漏電とは、配線や電線の老朽化により外部へ電気が流れている状態のことです。
本来であれば配線や電線には絶縁と呼ばれる処理がされているため、外部に電気が流れないようになっています。
しかし、何かしらの影響によって外部に電気が漏れてしまうこともあるのです。
漏電が発生すると火災などを引き起こすリスクにもなり得ます。
そんな時、漏電によって起こる事故を防いでくれるのが漏電ブレーカーです。
今回は、漏電ブレーカーの仕組みや落ちた場合の対処法、交換の目安について解説します。
漏電ブレーカーについて知りたい方、漏電ブレーカーが落ちた時にどう対処すればいいか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
人体にも影響を及ぼす漏電
そもそも漏電とは、電気配線や電気器具などから外部に電気が漏れている状態を意味する言葉です。
本来であれば、電気が外部に漏れないように絶縁という処理を行います。
しかし、電線が傷ついたり、被せている部分が老朽化したりすることで、外部に電気が流れてしまうこともあるのです。
漏電は人体にも様々な影響を及ぼします。
人体への影響は、電流が流れた時の電流の大きさや体を通る時間、通電回路によって変わってきます。
電流が大きければ大きいほど危険性が高く、体を通過する時間も長い方が危険です。
さらに電流の回路上に心臓があった場合は、とても危険な状態になります。
漏電した電気が体を通過する危険性については、ケッペンの実験が用いられます。
この実験で、大きな電流だと短時間でも体を通過すれば危険であるという考えになります。
反対に、小さな電流であれば長時間体を通過しても大きな危険はないとしています。
体の通過電流値による影響は以下のとおりです。
【電流値と体への影響】
・0.5~1mA
最小感知電流で、ビリっと感じる痛みはあるが人体への危険性は少ない
・5mA
体へ大きな影響を与えない最大の許容電流値で、かなりビリっとした痛みがある
・10~20mA:
筋肉が硬直して運動不能や、持続する筋肉の収縮によって体を思うように動かせなくなる
握った電線を離すことさえできず、体が麻痺状態になる
・50mA:
大きな痛み、気絶、疲労、体の構造損傷を起こす可能性が高い
呼吸器系統への影響、心臓の律動異常が起こる
心室細動電流の発生といわれる状態になり、心肺停止の可能性や危険性が高い
・100mA:
致命傷となるほどのダメージで、心室細動が起こり心肺停止になる
とても危険な状態に陥る
漏電では、このような危険な状態になることも考えられます。
漏電を防ぐためには、充電している部分を露出させない、露出している充電部分に近づかないなど、目に見えない危険性について知っておくことも重要です。
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ブレーカーには3つの種類がある
ブレーカーは電気を遮断する装置であり、切れてしまうと「ブレーカーが落ちた」と言われます。
そんなブレーカーには漏電を知るきっかけがあり、定期的に確認することも大切です。
ここでは、ブレーカーの種類について解説していきます。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは、「電流制御器」や「リミッター」などと呼ばれることもあります。
分電盤の左側にあり、各部屋に続く回路ごとについているもので、最も使用されるブレーカーです。
契約しているアンペアによって色が変わり、許容電流を超えてしまうと電気の供給が遮断されます。
配線や機器を守るための役割を担っているブレーカーです。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、分電盤内の真ん中に位置しています。
漏電ブレーカーが落ちると、家のどこかで漏電している可能性が高いでしょう。
漏電していると知りながら放置してしまうと、感電・火災の原因になるので気を付けてください。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは、分電盤から各部屋に送電する分岐回路にそれぞれ取り付けるブレーカーです。
