賃貸保証会社(家賃保証会社)はどんな役割を担っている?審査などについて徹底解説!

賃貸物件を所有している大家さんは、入居者が家賃を滞納してしまった場合などに備え、保証の仕組みを整えることが重要になります。
従来は連帯保証人を立てるというやり方が一般的で、親や親戚などに依頼するケースが多く見られました。
しかし、最近は賃貸保証会社を利用し、連帯保証人を用意しなくても借りられる物件が増えています。
賃貸保証会社は家賃保証会社と呼ばれる場合もありますが、どちらの呼び名であってもやっていることは同じだと思って問題ありません。
今回は、そんな賃貸保証会社について詳しく解説していきます。

そもそも賃貸保証会社とは?

賃料保証会社

賃貸保証会社は、賃貸物件を借りる際の連帯保証人がいない場合以外は利用する機会が少ないです。
そのため、どのような役割を担っているのかよくわからないという人もいるでしょう。
そこでまずは、賃貸保証会社とはどのような会社なのか解説していきます。

賃貸保証会社の役割

賃貸保証会社は入居者が家賃を滞納してしまった時、代わりに費用を立て替えてくれます。
以前は入居者の親や親せきなど身内が連帯保証人になり、万が一の時に備えて保証をしてもらうというパターンが一般的でした。
しかし、連帯保証人は責任が重いため、身近に依頼できる人が見つけられないといったケースも少なくありません。
そのような状況下でも賃貸物件を借りられるようにサポートするのが賃貸保証会社です。
連帯保証人の代わりになってくれるため、連帯保証人がいなくて賃貸物件を借りられるようになるのは魅力的だと感じる人も多いでしょう。

賃貸保証会社は、入居者と賃貸保証契約を結び、入居者は保証料の支払いを行います。
保証料は、賃貸契約時に支払う敷金や礼金などと合わせて、初期費用として請求されるのが一般的となっています。
保証料は、敷金と違って後日返還されることはないという点も注意すべきポイントです。
保証会社との契約期間は、1年もしくは2年となっているケースが多く、保証料は家賃の0.5ヶ月~1ヶ月分に設定されています。
契約を更新する際は、更新料が必要となります。
更新料は1万円など定額に設定されているところもあれば、家賃の10~30%と一定の割合に設定されているところもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

保証してくれる内容

賃貸保証会社が保証してくれる内容は、会社によって異なります。
一般的な保証内容は以下のような費用となっています。

・家賃
・共益費
・管理費
・更新料
・ハウスクリーニングにかかる費用
・鍵の交換にかかる費用
・違約金
・退去時の原状回復費用
・家賃未払などのトラブルで裁判に発展した場合の裁判費用

保証される範囲は、このように幅広いです。
ただし、利用するプランによって異なる場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。

連帯保証人とは何が違う?

家賃保証会社と連帯保証人は、保証の範囲が異なります。
連帯保証人の場合は、入居者の生活態度などに問題があって注意しても改善が見られない時に相談相手になってくれます。
そして連帯保証人経由で入居者に注意してもらうことも可能です。
しかし、賃貸保証会社はそのような役割は担っていません。
あくまでも賃貸保証会社が保証してくれるのは金銭面のみということになります。

大家さんであれば安定した家賃収入を得たいと考えているので、それも踏まえた上で連帯保証人が必要な賃貸保証会社を利用しているというケースもあるでしょう。

賃貸保証会社を利用するメリット・デメリット

賃貸保証会社を利用することでメリットもありますが、デメリットだと感じてしまう部分もあります。
具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか紹介していきます。

・メリット
賃貸保証会社を利用すると賃貸物件を借りることのハードルを下げられる点が、最も大きなメリットだと言えるでしょう。
連帯保証人となる人物がいなくても部屋を借りられる、滞納歴がある人でも審査に通る可能性がある、収入が不安定でも賃貸物件に住める可能性が高まる、万が一滞納した時も身内に迷惑をかけずに済む、といった点もメリットとして挙げられます。

