宅配ボックスは、家主が不在の時でも荷物の受渡しができる便利な設備です。
受け取る人と配達会社の双方にメリットがありながら、セキュリティー対策にも一役買っています。
最近はマンションなどに導入されることは一般的になっていますが、規模の小さなアパートなどには設置が進んでいないのが現状です。
そんな中、入居者は宅配ボックスが設置されている物件を優先的に選んだり、自分で設置したりする人がいるほど、宅配ボックスの需要が高くなってきています。
「アパートの空室を埋めたい」「どうすれば集客できる?」と考えている大家さんは、宅配ボックスの導入を検討しましょう。
今回は、宅配ボックスの特徴や種類、選び方について詳しく解説していきます。
Contents
アパートの空室対策として設備導入はおすすめ!
大家さんにとって、頭を悩ませる問題はアパートの空室対策です。
いつも満室の物件と空室ばかりの物件にはどんな違いがあるのか気になりませんか?
建物の築年数や立地、間取りなどが重要になってくるのは大前提として、入居者は設備の充実具合を検討項目に入れています。
どんな設備が導入されているかによって人気が変わってくるため、空室対策をするならまずはアパートの設備に注目して考えていきましょう。
設備の違いで集客力も変わる
アパートの空室状態が続いてしまえば、その分大家さんの収入も少なくなってしまうため、空室状況を打破しようと対策を講じる方は多いでしょう。
一般的な空室対策として挙げられるのは、募集条件の引き下げや初期費用の減額、フリーレントの導入、管理会社の切り替えなどです。
しかし、こうした対策を実施していても設備によっては空室が埋まらないケースもあります。
例えば相場と変わらない家賃で、ユニットバス(バス・トイレが一緒)の部屋とバス・トイレが別の部屋があった場合、バス・トイレが別の部屋を選ぶ方は多いでしょう。
このように、設備状況が悪いといくら家賃を下げても空室状況が改善されない可能性もあります。
アパートで人気の高い設備
入居者が物件を選ぶ際、最低限の設備としてガスコンロや独立洗面台、モニター付きインターホンなどが付いているかを基準にしています。
それに付随して「あったら便利だな」と思う設備をプラスして検討していくので、決め手となる人気設備を導入しておくと他の物件と差が付けられるでしょう。
中でも、女性やファミリー層に人気の高い設備として「ウォークインクローゼット」があります。
衣類や荷物の多い女性やファミリー層にとって、ウォークインクローゼットの有無は重要な検討項目になりつつあるようです。
他にも、24時間利用可能なゴミ置き場がある物件や、インターネットが無料で使える物件の人気が高くなっています。
不規則な勤務時間で働く人や在宅勤務の人が増えていることや、ネット社会である現代には必須の設備になっていくと言っても過言ではないでしょう。
これらの設備はターゲットとなる層が限られていますが、宅配ボックスはどんな層にもニーズがある設備です。
導入して損はない設備と言えるため、空室対策をするならまずは宅配ボックスの導入を検討することがおすすめです。
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宅配ボックスの特徴
アパートで人気の設備について触れてきましたが、いまいち宅配ボックスの重要性が伝わってこないという大家さんもいるでしょう。
そんな大家さんに向けて、宅配ボックスの特徴や需要について詳しく解説していきます。
宅配ボックスとは?