サーキットブレーカーという呼ばれ方をすることもあります。
安全ブレーカーは使用頻度の高いブレーカーであり、許容電流以上が流れた場合に電源供給を遮断して配線・機器を守る役割があります。
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漏電ブレーカーの原理・仕組みを理解しよう
漏電ブレーカーは、漏電による火災、感電などを防ぐために必要なものです。
漏電ブレーカーで回路を遮断すれば、漏電によって起こる感電を回避できるしょう。
また電気設備、電動機械器具など使用する場合、危険を察知して大きな事故を未然に防いでくれますが、適した漏電ブレーカーを選択する必要があります。
そこで知っておきたいのが、漏電ブレーカーの原理や仕組みです。
続いては、漏電ブレーカーの原理と仕組みについて解説していきます。
漏電ブレーカーの原理について
本来、電流は回路の中で行きと帰りの電流値が同じです。
しかし、何かしらの原因によって漏電してしまうと同じだった電流に差が生まれます。
このことを漏洩電流と呼び、電流に差が生じると漏電ブレーカー内の漏電検知コイルに電圧が起こります。
制御回路でコイルの電圧を増幅し、一定以上の差が生まれてしまうと回路を遮断します。
配線用遮断器と似ている仕組みですが、根本的な違いがあります。
例えば、配線用遮断器では電路に異常な電流が流れた時に回路を遮断して、機器や回路を保護します。
その一方で、漏電遮断機は配線遮断機内に零相変流器が組み込まれています。
零相変流器は地絡電流検知のための装置で、絶縁されるものが漏電している状態になったことを検出するものです。
漏電ブレーカーは漏電を感知できる零相変流器や電磁装置、電子回路、遮断器部で成り立っています。
漏電ブレーカーの仕組みについて
漏電ブレーカーの仕組みですが、自動販売機を例にして説明しましょう。
正常時には、零相変流器から自動販売機に電流が流れる場合、行きも帰りも同じ量の電流が流れます。
そのため、零相変流器から信号を出すことはありません。
しかし、絶縁の劣化など何かしらの異常によって行きと帰りの電流が同じにならなかった場合、差が生じてしまいます。
この差を漏電電流といい、零相変流器の中で漏電した電流分の磁界が生じて漏電信号として伝わります。
信号は電子回路で判別され、漏電ブレーカー内の一定レベルを超えた時に電磁装置が動き出し、遮断器部を開いて漏電をシャットアウトする仕組みです。
人体に2~3mA程度の電流が流れるとビリビリした感覚がありますが、命の危険はほとんどありません。
これ以上の電流になると危険な場合も多くなりますが、漏電ブレーカーは15~30mA程度の漏電電流を検知し、素早く遮断してくれます。
もしコンセントが水に濡れている、絶縁が低下している状態で漏電している場合、電流がアース線に逃げてしまって電流値に差が出てしまいます。
これにより、漏電感知するコイルに電圧がかかって制御回路が増幅してしまい、一定の値異常で回路遮断となります。
漏電遮断器を正しく使うためには
漏電事故を防ぐために必要な漏電遮断器ですが、漏電遮断器と呼ばれるものなら、何でも使用できるわけではありません。
間違った選択によって漏電を広めてしまう可能性もあるので、正しい使用方法を知っておきましょう。
ここでは、漏電遮断器の感度電流、動作制限などで区分されるものをご紹介します。
【感度と動作制限区分について】
・高感度形(高速形)
地絡電流が起こった際にすぐ回路が遮断されるため、感電防止として高い効果を発揮してくれます。
ただし、設置する位置を間違えないようにしましょう。
分電盤の主幹部分に設置してしまうと、漏電によって広範囲で停電を引き起こす可能性があります。
動作時間は0.1秒以内で、定格感度電流が5~30mAです。
・高感度形(時延形)
分電盤の主幹部分に使用することで、順番に遮断器を時延できるだけでなく、広範囲の停電を防いで漏電被害を最小限にします。
動作時間は0.1~2秒程度で、定格感度電流が5~30mAです。
・高感度形(反限時形)
