多くの住民が暮らすマンションでは、駐車場スペースも確保されています。
基本的には住民が優先的に借りられるものですが、各世帯で借りる台数が多ければその分料金も変わってしまいます。
また、住民以外に貸し出すケースもあるでしょう。
しかし、多くの駐車場を持つマンションでは駐車場契約のない人による無断駐車や迷惑駐車、また駐車場設備に関する問題なども起こりがちです。
そこで今回は、マンションで発生しがちな駐車場トラブルと解決方法をまとめてご紹介します。
マンションで起こり得るトラブルの内容と同時に解決方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
マンションで見られる駐車場トラブル①迷惑駐車
マンションでは、様々な駐車場トラブルが起こります。
その中で最も多いのが迷惑駐車です。
迷惑駐車には、どのような問題が隠されているのでしょうか?
また、問題点からどのような方法で解決できるのかをご紹介します。
問題点
マンションで起こりがちな迷惑駐車は、国土交通省で公表された「平成30年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状」で確認すると、2番目に多いトラブルです。
迷惑駐車をしているのはマンションの住民や関係者もいますが、全くマンションに関係ない人が止めているケースもあります。
また、迷惑駐車が起こりがちな場所は、マンションの空き駐車場や専用駐車場、敷地内、周辺道路などです。
どの場所であっても、マンションの駐車場は契約者が決められた場所に止めることがルールになっています。
自分勝手な迷惑駐車によって駐車場への出入りがしにくくなり、事故が起こる可能性もあるでしょう。
事故以外にも、救急車や消防車など緊急車両が通れなくなったり、ごみ収集車が入れなくなったりする場合もあります。
このような迷惑駐車が当たり前になってしまえば、周辺環境のモラルや意識も低下してしまい、今後無断駐車が当たり前の状態になることも懸念されます。
問題を未然に防ぐには?
迷惑駐車によるトラブルを未然に防ぐには、駐車しにくい環境づくりも重要です。
路面にゼブラゾーンを作ったり、カラーコーンを置いてわかりやすくしたりするなど、駐車できない区間である認識をさせましょう。
駐車禁止の看板設置や監視カメラ、夜間照明などを使い、誰かに見られている可能性があると意識させることも有効です。
マンションの組合で定期的にパトロールするのも、トラブルを防ぐのに最適でしょう。
トラブルを解決するには?
これらの問題を解決するには、フロントガラスに警告文を挟んで無断駐車しないよう注意喚起することが大切です。
警察に通報することもできますが、基本的には民事不介入なので取り締まることはできません。
そのため、マンションの管理規約違反であること、すぐに移動することを記載した文章を書いて伝えるのが良いでしょう。
勝手にレッカー移動することもできますが、この時の車に傷がついてしまえば持ち主に訴えられる可能性もあります。
移動させる前に警告を行い、何度も繰り返されるようならレッカー移動する内容を記載するようにしてください。
INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。
マンションで見られる駐車場トラブル②幅寄せ・はみ出し
マンションに限らず、賃貸物件などの駐車場で起こりがちなのが幅寄せやはみ出しです。
止めようとした時、すでに幅寄せされていたりはみ出していたりした場合、どのように対処すべきでしょうか?
問題点
本来、駐車スペースは一定の間隔で区切られています。
車は小型車、普通車、軽自動車でサイズが分かれますが、一般的な駐車場スペースは長さ5.0m×幅2.5mサイズの寸法です。
そのため、車の大きさによっては間隔が狭いと感じる場合もあるでしょう。
また、できる限り多くの車を止めたい場合は、駐車区画のレイアウトを考える時点で最小寸法する場合もあります。
駐車区画が小さいと、普通サイズの車が止めた場合のスペースが狭くなります。
荷物や家族が乗っていると運転席側を狭くして助手席側の乗り降りをしやすくさせるケースもあります。
特にライトがない駐車場は、白線とその隣の車の間隔で駐車することもあり、駐車スペースの間隔がわからずに幅寄せやはみ出しをしてしまうこともあるのです。
問題を未然に防ぐには?