冒頭でも少しご紹介しましたが、宅配ボックスは家主が在宅・不在でも宅配業者と対面することなく宅配物の受け取りができる設備です。
外出中はもちろん、在宅ワークをしている最中に配達が来たとしても宅配ボックスがあればいつでも荷物を受け取ることが可能です。
最近では、ウイルス感染防止の観点から置き配を選択する人が増えています。
しかし、置き配の場合は防犯面が気になるため、長時間荷物を置いておくわけにもいかず、結局宅配便が来る時間を気にしなければいけないという問題は拭えませんでした。
そんな中、時間を気にすることなく非対面で受け取りのできる宅配ボックスは、宅配業者と受け取る人にとってメリットの多い設備と言えます。
宅配ボックスの需要は年々高まっている
コロナの流行によって、外出を控える人や在宅勤務の人が増えている現状にあります。
そのため、ネットショッピングをする人が増えており、宅配ボックスの需要はさらに高まっているのです。
ある会社が実施した調査では、コロナ禍で宅配ボックスを設置したくなったという人が首都圏で20%、関西で18%、東海で22%もいるという結果が出ました。
それだけ宅配ボックスの設置を求めている人が増えているということが理解できます。
また、築20年以下のマンションであれば、99%以上に宅配ボックスが設置されているという結果が出ており、現代人にとって宅配ボックスは必須となっていることが分かるでしょう。
国土交通省も宅配ボックスの普及を促進!
様々な調査によって需要が高まっていることが証明されている宅配ボックスですが、実は国土交通省でも宅配ボックスの普及を推進しています。
東京・霞が関の省内にも宅配ボックスが設置されるなど、国を挙げて利便性をアピールしているのです。
宅配ボックスを設置することで再配達の手間が省けるため、配送業者の働き手不足やCO2排出削減につながります。
共同住宅の場合、宅配ボックスを設置する際に建築基準法の容積率などが気になる大家さんも多いでしょう。
しかし、エントランスと廊下が一緒になっているような場所に宅配ボックスを設置する場合は、容積率規制は対象外となります。
規制緩和が行われたことで、宅配ボックスを設置する際の容積率を別の用途に充てられるようになりました。
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宅配ボックスの種類
そんな利便性の高い宅配ボックスですが、いざ導入しようと考えた時に「種類が多すぎて選べない」という大家さんも多いようです。
そんな大家さんに向けて、宅配ボックスの種類について1つずつご紹介していきます。
機械式宅配ボックス
1つ目にご紹介するのは、「機械式宅配ボックス」です。
機械式の宅配ボックスには「ダイヤル錠」と「ボタン錠」という2つのタイプがあります。
どちらも使用方法は似ていますが、鍵の開け方が異なってきます。
まずは機械式宅配ボックスのメリット・デメリットについてご紹介し、それぞれの使い方についてご紹介していきましょう。
メリット
機械式宅配ボックスは電気を使わないため、簡単に設置できます。
他の宅配ボックスと比べて本体価格も安価であるため、設置する際のコストも抑えられるでしょう。
電気を使わないということは、電気配線工事を行う必要がありません。
そのため、設置する場所を選ばないというメリットもあります。
使い方もシンプルなのでどんな人でも使いやすく、電気代などのランニングコストがかからないという点もメリットの1つです。
また、デザイン性の面でもカラーバリエーションが多く、防水タイプなどの機能性に優れたものも用意されています。
後付けでも設置できるので、これから宅配ボックスの設置を検討している方にもおすすめです。
デメリット
機械式宅配ボックスのダイヤル式を使う場合、宅配業者が暗証番号を記載した紙をポストに投函し、その暗証番号を元にダイヤルを開錠します。
そのため、記載されている暗証番号を間違えている場合や、暗証番号が書かれた紙をなくしてしまった場合は宅配ボックスの開け閉めができません。
また、暗証番号が書かれている紙をポストから盗むという事案も発生しているため、防犯面は絶対とは言い切れなくなっています。
使い方
機械式宅配ボックスには、ダイヤル式とボタン式があるとご紹介しました。
ダイヤル式ではダイヤルを回して暗証番号を確認し、鍵を開けるという仕組みになっています。
アパートやマンションなどにあるダイヤルのついた郵便ポストを想像してみると分かりやすいかもしれません。
ボタン式は、宅配ボックスのボタンを押して鍵を開けるという仕組みです。