・デメリット
デメリットには、金銭的な負担が増えてしまうことが挙げられます。
賃貸物件に引っ越しをする際、引っ越し費用、家具・家電の購入費用などが発生します。
何かと出費が多くなる中で、賃貸保証会社に保証料を支払わなければいけません。
それを負担だと感じてしまう人は少なくないと考えられます。
また家賃を滞納してしまった場合、賃貸保証会社が立て替えた分の支払い請求が来ます。
その時に建て替えてもらった分を支払うだけではなく、督促手数料を請求されたり、信用系の場合だと信用情報に傷が付いてしまったりする点も念頭に置いておかなければいけません。

賃貸保証会社を利用するメリット・デメリットには、このような点が挙げられます。
魅力的なサービスを提供しているように感じますが、必ずしもメリットだけではありません。
きちんとデメリットも加味した上で、連帯保証人をお願いするか、賃貸保証会社を利用するかを決めるようにしましょう。
金銭的な負担が大きくなっても問題ないのであれば、賃貸保証会社を利用するのも良いでしょう。

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賃貸保証会社には3種類ある

賃料保証会社

賃貸保証会社には、独立系、協会系(LICC加盟)、信販系という3つの種類があります。
この中でも信販系は審査が一番厳しく、独立系は通りやすいと言われています。
賃貸保証会社は大家さんが指定しているケースが多いので、入居者側が選ぶことはできません。

しかし中には、いくつかの会社に審査を依頼してくれる不動産屋もあるので、確認してみると良いでしょう、
ここでは、賃貸保証会社毎の特徴について解説していきます。

独立系

独立系は、過去の延滞歴や事故歴などを照会することなく、独自の審査基準で審査を行っている賃貸保証会社です。
申し込みする時に書いた書類の内容をもとにして審査を行っています。
他と比べると審査に通りやすいと言われているのは、独自の審査基準を設けているからだと考えられます。
事故歴があってクレジットカードを作成できない、信販系や協会系の審査に落ちてしまった、といった経験がある人は、独立系の賃貸保証会社を利用できる物件を紹介してもらうのがおすすめです。
審査は比較的緩めですが、保証料は比較的高めに設定されているので、その点は注意すべきポイントとなります。

あらかじめどのくらい保証料がかかるのか確認しておくと安心です。

協会系(LICC加盟)

協会系は、LICC(全国賃貸保証業協会)に加盟している家賃保証会社です。
LICCに加盟している家賃保証会社を利用歴がある人のデータベースが共有されています。
そのデータベースの情報を照会し、審査を行っているのです。
データベースの登録機関は、保証契約が終了してから5年間となっています。
滞納があった場合は、返済が終了して債務が消滅してから5年間残り続けます。

過去に協会系賃貸保証会社を利用し、家賃などを滞納した経験がある人は審査において不利になってしまう可能性が高いです。

信販系

信販系の賃貸保証会社は、クレジットカードの発行事業など各種信用取引も行っています。
審査時には、クレジットカードの利用歴を含む信用情報をチェックします。
延滞歴はもちろんですが、自己破産や債務整理をした経験があるかどうかという点も調べられるのです。

信用情報は、他のクレジットカード会社で発生したものまで含まれることを忘れてはいけません。
過去5年~10年の間に何らかの金融事故が発生している場合は、審査落ちの可能性が高いと言えます。
うっかりして口座にお金を入れ忘れてしまい、支払いが数日程度遅れただけであれば、信用情報に傷はつかないとも言われています。
しかし、何度も延滞を繰り返しているのであれば、悪意があるとみなされてしまうでしょう。
自分自身の信用情報は、信用情報機関に開示請求することで調べられるようになっています。
気になる場合は、情報開示してみるのも良いでしょう。
他の家賃保証会社と比べると、信販系は審査が厳しめです。
その分、保証料は安めに設定されています。
過去に延滞歴などがないなら、保証料が安い信販系を選ぶのがおすすめです。

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賃貸保証会社を利用するリスクも把握しておこう

賃料保証会社

賃貸保証会社は、住まいを探すために役立つサービスを提供しています。
しかし、利用することのリスクがあることも忘れてはいけません。
特に注意しておきたいリスクをピックアップしてご紹介します。