幅寄せやはみ出しを未然に防ぐには、駐車場を少しでも明るくして駐車スペースをわかりやすくしましょう。
明るければ自分の駐車スペースがわかりやすく、バランスよく駐車できます。
また、定期的に白線を濃く書くなどのメンテナンスもおすすめです。
これによって夜でも駐車スペースが見やすく、白線も濃いので自然と決められた駐車スペースに入るように意識できるでしょう。
ただし、このような対策をしていたとしても、運転手の中には駐車が苦手な人もいます。
全員が同じ運転レベルではないので、癖で白線からはみ出しやすかったり、左右のどちらかに寄りやすかったりするケースもあります。
これらは運転手の技術の問題であり、未然に防ごうと工夫しても改善されない場合があるので注意してください。
トラブルを解決するには?
幅寄せ・はみ出しを見つけた場合は、管理会社に違法駐車の事実と日時、車の特徴などを写真で残しておきましょう。
入居者や所有している車の情報などは、管理会社が保管しています。
入居者ではない可能性も視野に入れて、管理会社に相談しておくのが良いでしょう。
また、個人的な運転技術不足により、故意でなくてもこのような問題を起こしてしまう人もいます。
あまりに改善されない、幅寄せやはみ出しをしている意識が薄い場合には、駐車スペースの変更を提案してみましょう。
駐車場に余裕があれば、幅寄せやはみ出しを改善できない人を端のスペースに移動させたり、両隣が空いている場所に駐車してもらったり、他の人の迷惑になりにくい環境を考えて提案してみてください。
チャット、LINEにてお部屋探しが出来る点が特徴。仲介手数料は賃料0.5ヶ月分!(対象地域:東京、神奈川県、埼玉県、千葉県) すまいをもっと自由に、もっとたのしくタウンマップ!
マンションで見られる駐車場トラブル③接触・当て逃げ
道路では車両が一方にのみ走行していきますが、駐車場では様々な方向から車が来ます。
駐車場でスピードが出ていないからと油断して運転した結果、他の車に接触したり、当て逃げをされてしまったりするケースも多いです。
ここでは、接触や当て逃げに関する問題点と防ぐ方法をご紹介します。
問題点
駐車場内での自動車同士の接触や衝突事故は増えてきています。
2022年に政府が公表した「交通事故の発生状況」では、公道以外での車両事故が約14,500件あり、そのうち車同士の事故が8,800件です。
駐車場内の事故は、私有地かどうかで区分が変わります。
交通事故として扱われるのは、月極駐車場や個人が所有する駐車場です。
私有地の場合だと交通事故に該当されません。
このような駐車場内でのトラブルでは、お互いに車に乗っていて起こる場合もありますが、駐車していて起こる場合も多いです。
お互いが車に乗っている場合、誰と接触したのかわかりますが、駐車している場合だといつ・誰に接触されたのか、当て逃げされたのかはわかりません。
相手が名乗ってくれれば良いのですが、わざわざ自分から名乗る人も少ないでしょう。
そのため、駐車場で車に乗ろうとした時に初めて接触・当て逃げをされたという事態に気が付くことになります。
問題を未然に防ぐには?
駐車場で起こる接触や当て逃げなどを未然に防ぐには、管理会社に監視カメラの設置を依頼するのに加え、適度なライトの設置もお願いしてみましょう。
狭い駐車場だと、車のドアを開けた際に隣の車に当ててしまうケースも少なくありません。
急な突風によってドアが勢いよく開いてしまうこともあるためです。
乗り降りのしやすさも考慮すると、余裕のある駐車場スペースを確保することで、接触や当て逃げを未然に防げます。
また、駐車列の端は曲がってきた車が内側に入りすぎてしまうと、バンパーなどをこすられやすいです。
ワンボックスカーなど大きめの車と軽自動車などの区分を分けておくことも、問題を未然に防ぐ方法の1つになります。
止める車の大きさを検討し、駐車場の幅を決めておくと区分分けで余裕のある駐車場になりやすいです。
例えば、右半分は普通車やワンボックス専用、左半分に軽自動車用などにします。
この時点で駐車場の幅も分けておくと、余裕があるので問題も起こりにくくなるでしょう。
トラブルを解決するには?
