部屋の中でも大きな面積を占めているクロスには、部屋全体のイメージを左右するほどの影響力があります。
そのため、クロスに色褪せや剥がれ、傷などがあると途端に部屋の魅力も低下してしまいます。
入居者に気持ちよく住んでもらうためには、定期的にクロス張り替えを行うことが大切です。
そこで今回は、クロス張り替えにかかる費用の相場から費用を抑える方法、クロス選びのポイント、クロス張り替えに関する注意点までを解説していきます。
マンションのクロス張り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
マンションに使用されるクロスの特徴

マンションのクロス張り替えにかかる費用は、どんな素材を選ぶかによって大きく変わります。
そこで、まずはマンションに良く使用されるクロスの種類とその特徴を見ていきましょう。
現在、マンションも含めて日本の住宅で最もよく使用されているのはビニールクロスで、量産クロスと1000番台クロスの2つに大きく分けられます。
量産クロス
大量生産型の量産クロスは、価格が安いことから賃貸物件で採用されることが多く、戸建て住宅でも子供部屋やクローゼットなどによく使われています。
これまでは、デザイン性や機能性が最小限に抑えられている商品が多かったものの、最近はそのバリエーションも増えつつあります。
コストパフォーマンスに優れていることから、コストを抑えて張替えを行いたい場合によく選ばれています。
1000番台クロス
様々な機能を備えたハイグレードな1000番台クロスは、戸建て住宅によく使われています。
価格は、量産クロスよりも1mあたり300~400円程度高くなっていますが、デザイン性や機能性が高く、抗菌や消臭、抗ウイルス機能などが付いたのものから、傷に強かったり、湿気をコントロールしたりするものまであります。
ビニールクロスは、他の素材に比べて比較的安価でありながらも耐久性が高く、水を通しづらい特徴があるので、油汚れがつきやすい環境や湿度が上がりやすい環境でも使いやすいというメリットがあります。

INA&Associates Inc.は、不動産管理の専門性とIT技術を活かし、賃貸管理を中心とした総合不動産会社です。 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫において、賃貸管理、賃貸仲介、収益不動産の運用サポートをメイン事業として展開しており、オーナー様の資産価値向上を目的とした賃貸管理サービスを提供しています。また、空室対策、賃料査定、入居者対応の最適化に加え、法人社宅の仲介や不動産活用の提案も行っております。 AI技術を活用した精度の高い賃料査定により、市場に即した適正賃料をご提案。 まずは無料の賃料査定をお試しください。
マンションのクロス張替えにかかる費用相場と内訳

