賃貸物件でコンセントを増設するには?手軽に増やす方法&危険性なども解説

賃貸物件に暮らしている中で、コンセントの数が足りないと感じるケースは少なくありません。
日常生活の中で電化製品を使う場面は多くあり、コンセントの数が少ない物件だと不満を感じてしまうためです。
そのような不満を感じた時に、コンセントの増設はできないかと考える人もいるでしょう。
そこで今回は、コンセントを手軽に増やす方法や危険性などについて解説していきます。
賃貸物件でコンセントの増設を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

コンセント数が不足する事態に陥る人は多い!

コンセント

賃貸物件を借りた人の悩みで多く見られるのが、コンセント不足です。
電化製品のほか、スマホやタブレットの充電などにもコンセントを使用するため、特に一人暮らし向けの物件に設置されているコンセントだけだと足りないと感じてしまう場合があります。
コンセントが足りなくなってしまう要因には、個人が所有する電子機器の数が増えていることが挙げられます。

スマホやタブレット、ゲーム機などを所有している人は多く、昔ながらの物件だと特にコンセントが不足してしまいがちです。
リビングやキッチンだけではなく、寝室でもコンセントを使用する場面は多いです。
例えば、加湿器やアロマディフューザー、間接照明などを置いておしゃれかつ快適な空間にしたい場合などが挙げられます。
冬になれば、電気こたつや電気毛布などの暖房器具を使用する人もいるでしょう。
このように、様々な電化製品を使用すると賃貸物件に設置されているコンセントの数だけでは足りないと感じてしまうのです。

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INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

賃貸物件で見られるコンセントの種類

コンセント

コンセントの形状や電圧には種類があります。
国によっても異なるため、海外旅行へ行く際は変圧器を持っていくなどしなければいけません。
様々な種類がある中で、日本ではどのようなタイプが主に使われているのか把握しておきましょう。

単相100V

単相100Vは、日本国内において最も一般的なタイプです。
コンセントの差込口が2つあります。
2つの差込口はそれぞれで役割が異なっています。
右側は電圧がかかっており、左側は地面につながっていて余分な電気を外に逃がしています。
アースがない15Aのコンセントは特に多く見られるタイプで、通販サイトでの購入も可能です。

単相200V

単相200Vは、エアコンやオープンレンジなどパワーが必要な家電を使用するための設置されるタイプです。
単相100Vと比較すると約2倍の圧があります。
200Vのコンセントは、パワーが必要な家電を使うキッチンに採用されているケースが多いです。
水気に触れる可能性もあるため、アース付きで20Aのタイプが多く見られます。

アース付きコンセント

アース付きコンセントは、差込口が3つあります。
このようなタイプだと、過剰な電圧を地面に流しやすくなります。
感電や漏電、静電気の発生などを防いでくれるのが特徴です。

洗濯機や食洗器、電子レンジなどは、アース付きコンセントの取り付けが定められています。
アース付きのプラグには、穴に差し込む金属部分が3つあるタイプ、アース線と呼ばれる緑色の線が付いているタイプの2種類があります。

アース線は以下のような手順で取り付けてください。

・アース付きコンセントに付属している蓋を開けます。
・中にあるネジのようなものをドライバーで緩めます。
・アース線を緩めた部分に絡めてください。
・緩めたネジを再度締めたら完了です。

機能性を持ったコンセント

賃貸物件や一般家庭には、機能性を持ったコンセントが取り付けられていることもあります。
機能性を持ったコンセントにはどのような種類があるのかご紹介します。

マルチメディアコンセント

マルチメディアコンセントは、一般的なアース付きコンセントのほかにテレビ用コンセントやLAN用コンセントがまとめて配置されているタイプです。
テレビ用コンセントは丸い形をしていて、電話用やLAN用は凸凹した形になっています。
コンセントカバーには、TELやLANなどと記載されているので確認してみてください。
マルチメディアコンセントを使用することにより、ケーブルやコードを1ヶ所から引っ張ることができます。
そのため、部屋の配線がすっきりし、壁自体の見栄えも良くなります。
テレビの近くにパソコンを置きたい場合などは、このようなコンセントがある賃貸物件を選ぶのがおすすめです。