0~9の数字のボタンを使って暗証番号を入力し、開け閉めを行います。
ボタン式では電池や100Vの電源を使うものが多く、電池が切れると宅配ボックスの開け閉めができなくなってしまいます。
この場合非常用の鍵を使って大家さんが開錠するなどの手間がかかる可能性があります。
電池は1年ほど持つとされていますが、定期的な電池交換などのメンテナンスが必要です。
電気式宅配ボックス
2つ目にご紹介するのは、「電気式宅配ボックス」です。
電気を使わない機械式と違って、電気式にはコンピューターが内蔵されています。
電気式宅配ボックスには「ネットワーク方式」と「スタンドアローン方式」というタイプが存在するため、それぞれの特徴や使い方についてもご紹介していきましょう。
メリット
電気式宅配ボックスのメリットとして挙げられるのは、操作が簡単であることとトラブルが少ないという点です。
電気式の場合はタッチパネルを使って操作を行っていくので、ダイヤル式のようなアナログな作業はありません。
「お年寄りなどには使いにくいのでは?」と感じてしまいますが、タッチパネル上で操作方法を教えてくれるので、お年寄りでも初めての人でも簡単に操作できるでしょう。
機械式の場合は配達員が暗証番号を記載した紙が必要になるため、紛失や盗難などのトラブルの心配がありました。
しかし、電気式の場合は部屋ごとに暗証番号を事前に設定しておくので、トラブルも少ないでしょう。
デメリット
電気式宅配ボックスを設置するデメリットとして挙げられるのは、設置費用が高いことと場所が限られてしまう点です。
機械式と比べて様々な機能を備えている電気式は、本体価格も高いものが多いです。
コストを抑えて設置したいと考えている大家さんにとってはネックになってしまいますが、最近ではリースなどで利用できるものも用意されています。
また、電気を使って動くので、設置したい場所に電源がなければ電気工事が必要になったり、雨で濡れる場所には設置できなかったりするデメリットもあります。
使い方
電気式宅配ボックスのネットワーク方式とスタンドアローン方式の使い方についてご紹介していきましょう。
・ネットワーク方式
オンラインで動いているネットワーク方式では、インターネットや電話回線を使っています。
そのため、トラブルが発生した時でも24時間遠隔で外部の管理センターが対応を行ってくれます。
また、日頃から自動点検が行われるため、長期間受け取りされていない荷物がないか確認でき、長期滞留を防ぐことが可能です。
このことから、機械式と比べて大家さんの手間も少なくなるでしょう。
・スタンドアローン方式
オンラインで動いているスタンドアローン方式は、外部の管理センターではなく、物件の大家さんが管理を行います。
そのため、24時間ではなく、平日の決められた時間のみ対応を行うのが一般的です。
大家さんがいない時は対応ができないため、ネットワーク方式と比べて大家さんに負担がかかってしまいます。
個別置き型宅配ボックス
3つ目にご紹介するのは、「個別置き型宅配ボックス」です。
機械式や電気式と違って、部屋ごとの玄関扉の前に設置します。
メリット
個別置き型宅配ボックスのメリットとして挙げられるのは、「すぐに設置できる」「どこでも設置可能」という点です。
工事などが不要で玄関扉の前に置くだけなので、すぐに設置できます。
また、共用のエントランスや空きスペースがなくても、どこでも設置することが可能です。
基本的にアパートの各部屋目に設置するので、受け取る人も移動せずに玄関扉の前に荷物を受け取りできます。
デメリット
個別置き型宅配ボックスのデメリットとして挙げられるのは、防犯面の心配です。
ボックスの大きさはクーラーボックスぐらいのものが一般的で、収まる荷物の大きさには限界があります。
ボックスから荷物がはみ出している状態だと盗難される可能性があるため、安全性の面では絶対とは言い切れません。
使い方
個別置き型宅配ボックスは様々なタイプのものが販売されています。
ボックスには配達員が分かりやすいように使い方が記載されていたり、ボックス内には印鑑を収納しておくポケットがあったりします。
ボックスには鍵もかけられるため、盗難防止のために南京錠を入れておきましょう。
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宅配ボックスを後付けで設置した場合の費用相場
不在時にも荷物を受け取ることができるほか、賃貸アパートの空室リスク対策になるなど、入居者、大家さんどちらにとってもメリットがある宅配ボックスですが、後付けで設置した場合、一体どれくらいの費用が発生するのでしょうか?