感電を保護しますが、危険性が低いと動作しないという特性があります。
動作時間は0.3秒以内で、定格感度電流が5mA~30mAです。
定格感度電流が2倍になると0.15秒以内になり、5倍になれば0.04秒以内に変わります。
・中感度形(高速形)
電力会社の変電所から供給されている高電圧電気を、住宅やビルなどで使用できるように電圧を低くする設備をキュービクルといいます。
キュービクルの電路を遮断する配電用遮断器において、幹線保護目的で使います。
動作時間は0.1秒以内で、定格感度電流が50~1,000mAです。
・中感度形(時延形)
容量が大きい回路の幹線保護目的で使います。
動作時間は0.1~2秒以内で、定格感度電流が50~1,000mAです。
・低感度形(高速形)
動作時間は0.1秒以内で、定格感度電流が3~20Aです。
低感度形は高速形と以下の時延形のどちらも、アーク地絡損傷の保護を目的とする場合に選ばれています。
・低感度形(時延形)
動作時間は0.1~2秒以内で、定格感度電流が3~20Aです。
単相と三相
電流には、直流と交流があります。
直流は、車や定電圧のものを動かす時に使うものです。
交流は、単相100V、200V、三相200Vに分けられていて、家電製品に使用されています。
この単相とは種類のことであり、一般家庭で使われているコンセントの形のことをいいます。
三相は、工場を中心に使用されているコンセントの形状です。
日本では、単相と三相に分かれていますが、家庭用は単相です。
その単相の中でも、100Vを供給するため2本の電線を使うのが単相100Vとなります。
一方、200Vを供給するため3本の電線を使うのが単相200Vであり、エアコンなど大きな電力を使う時に使用されます。
単相100V、単相200Vに電気料金の変更はありません。
ただし、漏電ブレーカーは異なるので注意しましょう。
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漏電ブレーカーに備わった「テストボタン」とは?
漏電ブレーカーは、各家庭用の分電盤につけられています。
常に電流が行き帰りできているかをチェックするような役割を持っています。
正常であれば、行きも帰りも同じ電流なので漏電ブレーカーは作動しません。
もしどこかで絶縁・感電などが起こり、行きと帰りの電流に差が生じている場合は、漏電ブレーカーの中で信号が出されます。
そこで、電子回路が電流を遮断すべきか判断し、必要な場合は遮断される仕組みです。
そんな漏電ブレーカーの仕組みが正常に作動するかチェックするために用いるのが、「テストボタン」です。
ここでは漏電ブレーカーのテストボタンについてご紹介します。
テストボタンの役割
漏電ブレーカーについているテストボタンは、正常に作動しているかを確認するためのボタンです。
漏電は頻繁に起こるものではありませんが、いざという時に作動しなければ命にかかわるだけでなく、火災などを引き起こしてしまう可能性もあります。
賃貸物件の場合、火災でアパート全体が燃えてしまえば他の入居者にも迷惑をかけてしまうでしょう。
そのためにもテストボタンの役割を知っておき、定期的にチェックすると良いでしょう。
最低でも月1回程度のテストを行うと安心して生活できるのでおすすめです。
テストボタンの使い方
この記事で、初めてテストボタンの存在に気が付く方もいるでしょう。
テストボタンは、漏電ブレーカーのすぐ横についています。
テストボタンを押す前には、漏電ブレーカーの電源が入っているか必ず確認してみてください。
電源が入っていなければ、テストボタンの確認ができません。
漏電ブレーカーの電源が入っていることを確認できたら、テストボタンを押してみましょう。
漏電ブレーカーがオフになって、家電製品の電気が消えたことを確認します。
確認後、漏電ブレーカーをオンにしたら終了です。
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漏電ブレーカーさえあればアースは必要ない?
アース線の役割を知っている方はどのくらいいるでしょうか?
