アパートにゴミ捨て場がないとアパート周辺にゴミが散乱する可能性もあり、衛生面や安全面の問題につながります。
時には入居者同士のトラブルに発展するため、トラブルを避けるためにも大型ゴミ箱の設置を検討しましょう。
しかし、ゴミ箱といっても種類は様々です。
アパートに合ったゴミ箱を設置して入居者の快適性をアップさせるためにも、大型ゴミ箱(ゴミステーション)の種類や選び方をご紹介していきます。
設置する際の基準も解説していくので、アパートに大型ゴミ箱の設置を考えている大家さんは参考にしてください。
Contents
アパートにも大型ゴミ箱(ゴミステーション)は設置すべき?
大家さんとしては、本当に大型ゴミ箱の設置は必要なのか、疑問に感じている人もいるはずです。
物件探しをしている人にとって、ゴミ捨て場が敷地内にあることがどの程度重要なのかをチェックしていきましょう。
入居希望者は「ゴミ出し」もチェックしている
日常生活をしていくとゴミは増えていきます。
ゴミ収集に関しては自治体ごとに決められた収集日があるため、ルールに沿って収集場所までゴミを運ぶ必要があります。
アパートに住む場合、敷地内にゴミ置き場があれば運ぶ手間が少なくなるので便利と考えます。
そのため、入居を検討する際に「敷地内にゴミ置き場があるかどうか」は物件選びでも重要な項目のひとつになるのです。
ただし、ゴミ置き場が「ネットのみ」であるとマイナスなイメージを持つ人もいます。
物件の周辺にゴミの散乱を防ぐためにも、大型ゴミ箱の設置を検討してみてください。
大型ゴミ箱が物件選びに活用される理由
なぜ大型ゴミ箱の設置が物件選びで重要になるのか、その理由を解説していきましょう。
ある程度の衛生面が確保されているため
ゴミをイメージすると、衛生面やニオイといったネガティブなイメージを持つ人は多いです。
アパートの敷地内にゴミ置き場があったとしても、ネットのみで対応していればネットの網目からカラスがくちばしを入れ、ゴミを荒らす可能性もあります。
地面とネットの間に隙間があれば、猫が入り込んでカラスと同様にゴミを散乱させてしまうでしょう。
ゴミが路上に落ちてしまえば、見た目も悪く不衛生です。
動物以外にも虫が集まる危険性もあるので、入居者からの不満も多くなってしまいます。
物件の印象が悪くなれば、新しい入居者が現れない可能性もあるので利益にも影響を与えます。
印象を良くするため、入居者の安全面や衛生面、快適性を向上させるためにも、大型ゴミ箱の設置は重要なポイントとなります。
様々なトラブルを避けたいため
アパートの敷地内にゴミ置き場があったとしても、大型ゴミ箱が設置されていない場合はゴミがむき出しの状態になります。
たとえネットを利用していても、網の隙間からゴミは見えているので見た目は非常に悪いです。
中身が見えていれば、ゴミの種類によっては誰かに荒らされてしまう危険性もあります。
ゴミを荒らされてしまえば入居者は不安を抱えてしまうので安心して暮らせません。
また、ゴミの管理が面倒だからとゴミ置き場自体を設置しない大家さんもいます。
しかし、夜間や早朝といった時間帯に1人でゴミを捨てに行くことに抵抗を感じる人もいます。
パートの敷地内にゴミ置き場があることや大型ゴミ箱が設置してあることは、入居者に安心を与える要素でもあります。
INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。
大型ゴミ箱の種類&特徴
大型ゴミ箱といっても種類は様々です。
敷地内に設置しやすく、使い勝手の良いゴミ箱の設置を考えましょう。
メッシュタイプ