ここでは、タイプ別に宅配ボックスを後付けで設置した場合の費用相場についてみていきましょう。
機械式
機械式の宅配ボックスには主にダイヤル式、テンキー式と2つのタイプがあり、どちらもアナログタイプの宅配ボックスとなります。
電気系統の配線工事が不要なため、大家さんが自ら設置することも可能です。
機械式の宅配ボックスを設置する際は、コンクリート壁に穴を開け、しっかりと固定しましょう。
後付け設置にかかる費用の相場は10~30万円となっており、電気式と比べると導入コストを抑えられるのが機械式の特徴です。
ただし、業者に依頼した場合だとプラスで10万円ほどの費用が発生します。
電気式
電気式は電気系統の配線工事が必須となることから、他の宅配ボックスよりも設置費用が高額になります。
機械式同様、コンクリート壁へ固定して設置しますが、電気配線工事を行う必要があるため、専門の業者に工事の依頼をしなければいけません。
後付け設置にかかる費用の相場は30万~50万円となっており、そのほか業者への依頼料が10万円ほどプラスされます。
設置にかかる費用が高額になることから、リースプランを用意している業者も多いようです。
電気式の宅配ボックスは防犯性が高く、入居者からの人気が高いタイプとなっているため、導入を検討する大家さんも多いはずです。
費用を極力抑えるためにもリースプランを利用してお得に設置してみましょう。
個別置き型式
機械式や電気式の宅配ボックスは共用部分に設置するのが一般的ですが、個別置き型式の宅配ボックスは各部屋の玄関前に置き、ワイヤーなどで固定します。
設置するにあたって大掛かりな工事は必要ないため、最も費用を安く抑えられるのが個別置き型式の特徴です。
宅配ボックスの種類によって異なりますが、設置費用の相場は3~5万円前後となっています。
コンパクトな折り畳み式であれば5,000円~1万円ほどで購入できるものもあります。
宅配ボックスの設置費用を最小限に抑えたい場合、個別置き型式を選ぶのがおすすめです。
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アパートに設置する宅配ボックス数の目安は?
物件の戸数はそれぞれで異なるため、自身が所有する物件の戸数に応じて設置する宅配ボックスの数を決めなければいけません。
では、どのようにしてボックス数を決めれば良いのでしょうか?
機械式宅配ボックスは30~35%
機械式の宅配ボックスを設置する場合、住まい全体の30~35%程度が目安です。
必ずしもすぐに荷物を取り出せるとは限らないため、このような数字が設定されています。
物件が単身者向けなのか、ファミリー向けなのかによっても必要なボックス数は変わってきます。
単身者向けのアパートでは荷物を受け取れるのは本人のみです。
不在の場合、荷物を受け取ることはできないため、単身者向けのアパートを経営するのであれば、ボックス数にゆとりを持つようにしましょう。
所有するアパートが12戸であれば4~5個、20戸であれば6~7個が設置個数の目安です。
電気式宅配ボックスは20%
遠隔で管理できる電気式の宅配ボックスを設置する場合、住まい全体の20%程度がベストだと言われています。
1戸に1箱用意する必要はありません。
同じ入居者が宅配ボックスを占領するのを防ぐため、長期間荷物が取り出されない場合、本人に通知が届くシステムになっています。
ただし、場合によって戸数がそれほど多くなければ、30~35%を目安にすることもあります。
所有するアパートが30戸であれば6個、50戸であれば10個が設置個数の目安です。
ボックスの数が多すぎる・少なすぎるとどうなる?