事故報告を怠った場合は代位弁済が行われない

入居者が家賃を滞納した場合、賃貸保証会社に対してそれを報告しなければいけません。
家賃滞納を報告することを「事故報告」と呼びます。
毎月しっかりと確認して事故報告を行っている場合は問題ありませんが、確認漏れや報告漏れがあった時は滞納した分の家賃を代位弁済してもらえなくなってしまいます。

報告するタイミングは、「滞納が発生してから〇日以内」と契約書に書かれているので、確認を怠らないようにしましょう。
賃貸保証会社がすべてやってくれるからといって、義務をおざなりにしてしまうと大家さんにとっても入居者にとっても大きな問題になってしまいます。
賃貸保証会社を利用しているのであれば、事故報告を忘れずに行うように気を付けてください。

賃貸保証会社が倒産する可能性はゼロではない

賃貸保証会社が滞納する可能性ももちろんあります。
家賃の未払いが長期化した場合、賃料の補填と裁判費用を保証会社が負担することになってしまいます。

初期費用は0.5ヶ月~1ヶ月分となっているので、保証会社の契約者が複数滞納してしまい、訴訟に発展した時は費用が収入を上回ることになりかねません。
そのような場合、賃貸保証会社が家賃の代行収納も行っていたとすると、回収していた賃料は損失になってしまうのです。
契約している入居者が家賃を滞納してしまった場合、保険が全くない状態と同様になります。
賃貸保証会社はそのようなリスクを回避するための施策を行っています。
それでも収支のバランスが崩れてしまえば、倒産を余儀なくされる可能性は大いにあるのです。

利用する側は、このようなリスクも把握した上で契約するかどうかを決める必要があるでしょう。

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賃貸保証会社の審査の流れについて

賃料保証会社

賃貸保証会社を利用する場合には審査があります。
続いては、どのような流れで審査が行われているのか解説していきましょう。

必要な書類を提出する

審査には、いくつか必要な書類があります。
そのため、まずは書類を用意し、不動産会社に提出しましょう。
主に必要となるのは以下の書類です。

・身分証明書
・収入証明書
・住民票
・預貯金通帳のコピー
・連帯保証人となる人物の身分証明証
・連帯保証人となる人物の収入証明書

これらの書類を用意したら、不動産会社を通じて審査を申し込みます。
審査を行う賃貸保証会社によって、必要となる書類が異なる場合もあります。

そのため、あらかじめ審査を依頼する時に必要な書類はどれか確認しておきましょう。

審査が行われる

入居希望者から依頼があり、書類が揃ったら審査が行われます。
入居審査は、大家さんが不安に感じる部分をあらかじ確認するためにも重要になります。
審査でチェックされるのは、入居希望者の人柄や家賃の支払い能力などです。
人柄というのは、不動産屋での態度や見た目の印象、言動などから判断されるポイントです。

契約を申し込む前からきちんと対応することが重要になると言えます。
審査の結果は、当日に出る場合もありますが1週間ほどかかる場合もあるので、しばらく待つようにしましょう。

本人確認の連絡が来る

審査を行う時、本人確認の連絡が来るパターンもあります。
連帯保証人になっている人に対しては、本当に保証の意思があるのか確認するために直接連絡をしています。
連帯保証人となる人物と連絡がなかなか取れない時は、審査が長引いてしまうので注意が必要です。

あらかじめ連絡がいく可能性があることも伝えておき、確認ができるような状況にしてほしい旨を連帯保証人に伝えておきましょう。
連絡が取れたとしても、前向きな返答がもらえない場合も審査が長引く原因になってしまいます。

そのため、連帯保証人選びは慎重に行うことが重要だと言えるでしょう。
連帯保証人が必要ない賃貸保証会社であれば、そのような心配は必要ありません。
どうしても連帯保証人となる人物を選べない時は、不要としている賃貸保証会社に依頼してください。

審査結果が通知される

すべての審査が終了すると、結果が通知されます。
連絡は1週間程度でくるケースが多いですが、本人確認などに時間がかかると遅くなってしまう可能性も大いにあります。

万が一、時間がかかってしまっても大丈夫なように、早めに審査を依頼した方が無難です。

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賃貸保証会社の審査に落ちてしまうのはなぜ?

