投資ポートフォリオとは?個人投資家の投資パフォーマンス最適化する方法!

新型コロナウイルスの影響により世界的に打撃を受けている経済。企業だけでなく、個人投資家も大きな影響を受けています。
経済状況や社会情勢に左右されやすい投資市場は、2020年5月29日までの日経平均株価を振り返ると、その値幅は2008年のリーマンショックと同等の下落でした。今後もどう経済が動くかは予測しにくい状況にあり、不透明な相場となっています。
そのため個人投資家たちにとっても不安は大きく、最悪のケースではかなりの損失を出してしまうこともあるでしょう。投資にはリスクはつきものですが、特に不透明な相場というのは不安も大きいものです。
そこで、今回は不透明な相場のなかでもリスクを抑えるために重要な投資ポートフォリオの構築方法についてお伝えいたします。
ぜひ、投資におけるポートフォリオの役割や重要性、そして構築方法や運用のポイントを押さえましょう。

ポートフォリオとは

ポートフォリオ

「ポートフォリオ」というワードを聞いたことがあるでしょうか。
さまざまな意味で用いられるポートフォリオですが、投資用語でも使われています。まずはポートフォリオとはなにか、その語源や投資用語としてのポートフォリオについて解説していきます。

ポートフォリオの語源

ポートフォリオは英語で「portfolio」と表記され、その語源はイタリア語の「Portafoglio(ポルタフォリオ)」からきていると言われています。
イタリア語では「札入れの財布」という意味を持ち、英語では「書類入れ」「紙ばさみ」といった意味で使われています。
イタリア語にも英語にも用いられている「Port」という接頭語は、「運ぶ」「支える」といった意味を持ちます。
そのため接頭語の後にくる単語を運ぶイメージです。イタリア語の「Foglio」は「紙幣」のことであるため、「紙幣を運ぶ=財布」といった意味になります。

さまざまな意味を持つポートフォリオ

「ポートフォリオ」という1つの言葉でも、相手によって意味が変わってきます。
そしておもにポートフォリオという言葉が使われるのは「クリエイティブ系」「教育系」「金融・投資系」の3業界に分かれます。
一般的に認識されているポートフォリオはクリエイティブ系の意味で用いられるものではないでしょうか。
ポートフォリオとは、Webデザイナーやイラストレーターなどが、自分の実績や作品を1つにまとめた資料のことです。
就職や転職の際には欠かせないもので、自分がどれだけのクリエイティブを作れるかを証明するものになります。
例えばグラフィックデザイナーであれば、これまで作成してきたポスターやパンフレットなどのデザインをまとめます。
自分がどのようなシーンでどのようなグラフィックを作ってきたか、どれほどのものを作れるかが相手に具体的にアピールできます。
クリエイティブ系では実際にどのようなものが作れるかがわからないと採用を判断するのが難しいため、必ずといっていいほどポートフォリオが求められます。
また教育系では「ポートフォリオ=個人評価ツール」といった意味合いです。
これは教師が作成するもので生徒のレポートや試験結果、活動の記録などを生徒ごとにまとめたものです。
1980年代後半にイギリスやアメリカで取り入れられたのち、1990年代に日本でも導入されました。

投資用語のポートフォリオ

今記事でテーマとなるのは個人投資家のポートフォリオ、つまり「金融・投資系」でのポートフォリオです。
投資用語のポートフォリオは、投資家が所有している現金・預金・株式・不動産・債権のような自身の資産を把握するためのもの。
ただ単に所有している金融商品だけでなく、株式の銘柄のような具体的な内容までをまとめます。
投資家はリスク管理のために、資産を複数の金融商品に分配する傾向にあります。
なぜなら1つの金融商品に偏ってしまっては、予想外の変動によりほとんどの資産を失う可能性もあるからです。
つまりポートフォリオは投資家がリスクヘッジを図るための指標といえます。
ポートフォリオで現状の資産を明確にし、そこからよりリスクを減らして資産分配するための投資方法を考える道筋となるのです。

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ポートフォリオを構築する重要性

投資

不透明な相場変動が続くコロナ禍での投資において、リスクヘッジを図るためにもポートフォリオの重要性は一層高まっています。
では、具体的にどのような点でポートフォリオが重要なのかを、3つの観点から詳しくお伝えいたします。

