不動産

クロスクリーニングが必要な理由とは?汚れを落とす方法や料金を安く抑えるコツなどをご紹介

賃貸物件を管理している際に、空室や退去後など定期的に清掃が必要となる場面も多いです。
床や設備など、様々な箇所を清掃していきますが、場合によってはクロスのクリーニングを行わないといけない場合もあります。
なぜクロスはクリーニングをした方が良いのでしょうか?
そこで今回は、クロスクリーニングの必要性から汚れを落とす方法、張り替えとの比較、料金相場と安く抑えるためのコツなどをご紹介していきます。
クロスクリーニングについて検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

クロスのクリーニングが必要な理由

クロスクリーニング

退去後の部屋を見た時に、「壁が汚くなっている」と感じることは少ないかもしれません。
しかし、汚れが見えなくても定期的に清掃した方が良いとされています。
なぜクロスのクリーニングを行った方が良いのか、その必要性について解説していきましょう。

カビの発生を防ぐ

壁は部屋全体に占める割合が大きく、部屋に入った時に目につきやすい部分でもあります。
しかし、生活している中で「壁が汚れている」と感じることは少なく、掃除を怠っている人も多いでしょう。
実際には空気中に浮遊するホコリが付着しており、場合によってはカビを発生させる要因になります。

カビが発生してしまうと健康的な被害だけでなく、建物にも悪影響が出てしまい、劣化を早めてしまう恐れもあるため注意が必要です。
カビの発生を防ぐためにも、定期的にクロスのクリーニングは必要と言えます。

入居率アップにつながる

クロスにはホコリが付着することを紹介しましたが、この汚れが部屋全体を暗く見せてしまい、くすんでいるような印象を与えてしまいます。
大家さんが利益を上げるためには、なるべく空室期間をなくすことが重要です。
しかし、内見に訪れた入居希望者が部屋に入った時くすんで見えてしまうと、印象が悪くなってしまいなかなか賃貸契約まで行かない可能性もあります。
部屋の中がくすんで見えてしまう以上の付加価値があれば良いですが、そうでなければクロスクリーニングを行って、部屋の印象を良いものにしていきましょう。

業者に依頼すると剥がれや傷の補修も行ってくれる

クロスクリーニングを業者に依頼した場合、丁寧に清掃してくれることはもちろん、ちょっとした剥がれや傷の補修まで行ってくれるケースもあります。
後ほど詳しく解説しますが、クロスは張り替えよりもクリーニングの方が費用も安く抑えられ、万が一清掃とは別途で補修費用がかかったとしても、張り替えより安い費用で行ってもらえる可能性は高いです。

そのため、汚れの他にちょっとした剥がれ・傷が気になる場合には業者にクロスクリーニングを依頼した方が良いでしょう。

張り替えのタイミングがわかる

クロスを張り替えるタイミングは約10年が目安とされていますが、場合によっては早まったり、逆に10年以上が経過していても問題なかったりすることもあります。
年数の目安に限らず、張り替えのタイミングを知る方法としておすすめなのがクリーニングです。
クリーニングではクロスの状態を確認し、剥がれや傷がないか、カビは発生しているか、などをチェックしていきます。
また、クリーニングをした後も日焼けで色がくすんで見えたり、タバコのにおいが染みついて取れなかったりする場合は、張り替えを検討した方が良いでしょう。

INA&Associates株式会社

INA&Associates Inc.は、不動産管理の専門性とIT技術を活かし、賃貸管理を中心とした総合不動産会社です。 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫において、賃貸管理、賃貸仲介、収益不動産の運用サポートをメイン事業として展開しており、オーナー様の資産価値向上を目的とした賃貸管理サービスを提供しています。また、空室対策、賃料査定、入居者対応の最適化に加え、法人社宅の仲介や不動産活用の提案も行っております。 AI技術を活用した精度の高い賃料査定により、市場に即した適正賃料をご提案。 まずは無料の賃料査定をお試しください。

クロスの汚れを落とす方法

クロスクリーニング

クロスのクリーニングは基本的に業者へ依頼することになりますが、簡単な汚れであれば自身でも落とすことは可能です。
どのような方法で汚れを落とせばいいのか解説していきます。