ここからは、マンションのクロス張り替えにかかる費用の内訳とそれぞれの相場、さらにその総額を部屋のタイプ別にご紹介していきます。
クロス張り替えにかかる費用の内訳
クロス張り替えにかかる費用の主な内訳は、次の5つです。
・クロス費
・養生費
・下処理費
・廃材処理費
・荷物移動費
それぞれの詳しい内容と費用の相場を見ていきましょう。
クロス費
マンションのクロス張り替えでは、上記でも紹介した量産クロスか1000番台クロスのどちらかを使うことが一般的です。
量産クロスを使用する場合は、1㎡あたり800~1,100円、6畳で4万円程度が相場です。
一方、1000番台クロスを使用する場合は、1㎡あたり1,000~1,500円、6畳で5万~6万円程度が目安となります。
養生費
養生費は、クロス張り替えを行う際に、周りが汚れたり傷が付いたりすることを防ぐため壁や床をビニールなどで保護する作業にかかる費用です。
養生費の相場は、張り替え面積にもよりますが、5,000円程度が目安です。
見積もりをチェックする際は、内訳に養生費がきちんと明記されているかどうかを確認しましょう。
下地処理費
下地処理費は、クロス張り替えを行う壁の修繕にかかる費用です。
相場は、養生費と同じく張替え面積によっても異なりますが、1万円程度が目安です。
ただし、それほど築年数が経っていないマンションであれば、軽微な壁の傷みを修正するのみで済むことも多く、その場合は無料で行ってもらえることもあります。
反対に、築年数が長く壁の傷みが激しい場合は、大掛かりな修繕が必要なことから追加費用がかかるケースもあります。
廃材処理費
廃材処理費は、剥がした古いクロスを処分するのにかかる費用です。
マンションのクロスは通常の燃えるごみとは違い、ルールに則り適切な方法で処分しなければなりません。
クロスの処分費用は、1mあたり50~150円程度が相場ですが、処分する自治体によっても異なるため、詳しい金額は見積もりで確認しましょう。
荷物移動費
荷物移動費は、クロス張り替えに伴って家具などを移動する作業にかかる費用です。
作業対象となる部屋の家具はもちろんのこと、動線の妨げになる家具も移動させる必要があります。
ソファやテーブルなど比較的簡単に移動できる家具のみであれば無料のことも多いですが、タンスやピアノなど重量があって移動しにくい家具の場合は、1点につき2,000円程度の移動費用がかかります。
部屋のタイプ別クロス張り替え費用の総額
上記の費用をすべて足した金額が、マンションのクロス張り替えにかかる費用の総額となります。
では、総額で大体いくらくらいになるのか、ここでは例として2LDK及び3LDKの居宅全体を張り替える場合と、6畳間及び8畳間の1部屋のみを張り替える場合の相場を使用するクロス別にご紹介します。
・2LDK
2LDKの居宅全体のクロス張り替えを行う場合、量産クロスでは35~42万円、1000番台クロスでは49~56万円程度が相場です。
・3LDK
3LDKの供託全体のクロス張り替えを行う場合、量産クロスでは40~48万円、1000番台クロスでは56~64万円が相場です。
・6畳間
6畳間1室のみのクロス張り替えを行う場合、量産クロスでは4~4万8,000円、1000番クロスでは5万6,000~6万4,000円が相場です。
・8畳間
8畳間1室のみのクロス張り替えを行う場合、量産クロスも1000番台クロスも5万6,000~6万4,000円が相場です。

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マンションのクロス張替えをできるだけ安く抑えるポイント

上記でご紹介した通り、マンションの全ての部屋のクロスを張り替えるには、ある程度まとまった費用が必要となります。
そこで、ここではマンションのクロス張り替えをできるだけ安く抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。
シンプルなクロスを選ぶ
クロス張り替えにかかる費用を節約したい場合は、できだけシンプルなクロスを選びます。
柄入りのクロスを選ぶと、つなぎ目で柄を合わせるためにカットする必要があるので、無地のクロスに比べて多くのクロスを使用します。
クロスの使用量が増えれば当然クロス費も高くなるので、デザインにこだわらないのであれば柄入りのクロスは避けた方が無難です。
また、量産クロスと1000番台クロスでは、単価が安い量産クロスを選ぶと費用を抑えられます。
最近は、量産クロスでも色や機能のバリエーションが広がっているため、好みのクロスを探しやすいでしょう。
古いクロスの処分を自分で行う
剥がした古いクロスの処分を業者に依頼すると、5,000~1万5,000円程度の費用がかかりますが、自分で行うのであればこの費用はかかりません。
自分でクロスを処分する方法は、以下の2通りです。
・粗大ゴミに出す
古いクロスは、自治体のルールに従い粗大ゴミとして出すことができます。
処分費用は自治体ごとに異なりますが、200~1,000円程度が一般的です。
申請や処理券などの購入が必要ですが、一度にまとめて処分したい方におすすめです。
・細かく裁断して燃やすごみに出す
細かく裁断して燃やすごみとして出せば、費用はかかりません。
ただし、数袋ものクロスをすべて同じ日に出すと、量が多すぎて回収してもらえない可能性があります。
常識的な範囲の量でゆっくり捨てられるように、一時的な保管場所を確保してから行うようにしましょう。
業者の料金体系によっては、自分でクロスを処分しても節約にはならないケースもあるため、見積もりをよく確認してから判断するようにしてください。
家具の移動を自分で行う
クロス張り替えの当日までに大型の家具を自分で移動しておくことで、荷物移動費を節約できます。
ただし、エアコンの取り外しが必要な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
自分でエアコンの取り外しを行うと、故障のリスクや交換する際に買取不可となる可能性がありますし、専用の道具を購入しなければならないようでは節約にはならないでしょう。
家具の移動についてもクロスの処分と同様、業者の料金体系によっては自分で行っても費用が変わらないケースもあるため、こちらも見積もりの際に確認してください。
クロス張り替えを自分で行う
クロス張り替え費用を最も抑えられる方法は、DIYです。
最近は、初心者でも手軽に張り替えられる接着剤付きのクロスや、必要な道具一式がセットになっているクロスも販売されています。
しかし、業者に依頼した場合と比べると、手間がかかる割には納得のいく仕上がりにならない可能性もあります。
以下の章からは、自分でクロス張り替えをするメリットやデメリット、初心者でも比較的簡単に張り替えられる場所、注意点などについて詳しく解説していくので、DIYを検討している方は参考にしてみてください。