資産の配分が明確になる

リスク分散のために複数の金融商品を所有している場合、そもそもどこにどれだけの資産を分配しているかを把握できていないと本末転倒です。
投資は中長期的に運用していくものであり、市場変動などによって資産配分も変動します。
分散しているほど資産比率は複雑化し、運用の難易度も上がります。また金融商品によって市場動向も異なるため、1つ1つを把握しなければなりません。
そこでポートフォリオがあれば現時点でどの金融商品にどれだけの資産があるかをすぐに確認できるのです。

資産ごとのリスク・リターンを明確にする

リターンを求めて行う投資ですが、もちろんリスクもつきもの。
そして所有している資産ごとに、そのリターンやリスクも異なります。
分散投資はリスクヘッジの面ではメリットですが、資産ごとのリスク・リターンを追いかけるのは手間となる部分です。
しかしそれぞれのリスク・リターンを把握しないことには、分散投資のメリットを発揮できないでしょう。
そこで活用するのがポートフォリオ。
ポートフォリオを確認することで資産配分が明確になるだけでなく、保有資産の分散からリスクに対してどのような備えをしているか、リターンがどれくらいになるのかが見て取れます。
リターンばかりに着目してしまって、他の金融商品のリスクがそれを上回ってしまっては分散投資の意味がなくなってしまいます。
また逆にリスクばかりに着目してしまっても、期待するリターンが得られなくなってしまうかもしれません。
そのため激しい相場変動にも柔軟に対応できるよう、ポートフォリオで資産ごとのリスク・リターンを明確にすることは重要なのです。

相場が乱降下した際でも安定する

投資において相場の乱高下は想定内としておくべきです。
特に現状の新型コロナウイルスの影響やアメリカ大統領選挙の影響で、実際にリーマンショック時と同等の相場の変動も起こっているほどです。
しかし、相場が下がったしたとしても、日頃からリスク・リターンを明確にした上での資産配分ができていれば、大きな損失が発生する可能性も低くなるでしょう。
この考え方は「卵」と「かご」の話で例えられ、1つのかごに全ての卵を入れてしまうと、かごを落とした際に全ての卵が割れてしまいます。
しかし、卵を複数のかごに分けておくことで、1つのかごを落としたとしても別のかごに入れている卵は無事です。
このように資産を1つに固めておくと一気に失ってしまう可能性も考えられますが、複数に分けることでリスクを被らない資産もあります。
相場の乱高下は全ての金融商品に当てはまるとは限らず、乱高下の影響を受けない資産をポートフォリオから把握しておくことが大切なのです。

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ポートフォリオを構築する手順

手順

投資におけるポートフォリオは「資産配分を明確に、そしてリスク・リターンを把握した上で安定的な投資を行う」ために重要です。
相場の急騰や急落は投資において避けられないリスク。
そんな時にも落ち着いて対処できるよう、ポートフォリオを作成しましょう。
ここでは具体的なポートフォリオ構築の手順を、4つのステップからお伝えいたします。

①目標リターンの設定

投資の目的は、資産運用によりリターンを得ること。
そのためまず設定すべきポイントは、目標リターンです。
目標リターンはただパーセンテージを決めるだけでなく、なぜ投資しているのかといった目標から具体的に考えると良いでしょう。
例えば「老後のための資金をつくること」を目標として、5%以上のリターンを設定します。
5%以上のリターンを得るためには、低コストで平均的なリターンを得られるインデックス型より、市場平均を上回り中長期的なパフォーマンスの獲得に期待できるアクティブ型の投資信託を視野に入れる必要があります。
それ以外にも個別株の組み入れなども考えると良いでしょう。
反対に無難に投資で資産を増やしたいというざっくりとした目標であれば、まずは平均的なリターンが得られる数値を設定し、投資スキルやノウハウを身につけて徐々に目標を上げていくのも1つの方法です。
目標リターンを設定することは、投資そのものの目的。ここが曖昧になってしまうと、今後どう投資していくかの指標がなくなってしまいます。
また注意すべき点は、税引きを踏まえて目標リターンを決めること。投資家ごとに税率は異なるため、どれだけ税引きされるかをあらかじめ把握しておくことも大切です。

