会社概要
INAは、不動産・IT・投資分野の専門性と技術を活かし、高級賃貸・売買・事業用不動産仲介を中心とする総合不動産会社です。東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪など首都圏・関西圏で賃貸管理、売買仲介、事業用不動産の仲介・買取事業を展開し、土地やマンションの有効活用提案や外資系法人の社宅斡旋など幅広いサービスを提供しています。2020年の創業以来、テクノロジー事業や人財紹介事業にも事業領域を拡大し、不動産業界に新たな価値を創造する不動産テクノロジー企業として成長を続けています。拠点は大阪本店・東京営業所を中心に全国展開しており、日英中の多言語対応でグローバルな顧客ニーズにも応えています。
企業理念 (Corporate Philosophy)
INAの企業理念は、「世界No.1の人財投資カンパニー」を目指し、人への投資を通じた持続可能な成長と関係者すべての幸福の実現にあります。INAは「人の成長こそが企業の価値を生み出す」と考えており、社員やパートナーといった「人財」を何よりも重要な資産と位置付けています。短期的な利益の追求ではなく、明確なビジョンのもと関わるすべての方が幸福になれる持続可能な成長を目指すことが企業の本質だという信念を持っています。そのため、一人ひとりの多様性を尊重し、誰もが公平に成長機会に恵まれ正当に評価される社会を創ることを理念の中心に据えています。例えばINAは「人材」ではなく「人財」という言葉を用いて社員を捉え、人は企業にとってかけがえのない財産であるとの想いを体現しています。この企業理念のもと、INAは人財への投資と育成を経営の最優先に据え、社員・顧客・パートナー企業といったステークホルダーの幸福を追求しています。
経営方針 (Management Policy)
INAでは、企業理念に基づき長期的な価値創造と誠実なビジネス運営、そして事業を通じた社会貢献を重視する経営方針を掲げています。経営判断の基準は常に「それが長期的なビジョン達成やステークホルダーの幸福に資するかどうか」であり、目先の売上や短期利益よりも将来の価値創造を優先しています。例えば安易な値引きや短期的な利益追求より、適正な価格で質の高いサービスを提供し続けることで顧客の信頼とロイヤルティを高め、結果として持続的な成長と利益につながると考えています。これは「短期的な利益はあくまで結果であり、真に目指すべきは価値創造による持続的成長」という信念に基づいており、この方針に忠実であり続ける限り利益は後からついてくると確信しています。
加えて、INAは企業の社会的使命として「事業を通じて社会に貢献し、持続可能な価値を創出すること」を重視しています。単に自社の利益を追うのではなく、顧客の課題解決や社会に新たな価値を提供することこそ企業の存在意義であり、そうした長期視点の経営が社会からの信頼を高め安定成長につながると捉えています。
具体的には、不動産取引において情報の透明性を徹底し、公正で開かれた取引によって顧客・取引先との信頼関係を構築しています。高額で複雑になりがちな不動産取引だからこそ、情報開示を明確にし誠実に対応することで安心して任せられるパートナーとなることを目指しており、公正さと誠実さを経営の原則としています。
また顧客・取引先・社員との長期的なパートナーシップを最重視し、Win-Winの関係を築く経営を心がけています。こうしたステークホルダーとの強固な信頼関係こそが長期的な企業価値向上の基盤になると考えています。なお、このようにステークホルダー全体の価値を高める経営姿勢は、財務成果と利害関係者の幸福を両立させる先進企業の戦略とも合致しており、両者を追求する企業が最終的に高い株主リターンを実現しているという調査結果も報告されています。
具体的な施策 (Initiatives in Practice)
企業理念を実践するため、INAでは人財への投資や社会価値創出に向けた様々な取り組みを行っています。以下に具体的な施策や成功事例を紹介します。
企業理念の中核である「人財投資」を形にするため、社員の成長支援施策に注力しています。例えばINAでは社員一人ひとりの強みや個性を伸ばす「個人ブランディング」プログラムを実施し、社員自身が自身の価値を再発見し社内外に発信できるよう支援しています。具体的にはSNS活用研修による発信力強化支援や、メンター制度・キャリア面談・社外セミナー受講支援・資格取得奨励制度などを通じて、社員の専門性向上とキャリア形成を後押ししています。この取り組みにより、「社員の成長なくして企業の成長なし」という信念のもと、社員の成長がそのまま企業の価値向上につながる仕組みを構築しています。実際に各社員が専門分野で高い評価を得て市場価値を高めることで、「○○と言えばあの人」と社内外から認知される人財が育ち、本人のキャリア拡大とともに企業ブランド力の強化にも寄与しています。社員一人ひとりの成長と活躍が企業全体の活力と業績向上の原動力となっており、人財投資の成果として離職率の低下やサービス品質の向上などの効果も現れています。
また、テクノロジーの積極活用と柔軟な働き方の導入によって新たな価値創造モデルを確立しています。例えば「地方人財を活用した賃貸管理ビジネスモデル」では、インターネットとクラウドシステムを駆使して地理的制約を超えた遠隔業務体制を整えました。都市部の物件管理業務の大部分をオンラインで完結できるようにし、家庭や子育ての事情で都市圏で働けない地方在住の優秀な人財がリモートで活躍できる環境を創出しています。