スチールのメッシュで覆われたタイプのゴミ箱です。
折り畳み式になっているので、収集日以外の日や収集が終わった時は折り畳んでコンパクトに収納できます。
安価なものも多いので手軽に導入できる点も利点です。
また、洗浄もできるので汚れが目立った時にはすぐに洗浄でき清潔さを保てます。
ただ単にネットで覆われただけだとゴミが崩れて中身が散乱するケースもあります。
しかし、メッシュタイプの大型ゴミ箱であれば四方向がメッシュで囲われているのでゴミが崩れる心配もありません。
風通しも良いのでニオイもこもらず安心です。
ただし、ニオイが外へ流れやすいのでアパートの近くに設置しないようにしましょう。
風の流れによってはゴミのニオイが部屋に入る可能性もあるので、建物から離れた場所に設置するようにしてください。
密閉タイプ
密閉タイプの大型ゴミ箱は、その名のとおり蓋や扉が付いたゴミ箱です。
中が見えないのでプライバシーの保護にも役立ちます。
カラスや猫にゴミを荒らされる危険性も少ないです。
ただし、汚れが目立った時にメンテナンスをする手間が掛かります。
収納できるゴミの量にも限りがあるのでデメリットを考えた上で導入を検討しましょう。
屋根ありタイプ
全方位が壁に囲われ、屋根もついたゴミ箱は大容量なので入居者の多いアパートにおすすめです。
雪の多い地域では、ゴミ箱に屋根がないとゴミが埋もれるほか、除雪も必要になります。
屋根があれば雪の影響を受けにくいので、降雪の多い地域にもおすすめの大型ゴミ箱です。
ただし、完全密閉タイプであるとニオイがこもりやすくなります。
一部分のみメッシュを使用しているもの、パンチングの空気穴が開いたものなど、ニオイ対策が施された屋根ありタイプを選べばデメリットを抑えられます。
扉付きタイプ
屋根部分やゴミ箱の上部に扉が付いたタイプのゴミ箱は、立ったままゴミ出しが行えます。
扉が付いているのでカラスや猫にゴミを荒らされる危険もありません。
扉がスライド式のゴミ箱は使い勝手も良いです。
スペースに余裕がない場合でも、共用階段の下などに置ける小型タイプもあるので敷地面積に合わせて選べます。
物置きタイプ
物置きタイプのゴミ箱は、サイズが大きいので入居者の多いアパートや何棟かのアパートでゴミ置き場を共有して利用する際に最適なゴミ箱です。
一見すると普通の物置きと変わらない見た目ですが、ニオイがこもらないように空気穴が付いています。
動物や虫からゴミを守ってくれるほか、敷地内の景観を守る役目もあります。
大型なのでスペースに余裕のあるアパートにしか設置できませんが、ゴミが多くても溢れる心配がないことも魅力です。
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大型ゴミ箱の選び方
大型ゴミ箱には様々な種類があるので、どのゴミ箱を設置すれば良いのか悩んでしまう大家さんは多いです。
そこで、自身のアパートに最適な大型ゴミ箱の選び方を解説していきます。
材質で選ぶ
大型ゴミ箱は種類によって様々な材質があります。
・スチール製
鉄でできているのでアルミやステンレス製と比較すると頑丈な点が利点です。
安価なものも多いので、導入しやすいです。
サビを気にする人もいますが、サビを防止するために塗装処理が施されているので安心です。
・アルミ製
軽量なので大家さん自身でも設置しやすい点がメリットです。
スチール製と比べるとサビにくい性質を持ちますが、雨にさらされていると表面にサビの膜ができてしまう可能性があります。
長く使うためにもメンテナンスが重要です。
・ステンレス製