②リスク許容度の設定

目標リターンを設定したら、次に設定すべきはリスク許容度です。
一般的に投資におけるリスクはリターンと比例関係にあります。
そしてリスク許容度は投資家の「投資期間」「ポートフォリオの規模」「収入の有無」「年齢」などによって決まります。
リスク許容度の設定で注意すべきは、パーセンテージで判断しないこと。
例えば保有資産が10億円ある人は、50%の資産損失リスクをとっても5億円は残ります。5億円あれば将来的に、ほかの収入がなくてもなんとかやっていけるかもしれません。
しかし保有資産1億円の人が同じように50%のリスクをとってしまうと、残るのは5,000万円。
例えばその人が30代でほかに収入がない場合、残りの人生を5,000万円で過ごすのは安定的とはいえません。
つまりパーセンテージでリスク許容度を設定してしまうと、特にほかに収入がなく投資期間も長い場合は、将来も含めて安定した資産を失ってしまう可能性があるのです。
そのためリスク許容度は単なるパーセンテージだけでなく自身の「属性」や「境遇」から個別に判断することが重要です。
上記を踏まえてリスク許容度を明確にするためには、アセットロケーションを決めましょう。
アセットロケーションとは、現金とリスク資産の割合を決めること。投資に回す資産は変動が起こる不確実なものであるため「リスク資産」といわれます。
以下は社会人9年目、総資産(現金)が400万円あるAさんのアセットロケーション例です。

・総資産400万円のうち、1/4の100万円が減っても許容可能(リスク許容度:100万円)
・アセットロケーション=50:50(現金:リスク資産)で200万円を一括投資
・Aさんの手取りは40万円、うち固定費24万円
・毎月16万円の貯金が可能=16万円の50%である8万円を資産運用にあてる
・8万円の投資方法を検討

上記のようにアセットロケーションを設定し、ライフイベントや収入の増減などに合わせて見直せば問題ないでしょう。
基本的に資産運用に時間を使う必要はなく、そうしないためにもアセットロケーションの設定やポートフォリオの構築が重要なのです。

③投資期間の設定

投資期間の設定はリスク許容度に大きく影響するため、ポートフォリオ構築において欠かせないポイントです。
安定的な投資ができていてもいつ急騰や急落が起こるかは不確実であり、投資期間が長いほどそのリスクを背負うことになります。
そのためにも各金融商品の投資期間は慎重に考える必要があるのです。

④流動性の高い資産割合の設定

投資期間中の想定外の支出に備え、流動性の高い資産をどれだけ保有しておくかを決めておくことも重要です。
流動性の高い資産とは、換金性の高い資産のこと。
つまり必要に応じていつでも現金化できる資産のことを指します。
投資における資産は手元や通帳にお金があるわけではなく、市場の変動によって資産額も左右される不確実な「リスク資産」です。
そしてリスク資産の中でも流動性の高いものとそうでないものがあります。
例えば現金が予想以上に必要になった際に、流動性の低いリスク資産しか保有していないと現金が用意できません。
そのためそういった事態に備えて、流動性の高い資産割合をどれだけ確保しておくかをあらかじめ設定することが重要です。

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ポートフォリオを構築する上で考慮すべき10の投資

投資

今記事を読んでいる方のなかには、これから初めて投資にチャレンジする方もいるでしょう。
そもそも投資とは利益を見込んで自己資本を投じることであり、利益や元本は確実に手元に残るとは限りません。
最悪のケースでは利益を得られないだけでなく、元本も失ってしまうリスクも考えられます。
そんなリスクを背負うなか、バランスよく運用するために必要なのがポートフォリオであることを改めて認識しましょう。
ここではこれから投資を始める方に向けて、ポートフォリオを構築する上で考慮すべき代表的な10の投資方法についてお伝えいたします。

①株式投資

株式投資は従来より最も主流である投資方法の1つです。
株式とは企業が資金調達のために発行する、売買可能な権利のこと。
一般的には株式を購入した投資家が株式の売買を行い、そこで発生した差額が利益となります。
そのほか株式を売らずに保有することで、配当や株主優待などのリターンにも期待できます。
株価は企業の業績や景気状況、各投資家たちの売買状況に応じて変動しています。
社会情勢が企業の業績に大きく影響することもあるため、企業に関わる外部要因も常に理解して投資に応用することが求められます。

②投資信託

投資信託は少額からの投資が可能、そして分散投資でリスクも低いことから投資初心者や株価の動きを常に把握することが難しい方におすすめです。
投資信託は資産運用のプロに運用を委託できる点が最大の特徴です。しかし、資産運用のプロに任せる分、維持費用が高いのが投資信託です。
資産運用のプロは預けられた顧客の資産を、国内外の株式・債権・不動産などに投資します。