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マンションのクロス張替えは自分でもできる?

マンションのクロス張り替えは自分で行うこともできますが、失敗してしまうと余計な費用と時間がかかることになります。
そのため、以下で紹介するDIYのメリット・デメリットと、初心者でも比較的簡単に張り替えられる場所を参考に検討するのがおすすめです。
DIYでクロス張り替えをするメリット
DIYでクロス張り替えを行うメリットは、費用を節約できることと、自分のイメージ通りに仕上げやすいことです。
・費用を節約できる
クロス張り替えを自分で行う最大のメリットは、業者に依頼するよりも大幅に費用を節約できることです。
例えば、「マンションのクロス張替えにかかる費用相場と内訳」の章でも紹介した通り、6畳の部屋のクロス張り替えを業者に依頼すると、5万6,000~6万4,000円程度の費用がかかります。
しかし、DIYなら最低限必要となるのはクロスと工具のみで、これらをセットで購入すれば1万円前後で仕上げることも可能です。
手間はかかりますが、クロス張り替え費用の節約方法としては最も有効な手段と言えるでしょう。
・自分のイメージ通りに仕上げやすい
自分の中で「こんな風に仕上げたい」という具体的なイメージがある場合、それを他人に説明してやってもらうよりも、自分でやった方が実現度は高くなります。
途中で方向転換したい時も自分で自由に変えられるため、理想通りの壁に仕上がりやすいでしょう。
また、クロス張り替えを自分で行うことによって培った知識や技術は、その時だけでなく次にクロス張り替えを行う際など将来にわたって役立ちます。
DIYでクロス張り替えをするデメリット
DIYでクロス張り替えを行うデメリットは、手間と時間がかかることと、失敗する可能性があることです。
・手間と時間がかかる
マンションのクロス張り替えを自分で行うには、非常に手間と時間を要します。
クロスの選定から採寸、張り替え手順の確認、必要な道具の購入など、事前準備だけでも一苦労です。
さらに実際の施工となると、まず家具を移動して養生を行い、次に古いクロスを剥がして下地の調整をしてからやっとクロス張りに移ります。
しかも、クロス張りが済んだら終わりというわけではなく、そこから家具を元に戻したりクロスを処分したりといった後片付けも行わなくてはなりません。
これら一連の作業を初心者が行う場合は、より一層時間がかかります。
普段忙しく週末だけ作業をするのであれば、数週間かかることも予想されるでしょう。
・失敗する可能性がある
多大な手間と時間をかけて自分でクロス張りを行ったとしても、必ず成功するとは限りません。
クロス張りの手順を紹介した本や動画なども出ていますが、どんなに準備を重ねても知識や経験が不足している初心者には限界があります。
よくある失敗例としては、継ぎ目が目立つ、クロスの中に空気が入る、下地が平らでないためクロスに凹凸ができる、などが挙げられます。
壁の端の処理や天井部分のクロス張りともなれば、初心者がきれいに仕上げるのは非常に困難です。
張り替えが完了した後に剥がれや浮きが生じれば、また一からやり直すことになるかもしれません。
その点、業者へ依頼すればプロの技術で美しく仕上げてくれる上に、施工後も一定の保証期間があるため安心です。
自分でクロス張り替えを行う場合は無理のない範囲で
上記のメリット・デメリットを理解した上で、自分でクロス張りをすることにした場合は、まずは無理のない範囲からはじめることをおすすめします。
具体的には、張り替える面積が小さい場所、凹凸がない場所、使用頻度が少ない場所です。
また、アクセントカラーとして壁1面だけを張り替える場合や、収納スペース、クローゼットの壁なども比較的難易度が低くいためDIYしやすいでしょう。
反対に、エアコンが取り付けられている壁のクロスやトイレのクロスは、難易度が高くDIYは難しいです。
居室全体のクロス張り替えを行いたい場合も、初心者では時間と労力がかかりすぎてしまうので、そのような時は業者に依頼した方が賢明と言えます。