手垢

皮膚から分泌された皮脂やタンパク成分などが、手垢汚れとしてクロスに付着している場合があります。
手垢汚れを落とす際にはキッチン用の中性洗剤を活用します。
まずは水で濡らして固く絞った雑巾に中性洗剤を数滴たらしたら、中性洗剤をつけた雑巾を上から下に向かって拭いていきます。
次に、洗剤がついていない濡れ雑巾を使って水拭きを行い、最後に乾いた雑巾で乾拭きすれば完了です。
乾拭きの際は最後に水分や洗剤が残っていないか、必ずチェックするようにしましょう。

タバコのヤニ

クロスが黄ばんでしまう要因として、タバコのヤニが挙げられます。
タバコに含まれるタールという成分がクロスに付着することで黄ばんでしまうのです。
なお、タールはお香にも含まれているものの、タバコに比べてお香は煙自体が少なく、日常的に使っていてもクロスの黄ばみが目立つまでにはかなりの時間がかかります。
ただし、壁の近くにお香を置いていると、その煙の影響でそこだけ黄ばみが発生してしまう可能性もあるでしょう。
クロスに付着したタールを落とすには、重曹やセスキ炭酸ソーダを活用します。
タールは酸性汚れに分類されますが、重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性になるため、汚れも落ちやすくなります。
しかも重曹やセスキ炭酸ソーダには消臭効果も期待できるため、ヤニのにおいを軽減させたい場合にも有効です。

まずは粉末の重曹またはセスキ炭酸ソーダを1カップ用意し、スプレーボトルに入れます。
それから30~40℃のお湯2カップをボトルに入れ、しっかりと溶かしましょう。
作るのが面倒であれば市販でスプレータイプも売られているので、そちらを活用してみてください。
クロスの掃除に移る際は、まずホコリを落とす必要があります。
はたきなどを使って壁に付着したホコリを落としましょう。
次に重曹水またはセスキ炭酸ソーダ水を壁に吹きかけ、スポンジでやさしく擦っていきます。
水が下に垂れてしまうので、上から下に向かって進めていくのがおすすめです。
スポンジにもヤニが付着していくので、こまめに洗うようにしましょう。
全体的にヤニ汚れを落としたら、水に濡らして固く絞った雑巾で拭き上げ、洗剤を落としていきます。
水分がそのまま残っているとカビの発生につながってしまうため、最後に乾いた雑巾で乾拭きするのを忘れないようにしましょう。

カビ

クロスに発生したカビを取る場合、カビ専用の洗剤もありますがクロスを傷めてしまう可能性があるため、あまりおすすめできません。
クロスに発生したカビが一部だけで、それほどひどいわけではない場合におすすめしたいのはクエン酸スプレーと重曹ペーストを活用した方法です。

クエン酸はカビの繁殖を抑えつつ汚れを落とす効果、重曹は研磨作用によってカビを取り除く効果が期待できます。

まずはクエン酸スプレーと重曹ペーストを作っていきましょう。

・クエン酸スプレー
クエン酸:小さじ1/2杯
水:100ml
クエン酸と水をスプレーボトルに入れ、よく溶かしたら完成

・重曹ペースト
重曹2:水1の割合で混ぜ、壁に塗っても落ちない程度の粘度に調整する

まずはカビが生えている箇所にキッチンペーパーを当て、その上からクエン酸スプレーを吹きかけて5分ほど放置します。
キッチンペーパーが落ちてしまう時は養生テープなどで固定しておくと便利です。
5分経過したらキッチンペーパーを外し、歯ブラシに重曹ペーストをつけてクロスに刷り込んでいきます。
重曹ペーストを刷り込んだらその上からキッチンペーパーとラップをかけて養生テープなどで固定し、2~3時間放置しましょう。
あとはキッチンペーパーとラップを取り外してから濡らした雑巾で水拭きし、さらに乾いた雑巾で乾拭きをしていきます。
最後に消毒用のエタノールを吹きかけて、きちんと乾かしたら完了です。

落書き

落書きは水拭きだけだと綺麗に落とすことは難しいですが、除光液やクレンジングオイルなどを活用することで落としやすくなります。
まずはクロスに付着したホコリを払い落としておき、次に除光液またはクレンジングオイルを雑巾などに垂らし、落書きされた箇所を優しく擦っていきます。
ただし、除光液とクレンジングオイルは場合によっては成分が強いため、なるべく目立たないところで色落ちしないかテストしてから使うようにしましょう。

また、強く擦り過ぎてしまうと汚れが広がったり、傷んだりする可能性もあるため、優しく擦ることが大切です。
あとは雑巾で水拭き・乾拭きを行えば落書きを綺麗に落とせます。

