光回線をマンションに導入するには?手続きや選び方などを解説

光回線=通信速度が速いといったイメージから、導入を検討している方も多いでしょう。
とはいえ、マンションの場合だと勝手に導入しても良いのか、気になっている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、光回線と通常のネット回線の違いをはじめ、光回線工事の流れや費用相場、選ぶ際のポイントなどを解説していきます。
また、光回線工事で起こり得るトラブルもご紹介するので、マンションへの導入を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。

Contents

光回線と通常のネット回線、何が違う?

光回線

そもそも光回線とはどのようなものなのか、通常のネット回線との違いはどこにあるのか、詳しく見ていきましょう。

光回線とは?メリットを紹介!

光回線は、光ファイバーを利用したインターネット回線のことです。
ガラスやプラスチックから作られた極めて細く透明な光ファイバーを使い、光の屈折や反射を利用してデータを転送するため、速度が非常に速いのが特徴です。

光回線のメリットとして、以下のポイントが挙げられます。

・通信速度が速い
・通信回線の安定
・月額料金が固定

光回線は、これまで主流だった通常のネット回線に比べ、非常に速い速度で大容量のデータの送受信が可能です。
さらに、光回線は電磁波の影響を受けない光信号を使っているため、安定した通信ができるほか、月額料金が固定されているので料金を気にせずインターネット接続ができます。
動画の視聴やオンラインゲーム、テレビ電話など、使用するデータ量が増えた現代において、快適なインターネットライフを送るには、光回線は欠かせない要素の1つです。

通常のネット回線とはどんなもの?光回線との違いとは

インターネット回線には、光回線以外にも種類があります。

・ADSL
・モバイルWi-Fi
・ケーブルテレビ

ADSLは電話線を使ってインターネット接続をするため、大掛かりな工事をしなくても導入できる点がメリットです。
ただし、光回線に比べて通信速度も遅く安定しないことからシェアは減少の一途を辿っており、2024年3月末には完全終了する予定です。
新規契約を受け付けているところはないでしょう。
モバイルWi-Fiは、無線通信のため外出先でもインターネット接続が可能です。
しかし、安定しにくく通信容量に制限を設けている場合もあり、メイン使いには向いていません。
ケーブルテレビを配信するためのケーブルを利用したインターネット回線もあります。
ケーブルテレビを導入している建物であればすぐに利用することが可能ですが、光回線に比べて速度が遅いのが難点です。
つまり、光回線と通常のインターネット回線は、通信の速度や安定性に大きな違いがあります。
これから導入するのであれば光回線がおすすめです。

光回線にはデメリットもある!

通常のインターネット回線に比べて速度も速く安定している光回線ですが、デメリットも存在します。
それは、利用するには引き込み工事が必要なことです。
通常、光回線の工事は申し込みから工事が完了するまで1ヶ月ほど期間を要します。
開通するまでインターネットが利用できないため、利用を検討中の方は早めに準備することが大切です。
また、たとえ開通したとしても、モバイルWi-Fiのように自由に持ち運ぶことはできません。
利用できるのは自宅のみに限られます。
さらに、光回線は導入するための工事費用がかかるほか、契約期間が設定されており、解約月以外に途中解約すると違約金が発生するケースもあることもデメリットとして挙げられます。

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マンションのネット環境を確認してみよう

光回線

マンションやアパートのような集合住宅で光回線を導入するには、事前にマンションのネット設備環境を確認しておく必要があります。
マンションによってはインターネット環境が整備されていることも多いものの、必ずしも光回線であるとは限らないためです。
以下では、マンションのネット設備環境の確認方法をご紹介します。

マンションのネット環境を確認する方法

マンションのネット環境を確認するには、3つの方法があります。

管理会社・不動産会社に確認

契約前なら不動産会社、契約後なら管理会社に、光ファイバーケーブルの有無を確認しましょう。
既に導入されている場合、プロバイダなどを新たに契約するだけで利用開始できる可能性があります。