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マンションのクロス張替え事例

マンションのクロス張替え事例にはどのようなものがあるのでしょうか?
いくつか事例を紹介します。
撥水効果のあるクロスへの張替え
撥水効果のあるクロスや消臭効果、防カビ機能のあるクロスなど、機能性クロスには様々なものがあります。
キッチン周りや洗面スペースなどの汚れやすい水回りには張替えの際に撥水効果のあるクロスが使用されることも多いです。
こうした撥水効果のあるクロスなら、食べ物や油による汚れが付着しても染みになりにくいからです。
一般的なクロスだと、染みが落ちないと退去時にクロスの張替えをしなければなりません。
しかし、撥水効果のあるクロスなら拭けば汚れが落ちることが殆どなので、クロスの張替えの手間が省けます。
消臭効果のあるクロスへの張替え
キッチンやトイレはクロスに匂いが付着しがちです。
張替えの際に、匂いが付きやすい場所に消臭効果のあるクロスを使用することもあります。
クロスに匂いがこもらないため、居住者が住みやすい環境を整えることができます。
消臭効果のあるクロスにはおしゃれな柄のものも多いので、トイレのアクセントクロスに取り入れる事例も多いです。
また、ペット可のマンションにおいてもこうした消臭効果のあるクロスだとペットの気になる匂いが部屋に充満しにくくなります。
強化クロスへの張替え
リビングやダイニングといった、生活の中心となるスペースに強化クロスを使用する大家さんも多いです。
一般的なクロスは家具が少しぶつかっただけで剥がれてしまうことがありますが、強化クロスなら強度が高いので剥がれにくくなります。
トレンド感のあるクロスへの張替え
築年数でクロスの耐用年数で張替えとなる場合は、トレンド感のあるクロスへの張替えも大家さんに注目されています。
リビングには漆喰風の白の機能性クロス、洗面スペースには大理石調のクロス、トイレの正面にアクセントクロス、寝室に木目調のクロスなど、おしゃれながらも快適に生活しやすいクロスを選ぶ大家さんも増えてきています。
アクセントクロスを選ぶ場合は、年齢や性別問わず住みやすそうなクロスに張替える大家さんが多いです。