所有するアパートに対し、宅配ボックスの数が適切ではなかった場合、どのような問題が発生するのでしょうか?
ボックスの数が多かった場合、初期費用が高くなるほか、設置スペースが無駄になってしまいます。
ただし、年々荷物の量が増加していることに加え、ボックスを通じての宅配を希望する入居者も増えていることから、最近では宅配ボックスを多めに設けているアパートも多いようです。
一方、ボックス数が少なかった場合、すべての荷物を届けることができず、宅配ボックスとして機能しなくなる恐れがあります。
本来、不在時でも荷物を受け取ることができるのが宅配ボックスの強みとなっていますが、ボックスの数が極端に少なければ入居者が再配達を依頼しなければいけません。
宅配ボックスの数は設置した後のことをしっかり考えて選定する必要があります。
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アパートに設置する宅配ボックスの選び方
入居者に快適な暮らしを提供するためには、どのような宅配ボックスを選ぶかが重要になります。
宅配ボックスを選ぶ際は、あらかじめ以下の点をチェックしておくのがおすすめです。
セキュリティー
宅配ボックスを選ぶ際に必ずチェックしておきたいのがセキュリティーです。
不在時にも配達を依頼できることから需要が高まっている宅配ボックスですが、その一方で、不在時でも配達可能であることが盗難に遭うリスクを高めていると言われています。
実際、盗難の被害に遭ったという報告もあるため、大家さんはあらかじめセキュリティー対策をしておかなければいけません。
荷物サイズ
アパートに設置する宅配ボックスには、コンパクトなものから大容量のものまで様々な種類があります。
届く荷物のサイズはそれぞれで異なるため、できる限りすべての荷物に対応できるようなボックスを設けるのが理想です。
サイズがすべて同じ大きさの宅配ボックスよりも、S・M・Lなど様々なサイズのボックスが用意されている宅配ボックスを選ぶのがおすすめです。
最近では、オンライン通販で日常的な買い物をする人も増えたことから、SSサイズが設けられているボックスも登場しています。
信頼できる業者かどうか
壁に穴を開けて固定する機械式や、電気系統の配線工事を行う電気式の宅配ボックスを選ぶ場合、業者に設置工事を依頼する必要があります。
機械式は自ら設置することも可能ですが、業者に依頼したいという大家さんも多いはずです。
共用部分に設置するような大型の宅配ボックスであれば、定期的にメンテナンスが行われるでしょう。
購入後もしっかりと管理してもらえるよう、経営が安定した信頼できる業者であるかどうか見極める必要があります。
依頼する前に必ず、業者の評判や商品に対する評価、補償内容などを調べておきましょう。
ネット上にある口コミや評判を参考にするのがおすすめです。
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宅配ボックスを設置する流れ
設置する宅配ボックスの種類、業者が決まったのであれば、早速依頼してみましょう。
ここでは、設置するまでの流れについて詳しくご紹介します。
商品を選んだら施工会社に相談する
先ほどもご紹介した通り、宅配ボックスはセルフで設置できるタイプと、業者への依頼が必要なタイプがあります。
据え置きで取り付けるのであればトラブルにつながる可能性も低いですが、壁に穴を開けて固定したり外部に取り付けたりする場合は、アパート建設会社やハウスメーカー、工務店などの保証との関係も考えなければいけません。
そのため、設置する宅配ボックスを選んだら、まずは施工会社に相談してみてください。
施工会社に依頼した場合、どこに発送するか確認しておく
購入した宅配ボックスをアパート建設会社やハウスメーカー、工務店などに依頼して取り付けてもらう場合、どこに発送するか確認しておきましょう。
この際、必ず受け取りができる場所を配送先に選ぶことが重要です。
確実に受け取れる住所、受取人を指定し、スムーズに商品を受け取れるようにしてください。
中には、個人宅への配送を行っていない場合があるため、そのような場合は法人名義への発送に変更する必要があります。
あらかじめ確認しておきましょう。