物件情報を確認

賃貸物件と分譲物件のどちらであっても、物件に関する情報をまとめた書類の中にインターネットに関する内容が記載されている場合もあります。
インターネット完備であれば、回線業者やプロバイダとの契約も済んでおり、すぐにインターネット利用ができるでしょう。
インターネット対応の場合、共用スペースまでの回線工事は済んでいます。
したがって、部屋まで回線を引き込む工事やプロバイダ契約をすれば、インターネット利用が可能です。
一方、インターネット非対応の場合、建物自体に回線がないため新たに契約する必要があります。

光コンセントの有無を確認

室内に光コンセントが設置されている場合、光回線が導入されている可能性が高いです。
光コンセントは、光回線を利用するために欠かせない接続口です。
既に取り付けられている場合は、新たに工事しなくても再使用することでインターネット利用が可能となります。

マンションの配線方式も確認しよう

マンションがインターネットに対応している場合、配線方式も確認しましょう。
配線方式には、「光配線方式」「LAN配線方式」「VDSL方式」があります。

最も多いのは光配線方式です。
光配線方式の場合、各部屋に光コンセントを設置する必要があります。
もしも光コンセントがない場合は施工を行わなければなりません。
LAN配線方式の場合、共用部までは光ファイバーケーブルの引き込みが済んでいます。
そのため、各部屋まではLANケーブルで配線し、設置した差し込み口を使ってインターネットに接続します。
VDSL方式は、共用部までLAN配線方式と同様に光ファイバーケーブルが引き込まれているため、各部屋までは電話回線ケーブルを使って配線します。

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光回線工事の内容・流れ

光回線

マンションで光回線工事を行う場合、どのような流れで行われるのでしょうか?
ここでは、工事の流れや内容を解説します。

光回線工事の内容

光回線の開通工事で行う内容は以下のとおりです。

・光ファイバーを電柱から引き込む
・光コンセントを室内に設置
・ONUまたはHGWを光コンセントにつなぐ

それぞれどのようなことをするのか、詳しく解説していきます。

光ファイバーを電柱から引き込む

光回線は、光ファイバーを利用してインターネットに接続する方法です。
したがって、光回線を利用するには、ネット回線の通っている電柱と住まいを光ファイバーでつなぐ必要があります。
戸建て住宅の場合、光ファイバーを引き込むには、壁に直径1cmほどの穴を開けたり、電話用の配管を利用したりして回線を通します。
ただし、マンションの場合、建物の共有スペースにインターネット回線につなぐための専門機器が設置されていることがほとんどです。
そのため、既に電柱と専門機器がつながっている場合、電柱からの引き込み工事は不要です。

光コンセントを室内に設置

電柱から引き込んだ光ファイバーを使ってインターネットに接続するには、光回線専用のコンセントである光コンセントが必要です。
光コンセントには、「一体型」と「分離型」があり、どちらを付けるかは業者判断となります。

まだ室内に光コンセントが設置されていない場合、工事を行います。

ONUまたはHGWを光コンセントにつなぐ

ONU・HGWは、パソコンやスマホをインターネットに接続するための装置です。
光回線を契約すると業者から郵送で送られてきますが、これらがなければ光回線を利用することはできません。
しかし、ONUはパソコン1台しか接続できないため、スマホやタブレット、テレビなど複数の端末でインターネット利用をするにはルーターを用意する必要があります。
一方、業者から届いた機器がHGWの場合、別途ルーターを用意する必要はありません。