サビに強く耐食性が強い性質を持ちます。
価格は高めですが耐久年数が長いので長く使い続けられます。
ただし、長期間放置してしまうとサビが出る可能性もあります。
日頃のメンテナンスを怠らないようにしましょう。
・プラスチック製
密閉度が高い特徴を持ちます。
ゴミのニオイを気にするならプラスチック製のゴミ箱の設置を検討してみてください。
サイズ・容量で選ぶ
大型ゴミ箱は素材だけではなくサイズも違います。
容量の目安としては、利用する人の人数や世帯数によって変わります。
ゴミ箱の容量がオーバーすれば蓋が閉められなくなるので動物からの被害に遭いやすいです。
大きめのサイズを選べば空間に余裕が生まれ、溢れる心配もありません。
開閉のしやすさで選ぶ
間口が広いとゴミの出し入れが簡単です。
ただし、扉が大きいと重量があるので女性や高齢者は開けにくくなってしまいます。
スライド式であれば蓋を持ち上げる必要もないので開けやすいでしょう。
鍵やアジャスター付きなどの機能で選ぶ
入居者以外の人物がゴミを捨てるのを防ぐため、動物からの被害を防ぐためにも鍵の取り付けも検討してみてください。
プライバシー保護にも役立ち、女性も安心して利用できます。
また、アジャスター付きのゴミ箱は設置場所に勾配がある際も高さが調整できるので便利です。
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アパートにおすすめの大型ゴミ箱5選
ここからは、アパートにおすすめの大型ゴミ箱を5つ紹介します。
設置スペースや世帯数に合わせて選べるので、参考にしてみてください。
テラダ(Terada) ゴミステーション 簡易折りたたみ式
一番簡易的で手頃なゴミステーションです。
容量に合わせて以下の3種類から選べます。
【容量234L】45Lゴミ袋約5個相当
・寸法:幅300×奥300×高650mm
・重量:8kg
【容量405L】45Lゴミ袋約8個相当
・寸法:幅900×奥600×高750mm
・重量:10kg
【容量468L】45Lゴミ袋約10個相当
・寸法:幅1,200×奥600×高650mm
・重量:12kg
※材質はいずれも鉄
工具不要で、簡単に組み立てられる大型ゴミ箱です。
折りたたみ式なので移動が簡単で、固定設置が困難な場所に適しています。
また、使用しない時には折り畳んでコンパクトに収納しておくことも可能です。
ダイケン クリーンストッカー ステンレス製 CKS型
こちらはサビに強いステンレス製で、価格は高めですが長期的に使用できる大型ゴミ箱です。
豊富なサイズが揃っており、全部で11種類あります。
今回はその中でも一番コンパクトなサイズと、大容量のサイズをご紹介します。
【容量600L】45Lゴミ袋約13個相当
・寸法:幅1,000×奥750×高1,160mm
・重量:49kg
【容量1,450L】45Lゴミ袋約32個相当
・寸法:幅1,950×奥900×高1,160mm
・重量 90㎏
※材質はいずれもステンレス
上部の扉は回転式で、空けた時に扉が内部に納まるようになっています。
前扉も上下スライド式で、限られたスペースを有効活用できます。
また、ロータリーダンパーが付いているため、扉を開閉する時の音が静かです。
底板は取り外すこともでき、掃除が簡単に行えます。
仮ロック機能付きの掛け金があり、市販の南京錠を取り付ければいたずらの防止にも有効です。
ヨドコウ ダストピット Mタイプ(DPM型)
かなり大容量の大型ゴミ箱で、サイズは2種類から選べます。
【容量1,850L】45Lゴミ袋約41個相当