賃料保証会社

賃貸物件を契約する時、保証会社の審査に通るかどうかは非常に重要な問題です。
しかし、世間が思っているより保証会社の審査に通るのは簡単なことではありません。
そこで続いては、保証会社の審査に落ちる原因についてご紹介します。
なかなか審査に通らないという方は、これから紹介する項目のいずれかに当てはまっている可能性が高いです。

収入が足りていない

保証会社の審査に通らない原因として最も多いのが、家賃に対し収入が足りていないことです。
一般的に家賃は手取り収入の3割以下であることが望ましいと言われているように、審査基準でも通過するかどうかの目安となっています。

そのため、家賃が収入の3割を超えている場合、支払い能力が本当にあるのか疑念を持たれ落ちることも多いです。
もちろん、これまで家賃の滞納歴はないかなど収入以外の部分も審査に影響を及ぼします。
しかし、結局は収入が足りなければ家賃を払うことが難しいと判断されるため、他の項目をすべて満たしていたとしても、落ちる可能性が高くなります。
保証会社の審査では、収入が足りているかどうかが最も重要であると言っても過言ではありません。

家賃を滞納した経験がある

これまで家賃を滞納した経験があるか、滞納歴も審査では重要な項目です。
過去にも保証会社を利用していた場合、家賃の滞納歴は記録されており、保証会社間で情報が共有されます。

したがって、現在も家賃の未払いがある場合は当然ですが、これまでに何度も保証会社から代わりに家賃を支払ってもらう代位弁済を受けたことがある場合、例え未払い分をすべて支払っていたとしてもその履歴は残っているため、審査は落ちやすくなります。
ただし、1ヶ月程度の滞納ではうっかり忘れていたなどのミスも考えられるため、そこまで審査に影響しないことも多いです。
万が一、口座残高が足りないなど故意ではないミスで支払いが遅延した場合は、すぐに振り込むなど対応すれば問題ありません。
しかし、何度も遅延している方は要注意です。

信用情報に傷がある

信用情報とは、クレジットやローン契約の申し込みに関する情報のことで、取引事実を客観的に登録した個人の情報です。
もしもクレジットカードやカードローンに滞納履歴があると、信用情報に事故情報として記録が残ります。

この事故情報は重度であればあるほど登録期間も長くなり、支払い遅延に関する情報は5~10年間記録されます。
そのため、例え現在は問題なかったとしても過去の事故履歴を理由に審査に通らないこともあります。
審査に通らない理由が過去の事故情報にある場合は、それらの記録が削除されてから審査を受けることをおすすめします。
ちなみに信用情報は手数料を支払うことで個人でも確認することが可能です。

自身の信用情報が気になる方は一度チェックしてみると良いでしょう。

ネットにネガティブな情報がある

保証会社の審査では、「人柄」も審査ポイントになります。
一度入居すれば年単位の付き合いになることがほとんどです。
だからこそ大家さんや管理会社からしてみれば、トラブルを起こさないしっかりした人に入居してほしいと考えています。
日頃の身なりや態度に問題ありと判断されれば、審査結果にも影響する可能性があることを覚えておきましょう。

また、多くの保証会社は審査を受ける人の名前をネットで検索するなど調べています。
場合によっては、FacebookやTwitterなど様々なSNS媒体をチェックすることも少なくありません。
審査を受けている人に関する悪い内容の書き込みが多数あったり、SNSにガラの悪い写真を多く載せていたりするなど、印象を著しく悪化させる内容が確認できた場合、審査にも影響する可能性があるので注意しましょう。
他人への誹謗中傷を確認できた場合も同様です。