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マンションのクロスを選ぶ際の注目ポイント

それでは、マンションのクロスを選ぶ際の注目ポイントを見ていきましょう。
ポイントに注目してクロスを選ぶことで、失敗しにくくなるので参考にしてみてください。
天井には消臭効果のあるクロスを使用する
「生活をしていて天井に触ることはないため、天井のクロスなら何でも良い」と考える大家さんも少なくありません。
しかし、天井にこそ消臭効果のあるクロスを使うことがクロス選びの注目ポイントです。
なぜなら、天井は面積が広いので消臭効果の恩恵を最大に受けることができるからです。
選ぶメーカーやクロスによっては、効果が半永久的に持続するものもあります。
リビングやダイニングの壁には防汚・消臭・撥水・表面強化効果のある機能性クロスを使用する
マンションでは、リビングとダイニングがつながった間取りの物件も多いです。
こうした間取りでは、リビングとダイニングに機能性クロスを取り入れるのが2つ目の注目ポイントです。
リビングは生活の中心となるスペースなので、クロスに傷が付きやすくなります。
そのため、表面強化クロスを採用することで、傷が付きにくくなります。
また、クロスに飲み物や油などが飛んでも染みにならないように撥水効果や防汚効果のあるクロスを選ぶのがおすすめです。
トイレや洗面スペースには撥水・防カビ・防汚・消臭効果のあるクロスを使用する
トイレや洗面スペースといった水回りには、撥水・防カビ・防汚・消臭効果のあるクロスを使用するのも張替え時の注目ポイントです。
匂いが気になる場所や水撥ねしやすい箇所に使用することで、その機能を存分に発揮してくれます。
価格を抑えて張替えたい
価格を抑えて張替えたい場合には、機能性クロスではなく量産型クロスを選ぶのが価格を抑えるポイントです。
機能性クロスやアクセントクロスは、ものによっては施工しにくいものがあります。
しかし、量産型クロスは施工がしやすいので、施工費用も抑えることが可能です。
また、トイレはスペースが狭いため機能性クロスを使用してもそんなに費用が上がりません。
トイレ以外でも、ポイントとして使用するくらいなら価格を抑えてアクセントクロスや機能性クロスを使用できます。
クロスを上手に選び分けることで、価格を抑えながら機能性やおしゃれさを持たせられるでしょう。
結露やカビを防止したい
マンションでは、ペアガラスが使われていなかったり気密性が低かったりして窓の結露が気になる物件も多いです。
そんな物件では、結露やカビに強いクロスを使用するのがポイントです。
調湿性・防カビ機能のある壁紙を選ぶ・漆喰が配合されている壁紙を採用するなどすると結露やカビを防止しやすくなります。
海外風の雰囲気を取り入れたい
海外風な雰囲気を取り入れたいのであれば、アクセントクロスで海外風のデザインを取り入れてみてください。
どのような海外テイストにしたいのかをある程度考えてからクロス選びをするとクロスを決めやすくなります。
ダマスク柄や大理石調といったホテルライクなもの、北欧風のデザインやアンティーク調のものなど様々なものがあります。
輸入クロスを使うのも1つの手ですが、クロス代も施工費用も上がってしまうため、ハイグレードクロスから似たようなデザインのものを選んだ方が価格を抑えられます。
逆に、海外風が売りの物件なのであれば部分的に輸入クロスを取り入れて物件の押しポイントにしてしまうのも良いでしょう。

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クロスの色はどう選ぶ?

マンションのクロスの張替えの際には、クロスの色はどう選べば良いのでしょうか?
クロスの色の選び方を詳しく紹介します。
リビング
リビングは生活の中心となる場所です。
そのため、明るさや落ち着き効果のある色味やデザインのクロスを選ぶことを推奨します。
白を基調にした明るい部屋を目指すのが無難です。
柄のクロスを選ぶ場合は、シンプルなものを選んだ方が落ち着く空間となります。
レンガ調やタイル調、モダンなものなど様々あります。
明るい色を選ぶことで部屋を広く感じさせることが可能です。
白と言っても、高白色・アイボリー・オフホワイトなど様々あるので、その物件に合いそうな色をチョイスしてみてください。
洗面・トイレ
洗面所は、アクセントに清潔感や爽やかさが感じられる色や柄を取り入れるのもおすすめです。
洗面所の背面だけカラーを取り入れるだけでも、おしゃれな空間となります。
トイレは、白・水色・ベージュ・ライトグレーなどのカラーが人気です。
爽やかさを感じられる色や落ち着ける色を意識すると失敗しにくくなります。
また、トイレだからと遊び心のあるクロスを使用するのもありでしょう。
トイレくらいならハイグレードクロスを使用してもそんなに値段が上がらないので、背面や前面などに使うのもおすすめです。
寝室
良質な睡眠をとるには、部屋の色も大切です。
真っ白いクロスよりも、ベージュやブラウンなどの落ち着く色味の方がリラックス効果により睡眠の質が上がります。
そのため、脳に刺激を与える紫や赤といったカラーは頭が冴えてしまって寝付けなくなってしまうので寝室には向いていません。
ベージュ×ブラウンやライトグレー×ダマスク柄などの組み合わせが人気です。
また、木目調のクロスを使用して温かみと安らぎ感を与えるのも良いでしょう。
天井のクロスには、白やベージュやブラウンがおすすめです。
子ども部屋
子ども部屋のクロスは、性別・年齢問わずに使いやすいカラー・デザインがおすすめです。
無難なのは白ですが、子ども部屋が2部屋ある場合には1部屋ずつアクセントカラーを変えて取り入れるのもおしゃれです。
柄を取り入れたい場合には、白のレンガ調のクロスはシンプルながらもおしゃれで落ち着く空間に仕上がります。
玄関・廊下
光が入りにくく狭い玄関や廊下には、白いクロスがおすすめです。
光が入りにくく狭い場所でも、明るさを感じられる空間となります。
また、狭い空間を広く錯覚させることもできます。
カラーを取り入れたい場合には、明るい色を選んだ方が無難です。
落ち着きを感じられるピンクベージュやライトグレー、アイボリーなどが候補でしょう。