駐車場内で接触や当て逃げが起こった場合、本来であれば当てた人が名乗り出て弁償するべきです。
しかし、事故に気が付いていても修理費用を出したくないという理由から名乗り出ないことが多くみられます。
過去に、マンションの駐車場内で隣接する区画に駐車していた車に接触させ、車に損傷が生じたとして民法709条に基づいて損害賠償を請求された事例もあります。
このような問題を解決するのは、本人同士で行うのがベストですが、相手もわからない状態では大家さんや不動産会社に不満が爆発する可能性も考えられます。
そのため、管理組合で一定の駐車場ルールを設けた上で監視カメラの設置を検討し、ルールを周知させるようにすることが大切です。
この当て逃げや接触が住民によるものなのか、外部によるいたずらなのかを把握するためにも、監視カメラは大きな存在となります。
抑止力としても有効なので、事故が多いようなら設置を検討してみましょう。
INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。
マンションで見られる駐車場トラブル④車上荒らし
マンション内の駐車場であっても、車上荒らしに遭うリスクはあります。
多くの車が駐車しているので、一気に狙われてしまう可能性も考えられるでしょう。
マンションの駐車場で起こる車上荒らしの問題点や対策方法をご紹介します。
問題点
マンションの駐車場は、私有地扱いになります。
そのため、トラブルが生じたとしても警察が介入できないことが多いのです。
しかし、車上荒らしは別で刑法上の犯罪に該当するため、金品が盗まれた場合は警察に被害届を提出できます。
これを知らずに車上荒らしの対策を取っていない場合、大きな問題になる可能性が考えられるでしょう。
特にマンションの駐車場が立体駐車場などではなく、平面駐車場だった場合は誰もが敷地内に侵入できる状態です。
このような状態だと、いつ車上荒らしに遭ってもおかしくない状態なので、住民にも個人での管理を徹底するように呼びかけない限り、契約先の管理会社と一緒に責任を追及される可能性もあります。
問題を未然に防ぐには?
車上荒らしが起こる前に問題を防ぐには、駐車場契約書または管理規約などを通じて、駐車場で起こったトラブルに関して自己責任であることを記載しておきましょう。
また、住民の自己責任になるからと大家さんや管理会社が何も対策を取らなくていいことではありません。
駐車場の定期的な見回り、ライトの設置個所の増設、監視カメラでの確認、防犯意識の向上などを行うことが重要です。
問題が起こってからの対策では、住民の不満が増してしまう可能性があります。
問題が起こらないように、そして抑止力になるような対策を講じておくことが大切です。
特に車上荒らしが発生しやすい時間帯は、夜10時~朝9時の間が多くなっています。
この時間帯だけでも、集中して対策を講じましょう。
しかし、このような対策を徹底するには、多くの費用がかかってしまいます。
そのため、費用の捻出が困難になってしまい、結局対策が十分できない可能性もあるでしょう。
このような場合は、監視カメラのダミーを設置したり、センサーライトで人の動きに反応させたりするのも良いです。
防犯カメラに関しては、作動中のステッカーを貼るだけでも抑止力になります。
また、駐車場にミラーを設置して死角が生まれにくい環境にするのも効果的です。
トラブルを解決するには?
それでも駐車場内で車上荒らしに遭った場合、警察へ被害届を提出することが一番です。
駐車場でのトラブルは基本的に民事不介入となってしまいますが、車上荒らしに関しては刑法上の犯罪に該当するため、警察に通報できます。
車上荒らしは窃盗罪や気分破損罪が適応され、監視カメラなどの確認で犯人特定に向けて捜査をしてくれます。
また、車上荒らしに遭った場合に、犯人特定のきっかけになるように、監視カメラの映像を残しておくのも早期解決になるでしょう。
住民には注意を呼び掛けると同時に、このような被害に遭わないために貴重品を車に残さない、ドアロックする、盗難防止装置を使うなどの呼びかけも重要です。
防犯カメラの設置や増設に関しては、住民からプライバシーの侵害だと意見が出る可能性もありますが、トラブルを早期解決できる唯一の手段になることを伝えておくとよいでしょう。
チャット、LINEにてお部屋探しが出来る点が特徴。仲介手数料は賃料0.5ヶ月分!(対象地域:東京、神奈川県、埼玉県、千葉県) すまいをもっと自由に、もっとたのしくタウンマップ!