防水コンセント

防水コンセントは、その名の通り防水仕様になっているコンセントです。
屋外にコンセントを設置する際に採用されるタイプで、雨や風を防ぐためのカバーが付いています。

防犯カメラの設置やイルミネーションを使った装飾などをする際に使われるコンセントになります。
また、草刈りやバーベキューをする時にも便利です。

床用コンセント

床用コンセントは、床に埋め込まれているタイプです。
壁と使用したい家電の距離が近い場合などに重宝します。

壁からコードを引く必要がなくなるので、使い勝手が良いと感じられます。
使わない時は床に仕舞っておける仕様になっているため、邪魔になることもありません。
部屋の雰囲気に合わせてデザインや色を選べるのも、床用コンセントのメリットです。

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内線規程に伴うコンセント数

コンセント

部屋に設置されるコンセントの数は、内線規程で定められています。
コンセントをいくつ設置するのが良いかを決める推奨値も記載されているため、確認しておく必要があります。
続いては、内線規程とそれに伴うコンセント数について解説します。

内線規程とは?

内線規程は、電気工作物の設計や施工、維持、管理などの技術的な項目が包括されている民間の自主規格です。
法律ではありませんが、万が一違反した場合は内線規程の違反行為となり、手直しを要求されます。
そのため、電気工事を行う事業者にとって重要な規定です。

・内容について
内線規程は、本規定と予備規定の2つに分けられています。
本規定では、義務となる項目や施工上の保安に関する必要な項目を盛り込んでいます。
本規定を満たしていない電気工事は、電力会社の審査や検査に合格できないので、受電や配電ができません。
予備規定には、遵守すべき勧告や推奨される項目が盛り込まれています。
より意識しなければいけないのは、推奨的事項ではなく勧告的事項です。

・改定について
内線規程の初版は1968年に制定されました。
最近は、オール電化住宅や電気自動車、家庭用太陽光発電、燃料電池が普及しています。
そのため、2000年・2005年・2011年・2012年には電気設備や施設、配線などに関する項目の改定・制定が行われました。

場所別コンセント数

内線規程には、各部屋に置いて適当だと考えられるコンセントの数が記載されています。
居室の広さや場所によって異なる推奨されるコンセント数も確認しておきましょう。

・居室の広さ別
~4畳半……100Vのコンセント×2
~6畳……100Vのコンセント×3+200Vのコンセント×1
~8畳……100Vのコンセント×4+200Vのコンセント×1
~10畳……100Vのコンセント×5+200Vのコンセント×1
~13畳……100Vのコンセント×6+200Vのコンセント×1

・場所別
キッチン……100Vのコンセント×6+200Vのコンセント×1
ダイニング……100Vのコンセント×4+200Vのコンセント×1
洗面所……100Vのコンセント×2+200Vのコンセント×1
トイレ……100Vのコンセント×2
玄関・廊下……100Vのコンセント×1

コンセントは1口でも2口でも、1個とみなされます。
それ以上の口数があるコンセントでも同様です。
基本的に2口のコンセントが多いので、家全体で見ると多くの数が設置されていることになります。

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知っておきたいコンセントの容量&各家電の消費電力

コンセント

コンセントを正しく使うことができていないと、火災の原因になる場合があります。
容量を超えた使い方をしてしまうと、火が出て建物火災につながる恐れもあるため注意が必要です。
火災を防ぐためには、コンセントの容量や各家電の消費電力を把握しておく必要があります。
次は、コンセントの容量を算出する方法や家電ごとに異なる消費電力についてご紹介します。

コンセントの容量を算出するには?