・寸法:幅1,500×奥900×高1,840mm
・重量:103kg
【容量2,200L】45Lゴミ袋約48個相当
・寸法:幅1,800×奥900×高1,840mm
・重量:127kg
※材質はいずれもスチール
限られたスペースに設置できる上、大容量を収納できます。
前部が大きく開くためゴミの投入や収集も簡単です。
上蓋はハンドル付きで軽く、開閉も楽に行えます。
アンカー止めも可能なアジャスターが標準装備されているのがポイントです。
四国化成 ゴミストッカーWP型
耐候性とデザイン性に優れている木質樹脂で作られた大型ゴミ箱です。
上開き扉と前倒し扉がついたものと、上開き扉のみの2タイプあります。
ここでは、上開き+前倒し式で一番コンパクトなサイズと大容量のサイズをご紹介します。
【容量1,020L】45Lゴミ袋約22個相当
・寸法:幅1,800×奥700×高1,200mm
【容量1,380L】45Lゴミ袋約30個相当
・寸法:幅1,800×奥900×高1,200mm
※材質はいずれもアルミ押出形材
扉には確実に施錠できる専用の鍵が付いていて、強風による跳ね上がりを防げます。
また、ゴミ袋などの挟み込みを防止するために、ダンパー部には専用カバーが付いています。
イナバ物置 ダストボックス
イナバ物置のダストボックスは、物置型のゴミ保管庫です。
大型マンションや数棟のアパートで共同利用するのに適しています。
扉は左右スライド式とシャッター式の2種類があります。
場所は取りますが、棚板が付属していて掃除用具などを収納することも可能です。
なお、設置するためには土間コンクリートの工事が必要となります。
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大型ゴミ箱を設置する際の注意点
アパートなどの共同住宅では、その住宅専用の大型ゴミ箱を設置することが条例で義務付けられています。
続いては、大型ゴミ箱を設置する際の注意点についてご紹介します。
ゴミ出しのルールも決めておく
ゴミの出し方を巡ってトラブルが起きる可能性もあります。
あらかじめ自治体のルールを入居者に周知徹底しておくことで、トラブルを減らすことにもつながります。
分別
ゴミの分別方法は自治体によって異なります。
そのため、あらかじめ入居者に分別ルールを把握してもらうことが大切です。
特に他の自治体から引っ越してきた入居者には、最初に確認してもらった方が良いでしょう。
ゴミを捨てる時間帯
ゴミの回収日時も自治体ごとに決まっています。
多くのアパートは、指定の曜日の朝○時までというルールを設けています。
密閉型のゴミ捨て場では、24時間ゴミ出し可能としているところもあります。
袋
ゴミ袋も自治体によって指定されていることが多いです。
指定の袋でなければ回収されずに残ってしまうこともあるため、こちらも必ず伝えましょう。
ニオイ
袋からニオイが漏れていると、他の入居者からクレームが入る可能性もあります。
ニオイが漏れ出ないようにしっかりと縛ることなども、あらかじめ説明しておくと安心です。
ゴミ箱内や周辺の定期清掃を行う
大型ゴミ箱を設置すると、種類によってはニオイが中にこもったり、袋から漏れてしまったゴミで汚れたりすることもあります。
こうしたニオイや汚れを放置してしまうと、害虫・害獣のエサとなり巣を作られやすいです。
物件の印象にも関わってしまうため、ゴミ箱内や周辺は定期清掃を行うようにしましょう。
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大型ゴミ箱を設置する場合の基準とは?