マンションで見られる駐車場トラブル⑤スペースの不足
希望するマンションが空室募集をしていても駐車場に空きがない場合もあります。
マンションの駐車場不足は何が原因で起きているのでしょうか。
問題点
マンションの駐車場に空きがないケースの問題点として、以下4つが考えられるでしょう。
・駐車場台数が住居の戸数分用意されていない
もともと、マンションの戸数分駐車場が確保されていないケースです。
古い物件では、総戸数の約30~40%しか駐車場を設置していないマンションもあります。
首都圏では、車の所有率も減少傾向にあり、十分な敷地を確保するにもコストが掛かるため、駐車場設置率がさらに低くなっています。
全戸数分の駐車場スペースを確保しても収益に影響が出てくるため、駐車スペースを設けない物件も増えてきているのです。
・複数契約している
マンションによっては、2台以上の駐車場を契約できるので、1世帯で複数台駐車場を利用している場合もあります。
そのため、住居数分の駐車場を設けているマンションであっても、居住者の中に2台以上駐車場を契約していれば、駐車場不足が起こってしまうのです。
・賃貸契約の入居者に貸し出しをしていない
マンションの契約方式には、賃貸・分譲方式があり、マンションによっては、賃貸契約をしている入居者には駐車場の貸出をしないケースがあります。
賃貸契約者の駐車場利用が可能な場合でも分譲所有者の方が優先される場合が多いので、契約内容や空き情報を必ず確認しておきましょう。
・所有車が駐車場タイプによって駐車できないケースがある
マンションの駐車場タイプは、平置き駐車場、立体自走駐車場、機械式駐車場とおもに3種類に分けられます。
都心のマンションで採用される限られたスペースを活用した機械式駐車場は、車体を選ぶため駐車できないケースがあります。
車高や車幅に制限が設けられており、車幅が狭い軽自動車であっても高さで引っかかってしまう可能性があるので注意しましょう。
問題を未然に防ぐには?
駐車場付き物件の中から希望の物件を決めたとしても、必ず入居後利用できるとは限りません。
余計な出費や時間と労力を無駄にしないためにも、事前にマンションに空きスペースがあるかどうかを確認する必要があります。
また、入居後すぐに利用可能かどうかも併せて確認しましょう。
なぜなら、マンションによっては、空き待ちしなければならない、毎年決められたタイミングで駐車場の抽選を行っているなど、すぐに利用できない場合もあるからです。
空き情報の確認には以下2つの方法があります。
・事前にマンションの管理会社へ空きがあるか問い合わせる
賃貸契約を結ぶ前に、管理会社へ駐車場の空きがあるかを確認しましょう。
駐車場の使用率などもわかれば安心です。
不動産会社への問い合わせも可能ですが、情報が古い場合もあるので、マンションを直接管理する管理会社への連絡をおすすめします。
・自ら駐車場情報を検索して確認する
インターネットなどを利用して、駐車場情報を検索して自分自身で確認することもできます。
マンションの駐車場がすべて埋まっている場合、そう簡単に空きが出るチャンスはありません。
年単位で待たなければならない場合もあるので、気長にチェックしていき、空きが出たら管理会社へ問い合わせます。
トラブルを解決するには?
マンションに駐車場の空きがないケースは、珍しいことではありません。
もし、希望するマンションの駐車場に空きがない場合、どのような対処法があるのか5つ紹介します。
・マンション駐車場の空き待ちリストに登録する
マンションの駐車場に空きが出た場合、すぐに連絡がもらえるように、管理会社、管理組合に連絡し、空き待ちリストに登録をしておきましょう。
・周辺に月極駐車場がないか探す
マンションの駐車場を利用できない場合、一般的に月極駐車場を利用します。
近隣で月極の駐車場があるか探してみましょう。
また、車庫証明を取得するためには、自宅から2km圏内で駐車場をみつけなければならない点に注意してください。
・近隣で外部貸し(マンションやアパートで余っている駐車場を貸し出す)の駐車場はないか探す
外部貸しは近隣の掲示板に募集が貼られている他、駐車場情報の検索サイトにも登録されています。
月極駐車場が見当たらなければ、念のためチェックしておくと良いでしょう。
・カーシェアリングやレンタカー利用を検討する
思い切って車を手放す方法もあります。