HGWは基本的にONUとルーターがセットとなったものなので、1つあればルーターがなくても複数の端末をインターネット接続することが可能です。

光回線工事の事前準備

光回線工事を行う時は、事前に以下の4点を確認しておきましょう。

・光回線の提供エリアに入っているか
・引き込み工事は必要か
・大家さんや管理会社の許可をもらっているか
・機器の設置場所をどうするのか

光回線は利用するサービスによって、提供エリアが異なります。
エリア外に住んでいる場合、そのサービスを利用できません。

光回線のエリア内だった場合、引き込み工事が必要かどうかを確認しましょう。
部屋まで既に光回線が引き込まれている場合、自分で接続や設定をするだけで利用できるようになります。
一方、引き込み工事が必要な場合、配線工事によっては建物に穴を開けて配線することもあるため、事前に大家さんや管理会社に確認し、許可をもらう必要があります。
許可が下りなければ工事はできないため、スムーズに進めるためにも事前に確認しておくことをおすすめします。
ここまで問題なければ、光回線の機器の設置場所を決めましょう。
設置できるのは1箇所だけであり、後から移動するには再び工事が必要となる可能性があります。
そうなれば時間だけでなく費用もかかるため、最初から使いやすいところに設置することが大切です。

光回線の流れ

続いて、申し込みから施工が完了するまでの流れを解説します。

工事を申し込む

サービスと同時に工事を申し込み、工事日程を決めましょう。
光回線工事の場合、工事日の予約を取れるのが3~4週間先になることも多いです。

利用を開始したい日が決まっている場合は、なるべく早めに申し込むことをおすすめします。

光回線工事の実施

室内まで光ファイバーケーブルが引き込まれていなかったり、光コンセントが設置されていなかったりする場合、工事当日に立会いが必要となります。
特別やらなければいけないことはありませんが、室内に業者が立ち入るためです。
工事には数時間程度かかることもあるため、時間に余裕のある日を選ぶと良いでしょう。

工事完了

業者による工事が完了したら、業者から事前に送られてくる機器(ONUまたはHGW)を光コンセントに接続し、設定を行います。
インターネットの接続設定は自分で行うことになりますが、具体的な方法はプロバイダによって異なります。
問い合わせをすればオペレーターが手順に沿って解説してくれるので、パソコンに詳しくない方でも設定することが可能です。

設定作業終わり、問題なく回線を使用できれば光回線工事は完了です。

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光回線導入の費用相場

光回線

光回線を導入するには、工事費用のほか、プロパイダー利用料や光回線の月額利用料、契約料などが発生します。
細かい料金は契約する光回線によって異なりますが、ここではマンション導入の目安となる費用相場をご紹介します。

・契約料:1,000円前後
契約する光回線によって異なるものの、だいたい1,000円前後かかります。
発生するのは、初月のみです。

・工事費用:15,000円~2万円前後
工事内容によって金額は変動します。
さらに、事務手数料として2,000~3,000円程度かかることがあります。
なお、工事費用は一括払いのほか、月々の使用料と一緒に支払える分割払いに対応している会社もあるため、負担をできるだけ軽減したい方は分割払いを選択しましょう。

・月額料金:4,500円~6,500円前後
光回線を毎月使用するためにかかる料金です。
利用場所やプランによって料金は変わります。
どのような契約となっているのかしっかり確認しておきましょう。

・プロバイダ利用料:500円~1,000円前後
インターネットを利用する場合、光回線の料金のほか、プロバイダとも契約します。
プロバイダ利用料は毎月発生するお金なので、サービスなどを比較した上で自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

賃貸物件などで以前に住んでいた方がいる場合、郵送で届く専用機器を接続するだけでインターネット利用が可能になります。
そのような場合、工事費は契約料や月額料金、プロバイダ料金は同じですが、工事費用を安く抑えられる可能性が高いです。

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光回線を選ぶ時のポイント

光回線

次に、光回線を選ぶ時のポイントについて見ていきましょう。

スマホとのセット割があるとお得

光回線を利用する時は、スマホとのセット割があるとお得になります。
携帯キャリアのほとんどが展開しているサービスで、光回線とスマホがセットになったプランを選ぶと、スマホの料金が安くなるのです。