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INA&Associates Inc.は、不動産管理の専門性とIT技術を活かし、賃貸管理を中心とした総合不動産会社です。 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫において、賃貸管理、賃貸仲介、収益不動産の運用サポートをメイン事業として展開しており、オーナー様の資産価値向上を目的とした賃貸管理サービスを提供しています。また、空室対策、賃料査定、入居者対応の最適化に加え、法人社宅の仲介や不動産活用の提案も行っております。 AI技術を活用した精度の高い賃料査定により、市場に即した適正賃料をご提案。 まずは無料の賃料査定をお試しください。

クロスを汚れにくくするためのコツ

クロスクリーニング

クロスの汚れを綺麗に落とす方法についてご紹介しましたが、クロスを汚れにくくすることも可能です。
ここでは汚れにくくするためのコツについてご紹介しましょう。

定期的に換気を行う

ホコリの付着を防ぐために、定期的に換気を行って空気の流れを作ることが大切です。
例えば窓を2ヶ所以上対角線上に開けることで、空気が流れやすくなり室内に溜まっていたホコリも追い出しやすくなります。
空室管理を不動産管理会社に任せている場合は、定期的に換気を行ってくれているかチェックしてみてください。

家具・家電と壁の間に空間を作る

家具・家電付き物件を所有している場合には、家具・家電と壁の間に極力空間を作るようにしておくと、クロスの汚れを防ぎやすくなります。
もし空間を作らなかった場合、家具・家電が壁にピタリとくっついた状態になり、静電気によってホコリが付着しやすくなります。
また、くっついた状態だと通気性が悪くなり、結露やカビの発生、クロスの変色にもつながるので注意が必要です。

汚れが目立ちにくい・落としやすいクロスを採用する

クロスの張り替えを検討している場合は、汚れが目立ちにくいまたは落としやすいものを選んでみましょう。
例えばクロスの色をやや黄色がかったベージュやアイボリーに変えることで、日焼けなども目立ちにくくなります。
また、表面に保護フィルムを貼っているクロスだと、万が一汚れが付着しても水拭きで簡単に落とせるようになります。

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クロスはクリーニングと張り替え、どちらを選ぶべき?

クロスクリーニング 

クロスの汚れが気になる場合、大抵はクリーニングを計画しますが、場合によっては張り替えが必要となることもあります。
もしクリーニングと張り替えのどちらを選ぶべきか悩んだら、以下のポイントを参考にしてみてください。

価格を抑えるならクリーニングがおすすめ

クロスの張り替えを行おうとすると、ある程度の料金がかかってきます。
例えば6畳(45㎡)の部屋でクロスを張り替える場合、標準的なスタンダードクロスを選択した場合でも45,000~54,000円になります。
傷や汚れ防止などの機能が備わったクロスになると、63,000~72,000円とさらに値段は上がってしまうものです。
しかし、クリーニングであれば同じ6畳(45㎡)の部屋でも約21,000~36,000円が相場になるので、価格を抑えつつクロスを綺麗にできます。

傷や汚れ、剥がれなどがひどい場合は張り替えがおすすめ

クリーニングでもちょっとした傷や剥がれには対応してもらえますが、その数が多いのであれば張り替えを検討した方が良いです。
傷や剥がれなどがひどいと、いくらクリーニングで綺麗にしたとしてもみすぼらしい印象になってしまいます。

部屋の印象を良くして入居率を高めるためにも、傷や汚れ、剥がれなどがひどい場合にはクロスの張り替えを行いましょう。

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クロスクリーニングの手順

クロスクリーニング

クロスクリーニングは大家さん自ら行うこともできますが、基本的には業者に依頼することになります。
プロが専用の洗剤を使って綺麗にしてくれるので、自分で行うよりも綺麗な仕上がりが期待できるでしょう。
ここでは、クロスクリーニングを業者に依頼する場合の手順について解説します。
なお、業者によって手順は若干異なるため、詳しい手順を知りたい方は依頼した業者に尋ねてみましょう。

①クリーニング業者に問い合わせる
まずは業者に問い合わせ、クロスクリーニングを依頼します。
クリーニングをしてもらいたい場所など必要な情報を伝え、日程調整を行います。