コンセントの容量を算出するためには、電気の単位を把握しておく必要があります。

・電気の単位
電気には以下の単位が用いられています。

A(アンペア):電流の大きさ
V(ボルト):電圧の大きさ(電流を流す力を示す)
W(ワット):消費される電力の大きさ

コンセントの容量の単位はWになるので、Wの数値を求める計算式を使用します。

・コンセントの容量を算出するための計算式
コンセントの容量を算出するための計算式は、「A×V=W」です。

賃貸物件や一般の住宅で使われているコンセントは100Vが多いですが、中には200Vのコンセントもあります。
そのため、どちらのコンセントなのかあらかじめ確認しておきましょう。
アンペア数は15Aが一般的なので、100Vのコンセントであれば1つあたり1,500Wということになります。

各家電の消費電力

消費電力は家電によって異なります。
家電ごとに異なる消費電力も確認しておきましょう

【生活家電】

・エアコン(10畳用)
エアコンは、冷房と暖房によって消費電力に差があります。
冷房の場合は580W、暖房の場合は660Wとなっています。
立ち上がり時は、冷房だと1,400W、暖房だと2,000Wが目安です。

・洗濯機
洗濯機は、500W~900Wの電力を消費します。

・ファンヒーター
ファンヒーターは、300W~1,300Wの電力を消費します。

・電気カーペット(3畳用)
3畳用電気カーペットで全面8Aのタイプは、400W~800Wの電力を消費します。

【キッチン家電】

・冷蔵庫(450L)
450Lの冷蔵庫は、250Wの電力を消費します。
冷蔵庫の容量によって消費電力に差があるので、一概には言えません。

・IHジャー炊飯器
IHジャー炊飯器で炊飯する時の消費電力は、1,300Wです。
保温時の消費電力は異なります。
また、何合炊きかによっても変動します。

【リビング】

・テレビ(42型)
42型のテレビを設置している場合の消費電力は、液晶とプラズマのどちらかによって異なります。
液晶の場合は210W、プラズマの場合は490Wです。

・加湿器
加湿器は、加熱式か気化式かによって消費電力に差が生まれます。
タンク容量が4Lの加熱式加湿器の場合は300~500W、気化式の場合は2W~10Wです。

ここでは一例をあげてご紹介してきました。
紹介した消費電力はあくまでも目安であり、使用する機種によって異なります。
より具体的な消費電力を知りたい場合は、各メーカーの商品ページなどを確認してみてください。

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賃貸物件にコンセントを増設したい!その方法とは?

コンセント

賃貸物件に暮らしていて、コンセントの数に不安がある場合、増設したいと考える人も少なくありません。
しかし、増設するには専門的な知識が必要です。
また、1つのコンセントに負荷がかかり過ぎないようにする必要もあります。
リスクなくコンセントを増設するには、工事をするのが無難です。
続いては、どのような方法でコンセントを増設できるのかご紹介します。

差込口を増やす

差込口を増やす工事は、最も簡単な方法です。
新しいコンセントに内部配線をつなぎ変えるだけで済みます。

電源が集中しやすいパソコンやテレビの周りに、6口コンセントやUSBコンセント、コンセントLANなどを増設し、利便性を向上させます。
しかしこの方法だと、使える電気の量は増設前と同じです。

電子レンジやエアコン、冷蔵庫など消費電力が多い家電を使う場合には注意しなければいけません。
そのような家電を使うのであれば、配線の電気容量を超えないか確認するようにしましょう。

既存の電気配線を分岐させる

既存の電気配線を分岐させるという方法もあります。
1つの回路につなげられるコンセントの数は、4~5つとなっています。
この方法も、差込口を増やす場合と同じく、使用できる電気の量が増えるわけではありません。

分電盤のブレーカーが落ちやすいといった場合には向いていないため、どのような理由でコンセントを増設したいのか、今一度確認してから工事を行うのが無難です。

分電盤から専用配線を引く

エアコンのように消費電力が大きい家電を使ったり、冷蔵庫などを継続的に使ったりするためにコンセントを増設するなら、分電盤から専用配線を引くのがおすすめです。
専用配線を引いた方が良いと言われている家電は、エアコンや冷蔵庫、IHクッキングヒーター、ドラム式洗濯乾燥機などです。
分電盤に空きがない場合は、増設するコンセントまで配線を引くだけでも問題ありません。
しかし、分電盤に空きがないと、新しくブレーカーを設置したり、分電盤を交換したりする工事が必要です。
洗濯機など水気が多い家電用のコンセントを増設する時は、アース付きコンセントにすることも重要なポイントになります。

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コンセント増設工事はDIYでも可能?

