駐車場運営を成功させよう!税金や成功するためのコツをご紹介

「相続で土地を譲り受けた」「使い道のない土地がある」など、土地を保有している方の中には毎年固定資産税がかかるのでどうにか活用したいと思う方もいるでしょう。
不動産投資の中でも初期費用がかからない駐車場運営は、初心者の方でも比較的手軽に始められるため人気が高いです。
しかし初心者向けと言っても利益を出すためには、正しい知識やリスクなどを知っておく必要があります。
今回は、駐車場運営を成功させるために知っておきたいメリット・デメリットから税金のこと、成功するためのコツについてご紹介します。
土地活用を検討している方はぜひ参考にしてください。

Contents

駐車場運営の種類

駐車場運営

駐車場運営は大きく分けて、月極駐車場とコインパーキングの2種類の形態があります。
それぞれの特徴についてご紹介しましょう。

月極駐車場

月極駐車場は、土地のオーナーと契約者の間で賃貸借契約を結び、毎月一定額の賃料を受け取る経営方式です。
その土地に何台駐車場が確保できるかで収入額が決まってきます。
また、利用者がいる限り毎月安定的な収入を得られるのは、メリットの1つと言えるでしょう。
月極駐車場に向いている場所は住宅街やオフィス街など、定期的な利用が見込まれる場所です。
比較的人口の多い地域であれば、駐車場が足りないアパートやマンション周辺での需要が見込めます。
2台目用の駐車場を探している方からの需要もあるでしょう。
また、店舗やオフィスの周辺では、社用車や来訪者が利用するための駐車場を必要としている場合もあるので、月極駐車場のニーズは高いです。
月極駐車場はコインパーキングに比べて機械を設置する必要もなく、敷地の舗装も行わなくても問題ありません。
そのため、手軽に始めることができ、利用者との契約期間が終了すれば自分の好きなタイミングで辞められます。
月極駐車場にかかる初期費用の大部分は土地の整備費用なので、予算や収益性を考えて決めると良いでしょう。
主な舗装方法は、コンクリート・アスファルト・砂利敷きの3種類があります。
その他必要となる費用として、車止めや車室番号の表記、ライン引き、看板などが挙げられます。
ただし、ラインを引いて車止めを設置するだけでも駐車場として成り立ちます。
月極駐車場の運営で気を付けたいのは、不正駐車が多い点です。

契約者の車が置かれていない間に利用されていたり、契約のない空いた駐車スペースを勝手に利用し続けていたりする場合があります。
不正駐車が続いてしまうと契約者の解約につながる恐れもあるので、罰則を表記した看板や防犯カメラを設置するなど対策が必要です。

コインパーキング

コインパーキングは、不特定多数の利用者から駐車料金を受け取る経営方式です。
時間貸しの駐車場になり、月極駐車場は車が駐車できる台数分に対して収益が決まります。
コインパーキングの場合は利用回数と時間によって収益が変わってきます。
利用者が限られていないので、月極駐車場と比べて空車リスクを軽減できるメリットがあります。

コインパーキングに向いている場所は駐車場が少なく、一時的な来訪が多いエリアです。
具体的には、駅や商店街・飲食店街、病院、学校、駐車場がない商業施設の周辺などが挙げられます。
また、短時間の駐車だけが認められる時間制限駐車区間の周辺も、利用者からの需要が見込まれるでしょう。
しかし、地域によってはコインパーキングの供給過多によって、立地条件が良かったとしても収益が見込めない場合もあります。
その際は専門業者に相談するなどして、慎重に検討すると良いでしょう。
コインパーキングで駐車場運営をするにあたって注意したいのは、収益を上げやすい反面、初期費用が月極駐車場よりもかかるという点です。
また、一時的な利用者が多いコインパーキングですが、ニーズに合わない場所に設けると利用者が限られてしまい、思ったような収益が得られないかもしれません。
機械の管理費もかかってくるので、赤字経営にならないためにも自分の土地がどちらの駐車場運営に向いているのか考え、周辺の環境もリサーチした上で見極めましょう。

INA&Associates株式会社

INA&Associates Inc.は、不動産、IT、投資などにおける専門性と技術を活かし、「不動産」×「IT」を実現するために発生する、複雑な事柄に真摯に向き合い、”不動産をもっと分かりやすく。住まいを探されている方にとってもっと使いやすく。取引をもっとスムーズに。” 不動産×ITで独自の価値をお客様に提供することを目指しています。

駐車場の運営方式は3種類!