③外貨預金

外貨預金なので円安になることで大きなリターンに期待できますが、円高になってしまうと元本割れのリスクも生じます。そのため外貨預金で大切なのは資金の大きな割合を外貨預金にあてることを避け、余裕資金だけで運用することです。
そしてもう1つ押さえておくべきは、外貨預金での預け入れ時と引き出し時に発生する為替手数料の存在です。
手数料は取引する外貨や金融機関によって異なりますが、為替手数料を含めるとマイナスになってしまうケースもあることを押さえておきましょう。

④FX

「Foreign Exchange」の略称であるFXは、外国為替証拠金取引といいます。
外貨預金と同じく、外貨売買における差額で利益を得る投資方法です。
FXではレバレッジを利用できる点が魅力です。
レバレッジとは手持ちの資金以上の金額で投資ができることであり、FXでは最大25倍のレバレッジが利用できます。
つまりFXの運用資金を10万円とした場合、レバレッジを利用すれば最大250万円まで取引ができるということです。
もちろんレバレッジはハイリターンに期待できる一方で、ハイリスクなものです。
為替が想定外に変動してしまうと、損失も大きくなってしまうため安易に利用するのは危険ということを理解して常識の範囲内で利用しましょう。

⑤国債

国債は株式と似ている仕組みで、国が資金調達のために発行する債券のことです。
債券はいわゆる「借用証書」のようなもので、利子や返済期間、返済金額があらかじめ設定されてます。
つまり国債を購入すること定期的に利子が支払われ、返済期間が満期となれば元本(債券の購入金額)が返済されます。
国が発行しているため、国が破綻しない限りは元本割れのリスクはありません。
銀行への定期預金よりも金利が高く、少額投資も可能であるため初心者にもおすすめの投資方法です。

⑥仮想通貨

仮想通貨は比較的新しい投資方法で、インターネット上で実体のない通貨を取引します。過去に「ビットコイン」が億万長者を頻発したように、仮想通貨は短期間で何倍にも跳ね上がる可能性があります。
しかし同じように需要の増減や市場変動により、価格が急落するリスクも持ち合わせています。
またインターネットのみでの取引という特性上、ハッキングや取引所の廃止により資産が引き出せなくなるリスクも考えられます。
なおこれまで「仮想通貨」と呼ばれてきましたが、2020年5月1日の改正施行で「暗号資産」という呼称に切り替わりました。

⑦ETF

ETFは「Exchange Traded Funds」の略で、上場投資信託といいます。
投資信託の一種であり、その中でも東京証券取引所などに上場しているものを指します。
株式のように証券取引所を通じて売買できまずが、株のように投資先の会社を選ぶ必要がありません。
なぜならETFは日経平均株価やTOPIXに連動するような仕組みであるからです。
そのため株式市場の平均リターンを狙え、かつ1万円ほどから投資できます。
投資信託より手数料も安いため、安全な資産運用ができるメリットがあります。

⑧個人向け社債

社債は国債のように、企業が資金調達をするために発行する債券のことです。
社債の多くは機関投資家向けに最低購入単位1億円ほどで発行されますが、個人投資家でも購入できるように最低購入単位を100万円ほどにしたものが個人向け社債になります。
株式と異なる点は、満期になれば元本と利子が返ってくることです。
そのため基本的にリスクが低く、会社が潰れない限りは安泰といえます。
しかし会社の倒産リスクは全くないとは言い切れないので、社債発行企業の事業内容税務状況などを精査して信用リスクをチェックしておくことが大切です。

⑨金

金は世界共通の価値を持つ、流動性の高い資産です。
また社会情勢に左右されない相場の安定性を誇り、安全資産として金を保有している人も増加傾向にあります。
金の投資には、以下のような方法があります。
・純金積み立て
・金ETF、投資信託
・金地金
・金銭物取引
最も手軽で現物を保有するリスクもないのが、純金積み立てです。
毎月一定額を積み立てて金を購入し、1,000円単位方の投資が可能となります。
そしてコロナ禍の今、金の価値は史上最高値を記録しています。
株式や債券のような実体のない金融資産とは違い、金は実体のある実物資産です。
金融資産は経済や情勢に左右され、国や企業への信用が下がればその価値も下がってしまいます。

⑩不動産投資

不動産投資はその名の通り、不動産に投資する方法です。
リターンはおもに2つ、家賃収入による「運用益」と不動産の売却で得る「売却益」になります。
不動産価格は株価のように上昇しやすい市場状況ではないため、不動産投資で重視すべきリターンは家賃収入による運用益です。
家賃収入を得るにあたり不動産を購入して、大家(オーナー)になる必要があります。
この場合、大きく分けるとマンションやオフィスの1室を購入する「分譲投資」と、マンションや戸建て、オフィスビルを1棟購入する「1棟投資」の2つに分かれます。
入居者が獲得できない空室リスクや、家賃滞納リスクもあるため当初見込んでいた利益が確実に得られるとは限らない点が大きなリスクです。
また金融商品のように急激な変動はなく安定感がありますが、流動性は低い傾向にあるため、リスク資産の色が強いことは押さえておきます。