もしかすると、漏電ブレーカーを設置している方の中にはアース線を接続していない方もいるかもしれません。
ここでは、アース線の役割や、漏電ブレーカーがある場合でもアース線が必要なのかどうか解説していきます。
アースの役割
アース線は家電製品の電流を地面に流すことで、感電を防止する役割を持っています。
例えば、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、エアコンなどにはコードのほかにアース線が付いています。
アース線を接続しておけば、何らかの形で電気が漏れ出してしまっても比較的安全です。
しかし、アース線を接続しなかった場合、その家電製品に電気が留まってしまうため、感電する恐れがあります。
そのため、アース線が付いている家電製品は必ず正しく接続しなければなりません。
安全性を向上させるには漏電ブレーカーとアースを使用する
中には、漏電ブレーカーを設置すればアース線を接続しなくても良いと考えている方もいるかもしれません。
漏電ブレーカーはアース線がなかったとしても漏電を感知できる場合もありますが、アース線が接続されていればより早く漏電を感知できる可能性が高いです。
そもそも、アース線は分電盤で集約されており、そこから地面へと線がつながっている状態です。
このように接続することで、漏れ出した電気が安全に地面へと流れる仕組みとなっています。
電流が正常に流れている場合、ブレーカーから出た電流と戻ってくる電流の差がなく等しい状態になります。
しかし、電流の出入りに差が生じた場合、漏電ブレーカーが漏電の可能性が高いと判断して電気を落とすのです。
アース線が接続されていなかった場合、電流が漏れたとして地面の方に流れていかないため電流の出入りに差が生まれません。
電流の出入りに差が生じていないと判断されれば漏電ブレーカーも漏電を感知できないため、対象の家電製品に触れた場合感電する危険が高まります。
漏電が人の体に流れ込んでしまうと、致命的な障害を及ぼす恐れもあります。
漏電ブレーカーを設置しても、アース線は必ず接続しましょう。
両方セットで使うことで、より安全に使用できるようになります。
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漏電ブレーカーはいつ交換・メンテナンスをすべき?
漏電ブレーカーは、交換やメンテナンスが必要なのでしょうか?
ここでは、漏電ブレーカーの寿命や交換・メンテナンスの目安についてご紹介します。
寿命はいつ?
漏電ブレーカーは約13~15年が寿命と言われており、年数が経つと経年劣化や不具合が発生する可能性が高いです。
家電製品はもちろん、漏電ブレーカーのような電気製品は基本的に消耗品です。
そのため、定期的なメンテナンスや交換が必要になってきます。
最初に設置してから寿命を迎える前に、正常に機能しているか点検してもらうことをおすすめします。
交換・メンテナンスの目安
交換・メンテナンスのタイミングとしては、漏電ブレーカーが熱くなって発熱している状態になっていたり、異臭・異音がしたりしている時です。
このような症状は、漏電ブレーカーに故障や不具合が発生している場合に現れます。
また、漏電ブレーカーの外装が変色している時や、テストボタンが正常に作動しない場合も交換・メンテナンスが必要です。
漏電ブレーカーは、設置場所によっても劣化のしやすさが異なります。
例えば、24時間で平均35度を超えない場所に設置していれば問題ありませんが、極端に温気温が低い・高い場所に設置する場合は劣化を加速してしまう可能性があります。
他にも、異常な振動や衝撃を受けやすい場所にも注意が必要です。
漏電ブレーカーには、設置場所や環境、標準使用がそれぞれ定められているため、事前によく確認するようにしましょう。
さらに、テストボタンを必要以上に押したり、機器の開閉の頻度が多かったりする場合も劣化するスピードが早くなる可能性があります。
故障しているか判断するには
故障しているかどうか判断するためには、テストボタンを作動させて確認する方法があります。
テストボタンは、あえて漏電状態にさせることで漏電ブレーカーが正常に作動するか確認するためのものです。
テストボタンを押して漏電ブレーカーが作動すれば、故障ではないかもしれません。
しかし、テストボタンを押しても漏電ブレーカーが落ちない場合は、故障の可能性が高いでしょう。