職業の印象が良くない

職業に貴賎なしというものの、キャバクラやホストクラブといった水商売やサラ金など、世間的な印象の悪い職業に就いている場合、審査に落ちてしまうこともあります。
例えば水商売に就いている人に対し、「昼夜が逆転しているため、近隣住民と騒トラブルを起こす可能性が高い」「収入が不安的のため家賃滞納するかもしれない」といったイメージを持っている人は多いでしょう。
職業に関する印象は、データではなく世間のイメージを考慮して判断することがほとんどです。
したがって、例え収入があったとしても職業の印象から審査に通らないケースもあります。
ただし、地域や物件によっては、入居の回転率を上げるため職業を重視しない場合もあるので、事前に情報を集めることも大切です。

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審査落ちした場合の対処法はある?

賃料保証会社

一度審査に落ちたからといって、次も必ず落ちるわけではありません。
それでもどの保証会社も審査基準に大きな違いはないことから、次の審査を受ける際は落ちた原因を追究し改善することが大切です。
続いては審査落ちした場合にどうすれば良いのか、対処法をご紹介します。

自分の問題点を把握する

保証会社の審査に落ちる原因は、ある程度絞られます。
自分はどれに当てはまっているのかを振り返り、問題点を洗い出しましょう。
そして、自分の問題点が何なのかはっきりと分かったら、すぐに改善できる事案なのか考えます。
例えば、審査に落ちる原因が印象の悪さにあるのであれば、身なりや態度をきちんとすることで問題を解消できる場合があります。
収入と家賃が見合っていないのであれば、希望する物件レベルを下げ、収入に見合った物件を探すことで審査にも通りやすくなるでしょう。

最低条件を伝えて当てはまる物件を探してもらう

物件探しをする際、ついあれもこれもと条件を付け加えてしまうこともあるでしょう。
しかし、条件が増えれば増えるほど家賃も高くなるため、審査に通りにくくなる可能性があります。
審査に通りたいのであれば最低限の条件を不動産会社に伝え、当てはまる物件をピックアップしてもらうのもおすすめです。

駅までの距離や収納の有無、築年数などは多少妥協することで、家賃を抑えられるため、審査にも通りやすくなるはずです。
自分ではどうしても「このくらいなら通るのではないか」と判断基準が甘くなりがちです。
一度審査に落ちた方は不動産会社に相談し、物件を探してもらうのも1つの方法です。

大家さんや不動産会社が審査する物件から選ぶ

保証会社の審査が通らないのであれば、大家さんや管理会社が自分で審査する物件を選ぶのもおすすめです。
保証会社の審査は、審査基準に満たない人を通し滞納した場合、自分達が家賃を一旦肩代わりしなければいけません。
そのため、審査基準も厳しい傾向にあります。
しかし、大家さんや管理会社にしてみれば入居者が決まれば収益が増えるため、保証会社に比べ審査が多少甘くなる可能性もゼロではありません。
保証会社では落とされる項目も見逃してくれる可能性があるのです。
それでも保証会社に比べて審査が大幅に緩いわけではないため、信用情報を確認する、滞納しているものがあればすぐに解消するなど対策することが大切です。

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おすすめの賃貸保証会社とは?

賃料保証会社

ここでは、いくつもある保証会社の中から、おすすめの会社をピックアップして紹介します。
他の保証会社に比べて多少審査が甘い傾向にあるため、もしもなかなか審査に通らないという方は、これから紹介する保証会社を候補に入れてみてはいかがでしょうか?

フォーシーズ

フォーシーズは、東京と大阪に本社を構える保証会社で、全国に16拠点あります。
独自の審査基準によって審査する独立系の保証会社で、公式ブログによると審査承認率は98%以上です。
フォーシーズは信用情報や過去の家賃滞納歴を調査しないため、ほとんどの人が審査を通過すると言われています。