ゴミが散らからないようにするために、大型ゴミ箱の設置を検討する大家さんも少なくありません。
しかし、大型ゴミ箱は自由に設置できるわけではありません。
設置の基準は自治体ごとに異なるため、確認する必要があります。
今回は札幌市、横浜市、熊本市の設置基準を例にご紹介しましょう。
札幌市の設置基準
札幌市では、ゴミ捨て場1ヶ所あたりの利用世帯数は20~30世帯が基準となっています。
しかし、清掃事務局長が各地域の状況を加味し、必要だと認めた場合は10~15世帯で1ヶ所設置することも可能です。
やむを得ない事情があるケースでは、清掃事務局長が利用世帯数を個別で判断します。
新築共同住宅に関する大型ゴミ箱は、6戸以上の住戸がある場合に設置可能です。
既存の共同住宅は、近隣住民が利用しているゴミステーションを使う上で良好な関係を保持できない場合、敷地内に入居者用の大型ゴミ箱を設置できます。
既存の共同住宅も、6戸以上の住戸がある場合に設置できます。
横浜市の設置基準
横浜市は、ゴミステーションの場所を利用者の話し合いで決めることになっています。
ゴミ収集が安全に行える場所に設置する必要があります。
10~30世帯につき1ヶ所が基準です。
ただし、アパートなどの集合住宅は除きます。
アパートなどの集合住宅の場合は、基本的に敷地内に設置することになっています。
10戸未満の物件は近隣にある既存のゴミステーションを利用しなければいけません。
熊本市の設置基準
熊本市では、6戸以上のアパートで大型ゴミ箱の設置が認められています。
しかし、何らかの特別な事情で地域のゴミ捨て場を使えない場合は、設置基準個数を下回っている場合でも設置できるケースがあります。
アパートなどに大型ゴミ箱を設置する際は、清掃などの管理も怠らないようにしなければいけません。
ゴミの分別などのルールを守り、近隣住民とのトラブルにならないようにすることも設置した大家さんの義務となります。
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アパートの大型ゴミ箱(ゴミステーション)で起こり得るトラブル
アパートに大型ゴミ箱を設置したいと考える大家さんも多いですが、設置するとトラブルの原因になってしまう場合もあります。
設置するならどのようなトラブルが起こり得るのか、把握しておいた方が良いでしょう。
アパートの大型ゴミ箱を設置することによって起こり得るトラブルについて解説していきます。
ゴミ捨ての時間帯を守らない
決められた時間にゴミ捨てを行わない人がいるといったパターンは、比較的多く見られます。
説明をしっかりしても全員が守ってくれるとは限りません。
時間外に捨てるとゴミを回収してもらえず、カラスが散らかしてしまったり、悪臭をはなったりします。
そうなると他の入居者からクレームが来るなどして、大家さんの負担が大きくなってしまいます。
ルールを守らない入居者がいる場合は説明資料を作成し、改めて周知させるなどの工夫が必要です。
未回収のゴミがそのまま放置されている
ゴミの分別を細かく決めている自治体の場合、正しく分別されていないと回収してもらえません。
改修されないまま、ゴミステーションに放置されてしまうといったパターンも見られます。
こうしたトラブルを防ぐには、分別やゴミ捨てのルールをしっかり把握してもらうことが重要になります。
入居者に説明資料を配ったり、共用玄関の目立つ部分にチラシを貼ったりするのが効果的です。
また、個別に大型ゴミ箱を設置するという方法もあります。
個別のゴミ捨て場があれば、分別間違いなどで回収されなかったものなどを把握しやすくなり、改善にもつながります。
大型ゴミ箱内や周辺が汚れている
大型ゴミ箱の内部や周辺が汚れてしまうといったトラブルも多い傾向にあります。
生ゴミが入ったゴミ袋を捨てる日もあるので、こまめに清掃しないと汚れがどんどん蓄積されます。
ゴミ箱が汚れてしまうと悪臭被害が増えてしまい、退去率を高める原因にもなりかねません。
大型ゴミ箱内や周辺が汚れてしまうのを防ぐためには、清掃を行う必要があります。
入居希望者は内見をした時もゴミステーションの汚れをチェックするケースも多いので、きれいに保っておいて損はありません。