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ポートフォリオ構築後の運用時に大切なこと

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ポートフォリオは構築後の運用がメイン。
そのため構築して終わりにせず、よりリスクを抑えて最大のリターンを得るためにはここでお伝えする2つのポイントが大切です。

定期的にパフォーマンスを評価する

リターンを最大化するためには、リスクをコントロールすることに比重がおかれます。
そのためにリスク許容度や投資期間などをポートフォリオに組み込み、リスクを分散させるために分散投資を行うのです。
資産を投資に回した後は、当たり前ですがポートフォリオ構築時の資産からは変動が生じます。
特に株式や債券のような無実体の金融商品は、外的な変動に合わせて投資した資産も増減。増減は投資のリスクとリターンによって起こるものであり、リターンを最大化するためにパフォーマンスを評価する必要があります。
また時間の経過とともに保有資産が変化するだけでなく、ライフステージによって求めるパフォーマンスは変化するものです。
例えば20代独身の時の「属性」と「境遇」でアセットロケーションを決めたとしても、30代になり手取りや家族が増えているかもしれません。
家族が増えたことによる支出の変化、そして収入アップの見込みから今のパフォーマンスを評価してみましょう。
また50代、60代と徐々に老後の生活を考えるにあたり、今のリターンを維持しつつ、よりリスクを抑えたパフォーマンスを発揮することが重視されます。
このように「属性」と「境遇」からその時のパフォーマンスを評価することが大切です。

定期的にポートフォリオを修正する

パフォーマンスを評価した後に、実行すべきはポートフォリオの修正です。
またパフォーマンスの評価タイミングにかかわらず、金融商品は常に変動するもの。
そのためリスクを抑えてバランス良くリターンを得るためにも、定期的に修正していく必要があります。
また投資期間が長いほど変化の生じる保有資産は、明確に把握して運用していかないといつの間にか損失の方が多くなってしまうかもしれません。
ポートフォリオでは目標リターンやリスク許容度を設定して構築しています。
市場の変動に左右されず設定した目標リターンやリスク許容度を維持するためには、ポートフォリオを参考に設定に応じた成果を見込むための修正を加える必要が出てきます。
また市場の急騰や急落にも落ち着いて修正するためにも、ポートフォリオは非常に重要な指標です。
そしてパフォーマンスの評価、並びにポートフォリオの修正タイミングは個人に委ねられます。
例えば一定期間に機械的に、あらかじめ設定した比率から資産配分比率が乖離した際に、または一定期間とその時点の比率に乖離が見られた際など、そのタイミングはさまざまです。
しかしこのタイミングはあくまで参考程度であり、不透明な相場のなかでは柔軟に対応していくことが求められます。
このコロナ禍ではリーマンショック時と同等の下落が起こっているほど。
投資方法によって着目すべきポイントは異なりますが、常に市場や情勢の変化を見落とさずに、ご自身のライフステージも踏まえてポートフォリオを柔軟に変化させていくことが大切です。

まとめ

今回は個人投資家に向けてポートフォリオの構築方法や運用のポイント、合わせてこれから投資を始める方に向けて代表的な投資方法についてもお伝えしました。
投資においてポートフォリオが重要な理由は「資産配分を明確にするため」「リスクを分散し、安全にリターンを得るため」そして「想定外の事態にも落ち着いて対処するため」です。
またポートフォリオを構築することで、中長期的な投資をする際に目標リターンやリスク許容度を踏まえて最適な運用ができるようになります。
ポートフォリオがなければ保有資産が明確にならないだけでなく、最悪のケースでは大きな損失を被ってしまう可能性すらあります。
リスクを分散するために分散投資しているにもかかわらず、本末転倒の事態になってしまうでしょう。
そうならないためにもポートフォリオの役割や重要性、そして構築方法を参考に中長期的に運用できるポートフォリオを構築しましょう。
また構築して終わりにせず、定期的にパフォーマンス評価や修正を行うことが大切です。

ぜひ今記事を参考にリスクを抑えながら投資するためにも、ポートフォリオを構築してみてください。

INA&Associates Inc.

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