駐車場運営

月極駐車場とコインパーキング、2つの駐車場運営について説明しましたが、重要になってくるのが、駐車場の運営方法です。
駐車場の運営方式は、管理委託方式・一括借り上げ方式・自主管理方式があり、満足いく駐車場経営をするためには自分に合った運営方式を選ぶ必要があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを確認しましょう。

管理委託方式

管理委託方式とは、経営するのはその土地を所有するオーナーで、駐車場の管理を不動産管理会社や駐車場運営会社などに委託する運営方式です。
利用者から受け取った賃料の一部を管理会社に手数料として支払うため、個人で経営するよりも収益率は下がります。
しかし、煩わしい駐車場管理を管理会社に任せられるので、手間がかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。

メリット

管理委託方式のメリットは以下の5点が挙げられます。

・駐車場を管理する手間が省ける(副業として利用できる)
・所有している土地が遠方であっても駐車場運営ができる
・管理会社からマーケティング・経営のアドバイスがもらえる
・賃料滞納者への対応を任せられる
・委託内容によっては、駐車場の掃除・巡回も依頼できる

このようなメリットから、本業で駐車場運営に時間をかけられない方や個人での管理が難しい場合に適した運営方式だと言えるでしょう。

デメリット

続いて管理委託方式のデメリットについてもご紹介します。

・初期費用は土地の所有者が負担する
・管理委託料がかかる
・契約数によって収益が変わる

管理委託料は、委託する内容や駐車場の規模によって変わってきます。
「駐車場収入の○割、定額で△△円」といった形式で一般的に取り決めされています。

発生する費用

管理委託方式で発生する手数料は、毎月どれくらいかかるのでしょうか?
管理会社や業者との交渉次第で金額に変動はありますが、相場として賃料の5~10%かかるとされています。

例えば20台分の駐車場で1台分の駐車料金を6,000円で貸し出した場合、すべて契約された場合には6,000円×20台分=12万円となり、その金額の5~10%が手数料になるので、120,000円×5~10%=毎月6,000~12,000円程度の手数料が発生する計算になります。

管理会社の探し方

月極駐車場の管理会社を探すのであれば、貸し出す駐車場周辺の不動産会社へ連絡すると良いでしょう。
そのエリアの駐車場の看板に管理会社の名前が表記されているので、直接問い合わせることも可能です。

コインパーキングで運営する場合は、コインパーキングの専門業者へ問い合わせてみてください。
設備をリース契約するのか、買い上げるのかなど資料を請求して検討します。

一括借り上げ方式

一括借り上げ方式は、主にコインパーキング運営で利用される運営方式です。
土地を駐車場運営会社へ貸し出し、毎月運営会社から土地の賃料を受け取るので、サブリースとも呼ばれています。
土地を貸し出すことで得られる収入なので、契約数や稼働率に関係なく安定した収入を確保でき、管理の手間もかかりません。

メリット

一括借り上げ方式のメリットには以下の6点が挙げられます。

・初期費用がかからない
・ランニングコスト(運用費)がかからない
・毎月安定した収入を得られる
・管理の手間が省ける(利用者とのトラブル対応など含む)
・所有している土地が遠方であっても駐車場運営ができる
・短期契約が可能になる

一括借り上げ方式の場合、初期費用 や運用費用は駐車場運営会社に負担してもらえるため初期費用がかかりません。
また毎月契約した金額が収入として得られるのもメリットと言えるでしょう。

デメリット

一括借り上げ方式のデメリットとしては、毎月決められた額以上の収入は得られない点が挙げられます。
コインパーキングの稼働率が高く、売上が上がったとしても毎月の収入は変わりません。
一方、稼働率が低かった場合には契約途中で賃料が下がる可能性があります。
契約時に、毎月の賃料が変動する内容が記載されていないか確認しましょう。

賃料の相場

一括借り上げ方式で運営した場合、毎月の賃料の相場に明確な統計データは存在しませんが、おおよその相場として月極駐車場の1.5~2倍程度が目安とされています。
周辺のコインパーキングの数や需要の有無によって賃料の相場には変動があるでしょう。
東京23区のコインパーキングを想定した場合、月極駐車場の相場は1ヶ月で約 2万~5万円なので、一括借り上げ方式で得られる賃料の相場は、3万~75,000円程度となります。