大型ゴミ箱や玄関などに「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます。」と感謝の気持ちを示した張り紙をすることも効果的です。
このような張り紙をすると、「汚さないように使おう」という意識が高まっていきます。
入居者以外がゴミを捨てていく
アパートなどの賃貸物件の大型ゴミ箱は、入居者以外がゴミを捨ててしまうこともあります。
入居者が汚さないように使っていたとしても、他の人が適当にゴミを捨ててしまえば結局汚くなり、入居者の不満にもつながるでしょう。
入居者以外がゴミを捨ててしまうことを全くなくすことは難しいものの、できるだけ外部の人が捨てられないような工夫を凝らすことが重要です。
例えば大型ゴミ箱に鍵を付けたり、人感センサーを設置して入居者以外が近づきにくくしたりする対策がおすすめです。
また、防犯カメラを設置していることを伝える張り紙も効果的です。
防犯カメラには関してはダミーでも設置しておくと良いでしょう。
大型ゴミ箱周辺のニオイが気になる
大型ゴミ箱の周辺のニオイが気になってしまい、入居者が不満を募らせてしまうといったケースもあります。
ゴミ箱の近くに住んでいる入居者は、特に不満を感じやすくなります。
直置き型やブロック型のようなオープンになっているゴミステーションは特にニオイが気になりやすいため、密閉できるタイプへの交換を検討してみましょう。
大型ゴミ箱を設置し、密閉できるようになっていれば直置き型やブロック型よりもニオイが気になりにくいです。
すぐに変更できない場合などは、ゴミ捨て場のシートを被せるとニオイが飛散しにくくなるので試してみてください。
退去者が大型ゴミを出してしまう
アパートなどの賃貸物件では、退去する人が大型ゴミを出してしまうこともあります。
粗大ゴミや大型ゴミは、普段のゴミと捨て方のルールが異なります。
事前に自治体に連絡し、引き取ってもらうなどしなければいけません。
そのようなルールを知らずにいつも使っているゴミステーションに捨ててしまう場合もあるのです。
退去する人が大型ゴミを出すことを防ぐには、入居時にあらかじめ説明したり、退去が決定した人に対して個別に説明したりすると良いでしょう。
チラシを配布するほか、アプリなどを使って個別メッセージを送ると引っ越しの準備で忙しい人への周知がしやすくなります。
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大型ゴミ箱(ゴミステーション)の清掃は誰が行う?
アパートに設置されている大型ゴミ箱(ゴミステーション)は、共用部に該当します。
管理を怠ると汚くなってしまったり、悪臭の原因になったりします。
このような事態を防ぐためには、定期的な清掃が必要不可欠です。
清掃は、大家さん自身が行う場合と清掃業者に依頼する場合があります。
続いては、それぞれのメリットについてみていきましょう。
大家さんが行うメリット
大家さん自身が大型ゴミ箱などの共用部を清掃するメリットは、以下の3点が挙げられます。
・管理費用を節約できる
・現状を確認できる
・入居者とコミュニケーションが取れる
管理費用を節約できる
大家さん自身が大型ゴミ箱の清掃を行うと、清掃業者に依頼するための費用を節約できます。
どの程度まで清掃してもらうかによりますが、月額1万円ほどが相場になっています。
清掃の頻度を多くすると2万円前後かかってしまう場合もあるでしょう。
大きな金額ではありませんが、1年で10万円以上の支出になります。
こうしたコストを抑えられるのは、大きなメリットです。
入居者が支払わなければいけない管理費も抑えられるため、入居希望者が増える可能性もあります。
アパートなどの賃貸物件に入居する際、少しでも安い物件を選びたいと考えるのは当然です。
家賃は固定費の中でも大きな割合を占めるため、できるだけ安くて設備が整ったアパートを選びたいと考える人は多く見られます。
現状を確認できる
大家さんは、自身が保有している物件の状況を確認する必要があります。
しかし、そのためだけに足を運ぶのは面倒だと感じてしまう人が多いでしょう。
面倒だと感じてさぼらないようにするには、大家さん自身が清掃を行うのがおすすめです。
清掃によって快適な住環境になり、入居者の満足度が高まります。