多くの自治体で「居住支援制度協定業者」に指定されていることもあり、フリーターや水商売、シングルマザーなど通常の保証会社では落ちやすい方の味方と言えるでしょう。
ただし、フォーシーズを取り扱っている管理会社は、他に比べると比較的少ない傾向にあります。
フォーシーズを利用できる管理会社を知りたいのであれば、公式ホームページから取り扱っている管理会社を調べると良いでしょう。
ただし、調べられるのはあくまで取り扱っている管理会社であり、募集している物件情報まではわかりません。
また、審査が緩いといっても約2%の方は落ちています。
過去にフォーシーズで家賃滞納したことのある方や長期間無職の方、犯罪歴があったり、書類に嘘の情報が記載されていたりなど問題のある方は、収入に関係なく審査に通りにくいので注意しましょう。

日本セーフティー

日本セーフティーは業界トップクラスの審査通過率を誇る独立系の保証会社です。
全国に19拠点あり、家賃保証業界で売上高第1位を記録しています。
全国で52,000店以上の不動産会社が利用しているため、対応している物件も多いです。
日本セーフティーの審査では、個人の信用情報や家賃隊の履歴を重視していません。
年収に対し家賃は1/3であるか、給与が安定している職業かなど、支払い能力を証明できれば、ほとんどの人が審査に通ります。

つまり、給与が安定しているのであればフリーターでも問題ありません。
ただし、収入が安定していない場合には貯金額も審査対象となるため、ある程度の預金残高が必要となります。
また、過去に日本セーフティーで家賃滞納したことのある場合は審査におちる可能性が高いため、他の保証会社の利用をおすすめします。

Casa

Casa(カーサ)は東京に本社を置き、全国に11拠点あるLGO系の保証会社です。
Casaの審査では、過去にCasaで家賃滞納していないか、年収、職業、そして電話などの態度や人柄をチェックします。

基本的に、毎月の家賃を支払うだけの能力があるかで判断するため、学生や無職、信用情報に傷がある方など他の審査会社では落ちる人でも通りやすいです。
ただし、不動産会社に来店した際の服装や言動から、態度が悪いと判断された場合入居後にトラブルになる可能性が高いとして審査に落ちやすくなります。
審査中にCasaから本人確認の電話がきたら、適当な対応はせずに感じの良い対応をするよう心掛けましょう。
他の審査会社に比べて審査が緩いと言われるCasaですが、申込書に虚偽の記載があったり内容が不十分だったりすると審査に落ちます。

審査に通りたいからと年収を多めに書いたり、職業を偽ったりすると逆効果になるので注意しましょう。

エルズサポート

エルズサポートはLICC系の保証会社で、他社と情報を共有し過去の家賃滞納歴をチェックするため、上で紹介した3社に比べると少し審査が厳しい傾向にあります。
これまでエルズサポートで家賃滞納したことがある方はもちろん、他の保証会社で滞納したことのある方も審査は落ちやすいので注意しましょう。
また、エルズサポートでは、年収や預金残高のほか、申込者の職業や勤続年数もチェックしています。
安定して家賃を払うことができるかが審査基準となるため、正社員であることを証明できれば審査を通過する可能性もあがります。
そのため、無職や水商売のように収入が安定しない場合は審査に落ちる可能性が高くなります。
ただし、クレジットカードや携帯料金の滞納歴や自己破産歴など信用情報に関するチェックはしないため、過去にブラックリストになったことのある人でも審査に通る場合があります。
審査に通るか心配な方は、一度不動産会社に相談してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、賃貸保証会社の役割や審査の流れ、審査に落ちる原因・対処法について詳しく解説してきました。
保証会社は、万が一家賃を滞納した際に、代わりに費用を立て替えてくれる会社です。
利用することで連帯保証人を用意する必要がなくなるため、賃貸物件を借りるハードルを下げることが可能です。
しかし、その一方で、金銭的負担が増えるというデメリットがあるほか、必ずしも審査に通るとは限りません。
なかなか審査に通らないという方は、今回紹介した内容を参考に当てはまる項目がないか振り返ってみてください。
原因によってはきちんと改善することで審査に通りやすくなります。
それでも難しい場合は、紹介したおすすめの保証会社の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
他の保証会社に比べて比較的審査に通りやすいのでおすすめです。

INA&Associates Inc.

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INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

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