自主管理方式

自主管理方式は、初期投資や管理、運営まですべてを土地の所有者自身で行う方式です。
駐車場の管理や手間がかかりますが、駐車場運営の収入はすべてオーナー自身に入ります。
売上が上がるほど他の運用方式より収益率は高くなるでしょう。

メリット

個人で駐車場運営をする最大のメリットは、収益がすべて自分のものになるという点でしょう。
業者を通さないので、その分コストを抑えられます。

デメリット

自主管理方式を取るデメリットとしては次の5つが挙げられます。

・初期費用・運用費用などの負担が大きい
・駐車場の管理に手間と時間がかかる
・稼働率によって収入に差が出る
・トラブルが発生した場合、自分で対処しなければならない
・契約者獲得のため定期的な市場調査や対策を打たなければならない

管理会社に委託しないため、すべての管理・対応を自分自身で行わなければなりません。
契約者数が収益に直結するので、空きスペースを発生させない対策も必要です。

実施する業務内容

自主管理方式で運営する場合、行う業務として次のようなものが挙げられます。

・駐車場の設営
・利用者の募集、宣伝活動
・集金、滞納者対応
・清掃、修繕
・トラブル、クレーム対応
・問い合わせ対応
・売上の決算や確定申告など

個人での経営になるので、行う業務は多岐にわたります。

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駐車場運営におけるメリット

駐車場運営

ここで、駐車場運営で得られるメリットについて6つご紹介しましょう。

少ない自己資金で始められる

駐車場運営では建物を必要としないため、アパートやマンションといった不動産投資と比較して初期費用がかかりません。
土地の舗装と車止めがあれば駐車場運営はスタートでき、コインパーキングであれば精算機と機械設備費用の負担が加わる程度で済みます。

狭い土地でも経営可能

駐車場運営は車1台分のスペースでも成り立ちます。
利用しにくい狭い土地や変形地であっても駐車場として利用でき、立地条件によっては高い収益率を上げることも可能です。

管理の手間が少ない

住宅とは違い、駐車場運営では老朽化や築年数を気にする必要もなく、管理がしやすいです。
コインパーキングなら管理会社に委託することで、管理やメンテナンスをする必要もなく、月極駐車場であっても簡単な清掃程度で手間がかかりません。

自宅近隣での駐車場運営ならば、外出のついでに様子を確認する程度で問題ないでしょう。

災害リスクが少ない

アパートやマンション経営と比べ、地震や台風、津波などの自然災害による被害は少ないでしょう。
たとえ被害が出たとしても、土地の整備や設備の修理を行えば再び経営することは可能なので、災害リスクの少ない土地活用と言えます。

短い期間で経営がスタートできる

駐車場運営は、土地を整備し、車止めやラインを引けば準備が整うので短い期間で経営がスタートできます。
コインパーキングであっても、土地の整備や精算機など機械の設置に時間がかかりますが、それを含めても半月足らずで経営を始められるでしょう。

土地の活用法を変えたい場合もすぐに転用できる

駐車場運営では、建物が存在しないため、土地の貸し借りの際に適用される期間や効力などが細かく定められた「借地借家法」は適用されません。
そのため、駐車場運営を辞めたければ管理会社に解約を申し出ればすぐに辞められます。
月極駐車場の場合は、利用者に経営解除の事前予告をすれば1ヶ月程度で退去してもらうことが可能です。
土地の活用方法を変更したいと思った際にも手間と時間はかからないので、比較的スムーズに移行できるでしょう。

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駐車場運営におけるデメリット

駐車場運営

駐車場運営を問題なくスタートさせるためには、デメリットについても知っておく必要があります。

アパート経営と比較すると収益性が低い

駐車場運営は立体駐車場でなければ、平面を活用した土地に限られます。
アパート経営のように、階数(空間)を活用できないため、不動産の賃貸経営と比較して収益性は低くなります。

収益は立地で決まる

駐車場運営の収益は立地によって大きく変動します。
月極駐車場とコインパーキングでは、利用者のニーズが異なるので注意しましょう。

利用者の需要が高い立地で経営がスタートできれば収益が期待できますが、利用者が見込めないエリアに駐車場を設けても空車リスクが高くなってしまいます。

駐車場に向いていない土地もある

狭小地や変形地であっても駐車場として土地活用はできますが、中には駐車場に向いていない土地も存在します。
活用予定の土地に接する道路の幅が狭かったり、土地と道路の間に高低差があったりする場合、駐車場運営に適した土地とは言えないでしょう。