②クロスの状態をチェック
当日になったら事前に伝えておいた住所にクリーニング業者がやってきます。
いきなり掃除に入るのではなく、まずはどんな汚れが目立つのかなどクロスの状態を確認していきます。
チェックが完了したらクロスの表面についたホコリを取り除いておきます。

③養生・クリーニング
必要に応じて養生も行います。
養生を行っておくことで、床や家具・家電などに水や洗剤が付着してしまうこともありません。
養生が完了したら汚れの種類に合わせて洗剤を調合し、掃除をしていきます。

④ブラッシング洗浄
汚れが目立つ箇所には、ブラシに洗剤を染み込ませてブラッシングを行います。
大きなブラシを使用するため、ムラなく洗剤をクロスに行き渡らせることも可能です。
洗剤で綺麗になったら布巾などを使って仕上げていき、クリーニングを完了させます。

⑤補修作業
ブラッシング洗浄でも落とし切れなかった汚れや、傷・破損などがあれば補修作業を行います。
補修する箇所がなければ最後の確認に移行します。

⑥汚れが残っていないか確認をして終了
補修作業も完了したら、汚れが残っていないか最終確認を行い、問題がなければクロスクリーニングは終了です。

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クロスクリーニングの料金相場と安く抑えるためのコツ

クロスクリーニング

クロスクリーニングを業者に依頼する際に、費用が気になる方も多いでしょう。
ここでは、具体的にどれくらいの費用がかかるのか、また安く抑えるためにはどうすればいいかを解説していきます。

クロスクリーニングの料金相場

クロスに限らず、クリーニングは基本的に汚れの状況や掃除の仕方によっても費用が変動してしまうため、具体的な料金を示すことは難しいです。
しかし、目安としてどれくらいかかるのか知っておきたい方もいるでしょう。
クロスクリーニングの料金相場は、1㎡あたり480~800円程度です。
6畳は約45㎡になるため、480~800円×45㎡で45,000~54,000円程度になります。

ここにオプションで補修費用やクロスコーティングなどが追加されていきます。
クロスコーティングとは、クリーニングで綺麗にしたクロスの上からコーティング剤を塗布することで、防汚性や防カビ性などの機能性を向上させる作業を指します。
クロスをより長持ちさせたい場合に向いていますが、その分費用もかかってしまうので注意が必要です。
クロスコーティングの相場は種類によっても異なりますが、1㎡あたり約2,500円になります。

安く抑えるためのコツ

クロスクリーニングは最低でも5万円弱はかかってしまうものです。
もし複数の部屋でクリーニングを行った場合、数十万円近い出費につながる恐れもあるでしょう。
もしなるべく費用を抑えたい場合は、以下の方法も試してみてください。

・定期的に掃除を行う
大家さんまたは不動産管理会社に依頼し、定期的に掃除することで費用を安く抑えることが可能になります。
水拭き・乾拭きをするとなると大変かもしれませんが、はたきでホコリを落とす程度なら時間もそれほどかかりません。
部屋の中を綺麗に保つためにも、換気を行う前にまずはクロスに付着したホコリを落とすようにしましょう。

・小さい傷や剥がれは自分で対処する
ちょっとした傷や剥がれは業者に依頼することも可能ですが、自分で補修することも可能です。
丁寧に作業しないと仕上がりが雑になってしまう点には注意が必要ですが、接着剤を用いれば簡単に剥がれを修正できます。
また、ホームセンターなどには補修用の壁紙が販売されているケースもあります。
補修用の壁紙は、傷のある個所に上から貼り付けることで簡単に傷を隠すことが可能です。
こうした処理を自分で行うだけで、オプション費用がかからなくなるため、なるべく費用を抑えたい方は自分で対応してみましょう。

・複数の業者から見積もりを取る
自分で行うもの以外だと、複数の業者から見積もりを取ることで安く抑えられる場合もあります。
クリーニングを依頼する業者を選ぶ時、毎回同じ業者に依頼しても良いのですが、業者が設定する料金がその地域の費用相場よりも高くつけられている可能性もあるでしょう。
こうした事態を防ぐためにも、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
ただし、安すぎる業者には注意してください。
相場よりも安すぎる業者は、基本料金のみが安くてオプションが高額だったり、作業が雑だったりする可能性もあります。
相場と比較してみて、適正かどうか判断することも大切です。

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INA&Associates Inc.は、不動産管理の専門性とIT技術を活かし、賃貸管理を中心とした総合不動産会社です。 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫において、賃貸管理、賃貸仲介、収益不動産の運用サポートをメイン事業として展開しており、オーナー様の資産価値向上を目的とした賃貸管理サービスを提供しています。また、空室対策、賃料査定、入居者対応の最適化に加え、法人社宅の仲介や不動産活用の提案も行っております。 AI技術を活用した精度の高い賃料査定により、市場に即した適正賃料をご提案。 まずは無料の賃料査定をお試しください。

クロスの傷・汚れは誰が負担することになる?