コンセント

近年、家具を作ったり、簡易的なリフォーム工事を行ったりするなど、DIYをする人が増えています。
ホームセンターでは様々な工具が販売されているため、コンセントの増設工事もDIYでできるのではないかと考える人も多いはずです。
実際にDIYでコンセント数を増やすのは可能なのでしょうか?

増設には電気工事士の資格が必要!

結論から言うと、コンセントの増設工事はDIYで行えません。
電気配線工事をすることになるため、電気工事士の資格が必要不可欠になります。
資格を持っていない人が増設工事を行った場合、「電気工事士法」などの法律に基づき3万円以下の罰金、または3ヶ月以下の懲役が科せられます。
電気工事士の国家資格は4種類ありますが、コンセントの増設工事に必要なのは「第2種電気工事士」以上の資格です。

有資格者のみ工事をすることが許されているのは、専門的な知識や技術を兼ね備えているからです。
過去には資格を持っていない人が増設工事を行ったことで、火災事故や感電事故を招いたケースがあります。
ネットで検索すると、「電気工事 DIY」「コンセント 増設 DIY」といった検索ワードや実際に工事を行ったという主旨の記事も存在しますが、素人が電気工事を行うのは絶対にNGです。

コンセント増設工事は誰に依頼する?

コンセントの増設工事をDIYするのは不可能であることがわかりました。
では、コンセント数を増やしたいと考えている場合、誰に工事を依頼すれば良いのでしょうか?

電気工務店

コンセントの増設は電気工事を取り扱っている電気工務店に依頼できます。
具体的には、電気工事店や街の電気屋さん、工務店・リフォーム会社などで対応してもらえます。

資格を持つ専門家が在籍しているほか、施工実績などもあるため、より詳しい知識を兼ね備えているはずです。

家電量販店

増設工事は家電量販店でも取り扱っており、家電を購入するのと同時に電気工事を行うのがおすすめです。
電気工務店と同様に、電気工事士の資格を持ったスタッフが在籍しているため、安心して工事を依頼できます。

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勝手に賃貸のコンセント増設工事は行っても良い?

コンセント

住まいがアパートやマンションといった賃貸物件の場合、コンセントの増設工事をするためには許可が必要かどうか考える人も多いはずです。
実際、賃貸物件に住んでいる人はどのようにしてコンセント数を増やしているのでしょうか?

電気火災は年間約4,000件も発生している

延長コードや電源タップなどを用いるたこ足配線ならば、電気工事をしなくてもコンセント数を増やすことは可能です。
特に賃貸物件に住んでいる場合、工事なしでコンセント数を増やせるたこ足配線を魅力的に感じる人も多いでしょう。
しかし、たこ足配線にはリスクも伴います。
たこ足配線による電気火災は年間約4,000件も発生しており、過去には死亡事故も発生しています。
誤った方法で使用していると重大なトラブルを招く可能性もあるため、十分注意しなければいけません。

たこ足配線で火災が起きてしまう理由

そもそも、なぜたこ足配線だと火災のリスクが高まってしまうのでしょうか?
以下では、たこ足配線をすることによって発生する火災の原因について解説していきます。

トラッキング現象

電源プラグとコンセントの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが湿気を帯びることによって、トラッキング現象が発生します。
ホコリは水分を吸収すると電気を通しやすい状態になるため非常に危険です。

電極がホコリに触れて放電が繰り返され、ショートすることで発火を招きます。
また、コンセント付近に燃えやすいものがあった場合、引火する恐れがあるため十分注意しなければいけません。