故障の判断が自分でできなかった場合でも、電気系統の配線に問題がある可能性も考えられます。
自己判断は危険なので、何らかの異常を感じた場合は早めに専門業者へ相談するようにしてください。
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漏電ブレーカーの交換にかかる費用の相場
漏電ブレーカーの不具合や異常を感じたら、専門業者に相談して見に来てもらいましょう。
仮に漏電ブレーカーの故障が原因だったなら、新しいものと交換が必要になります。
ここでは、交換にかかる費用の相場についてご紹介します。
種類によって費用相場が異なる
漏電ブレーカー本体を交換する場合は、約9,000円~2万円ほどが相場となっています。
しかし、安全ブレーカーや分電盤など一部の交換が必要だった場合、安全ブレーカーで約4,000円~1万円、分電盤で約2万~5万円が相場となります。
アンペアブレーカーは約3,000~7,000円が相場ですが、この場合は電力会社が負担することになるため基本的に無料で対応してもらえるでしょう。
ただし、これらはあくまでもブレーカー本体の価格であり、設備工事が別途必要な場合はその分費用もかかります。
専門業者に交換を依頼した場合の費用相場
専門業者に交換を依頼する場合は、漏電ブレーカーの本体価格に加えて、出張費や交換作業費、処分費などがかかります。
費用相場はどの専門業者に依頼するのか、また漏電ブレーカーの設置環境によっても変動するため、約5,000円~5万円と相場が幅広くなっています。
まとまった費用が必要になるケースもありますが、漏電ブレーカーは1度交換すれば10年以上は正常に作動してくれるため、長く使用できるでしょう。
自分で交換するのは禁止されている
専門業者に漏電ブレーカーの交換を依頼した場合、費用が高額になる可能性もあります。
そのため、中には自分で交換できないかと考えている方もいるでしょう。
しかし、細かな配線を必要とする漏電ブレーカーの取り扱いは危険が伴うため、電気工事士の資格が必要不可欠です。
仮に無資格の状態で漏電ブレーカーの交換を行った場合、漏電が原因となって感電や火災につながる恐れもあります。
また、法律違反となるため、無資格で交換したことが発覚した場合は3万円以下の罰金もしくは3ヶ月以下の懲役刑が課される可能性があります。
費用が安くなるからと自分で交換するのは避け、電気工事の知識とノウハウを持った専門業者に相談しましょう。
電気工事士の資格を持った人が対応すれば、自分で行うよりも安全に、スピーディに対処できます。
電力会社に相談する方法もありますが、混みあっているために連絡が取りにくく、緊急性がないと判断された場合は対処までに数日かかる可能性もあります。
急ぎの場合は、専門業者に依頼した方が早い可能性が高いです。
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漏電ブレーカーが落ちたらどうする?
家電製品を使っている中で、漏電ブレーカーが落ちた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ここでは、漏電ブレーカーが作動して停電してしまった場合の対処法をご紹介します。
漏電場所を特定する
漏電を感知してブレーカーが落ちてしまった時は、焦らずにどこが原因なのか漏電場所を特定しましょう。
方法としては、まずすべてのブレーカーを「切」にします。
続いてアンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にし、安全ブレーカーを1つずつ「入」にしていきます。
途中で漏電ブレーカーが落ちたら、その時に「入」に切り替えた回路で漏電が発生している証拠です。
次に、漏電している回路の安全ブレーカーだけを「切」の状態にします。
漏電ブレーカーを「入」にし、漏電している回路以外の安全ブレーカーをすべて「入」にします。
この手順で行うと、漏電している回路以外での電気の復旧が可能です。
漏電している家電製品を見つける
漏電している部屋が特定できたら、その部屋のどの家電製品から漏電しているかチェックしましょう。
安全のため、安全ブレーカーは必ず「切」にしておいてください。
一度その部屋にある家電製品のプラグをすべて抜きます。
ホコリやゴミなどを取り除いた後、一つひとつのプラグをもう一度差し込み、安全ブレーカーを「入」にします。
そこで正常に電気が復旧できれば、問題ありません。