また、土地を所有していたとしても、その周辺の環境によっても左右されるので、駐車場の需要がない、または供給過多の場合も駐車場経営は難しいです。

税金の負担が大きい

駐車場運営には、アパート経営などで適用される「住宅用地の特例措置」と呼ばれる税制上の優遇措置は適用されません。
運用する土地は更地として見なされるため、固定資産税や都市計画税は減額されず、賃貸経営と比べて税金の負担が大きくなるでしょう。

また、相続の際に「小規模宅地等の特例」が適用されないケースもあります。
他の不動産経営のような節税効果は期待できません。

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駐車場運営で発生する税金の種類

駐車場運営

駐車場運営をする上で、納税義務のある税金があります。
運営を始める前に知っておくことで、払い忘れや計算し忘れを防げるのでぜひ確認してみてください。

固定資産税

土地や家屋などの固定資産を所有している人に課税される税金で、毎年1月1日時点の所有状況に応じて市町村に納めることになります。
借りている土地で駐車場を運営する場合、固定資産税はかかりません。

購入した土地で駐車場を運営する場合は必須となる税金なので、必ずチェックしておきましょう。
固定資産税の金額は、固定資産税評価額を基準として算出されます。
税率は原則1.4%です。

【計算方法】
固定資産税額=課税標準額×1.4%

消費税

消費税は、商品・製品の販売やサービス提供といった取引に課税される税金で、消費者が負担することになります。
駐車場運営の消費税は、課税対象になる場合と非課税で取り扱われる場合の2つがあります。

土地の貸付は非課税取引であることが基本となっていますが、駐車場の運営方法によっては課税対象になるケースもあります。
非課税の駐車場は、ただの更地を駐車場として扱う青空駐車場のようなものです。
駐車車両の管理を行うほか、土地の整備や区画の設置などをする場合は課税対象となります。
ただし、課税期間に駐車場運営による収入が1,000万円を超えない場合は、納税義務が発生しません。
税率は、消費税率7.8%と地方消費税率2.8%を合計した10%です。

【計算方法】
消費税=課税取引額×10%

都市計画税

市街化を推進している地域(市街化区域)で土地や家屋を所有している人に課税される税金です。
都市計画税は道路や水道、公園などの公共施設の整備、土地区画整理事業など、都市のさらなる発展のために使われる税金です。
都市計画税は、固定資産税と一緒に納税します。
市町村によって課税されないこともあるため、駐車場を運営する地域の情報を確認する必要があるので注意しましょう。

都市計画税の金額は、固定資産税評価額を基準として算出されます。
制限税率が定められており、税率は最高0.3%です。

【計算方法】
都市計画税=課税標準×最高0.3%

償却資産税

駐車場運営で使用する設備にも税金がかかります。
償却資産税といい、固定資産の一部であることが特徴です。

精算機やロック装置、ゲートや電照看板、舗装やフェンスなど、多くのものが対象となります。
税率は1.4%の場合がほとんどですが、1.5%と定めている市町村もあります。

【計算方法】
償却資産税= 課税標準額×1.4%

所得税

1月1日から12月31日までの所得控除を行った収入金額に課税される税金です。
オーナーが駐車場を管理する場合は、「事業所得」「雑所得」となり、運営を管理会社に委託する場合は「不動産所得」という扱いになります。
税率は収入金額に左右され、収入金額が高いほど税率も高くなっていくのが特徴です。

【計算方法】
所得税=(収入金額-経費)-所得控除×税率

個人事業税

個人で事業を行う場合に課税される税金です。
個人事業税を課税するかどうかは、駐車場がある都道府県が決めることになっています。
対象なのかわからない場合は、問い合わせなどでしっかりと明確にしておきましょう。

【計算方法】
収入金額-経費=利益
利益-各種控除額=個人事業税の所得額
個人事業税の所得額×法定業種ごとに決められた税率=個人事業税

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駐車場運営の節税方法はある?