コードのショート

コードの上に家具を置いていたり、コードを束ねていたりするなど、コードの劣化がショートの原因となっています。
コードの内部にある銅線が断線・接触することでショートし、発火してしまいます。

電源をオンにしていなくても火災は発生するため、注意しなければいけません。

接続端子からの過熱

古いコンセントを使い続けていたり、差しっぱなしにしていたりすると、接続端子からの過熱により、火災が発生する恐れがあります。
使用していない時はコンセントを抜くようにしましょう。

また、接続端子に絶縁保護カバーを付けるなど、火災予防をしておくのもおすすめです。

過電流

家電の使用電力の合計がコンセントの定格容量をオーバーすることによって、過電流という状態を引き起こします。
過電流の状態が続いた場合、出火する恐れがあります。
たこ足配線は電気工事なしでコンセント数を増やせる便利な手段ですが、危険に感じる人もいるはずです。
しかし、実際にはたこ足配線自体危険なものではないため、過電流にならないよう使用していれば問題ありません。

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電気火災は防ぐには?

コンセント

定期的な点検や使い方によって、たこ足配線による電気火災を防ぐことが可能です。
具体的にはどのような方法で火災を防げるのでしょうか?

定格容量に余裕を持たせる

先ほども説明したとおり、使用電力の合計がコンセントや電源タップの定格容量をオーバーしないように注意しましょう。
例えば、定格容量が1,200Wだった場合、1,200W前後で使うのではなく、900~1,000Wと余裕を持たせることによって安全に使用できます。
定格容量よりもワット数が少なければ出火する可能性も低くなります。

コンセントはあらかじめ定格容量を確認した上で使用することを守ってください。

コードはねじったままにしない

コードをねじれた状態でそのままにしていると内部の銅線がショートする恐れがあります。
安全に使用するためには、コードがなるべく直線になる状態で使用するのが望ましいです。

収納しやすいようにコードをぐるぐる巻きにしたり、束ねたりするのは劣化の原因になるため避けましょう。

ホコリや水が付着することを避ける

トラッキング現象を起こさないためにも、電源プラグとコンセントの隙間にホコリや水分が付着しないよう注意しましょう。
定格容量をしっかり守っていたとしてもホコリや水分が付着してしまえば、出火する恐れがあります。
特に、足元にコンセントがある場合、ホコリが溜まりやすくなるため、定期的に点検・掃除を行うようにするのが望ましいです。

また、梅雨の時期や冬は湿度が上昇することから、ホコリが水分を吸収しやすくなり、そのホコリが原因となりトラッキング現象が発生する可能性があります。
湿度が多い時期は窓際にあるコンセントに注意しましょう。

コンセント・タップは隠さない

コードが散らかっていると生活感が出てしまい見栄えを悪くするため、ケーブル収納ボックスを活用する人も多いですが、コンセントや電源タップを隠して使用するのは危険です。
ボックスの中でコードがねじれていたり、熱がこもったりすることによって、発火する恐れがあります。
トラブルが発生する恐れがあるため、コンセントや電源タップは見える場所で使用するのが望ましいです。

どうしても見栄えが気になる場合は、それぞれの家庭に合った収納ボックスを使うようにしましょう。

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賃貸に便利!電源タップの種類

コンセント

近年、スマホやパソコンなどの電子機器を使う人が増えたことにより、元々部屋に設置されているコンセントだけでは足りない場合も多々あるようです。
様々なタイプの電源タップが販売されているため、それぞれの使用状況に応じて選ぶことで、快適にコンセントを使用できるようになります。
以下では、賃貸物件でも使用できる電源タップの種類についてご紹介します。

直付けタイプ

直付けタイプの電源タップはコードがないのが最大の特徴です。
コーナータップ、分配タップとも呼ばれており、壁に直接差し込んでコンセント数を増やします。
主に2口タイプ、3口タイプが販売されています。
直付けタイプはコンセントがないため、コードがねじれたり、散らかったりすることはありません。