さらに、大家さんは自身の物件がどのような状況になっているかチェックできるため、双方にとってメリットが生まれます。
清掃する中で細かい部分まで確認できますし、改良すべき点が見つかることもあるのです。
不具合などを早期発見できれば、修繕費用も抑えることにつながります。
早い段階で不具合を改善できれば、入居者の満足度も高まるでしょう。
入居者とコミュニケーションが取れる
入居者とコミュニケーションが取れることも、大家さんがアパートの清掃を行うメリットとして挙げられます。
不動産仲介業者が間に入っていると、大家さんと入居者が話せる機会はめったにありません。
しかし、大家さんが大型ゴミ箱などの共用部を清掃していれば、入居者とコミュニケーションを取るきっかけが生まれます。
どのような人が入居しているのか知る機会にもなります。
さらに、自分自身が保有している物件に愛着が湧く場合もあるでしょう。
しっかりとコミュニケーションが取れる関係を築ければ、不満点などを教えてもらえる可能性も高まります。
不満を改善できるような修繕やサービスを行うことができれば、空室対策にもなるので一石二鳥です。
清掃業者に依頼するメリット
大家さんが清掃を行う場合にもメリットがいくつもあります。
しかし中には、清掃する時間を確保できない大家さんもいるでしょう。
そのような時は、清掃業者に依頼するのが一般的です。
清掃業者に依頼することで生まれるメリットは、以下の3点です。
・大家さんの手間が省ける
・定期的に必ず清掃をしてもらえる
・複数の物件も管理しやすくなる
大家さんの手間が省ける
大家さん自身が保有する物件の清掃を行う場合、手間だと感じてしまうことがあります。
しかし、業者に依頼するとその手間を省けます。
日常清掃から定期清掃まで大家さんが一人で行うには、かなりの労力が必要です。
本業がある場合は、その時間を捻出すること自体難しくなってしまう場合も考えられます。
清掃ができないと共用部が汚れてしまい、入居者の不満につながりかねません。
手間を省きつつ、入居者の不満を募らせないようにするためにも、清掃業者に依頼することのメリットは大きいです。
定期的に必ず清掃をしてもらえる
清掃業者と契約していると、定期的な清掃を必ずしてもらえます。
大家さんが小まめに清掃できない場合にも重宝するでしょう。
また、普段は大家さんが清掃していたとしても、体調を崩してしまった時や本業が忙しくなった時は足を運べなくなる場合があります。
そのような時も、清掃業者に依頼しておけばきれいな状態を維持できます。
毎月決められた回数の清掃を行ってくれるため、一定レベルのきれいさを維持できることも、依頼することで得られるメリットです。
賃貸経営はあくまでも副業だと考えている場合などは、定期的な清掃をしてくれる業者に依頼するのが得策だと言えるでしょう。
複数の物件も管理しやすくなる
賃貸経営を行っている人の中には、複数の物件を抱えている人もいます。
そのような場合、清掃などの管理業務の負担が大きくなってしまうものです。
すべてのアパートに足を運び、きれいにするのは至難の業です。
移動に時間がかかってしまうことから、身体的な負担も大きくなってしまいます。
しかし清掃業者に依頼すると、そのような負担を抱えずに済みます。
いくつかのアパートを保有していて清掃などの負担が大きいと感じているのであれば、清掃業者への依頼を前向きに考えてみてください。
すべて業者に依頼するのではなく、いくつか依頼するだけでも大家さんの負担は大幅に軽減します。
まとめ
アパートには、大型ゴミ箱(ゴミステーション)が設置されている物件も多く見られます。
大型ゴミ箱が設置されている物件は、衛生面などを気にする入居者にとって重要なポイントです。
そのため、内覧時にチェックしているケースも珍しくありません。
大型ゴミ箱には様々なタイプがあるので、これから新たに設置しようと考えている大家さんの中には迷ってしまう人もいるでしょう。
そのような時は、当記事でご紹介した特徴やおすすめのゴミ箱などを参考にしつつ選んでみてください。
ただし、大型ゴミ箱の設置基準は自治体によって異なるため、物件がある自治体ではどのようなルールになっている確認しておきましょう。
また、大型ゴミ箱の関するトラブルと解決策や清掃方法などもあらかじめ把握しておくと安心です。