割引される金額は、500円~1,000円となっていることが多いです。
セット割に関しては、スマホと光回線をセットで申し込むだけでお得になるプラン以外にも様々なものがあります。
例えばオプションを契約しなければ割引にならなかったり、適用条件が複雑であったりするので注意しましょう。
特に多いのは、「光電話加入」という条件です。
固定電話をそもそも持っていない人にとっては、必要性を感じないでしょう。
ただし、携帯キャリアやプランによっては固定電話代わりにスマホが使えるサービスもあるため、オプションで光電話に加入する場合はしっかりと確認してください。
電話をする頻度が高い方だと、月々のスマホ代がお得になるかもしれません。

キャンペーンを有効活用

よりお得に光回線を契約するには、キャンペーンに注目することも欠かせません。
光回線では、多種多様なキャンペーンを行っているため、使わない手はないのです。
特に多いのがキャッシュバックキャンペーンで、4万~5万円のキャッシュバックが受けられます。

時には10万円のキャッシュバックキャンペーンを行っていることもあります。
そのため、キャッシュバックの金額が大きくなるまで導入を控え、よりお得に導入するという方も少なくありません。
5万円のキャッシュバックでも回線利用にかかる費用の1年分程度の金額になるため、非常にお得です。
工事費無料キャンペーンを行っているところもあります。
ただし、キャンペーンについては開催期間が短かったり、キャッシュバックが受けられる人数に制限があったりするため注意が必要です。

快適を求めるなら独自回線やIPv6に対応している回線に

光回線には「光コラボ」と「独自回線」というものが存在します。
最近では、最新のインターネットプロトコルである「IPv6」も出てきました。
通信速度を速くして快適にインターネットを楽しみたい場合は、独自回線やIPv6に対応している光回線を選ぶのがおすすめです。

それぞれどのような特徴があるのか解説していきます。

独自回線

独自回線は、多くの携帯キャリアが提供している光回線である光コラボと比べるとまだまだ知名度は低いかもしれません。
知名度が低い理由としては、展開している地域が限定的であることが挙げられるでしょう。
しかし、独自回線は光コラボよりも回線速度が速いため、ストレスフリーでインターネットを利用できます。

光コラボが200~300Mbpsという速度に対し、独自回線は400~600Mbpsまで跳ね上がります。
携帯キャリアによっては独自回線のプランが用意されており、セット割を受けられる可能性もあるため、住んでいる地域の独自回線についてチェックしてみてください。

IPv6対応光回線

近年、インターネットの普及率が急速にアップしていることから、IPアドレスが不足してしまっています。
IPアドレスとは、スマホやパソコンなどに割り当てられているインターネットにおける住所のようなものです。
IPアドレスがないとインターネットに接続できないということで、新たにIPv6が誕生したのです。
IPv6は、新たなインターネットへの接続方法である「IPoE方式」に対応しています。
IPoE方式でインターネットへ接続すると通信速度が高速になる上、安定化も期待できます。

光回線にはIPv6に対応しているものもあります。
特にオンラインゲームや高画質動画の視聴頻度が高い方は、IPv6対応の光回線をチェックしてみてください。

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光回線工事で起こり得るトラブル

光回線

光回線工事ではトラブルが起きてしまうこともあります。
どのようなトラブルが起こり得るのか、事前に把握しておきましょう。

工事がスムーズに進まない

光回線の工事がスムーズに進まないといったトラブルはかなり多いです。
理由としては、依頼者の準備不足と業者の不手際が挙げられます。

業者の不手際はどうしようもありませんが、依頼した側はしっかりと事前準備を行うことでスムーズな進行も叶うでしょう。
事前準備というのは、「光コンセントを設置する場所を決めておく」ということです。

この時ルーターとONUもその周辺に置くことになるため、それも踏まえてしっかりと考えておきましょう。
後になって光コンセントの設置場所を変えたいとなった場合、また工事しなければならないだけでなく、別途料金が発生するので注意が必要です。