クロスクリーニング

入居者がアパート・マンションから退去する際、クロスの傷や汚れは誰が負担するのでしょうか?
原状回復は大家さんと入居者で起きやすいトラブルの1つです。
そのため、クロスの傷や汚れは誰の責任になるのかも改めて確認しておきましょう。

故意につけた傷や汚れは入居者負担

そもそも原状回復とは、入居者が部屋を大家さんに返還する際に生じる修復義務を指します。
例えばクロスを故意に傷付けてしまった場合は、入居者が補修費用を負担しなくてはなりません。
また、誤ってつけてしまった傷や通常使用を超える使用によってついてしまった傷も入居者負担です。
具体的には、入居者がイライラして壁を殴った時に凹んでしまった、子どもが壁に落書きをした、ペット不可の物件でペットを飼っていて傷がついたなどはすべて入居者負担となります。

経年劣化によるものは大家さんが負担

通常使用の範囲や経年劣化による傷・汚れに関しては、大家さんが負担することになります。
判断が難しい場合もありますが、国土交通省が公表している「賃貸住宅原状回復ガイドライン」を確認することで、どこからどこまでが入居者負担・大家さん負担になるのかがチェックできます。

ケース別に見る費用負担者

例えば同じクロスの汚れだったとしても、汚れの原因によっては費用負担者が異なります。
ここでケース別に費用負担者はどのように変わるのか確認していきましょう。

・壁に穴が開いている
壁に穴が開くのは故意、または何かの拍子に誤ってぶつかり穴が開いてしまうことが多いため、その場合は入居者負担になります。
一方、画びょうやポンピンなどの小さい穴に関しては、原状回復ガイドラインだと通常使用の範囲とされているため、大家さん負担になります。

・クロスにシミが付いている
クロスの表面にできたシミは基本的に入居者負担になります。
例えば油が付着したものの、掃除を怠ったことでシミになってしまった場合や、結露を放置した結果カビが発生して拡大してしまった場合などはすべて入居者負担です。
一方、クロスの内側から発生したシミについては大家さん負担となります。

・日焼け・色褪せ
部屋の中に太陽光が入ることはごく自然なことであり、通常使用の範囲と認められるため大家さん負担となります。
また、経年劣化による色褪せも大家さん負担です。
ただし、タバコのヤニが原因で色褪せてしまった場合は、入居者の修繕義務が発生し費用を負担しなくてはいけなくなります。

・ハウスクリーニング
クロスも含め、部屋全体のクリーニング費用は賃貸契約書の特約などに既に明記している場合が多いでしょう。
退去直後のクリーニング代は、基本的に敷金から差し引かれることになります。

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クロスクリーニングの業者を選ぶ際に注目すべきポイント

クロスクリーニング

クロスクリーニングの業者に依頼する時、どの業者を選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。
ここで業者を選ぶ際に注目すべきポイントを解説していくので、選び方について知っておきたい方はぜひチェックしてみてください。

価格設定が適正か

クロスクリーニングの相場は上記でもご紹介したように、1㎡あたり480~800円程度です。
1㎡あたりで計算されているため、クロスの面積が大きければ大きいほど値段も高くなっていきます。
壁の形状が一般的な平面ではなく、角が多いなど特殊な形状になっているとその分清掃に時間がかかってしまうため、値段が高くなってしまう傾向にあります。
また、汚れの種類や程度によっても値段が変動するので注意が必要です。
例えば手垢の汚れは落としやすいため、基本料金から大きくかけ離れてしまうことはありません。
カビも一部分であれば+αの料金で対応してもらえるはずです。
しかし、カビの発生範囲がかなり広かったり、全体的にひどいヤニ汚れが付着したりする場合は、値段もかなり高額になってしまいます。
こういった状態だと相場よりも高額になってしまうため、価格設定が適正かどうか判断しづらいかもしれません。
もし価格設定が適正か気になった場合は、複数の業者から見積もりを取るか、業者になぜこの値段になったのか内訳を詳しく聞いてみましょう。