これにより、地方に眠る人材資源を積極的に活用しつつ、オーナー様には高品質かつ持続可能な物件管理サービスを提供するWin-Winの仕組みを実現しています。実際に遠隔勤務モデルを導入したことで、新たに地方での雇用を創出するとともに、物件管理戸数の拡大スピードが飛躍的に向上する成果も上がっています。例えば2021年に賃貸管理事業を開始して半年余りで管理戸数100戸を突破し、その後も順調に拡大しています。さらにINAが運営するオンラインお部屋探しプラットフォーム「Town Map」と自社管理物件データベースを連携させ、月間2万人近いユーザーに自社物件情報を発信する仕組みを構築しました。このようなデジタルトランスフォーメーション施策により、入居者募集力(客付力)の強化や業務効率化を実現し、オーナー顧客への付加価値提供を大幅に向上させています。
加えて、当社は不動産テック企業として培ったIT活用力を活かし、社内の業務プロセスの効率化やデータに基づく意思決定にも取り組んでいます。これら具体的施策の積み重ねが、人財重視・長期志向の理念を日々の事業活動に落とし込み、持続的な企業価値の向上に結びついているのです。
差別化ポイント (Differentiation)
INAが競合他社と異なる強み・特徴は、以下のようなポイントに集約されます。
- 人財第一の企業文化: 「世界No.1の人財投資カンパニー」を標榜し、社員を単なる労働力ではなく企業の価値を生み出す源泉として重視する文化が根付いています。社員の成長支援やエンゲージメント向上にこれほど力を入れている不動産会社は稀であり、人財への徹底した投資が質の高いサービス提供とイノベーション創出につながっています。
- テクノロジー×不動産の融合: 伝統的な不動産業にIT技術を積極導入し、新しいサービスモデルを構築している点も差別化要因です。AIを活用した物件マッチング・業務効率化など、不動産企業としての先進性があります。専門性の高い不動産事業とテクノロジー事業を社内に併せ持つことで、顧客に対して便利で高品質なサービスをワンストップで提供できる体制を築いています。
- 社会課題へのコミット: 地方人財の活用による雇用創出や、誰もが公平に評価される機会を提供するという社会的使命を事業戦略に組み込んでいる点も独自です。地域格差・機会格差の是正、DXによる業界変革、ステークホルダー全員の幸福追求といったテーマに真摯に取り組む姿勢が企業ブランドの差別化につながっています。単なる営利企業に留まらず、社会に良いインパクトを与える存在であろうとする価値観が社内外から高く評価されています。
- 多様なサービスラインとグローバル対応: 不動産仲介・管理のみならず、人材紹介やコンサルティングまで事業領域を広げ、総合力で顧客の課題解決を支援できる点も他社との差別化ポイントです。国内主要都市でのネットワークに加え、多言語対応や外国人社員の活躍によりグローバルニーズにも応えられる体制を整えています。特に富裕層向け高級物件や外資系企業の社宅ニーズといった専門領域で実績を積んでおり、独自のマーケット知見とサービス品質で競合優位性を確立しています。
ビジョン・未来戦略 (Vision & Future Outlook)
INAは、今後も企業理念に基づく長期視点の経営を貫きつつ、更なる成長と価値創造に向けた戦略を描いています。ビジョンとして掲げるのは「すべてのステークホルダーの幸福を最大化するプラットフォームとなる」ことであり、将来的にはINAが中心となって顧客・パートナー・社員などあらゆる関係者がWin-Winでつながるエコシステムを築いていく構想です。具体的な未来戦略の柱は次のとおりです。
- 人財投資のさらなる強化とリーダー人財の創出: 引き続き人財育成に注力し、社員の専門性向上とリーダーシップ開発を推進します。社内教育プログラムの拡充や評価制度への個人ブランディング要素の組み込みなど、社員が自ら成長し活躍できる場を広げます。優秀な人財の育成は将来の事業拡大と革新の原動力となり、INAが目指す「世界No.1の人財投資企業」というビジョン実現に不可欠です。
- デジタルプラットフォーム化とサービス拡充: 不動産×ITの強みをさらに発揮し、顧客体験を革新するデジタルプラットフォームを進化させます。例えばAIやデータ分析を活用した不動産マッチング精度の向上、オンライン完結型の契約・管理システムの高度化、さらには金融・保険サービスとの連携による総合プラットフォーム化などを検討しています。これにより顧客やオーナー、入居者、投資家といったステークホルダーがINAのプラットフォーム上でシームレスにつながり、各々に高い付加価値を提供できる未来を目指します。
- 事業領域の拡大と持続可能性の追求: 既存事業の強化と並行し、新規事業や市場への展開も視野に入れています。具体的には不動産テックで培ったノウハウを他業種のDX支援に展開したり、人財紹介事業を通じて日本全体の人材流動化に貢献するなど、関連領域での価値提供を模索します。いずれの事業展開においても「社会に持続可能な価値をもたらすか」を判断基準とし、SDGs(持続可能な開発目標)やESG課題にも資する戦略を追求していきます。環境負荷低減への取り組みや地域社会への還元策など、企業市民としての責任も果たしながら長期的な企業価値の最大化を図ります。
これらの未来戦略を通じて、INAは不動産業の枠組みを超えたプラットフォーム企業へと進化し、すべての人が輝き報われる社会の実現に寄与していきます。「人を想い、未来を創る」というスローガンのもと、テクノロジーと人間力を融合させた価値創造で業界をリードし、ステークホルダーから最も信頼され選ばれる存在となることを目指しています。
まとめ
INAは、「人財投資」「持続可能な成長」「ステークホルダーの幸福」を核心に据えた企業理念と、長期的価値創造と社会貢献を重視する経営方針によって、独自の成長軌道を描いています。人への投資を惜しまず社員の成長を促すことで、高品質なサービス提供とイノベーションを実現し、顧客・社会からの厚い信頼を獲得してきました。また、テクノロジー活用や新しい働き方の導入によって伝統的な不動産ビジネスを変革し、競合他社との差別化に成功しています。