実際に商品が発送され、手元に届いたらすぐに開封してください。
梱包材が破損していないか、商品状態に問題はないか、発注ミスによる間違いはないかという3点を確認しましょう。
キズやへこみがあった場合、なるべく早めに返品交換を求めることが重要です。
納期からの経過時間によっては返品交換ができなくなる可能性もあるため、十分注意してください。
商品が届き次第設置作業を行い完了
購入した宅配ボックスが手元に届き、商品状態に問題がないか確認したらいよいよ設置作業に入ります。
一般的に、設置作業にかかる時間は半日~1日以内となっています。
自分で宅配ボックスを設置する場合は、取り付けに必要な工具をしっかりと揃え、正しい手順で作業を行いましょう。
外壁への取り付けや接着固定、アンカー固定などは失敗が許されないため、慎重に行う必要があります。
不安であれば信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
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宅配ボックスを設置する際に気を付けたいこと
ここまで、宅配ボックスの特徴や種類、メリット・デメリットなどについてご紹介しましたが、設置する際にはいくつか注意しなければいけないポイントがあります。
以下では、具体的な注意ポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
盗難トラブル
上述した通り、宅配ボックスは暮らしを快適にする便利なアイテムですが、盗難トラブルが発生する可能性もあります。
暗証番号が記載されている不在票を盗まれたことによって、勝手に荷物を取り出されたという事例もあります。
しかし、盗難被害に遭ったとしても、荷物を配達した証拠がなければ配送業者に荷物の補償を求めるのは難しいです。
盗難トラブルに巻き込まれないようにするためには、あらかじめ対策しておくことが重要です。
入居者以外の立ち入りに注意するほか、防犯カメラを設置したりセキュリティーの高い施錠方法に変更したりするなど、徹底した対策によってトラブルを未然に防げるようになります。
最近では、ボックス内に設置できる小型カメラの需要も高まってきているようです。
防犯カメラを設置できなかったとしても他に対策方法はあります。
また、入居者は自宅を長期不在にする際は配達をストップするのがおすすめです。
故障すると長時間荷物が取り出せなくなる
電気式の宅配ボックスを導入する場合、故障のリスクも考えておかなければいけません。
業者が管理していれば問題ありませんが、自主管理式だった場合、故障すると長時間荷物が取り出せなくなる可能性があります。
すぐに対応できないのは大きな欠点です。
トラブルが発生してからの対応が遅れたことにより、入居者からクレームが入る可能性もあります。
万が一の場合を想定した上で設置するようにしましょう。
すべての荷物を入れられるわけではない
宅配ボックスですべての荷物を配達できるわけではないため、十分注意してください。
ボックスを利用できる荷物は配送業者によっても異なりますが、冷蔵や冷凍が必要な生鮮食品や手渡し配達の証明が必要なもの、代引きや着払い、運搬が難しい重量物、宅配ボックスに入らないものなどは、どの配送業者でも宅配ボックスの利用を禁止しています。
しかし、中には冷蔵専用のボックスがあったり、オンラインタイプであれば書留でも利用できたりと、機能性に優れた宅配ボックスもあるようです。
様々な機能が搭載されていると、入居者の満足度も高くなります。
アパートに宅配ボックスを設置する際は、あらかじめ入居者に正しいボックスの使い方を説明しておくことによって、トラブルを招くことなく利用してもらえるようになります。
まとめ
インターネットの普及により、オンライン通販市場の拡大が続いていることから、宅配貨物数が年々増加しています。
それに伴い、賃貸アパートにおける宅配ボックスの需要は急激に高まっているようです。
機能性に優れたものであれば空室対策にも効果が期待できます。
不動産経営を行う上で安定した収入を得たいのであれば、所有するアパートに適した宅配ボックスを設置してみてください。
宅配ボックスの種類によって特徴や設置費用は異なるため、慎重に検討しましょう。