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マンションのクロス張替え時に注意すべきこと

クロスの張替え時には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか?
注意事項を紹介します。
張替えリフォームにいくら使えるか予算を算出する
6畳ワンルームのクロスの張替え費用の相場は、5~10万円です。
量産型クロスのみで張替えた場合は、5万円ほどで抑えられるでしょう。
2LDKでは35~60万円ほどです。
どのようなクロスで張り替えるや部屋の大きさによっても金額が大きく上下します。
1戸あたりの金額なので、全部屋張替えるとなるといくらになるか戸数で計算してみてください。
修繕費用にお金を使いすぎてしまうと資金繰りが難しくなってしまいます。
無理ない範囲でどのようなリフォームにするのかを検討してみてください。
クロスの張替え費用以外にもお金がかかる
クロスの張替え費用以外にも、既存のクロスの処分費用や養生費用などが別途かかります。
また、下地の補修費用や荷物移動代などがかかることもあるため、どのような費用がかかるのかしっかり見積もりを出してもらいましょう。
張替える面積によっても変わりますが、養生費の相場は5,000円程度です。
既存のクロスを処分する費用である廃材処理費は1m50~150円が相場です。
自治体によって廃材処理費が変わるため、物件がある地域の自治体に問い合わせてみてください。
また、クロスの張替えに伴い大型の家具を移動させる場合には、1点につき2,000円ほどかかります。
これらの費用がクロスの張替え費用以外にも必要となることを覚えておきましょう。
輸入壁紙は高額になる
輸入壁紙は、日本にはない華やかなデザインや色味のクロスが揃っています。
おしゃれさを求めて輸入壁紙を使うのも1つの手ですが、輸入壁紙は高額になるということは忘れてはいけません。
クロス自体も高額ですが、施工費用も高くなりがちです。
そのため、数年ごとに張替えが必要な賃貸において輸入壁紙を使用するのはあまりおすすめできません。
使用するのであれば、部分的に使用するなどの工夫が必要でしょう。
見積もりの詳細をチェック
クロス張替えにかかる見積もりを出してもらったら、見積もりを細かくチェックしましょう。
クロスが「メートル」単位で計算されているのか、「平米」単位で計算されているのか注目してみてください。
ロール状のクロスの場合、同じ金額であれば、「1平米」当たりで記載されている方がお得になります。
相見積もりをとる際は、単位を確認して比較してみてください。
工期の確認
張替え作業にはある程度の日数がかかります。
どんなに早くても1日はかかってしまいます。
どのくらい工期がかかるかチェックしてください。
クロスの張替え作業開始時と終了時に立ち会う必要があるので、予定を入れないように気を付けましょう。
クロスは、部屋全体のイメージを左右します。
次の入居者に快適に住んでもらうためには定期的にクロスの張替えが必要です。
量産クロスは価格が安く、施工もしやすいので施工費用も抑えることができます。
そのため、賃貸において量産クロスは多くの物件で採用されています。
一方1000番台クロスと呼ばれるハイグレードクロスは、機能性やデザイン性が豊富なことから戸建てで使われることが多いです。
抗菌効果や防カビ、消臭、撥水、表面強化効果のあるクロスなど、様々な機能を持ったクロスがあります。
賃貸においても、ペット可の物件やキッチン・洗面周りなどで機能性クロスを使用する大家さんもいます。
クロスの張替え費用には、クロス代だけでなく下処理費用や廃材処分費などもかかるため、リフォームにどのくらいのお金がかかるのかきちんと見積もりを出しましょう。
自分でDIYするのは時間がかかり施工不良になることもあるため、業者に依頼することを推奨します。
紹介した注意事項やポイントを参考にしながらクロスの張替えを行ってみてください