車の利用頻度が低い場合、必要な時必要な時間だけ借りるカーシェアリングやレンタカーに切り替えることも検討してみましょう。
駐車場代だけでなく、保険料、自動車税、ガソリン代など維持費を大幅にカットできる点は大きなメリットです。
・コインパーキングを一時利用する
月極駐車場が見つからない場合には、車庫証明を取得するまで一時的にコインパーキングを利用しましょう。
コインパーキングは都度停車する場所が変わり、車庫証明は取れないので、あくまで一時使用目的で利用します。
INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。
マンションで見られる駐車場トラブル⑥空きスペースの増加
マンションの空きスペース不足の問題とは反対に、空きスペースの増加も問題となっています。
空きスペースの増加は、収入減につながるので大きな問題です。
ここでは、マンション駐車場の空きが増える原因と解決方法について紹介します。
問題点
駐車場の空きスペースが増加する原因には次のようなケースが考えられます。
・車離れ、居住者の高齢化
駐車料金や維持費が高いことから自家用車を保有する人口が減っており、高齢による免許返納も増え、自家用車の保有台数が年々減少傾向にあります。
都心では、交通の便が良いので維持費がかかる車はさらに敬遠されがちです。
・駐車場の作りが古い
3ナンバー車の税金が安くなったこともあり、ミニバンなどサイズの大きいファミリーカーの需要が高まりました。
一台でも多くの車を停めようとスペース数を増やした古い物件の駐車場は、隣との間隔が狭く利用しにくいのが現状です。
また、先述した機械式駐車場なども、車体を選ぶため利用されにくくなっています。
・マンション以外でも利用しやすい駐車場がある
相続した土地や空き地を駐車場にするケースが増えており、マンション周辺で良い駐車場を見つけやすくなりました。
マンションの駐車場が利用勝手の悪い古いタイプだった場合、近隣の安くて広い駐車場を選択する可能性は高いです。
問題を未然に防ぐには?
なぜ、駐車場の空きスペースが増えてしまうのか、増えてしまう前にできる対策にはどんなものあるのでしょうか。
・住民にアンケート調査を行う
現在入居している方達に協力してもらい、駐車場の空きの原因やニーズを調査してみましょう。
車を保有しているか、利用している駐車場はマンションのものか、マンションの駐車場を利用しない理由や料金についてアンケートを取ります。
価格が問題なのか、設備に問題があるのか原因が見えてくるでしょう。
・アンケートをもとに対策を練る
価格面で不満の意見が多いのならば、近隣の駐車場の相場を確認し、適正な価格を検討しましょう。
設備面に問題がある場合は、予算と収益性を考えて改修工事を行ないます。
収容台数を減らして、区画が広めの駐車場にして停めやすくする、屋根を設置して利便性を高めるなどすれば利用希望者が増えるでしょう。
トラブルを解決するには?
マンションの空き駐車場がなかなか埋まらない場合、他の方法で有効活用することもできます。
・貸し駐車場として外部貸しをする
一定区画を残して、月極駐車場として、住民以外に外部貸しすることも可能です。
近隣住民の中に駐車場を探している方がいる場合も考えられます。
・駐車場のシェアリングサービスに登録する
カーシェアと同様に使用していない駐車場を貸し出すサービスも普及しています。
Web予約システムを用いて外部の方へ貸し出し収益を得る方法です。
入居者限定で貸し出し設定も行えるので、来客時の利用にも活用できるでしょう。
・駐車場を収納庫として活用する
空きスペースを収納庫として転用する方法です。
駐車場のニーズがなかったとしても、有料の収納スペースとして入居者に貸し出すことができます。
また、バイクや自転車の利用者は増加しているので、空きスペースを自転車・バイク用に転用することで、自転車置場のスペース不足を解決することができます。
・機械式駐車場から平置き式へ変更する
維持費のかかる機械式駐車場を撤去して、メンテナンス費用が掛からない平置きの駐車場へ変更するもの1つの手です。
平置き式に変更すれば、車体が大きい車、車幅が広い車でも駐車が可能なので、利用希望者が増える可能性があります。
チャット、LINEにてお部屋探しが出来る点が特徴。仲介手数料は賃料0.5ヶ月分!(対象地域:東京、神奈川県、埼玉県、千葉県) すまいをもっと自由に、もっとたのしくタウンマップ!