複数の電気機器が同じ場所に集中している場合に便利なタイプの電源タップです。
ただし、他の電源タップと比べるとコンセントの数は少なく、限られた範囲でしか利用できないという特徴もあります。

延長コードタイプ

コンセントから離れた位置で使用したい時に便利なのが延長コードタイプの電源タップです。
自由な位置で電気機器を使用することができるほか、コンセント数が4口、5口と多いのも特徴です。

また、コードの長さは商品によって異なるため、必要な距離に応じて長さを選びましょう。
ただし、コードが長いと見栄えが悪くなるため、見た目を重視したい人にはあまりおすすめできません。

タワータイプ

機能性に優れた電源タップを使いたいのであれば、タワータイプがおすすめです。
他の電源プラグと比べるとコンセント数が多く、商品によってはUSBの差込口が付いているものもあります。
コンセントが縦に備え付けられているため、ホコリが溜まりにくく、トラッキング現象が起こりにくいのが大きなメリットです。

ただし、360度差込口があることによって、コンセントが邪魔だと感じる人もいるようです。

マグネットタイプ

電源タップの裏面にマグネットが付いているため、机の横や下など、見えにくい場所に設置することが可能です。
ケーブル収納ボックスのようにコードを覆っているわけではないため、通気性も良く、見えない場所でコードが絡まる心配もありません。

また、机の横や下に設置すれば、ホコリも溜まりにくいです。
ただし、スチール製の場所以外にはマグネットが接着しないため、設置できる場所が限られます。

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電源タップを選ぶ時のポイント

コンセント

上記では4種類の電源タップの特徴を説明しましたが、実際に使用する電源タップを選ぶ際は、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。

コードの長さと必要な差し込み数で選ぶ

使用する電気機器とコンセントの距離や必要な差し込み数を考えた上で選びましょう。
コンセント付近にある場合は直付けタイプ、離れた場所にある場合は延長コードタイプを検討するのがおすすめです。

タワータイプやマグネットタイプの電源タップの中には、コードの長さを選べる商品もあるので、購入する際はよく確認しておきましょう。
また、商品によって差し込み数は異なるため、自身の使用状況に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
使用する差込口のほかに2つほど差込口があれば余裕を持って使用できます。

PSEマークが付いているものを選ぶ

PSEマークとは「電気用品安全法」の基準をクリアしていることを示すマークです。
このマークが付いていれば、安心して使用できるため、電源タップを選ぶ際はマークが付いているものがおすすめです。

一方、マークが付いていない商品は国が定める基準を満たしておらず、場合によってはトラブルを招く恐れがあります。

トラッキング機能が付いているものを選ぶ

出火原因となるトラッキング現象を防ぐためにも、トラッキング機能が搭載されてある電源タップを選ぶのがおすすめです。
コンセントのプラグ根元部分に付いている絶縁キャップがショートを防ぎます。
購入する際は必ずチェックしてください。

その他機能性に注目して選ぶ

最近では、各メーカーから様々なタイプの電源タップが展開されていますが、上述した機能のほかにも便利な機能があります。
USBポートが付いていたり、オンオフ機能が付いていたりすると、より使い勝手が良くなるため、機能性が優れた商品を選ぶ人は多いです。

特に、オンオフ機能が付いている電源タップは待機電力の節約にもつながるため、経済的なメリットも大きいです。
オンオフを切り替えるスイッチが付いていればその都度コンセントを抜く必要もありません。
そのほかにも、雷雨の影響で急激な電圧がかかるのを防ぐ雷ガード機能や、水回りで使用する際に便利な防水機能などが付いていると、快適にコンセントを使用できます。

まとめ

賃貸物件で生活していると「コンセントが足りない」といった問題が発生することは多々あります。
しかし、増設工事ができるのは電気工事士の資格を所有している人のみであるため、必ず専門の業者へ依頼しなければいけません。
ただし、増設するにあたり工事費が発生するため、電気工事をせずにたこ足配線を用いてコンセント数を増やす人も多いです。
たこ足配線をする際は電気火災につながる恐れがないよう、適切な方法で使用しましょう。

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