人こそが最大の財産
INAでは、経営において何よりも「人財」を重視しています。私たちは日頃から「人材」ではなくあえて「人財」という言葉を使っていますが、それは社員一人ひとりを単なる労働力ではなく会社にとってかけがえのない財産だと考えているからです。人こそが企業の競争力を左右し、持続的成長の原動力になるという信念が当社の根底にあります。社員一人ひとりが失敗を恐れず挑戦し、成長し続けることこそが企業価値を生み出し、高めていく──INAはそう考えています。
この記事では、INAが『人財』という言葉に込めた理念と具体的な取り組み、社員を会社の中心資産と位置付ける理由、そして社員が成長できる環境づくりへのこだわりについて、経営者の視点からお話ししたいと思います。
『人財』に込めた理念と価値観
INAが「人財」という言葉を用いるのは、単なる表現上のこだわりではありません。それは「企業の最も重要な資産は人である」という揺るぎない理念を示す言葉です。当社では、人は会社の発展における中心的な存在であり、他の何ものにも代えがたい価値を持つと位置付けています。優れた技術や十分な資金があったとしても、それらを活かして新たな価値を生み出すのは最終的には「人」の力です。どれほど時代が変化しテクノロジーが進歩しようとも、社員の創意工夫と情熱こそが成果を左右するのです。現にINAでは日々の業務を通じて、人財がもたらす力を何度も実感しています。「人財なくして企業の発展はあり得ない」と確信しているのは、このためです。
この理念は社内の合言葉として掲げるだけでなく、経営のあらゆる面に反映されています。採用においてどのような人を仲間として迎えるか、入社した社員が成長し能力を発揮できる環境をどう整えるか――そうした具体的な施策の一つひとつに、「人は財産である」という価値観が貫かれています。
言い換えれば、『人財』という言葉には、社員を何より大切にし、その可能性を信じ抜くINAの企業文化そのものが体現されています。
社員を会社の中心資産と位置付ける理由
なぜINAはそこまで人を会社の「財産」だと考えるに至ったのか。その背景には、私自身の経験と思いが存在します。私は長年のビジネス経験を通じて、「人」こそが最大の資産であることを痛感してきました。とりわけ不動産業界に身を置いた中で、現場で懸命に努力しているにもかかわらず正当に評価されず、報われない人々を数多く目にしてきたのです。このような業界の現状を目の当たりにし、「頑張っている人がきちんと報われる社会を実現したい」という強い想いを抱くようになりました。この想いこそがINA設立の原点であり、現在の経営理念にも通じています。
また、不動産ビジネスという一見「モノ(物件)」を扱う業界であっても、その成否を分けるのは人間同士の信頼関係やコミュニケーションだという現実も理由の一つです。デジタル化が進む現代においても、お客様の立場に立った誠実な対応、柔軟な交渉、信頼にもとづく長期的なお付き合いは不可欠です。私は、不動産業務の核心はまさに「人」にあり、社員が誠意をもってお客様と向き合うことでこそ真の価値提供ができると考えています。優れた人財が真摯にお客様に向き合えば、入居者やオーナー様の満足度が高まり、結果として空室率の低減や資産価値の維持・向上にも大きく寄与します。こうした経験から、“人こそ財産”という信念はますます強固なものとなりました。私は経営者として、社員を会社の中心的な資産と位置付けることこそが企業を長期的に成長させる唯一の道だと確信しているのです。実際、「社員の成長なくして企業の成長なし」という言葉の通り、社員一人ひとりの成長が組織全体の活性化と業績向上の原動力になることを日々実感しています。
社員が成長できる環境づくりへのこだわり
上述の理念に基づき、INAでは人財の採用・育成を経営の最重要課題と位置づけています。社員を財産と考える以上、その才能を最大限に引き出し共に成長していくための環境づくりに妥協はありません。具体的には、採用段階から育成、日々の働く場に至るまで、社員の成長を後押しするさまざまな仕組みや制度を整えています。ここではその一部をご紹介しましょう。
- 共感重視の採用基準:新たに仲間となる人財を採用する際、候補者のスキルや経験だけでなく、INAの理念・ビジョンへの共感度や人柄を重視しています。特に誠実さと成長意欲、そして会社のビジョンに対する共感を重要なポイントとしています。例えばINAでは「事業を通じて関わるすべての方の幸せを実現する」というビジョンに共感し、それを体現できる人かどうかを採用基準の軸に据えています。企業理念に心から共感し、自らの役割を理解して主体的に取り組める人こそが真に企業価値を高めてくれる存在だと信じているからです。
- 継続的成長を支援する研修制度:入社後も、社員一人ひとりが現状に満足せず長期的に成長できるよう、徹底した支援を行っています。具体的には、定期的なキャリア面談による目標設定と振り返り、先輩社員が指導・助言を行うメンター制度、社外セミナーや研修への参加支援、業務に関連する資格取得奨励制度など、多角的な育成プログラムを用意しています。社内においても、部署の垣根を越えて様々なプロジェクトに参画できる制度や、最新IT技術に関する社内勉強会の開催など、常に新しい知見を得て自身を高められる機会を提供し、社員が現状に留まらず新たな挑戦に踏み出せる風土を育んでいます。
- 人財への投資を惜しまない風土:社員の成長に資する取り組みには積極的に投資し、サポートを惜しみません。研修や教育にかけるコストは将来の会社への投資であるという考えのもと、経営陣自らが中心となって人財育成の環境整備に努めています。
このように多面的な育成支援策と企業文化を整えることで、社員が常に成長し続けられる環境にこだわっているのです。育成した人財が活躍することによって生み出される価値は計り知れません。社員が自身の強みを伸ばし専門性を高めることで業務効率やサービス品質が向上し、それが顧客満足度の向上や企業の収益性アップといった形で会社の価値向上につながっています。前述の通り、不動産業務において人間的要素は業績の核心ですから、人財への投資はお客様へのより良いサービス提供と直結していると言えます。
人財ファーストの経営へ
以上のように、INAにとって人財こそが企業成長の核であり、最大の経営資源です。私たちはこれからも人財への投資を惜しまず、社員一人ひとりがその可能性を最大限に発揮できる環境づくりに努めてまいります。人財こそがINAの競争優位を支える唯一無二の宝であり、その成長を支援し続けることが企業の持続的成長を支える基盤であると確信しています。この揺るぎない信念のもと、INAは今後も“人財ファースト”の経営を貫き、社員とともに企業価値の向上に挑戦し続けていきます。社員一人ひとりが輝き、成長し、その力が会社全体の発展へと結実する――私たちはそんな未来を目指して歩んでいます。