マンションで見られる駐車場トラブル⑦機械式駐車場でのトラブル
都心部でよく見かけられる機械式駐車場は、限られたスペースを活用して車を縦方向に複数台格納できる駐車場です。
ここでは、機械式駐車場でのトラブルについて紹介します。
問題点
平置き駐車場と異なり、機械装置を使って駐車するので、以下のような問題が発生しやすいです。
・車両制限が設けられている
機械式立体駐車場は、車幅、車高、重量、大きさなど上限が設けられています。
軽やコンパクトカーであっても車高が高い車が多く販売されているので、サイズがオーバーしていないか確認が必要です。
・車の出し入れに時間がかかる
入出庫の際、機械を操作しなければならないので時間を必要とします。
時間に余裕があれば問題ないですが、他の利用者と使用時間が被った場合など数十分待たされるケースもあるので余裕を持って利用する必要があります。
・駐車できない場合がある
機械装置を利用した駐車場なので、地震や災害で停電した場合やその他機械トラブルが原因で駐車ができないケースがあります。
・機械に人が挟まるなど事故が発生する可能性がある
機械装置の中に人がいた場合、車を移動させるほどの力が働くので人が挟まり大きな事故につながるケースもあります。
・感知センサーが作動して緊急停止状態になる
安全センサーが付いているので、センサーが異常を感知した場合、緊急停止状態に入る場合があり一時的に利用できなくなります。
・維持管理費がかかる
平置き駐車場や自走式立体駐車場と比べて機械式駐車場は維持費が高いです。
駐車場の規模にもよりますが、一般的に年額20万円程度はかかってくるでしょう。
耐用年数を超えれば修繕費も必要になってきます。
問題を未然に防ぐには?
利用者が上記のような問題を防ぐ方法として、時間に余裕を持って利用する、安全センサーを作動させないようにする、また所有する車が車両制限に引っかからないかどうかを確認することが大切です。
時間に余裕がない場合、駐車する場所を間違えて車を損傷させてしまったり、子どもが装置内にいるのに気づかなかったりと事故につながる恐れがあります。
そして、機械式立体駐車場をトラブルなく長く利用するためには、日々のメンテナンスが重要になってくるでしょう。
トラブルを解決するには?
安全センサーを作動させないためには、以下の利用を心がけましょう。
・ドアミラーを確実にたたむ
・修理や車検などの代車、規格外の来客車の利用時は特に注意する
・駐車時にはサイドブレーキを入れ、半ドア状態がないよう確実に閉める
緊急停止状態が解消されるまでに時間がかかるので、他の利用者の迷惑にならないような利用をする必要があります。
そして、機械式駐車場の大きな問題点である維持費については、正しいメンテナンスを行い、できるだけ費用を抑える必要があるでしょう。
機械式駐車場の耐用年数は15年とされていますが、日頃からメンテナンスを行っていれば20~25年と長く利用することも可能です。
部品が壊れる前に交換をするなど、適切なタイミングで修繕を行い安心して長く利用できるよう耐用年数と修繕計画を確認しておくと良いでしょう。
INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。
マンションで見られる駐車場トラブル⑧駐車場料金の未納
駐車場料金の未納も駐車場トラブルで発生しやすい問題の1つです。
問題点と解決方法について紹介しましょう。
問題点
マンションの家賃の支払いが滞っていれば、同じく駐車場の料金も未納になるケースが殆どです。
家賃よりも軽視される傾向があるので、駐車場料金はより未納になりやすいでしょう。
問題を未然に防ぐには?
できる限り事前に駐車料金の未納は防ぎたいものです。
家賃の支払いが遅れ始めた場合は滞納を意識して早めの対策を取りましょう。
駐車場料金を滞納されないためにも、日頃から関りを持つなどして良好な関係を気づいておくとトラブルがあった際安心です。
滞納を防止する対策としては、管理規約にペナルティを記載するのがおすすめです。
滞納した場合の負担金徴収や使用契約を解除する旨を記載しておきましょう。
トラブルを解決するには?
駐車場料金の未納が続いてしまった場合には、入居者へ督促を行わなければなりません。
電話、訪問、督促状などを使って、滞納理由や入金予定を確認します。
それでも支払いが行われない場合には、内容証明郵便を利用し、法的措置が行えるよう準備しましょう。
金額が小さければ少額訴訟で対応できるので、通常訴訟と比べて時間と費用を抑えることができます。
今回、マンションで発生する駐車場トラブルについて問題点や解決方法を詳しく解説しました。
マンションに駐車場を設けて入居者からニーズがあった場合、家賃以外の収益も確保できるので、安定した経営につながる可能性は高いです。
しかしメリットもある一方、様々な問題が発生しやすい面もあるので注意が必要になります。
この記事を参考に、駐車場で発生しやすい問題点を把握し、トラブルがあった際は解決策を参考に改善に取り組んでみてください。