しかし、漏電していた回路の安全ブレーカーを「入」にしても同じように漏電ブレーカーが落ちてしまった場合、家屋の配線の問題の可能性があります。
漏電調査を依頼する
漏電の調査は、電力会社や電気工事専門業者に相談して依頼しましょう。
家屋の配線が原因の場合は、専門知識のある人でなければ対処ができません。
特に漏電している場合は感電や火災の危険性もあるため、安全に対処するためにも専門業者に依頼して調査してもらうことが大切です。
漏電している家電製品を見つける場合も、無資格の人が行うと感電や火災の危険があります。
修理はもちろん、調査もプロに任せるようにしましょう。
漏電調査のみなら、無料~1万円以下で可能なケースが多いです。
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漏電ブレーカーを落とさないようにする対策方法
漏電ブレーカーは、漏電を感知すると自動的にブレーカーを落とす機能が備わっています。
しかし、漏電は感電や火災につながるため、できる限り引き起こさないよう注意しなければなりません。
最後に、漏電ブレーカーを落とさないようにするための対策をご紹介します。
以下の点に注意し、漏電が起きないようにしましょう。
濡れた手で家電製品を触らない
キッチンや洗面所、トイレなどの水回りは、湿気が多くなりがちです。
家電製品は湿気に弱いため、水に濡れた状態で使用すると漏電してしまう可能性があります。
また、例えばお風呂から上がってドライヤーを使おうと、濡れた手のままドライヤーの電源を入れてしまったことで感電した事故も実際に起きています。
手が濡れた状態で家電製品には触らないようにし、必ずタオルなどで水気を拭き取ってから使用するようにしましょう。
家電製品のコードを束ねない・曲げない
家電製品のコードは、長いままでは邪魔になってしまうため、束ねたり曲げたりしてしまっているという方も多いです。
例えば、ドライヤーやアイロンなどは、常に使用するものではないため、片付ける際にコードを巻いて収納するという方も多いでしょう。
しかし、これが繰り返されるうちに、コードがねじれたり変形したりする可能性もあります。
ひどい状態になると、熱がこもって加熱し、絶縁体の機能が落ちてショートする恐れもあります。
束ねたり曲げたりするとどうしてもコードに負荷がかかってしまうため、収納する際は円を描くようにまとめておくと安心です。
故障や不具合のある家電製品やコードを使わない
故障しかけていたり不具合が見られたりする家電製品やコードを使い続けると、ショートや漏電が発生する恐れがあります。
これは、故障した家電製品やコードの内部の回路が破損している可能性があるからです。
古くなった家電製品やコードは早めに新しいものに買い替えるか交換し、接触の悪いものを使い続けないようにしましょう。
消費電力量を守る
電気の使い過ぎにも注意が必要です。
冷蔵庫や炊飯器、テレビ、エアコンなど、家電製品にはすべて消費電力があります。
メーカーや製品によって消費電力には違いがありますが、消費電力が大きな家電製品の場合は、その他の家電製品と一緒に使うことでブレーカーが落ちる可能性も高くなります。
消費電力が大きい家電製品を使用している時は、他の家電製品を使わないようにし、使い方に注意しなければなりません。
契約アンペアを見直す
電力会社で契約しているアンペアを見直すという方法もあります。
電気の使用量よりも契約アンペア数が少ない場合、電気の使い方の見直しでは対処しきれない可能性もあります。
アンペアブレーカーの色や数字を確認するか、電力会社の請求書から契約アンペアの確認が可能です。
必要な場合は、契約アンペアの見直しを行いましょう。
今回は、漏電ブレーカーの仕組みや、ブレーカーが落ちた時の対処法などについてご紹介しました。
漏電ブレーカーは、いずれかの回路で漏電が発生すると、それをいち早く感知しブレーカーを落としてくれます。
漏電に気付かないままでいることは、感電や火災の原因となり非常に危険です。
安全に過ごすためには、漏電ブレーカーが正常に作動するかどうかの確認も必要になります。
テストボタンを使用したり、アース線を正しく接続したりして、漏電しないよう注意しましょう。
普段から漏電が発生しないよう、家電製品の使い方を工夫する方法もあります。
交換やメンテナンスのタイミングにも気を配り、安全に使用できるよう心がけることが大切です。