工事費用が高すぎる

光回線工事にかかる費用が思っていたよりも高かったというトラブルです。
光回線工事の特徴として、平日の日中以外の時間帯に工事を行う場合は追加費用がかかってしまいます。

土日祝日に追加料金が発生するのはもちろん、17時~22時、22時~8時半といった夜間や深夜、早朝の工事になると費用が上がります。
平日の日中以外に工事を依頼する場合は、見積もりを取る時に追加料金についてしっかりチェックしておく必要があります。
また、工事費無料のキャンペーンを受けていても、追加料金は対象外というケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

設備や私物に影響が出る

室内での工事も必須になる光回線工事では、部屋の設備や私物に影響が出ることもあります。
作業員の不注意により、設備や私物に傷を付けてしまうトラブルは少なくありません。
特に多いのが、脚立の上から工具が落下し、床や壁が傷付いてしまうというケースです。

故意に行う業者はいませんが、作業員も人間であるためミスをしてしまうこともゼロではありません。
もし設備や私物が傷付けられてしまった場合は、業者に連絡し、弁償してもらえるかを確認しましょう。
ほとんどの業者が工事保険に加入しているため、トラブルが起きても補償が受けられます。
泣き寝入りすることは考えず、まずは業者に連絡し、詳しい事情を説明してみてください。

また、移動が可能な私物であれば、工事を妨げそうなものは別の場所に置いておくのがおすすめです。
弁償してもらえるとはいえ、二度と手に入らないものは再度購入することも叶いません。
そのため、ある程度の自衛は必要となります。
業者が訪ねてくる前に、しっかりと片付けておきましょう。

悪徳業者に目を付けられることも

光回線の工事が終了した後、契約中の会社を名乗る者から契約変更を勧める連絡が来ることもあります。
「今よりも安い料金、速い回線速度になる」という説明をしてくるのが特徴です。

その連絡に従って設定や手続きを行ってしまい、契約会社が変わってしまったというケースは少なくありません。
光回線についての連絡があった場合はすぐに対応せず、本当に契約中の会社なのかをしっかり確認してから動くようにしてください。

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光回線工事を行う際に気を付けたいこと

光回線

光回線は、契約自体は簡単でも工事で気を付けなければならないポイントがいくつかあります。
意識しておかないとトラブルの原因になってしまうこともあるため、しっかりチェックしておきましょう。

光回線に対応していない地域

光回線の工事に対応しているかどうかは、その地域に光ファイバーケーブルが備わっているかによって異なります。
光ファイバーケーブルが設備されていない地域、特に山間部などは光回線の工事ができません。
自宅と基地局との距離が遠すぎて、光回線の工事ができないケースもあります。
さらに、建物の構造上、光ファイバーケーブルが引き込めないという場合も光回線の工事ができません。
事前にある程度確認することは可能ですが、工事ができるかどうか最終的に判断できるのは当日となります。

管理会社や大家さんに許可を取る

光回線の工事をする場合は、管理会社や大家さんに許可を取る必要があります。
理由としては、共用部分での工事が必要だったり、壁に穴を開けたりする可能性があるためです。
許可を取らずに工事を行うと、トラブルの原因になるのはもちろん、高額な退去費用を請求されてしまう恐れがあります。
また、賃貸によっては退去する時に光回線の撤去工事を求められることがあります。

事前に退去時の撤去は必要になるのか確認をしておくと安心です。
ちなみに会社によって異なりますが、撤去にかかる費用は1万~3万円となっています。

工事の日程がなかなか決まらないことも

光回線の工事は先着順の受付であるため、申し込んでから約1~2ヶ月後の工事となります。
さらに、希望する日程で予約できないことも少なくありません。
引っ越し後すぐにインターネットを使いたいという場合は注意が必要です。
できるだけ余裕を持って予約しておくのがおすすめです。

