーリング材に空気が入っていたり、厚みにばらつきが出てしまったりします。

これらは雨漏りの原因になったり、建物自体の劣化を早めてしまったりするため、注意しなければなりません。
プロに依頼すれば施工不良が防げるほか、建物やシーリングの耐久性も高められ、メンテナンスまでの期間を延ばすことが可能です。

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シーリング補修業者を選ぶ際のポイント

シーリング

シーリング補修はプロに依頼するのがおすすめですが、中にはシーリング補修を得意としていない業者や悪徳業者が存在します。
余計な出費が出ないようにするためにも、シーリング補修業者を選ぶ時に気を付けるべきポイントを知っておきましょう。

シーリング補修の実績は豊富か

シーリング工事は、シーリング補修を行っている業者であればどこでも安心して任せられるというわけではありません。
シーリング補修を依頼する時は、シーリング補修の実績が豊富な業者を選ぶ必要があります。
実績が豊富な業者は、「多くの人に依頼されている信頼できる業者」であると考えられます。
実績数と併せて施工事例もチェックできると、判断しやすくなるのでおすすめです。

施工内容や見積書の内容を詳しく説明してくれるか

施工内容や見積書の内容を詳しく説明してくれるかという点も重要な判断材料になります。
シーリング補修の工程はもちろん、工事にかかる日数、費用は特に丁寧に説明するべきポイントです。

しっかりと説明してくれて、質問にも真摯に答えてくれる業者は信頼できると考えて良いでしょう。
しかし、説明が簡単すぎる・諸経費の内訳を教えてくれないといった業者は悪徳業者である可能性があります。

スピーディーに対応してくれるか

シーリングの劣化は、できるだけ早く補修し、雨水や汚れから建物を守らなければなりません。
依頼後すぐに対応してくれる業者であることも望ましいですが、特に重要なのはレスポンスの速さです。

質問や疑問点がある時にレスポンスが遅い業者であると、なかなか回答が得られず、不安が募ってしまいます。
万が一施工不良があった場合を考えた時にも、レスポンスは速い方が安心です。
レスポンスの速さは信頼を得るためにも欠かせないものであるので重視しましょう。

外壁や屋根の塗装もまとめて行ってくれるか

外壁や屋根の塗装は、費用が高く、別々で行いたいと考える方も多いでしょう。
しかし、別々で行うと足場代が二重でかかってしまうことなどから、一度に工事を行う方が全体の費用が抑えられると言われているのです。
そのため、シーリング補修に加え、外壁や屋根の塗装もまとめて行ってくれる業者を選び、一気に工事を終わらせるのがおすすめです。

今回は、シーリングの種類や補修工事、自分で補修する時の手順などをご紹介しました。
シーリングには様々な種類がありますが、外壁の補修に使えるシーリング材は限られてきます。
充填するシーリング材を間違えると効果が得られないだけでなく、すぐに剥離が起こってしまいます。
補修は自分で行うこともできますが、シーリング材選びや必要な技術は経験豊富なプロに任せるのがおすすめです。
プロに依頼することでシーリングを長持ちさせられるほか、仕上がりが美しくなったり手間がかからなかったりします。
次のシーリングメンテナンスまでの期間を長くしたい、綺麗に施工したい、見た目にもこだわりたいという方は、シーリング補修の実績が豊富な業者に依頼しましょう。

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