駐車場運営

駐車場運営に発生する税金は多くありますが、うまく節税すればお得に運営できるのも駐車場運営の魅力の1つです。
ここでは、3つの節税方法についてご紹介します。

償却資産を150万円以下にする

オーナーが個人で駐車場運営を行う場合は、償却資産を抑えることが節税方法になります。
償却資産税は償却資産が150万円以上になった時に課税される税金です。
アスファルト舗装やセンサー式停車機、屋根、外灯、フェンスなどの償却資産をなるものをなるべく減らし、償却資産を150万円以下に収めましょう。

アスファルトに舗装をする

200㎡以下の土地であれば、アスファルトに舗装することで節税が可能です。
アスファルト舗装は貸付事業用宅地等として考えられるため、特例を使うことで評価額を50%減額できます。

砂利で整備するよりも初期費用が大きくなるものの、節税できることで長期的な視点から費用を抑えられます。

住宅用地内で運営を行う

家屋がある状態で駐車場を運営する場合は特例が受けられるため、税額を軽減させることができます。
ここで注意したいのが住宅用地であるかどうかの判断は、市町村が行うという点です。

家屋の形態によって特例を受けられない可能性もあるため、駐車場運営を始める前にしっかりとチェックを行う必要があります。
節税のために建物を建て替えても、建築費用によってマイナスになってしまう可能性が高いことも頭に入れておきましょう。

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駐車場運営を成功させるためのコツ

駐車場運営

駐車場運営を成功させるためには、様々なポイントで工夫を行う必要があります。
今回は、6つのコツをご紹介します。

立地が重要!

駐車場運営が成功するかどうかは、立地によって決まると言っても過言ではありません。
立地によって運営方法も異なるため、どんな駐車場を運営していきたいのかによって立地を決めるのも良いでしょう。

長期契約が取りやすく安定した収入が期待できる月極駐車場であれば、近隣住民がターゲットとなるため、周辺に住宅地やマンションがある地域を選ぶ必要があります。
しかし、駐車場の収容台数に問題がない場合や、既に駐車スペースがある住宅が多い地域も存在するため、需要を予測することが欠かせません。
コインパーキングであれば、商業施設や娯楽施設、駅前や観光地付近などが最高の立地だと言えます。
とはいえ、そのような場所はコインパーキングが既に設置されていることも多く、競争率が高くなりがちです。
結果的に値下げ合戦となり、赤字になってしまうケースもあります。
駐車場を運営する場合は、良い立地を用意する、需要に合った形態で運営するということを心掛けましょう。

料金設定は適切な金額を!

駐車場の料金設定は、安すぎたり高すぎたりすると安定した収入が得られなくなってしまいます。
極端に安く設定した場合は、利用率は高いものの収入が伸びづらくなるケースが多いです。
高く設定しすぎると、稼働率が目標に届かないことが多くなり、大きな収入が得られません。
適切な金額にするためには、周辺駐車場の料金相場について情報を集めることがとても重要です。

駐車スペースの広さや道路幅をチェック

駐車場運営の特徴として、狭い土地でも始められるという点が挙げられます。
しかし、道路幅が狭すぎたり、駐車スペースがギリギリだったりすると、利用者同士のトラブルにつながる可能性が高くなります。
他にも、設備を傷つけられてしまうリスクなどが高まるため、駐車できる広さや周辺の道路幅がしっかりと確保できるかどうかも確認しておきましょう。

月極駐車場なら半分をコインパークにするのもおすすめ!

土地が広く、月極駐車場が埋まらないというケースは少なくありません。
そんな時は、駐車場の半分をコインパーキングにするという方法を取れば、空きスペースの有効活用が可能になります。

空きスペースのある月極駐車場では、高い収入が見込めないのはもちろん、上限も決まってきてしまいます。
誰でも気軽に利用できるコインパーキングに改造することで、より高い収入が得られるようになるでしょう。

実質利回りでの運用

駐車場運営には、様々な税金が発生するほか、諸経費もかかってきます。
それらを上回る収益を安定して出していかなければ、十分な収入があるとは言えないでしょう。
駐車場運営は、実質利回りでの運用を行っていくことが大切です。
収益率は、実質利回りが高いほど良くなるため、経費などにかけるコストが適切かどうか見直してみましょう。

【計算方法】
実質利回り=(年間収入-諸経費)÷総投資額×100

「駐車したい!」と思わせる環境づくりを行う

駐車場運営は初心者でも始めやすくハードルも低めということから、多くの人が検討を行っています。
しかし、ほとんどが無人の駐車場となるため、犯罪や事故などが起こるリスクも非常に高いのです。
いざという時に目撃情報が少なく、トラブルが長期化してしまうというケースも少なくありません。
最近は特に「ここなら安心して駐車できる」「ここに駐車したい」と思えるような駐車場が求められています。