工事は立会い必須

光回線の工事は室内での作業もあるため、工事の立会いが必須になります。
ようやく工事の日程が決まって何日も待ち続けたのに、当日立ち会えないとなると、さらに工事までの時間が伸びてしまいます。
とはいえ、契約者以外でも立会いが認められている場合もあるため、どうしても都合が付かない場合は代わりの人を用意しましょう。
立会いについても、誰が立ち会うべきなのか事前に確認しておくとスムーズです。

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開通工事の許可が出た事例&出なかった事例

光回線

マンションで光回線工事を行いたい場合、事前に大家さんやオーナー、管理会社から許可を取る必要があります。
開通工事の許可は下りるケースもあれば、認められなかったケースもあります。
具体的に許可が出るケースと出ないケースにどのような違いがあるか確認しておくと、交渉する際にも役立つでしょう。

許可が出た事例

まずは、許可が出た事例を見ていきましょう。

丁寧に説明をした

工事内容はもちろん、どうして光回線が必要かなどを丁寧に説明できた場合、納得した上で許可してくれる大家さんは多いです。
実は、光回線工事の担当者が大家さんに直接工事の説明をしてくれるといったケースもあるため、自分で伝えるのが難しいと感じる場合は、相談してみるのがおすすめです。

日頃から大家さんとコミュニケーションを取っていた

日頃の挨拶やマナーをしっかりしていたり、世間話ができるほどの間柄であったりすれば、納得してくれるケースもあります。
そういった住民の悩みはできるだけ叶えてあげたいと思う大家さんがほとんどなので、日頃からコミュニケーションを取っておくことは大切です。

仕事に支障が出ると伝えた

インターネットがないと仕事に支障が出るという方は少なくありません。
特に、家に持ち帰って仕事をする人やリモートワークの場合は、ある程度の通信速度がないと快適に過ごせません。

仕事ができないとなると、給料がもらえなくなり、家賃滞納にもつながります。
大家さんにとっても収入減となるため、納得してくれることが多いようです。

退去も視野に入れる

許可が下りないなら退去を考えるといった訴え方も効果的です。
ただし、大家さんとの関係に亀裂が入るリスクも高いため、最終手段として使うようにしましょう。

ここで気を付けたいのは、すぐに入居者が入る好立地の賃貸では効果が薄いという点です。
あまり人気のないエリアや、築年数が古い物件などであれば効果が見込めるかもしれません。

出なかった事例

次は、許可が出なかった事例です。

穴あけ工事が必要

穴をあけない工事であれば許可は下りるものの、穴あけ工事が必要な場合は許可できないというパターンが多いです。
工事業者はなるべく穴をあけない方向で考えてくれますが、穴あけ工事が欠かせない構造の建物も存在します。

穴あけの許可がもらえない場合は、当然光回線は使えません。

大型マンション

戸数が多い大型マンションでは、許可が出ることは少ないです。
一人ひとりの要望を聞いていてはキリがないというのが許可されない理由でしょう。
マンションの規模が大きいほどそういった傾向が見られるため、事前にどの回線が利用できるのか確認しておくのがおすすめです。

説明不足

なぜ光回線が必要なのか、どんな工事をするのかなど、しっかり説明できないと許可がもらえないケースもあります。
入居者が相談するのは問題ありませんが、許可するかどうかを決めるのは大家さんです。

リスクもある中で許してもらうためには、相応の姿勢を見せなければなりません。

今回は、マンションに光回線を導入するための工事や費用、ポイントなどをご紹介しました。
光回線と通常のネット回線には様々な違いがあります。
特に通信速度を重視したい方は、光回線の導入が欠かせないでしょう。
しかし、マンションには元々回線が導入されていることも多いため、大家さんにとっては必要性を感じないことも多いです。
許可をもらう時は、できるだけ細かく丁寧に思いを伝えるようにしましょう。

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