損害保険に加入しているか

クロスクリーニングの作業中に万が一別の場所を傷付けたり、汚してしまったりした場合、事業者が損害保険に加入していないとトラブルに発展する可能性があります。
安心を買うためにも、事業者が損害保険に加入しているか事前にチェックしておくと良いでしょう。

人体や環境にやさしい洗剤を使用しているか

クリーニング業者が使用する洗剤は、市販されているものよりも強力で、様々な汚れに対応できるものが多いです。
強力である反面、刺激が強いことから小さい子どもやペットに悪影響を及ぼしてしまう恐れもあります。
退去後に空室期間がある程度できてしまう場合はそれほど気にする必要もありませんが、もし退去後すぐに入居者が決まっており、ファミリー層やペットOKの物件だった場合は、人体や環境にやさしいエコ洗剤を使用する業者を選んでおくと安心です。

料金体系がわかりやすいか

クリーニング業者によっても異なりますが、クリーニングにかかった費用とは別に交通費や人件費、駐車料金が別途かかってくる場合もあります。
これらが見積もりの時点ですべて明記されていれば問題ないですが、書かれていないケースもあるので注意しなくてはなりません。
業者のホームページなどをチェックして、追加費用が発生しないか確認してみましょう。

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クロス以外にも!ハウスクリーニングで行われること

クロスクリーニング

退去後に行われるハウスクリーニングでは、クロス以外にも様々な場所の清掃を行い、次に入居を予定している人が気持ち良く使えるようにしていきます。
具体的にハウスクリーニングではどのような清掃が行われるのか、解説していきましょう。

床の清掃・ワックスがけ

フローリングは温度や湿度の影響を受けやすく、傷つきやすいため、基本的にはワックスで保護する必要があります。
しかし、入居してからしばらく経過しているとワックスの効果も薄れてきてしまいます。
そのため、ハウスクリーニングではまず床を綺麗に清掃したあと、ワックスがけを行います。

水回りの清掃

キッチンやトイレ、お風呂、洗面所などの水回り設備を綺麗に掃除していきます。
日常的に掃除できる部分はもちろん、換気扇まわりやこびりついた水垢、浴室のカビなどもすべて落としていきます。

玄関清掃

玄関は内部の床面だけでなく、下駄箱の中身や外側、玄関の扉などもすべて綺麗にしていきます。
玄関の床面に関しては高圧洗浄機を使用して綺麗にしていくこともあります。

窓ガラスやサッシ、網戸の清掃

一見綺麗に見える窓ガラスにも手垢や砂ぼこりなどが付着しているケースは多いです。
サッシやレール、網戸の細かい部分まで綺麗に清掃してくれます。

照明・カーテンレールなどの清掃

部屋の照明器具やカーテンレールなど、ほこりが溜まりやすい部分も綺麗に掃除をしてくれます。
また、各部屋のドアやスイッチプレートなども拭き掃除をしてもらえます。

ベランダの清掃

ベランダは外にさらされていることから、汚れやすい箇所でもあります。
また、入居者の中には年に1回程度しか清掃しないという方もいるでしょう。
こびりついた頑固な汚れに対しては高圧洗浄機を活用し、しっかり綺麗にしていきます。

エアコン内部の洗浄

エアコンが備え付けられている場合は内部洗浄も行います。
また、故障につながりやすい室外機の汚れも綺麗にしていきます。
ただし、エアコンのクリーニングに関しては別途料金が発生してしまう場合もあるため、事前の確認が必要です。

ペストコントロール

ペストコントロールとは、害虫や有害生物に対して効果のある清掃作業になります。
人の生活に害を与えないレベルまで制御することで、住みやすい環境を作ることが可能です。
契約書にはペストコントロールではなく「消毒費用」として記載されている場合が多いです。

今回はクロスクリーニングについてご紹介しました。
クロスは経年劣化による色褪せだけでなく、タバコやカビ、落書きなどの汚れが気になる場合もあります。
次の入居者が快適に過ごせる環境を作るためにも、定期的な清掃は欠かせません。
ただし、クリーニングだけでは賄いきれないほどの傷や剥がれ、色褪せがひどくなっている場合は、張り替えを検討してみると良いでしょう。

INA&Associates Inc.

INA&Associates Inc.は、高い専門性とITを活用したサービスを提供しています。お客様一人ひとりに寄り添った独自の価値提供を追求しています。

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