そんな環境を作るためには、防犯対策をしっかりと行うことが大切です。

防犯対策に有効なアイテム

防犯対策には、監視カメラだけでなく、照明や柵の設置も有効です。
夜間に起きやすいトラブルは、照明があるだけでもかなり削減できます。
特に人感センサー付きの照明は防犯の観点から見てもかなり有効で、防犯意識が高い駐車場であることを不審者にアピールする目的でも広く使われています。

柵に関しては、防犯意識が高い駐車場であることをアピールするだけでなく、簡単に侵入させないという効果が期待できるのです。
万が一不審者が入り込んでも、逃げる時に時間がかかることから、情報を入手しやすくなるため、トラブルの長期化も防げます。

防犯カメラは環境に適したものを設置しよう

駐車場の防犯カメラは、屋外でも利用できるものを用意するのが基本です。
いざという時にしっかりと映像を見られるようにするため、雨風に強く、耐久性が高いカメラの導入が必須になります。
防水・防塵加工が施されていない防犯カメラは、壊れやすく、駐車場の防犯カメラとしては不十分です。
顔や車のナンバーを特定しやすいズーム機能が備わった防犯カメラもおすすめで、特に夜間でも見やすいカメラは駐車場に欠かせないと言えるでしょう。

明かりがなくても撮影可能な赤外線カメラや、少ない明かりで撮影可能な低照度カメラなどがあります。
低照度カメラは赤外線カメラと違い映像がカラーになるので、人物や車なども特定しやすいです。
照明と一緒に設置することで、より鮮明な映像を撮影できるでしょう。

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駐車場運営をスタートするまでの流れ

駐車場運営

駐車場運営を始めるまでの流れを見ていきましょう。

土地の確認

その土地が駐車場として運営できるものなのかをチェックします。
駐車場運営がしやすい土地の特徴を見てみましょう。

・傾斜のない土地である
・土地周辺の道路幅が十分にある
・土地と道路の間に高低差がない
・標識や電柱、ガードレールなどの障害物がない
・住宅街やオフィス街で、人口や車が多く行き来する場所である
・周辺に商業施設や娯楽施設、駅や学校、病院などがある

駐車場の種類を決める

月極駐車場にするのか、コインパーキングにするのかを決めます。
周辺の環境に応じて、需要が多い形態を選ぶことが重要です。

駐車場の種類を決める時は、周辺の駐車場の運営方法や料金相場などの情報を集め、参考にしながら考えましょう。

管理方法を決める

オーナー自身が駐車場を運営していく自主管理方式と、駐車場運営会社や不動産管理会社に運営を委託する管理委託方式や一括借り上げ方式(サブリース)を利用する方法があります。
管理委託方式や一括借り上げ方式であれば、土地の整備やメンテナンスなども委託できるため、オーナーの負担が少なく済みます。
自主管理方式になると土地の整備について業者に依頼したり、設備の設置を依頼したりすることが不可欠です。
初期費用はもちろん、ランニングコストなども自己負担となるため、しっかりと費用を用意しておきましょう。
設備のメンテナンスや故障対応などの一部を駐車所運営会社に委託する方法もあるため、チェックしてみてください。

駐車場の施工

専門業者に土地の整備や設備の設置を依頼し、駐車場の環境を整えていく工程です。
月極駐車場の施工では、土地整備に加えて看板や車止めの設置やライン引き、車室番号の設置などが行われます。
コインパーキングの施工では、月極駐車場の施工に加えて、防犯カメラや照明、精算機、ゲート設置などが行われます。

利用者の募集

自主管理の場合は、看板の設置や駐車場検索サイトへの登録、近隣の不動産会社に募集を依頼するなどの方法で利用者を募集していきます。
管理委託方式や一括借り上げ方式に比べると労力や時間はかかりますが、手数料などが発生しないため費用についての心配も不要です。

管理委託方式や一括借り上げ方式であれば、専門業者が募集を行ってくれるため、オーナーへの負担はありません。

まとめ

今回は、駐車場を運営する時の節税方法や、成功させるコツについてご紹介しました。
駐車場運営にはメリットが多く、不動産経営をしたことがない人でも簡単に始められます。
しかし、デメリットや注意点をしっかりと把握しておかないと、失敗に終わってしまう可能性が高まります。
また、税金対策を行うことで、よりお得に駐車場運営ができます。
今回ご紹介した駐車場運営についてぜひ参考にしてみてください。

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